筑前・中2いじめ自殺 法務局「人権を侵犯」 元校長、担任に説示 再発防止、改善求め
昨年10月に起きた三輪中学校(福岡県筑前町)のいじめ自殺問題を調査していた福岡法務局(福岡市)は、「自殺した男子生徒へのいじめ行為に、人権侵犯性が認められた」と認定、当時の校長といじめを誘発したとされる1年時の男性担任教諭の2人に、反省を促す「説示」の措置を行ったことが21日分かった。また、現在の校長と町教育委員会の両者にも、再発防止などを求める「要請」の措置を行った。
同法務局によると、措置はそれぞれ文書で行われ、いずれも18日付。これまでの調査の結果、学校内での、同級生らによる男子生徒へのいじめの事実を確認したという。
その上で、当時の校長に対しては「いじめに対する学校の認識、取り組みが不十分だった」として、再発防止策と改善策を要望した。また、1年時の担任だった教諭については「担任当時、男子生徒のプライバシーを侵害するような言動があった」として、反省を促した。
現在の校長と町教委に対しても、「再発防止と人権教育に配慮した実効性のある改善策」を、要請として求めた。
福岡法務局の措置に対して、亡くなった森啓祐君=当時(13)=の父、順二さん(40)は21日、「今回の措置をきっかけに、町教委や三輪中学校には再発防止のための対策を積極的に打ち出してほしい」と話した。また、町教委も同日、「要請を重く受け止めている。相談体制の充実など、今まで以上にいじめ根絶のために一層の指導、支援を行っていきたい」とのコメントを出した。
同法務局によると、措置には重い順に「刑事告発」「勧告」「説示」「要請」などがあるという。
=2007/05/21付 西日本新聞夕刊=




