メイン

西日本 アーカイブ

2007年05月21日

筑前・中2いじめ自殺 法務局「人権を侵犯」 元校長、担任に説示 再発防止、改善求め

 昨年10月に起きた三輪中学校(福岡県筑前町)のいじめ自殺問題を調査していた福岡法務局(福岡市)は、「自殺した男子生徒へのいじめ行為に、人権侵犯性が認められた」と認定、当時の校長といじめを誘発したとされる1年時の男性担任教諭の2人に、反省を促す「説示」の措置を行ったことが21日分かった。また、現在の校長と町教育委員会の両者にも、再発防止などを求める「要請」の措置を行った。

 同法務局によると、措置はそれぞれ文書で行われ、いずれも18日付。これまでの調査の結果、学校内での、同級生らによる男子生徒へのいじめの事実を確認したという。

 その上で、当時の校長に対しては「いじめに対する学校の認識、取り組みが不十分だった」として、再発防止策と改善策を要望した。また、1年時の担任だった教諭については「担任当時、男子生徒のプライバシーを侵害するような言動があった」として、反省を促した。

 現在の校長と町教委に対しても、「再発防止と人権教育に配慮した実効性のある改善策」を、要請として求めた。

 福岡法務局の措置に対して、亡くなった森啓祐君=当時(13)=の父、順二さん(40)は21日、「今回の措置をきっかけに、町教委や三輪中学校には再発防止のための対策を積極的に打ち出してほしい」と話した。また、町教委も同日、「要請を重く受け止めている。相談体制の充実など、今まで以上にいじめ根絶のために一層の指導、支援を行っていきたい」とのコメントを出した。

 同法務局によると、措置には重い順に「刑事告発」「勧告」「説示」「要請」などがあるという。

=2007/05/21付 西日本新聞夕刊=

2007年05月21日14時52分

2007年03月23日

同級生3人を家裁送致 福岡のいじめ自殺問題

 福岡県筑前町で昨年10月、町立三輪中学校2年の森啓祐君(当時13)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡地検は23日、自殺当日に学校のトイレで森君のズボンを無理やり脱がせるいたずらをしたとして、暴力行為法違反の非行事実でいずれも14歳の同級生3人を福岡家裁に送致した。

 今年2月の書類送検時、福岡県警は「たまたまトイレに居合わせた同級生たちによる、度を越したいたずらと判断しているが、森君の自殺で精神的なショックを受けており、家裁など少年処遇の専門機関で適切な措置が講じられるべきだ。警察として処罰は求めない」と意見を添えていた。

 送致事実などによると、3人と当時13歳の2人は昨年10月11日夕、学校の男子トイレで、森君の手足を押さえつけ、ズボンを脱がせようとしたとされる。当時13歳の2人は刑事責任を問われないため、児童相談所に通告された。

 森君はトイレのいたずらがあった日の夜、自宅倉庫で首つり自殺した。

2007年03月23日19時31分 西日本新聞

2007年03月08日

三輪中問題

 2006年10月11日、福岡県筑前町立三輪中学2年の森啓祐さん=当時(13)=が4通の遺書を残し、倉庫で首をつって自殺した。その後、森さんが1年時から「死ね」「うざい」など同級生らにののしられたり、自殺当日にズボンを脱がされそうになったりする「いじめ」を受けていたことが判明。さらに1年時の担任が森さんの母親から受けた相談内容を暴露するなど、いじめを誘発する言動があったことも発覚した。町教委が設置した第三者機関の調査委員会は「からかいや冷やかしなどいじめに相当するもの」が自殺の最大要因と結論づけた。


深く読む・核心に迫る、追う=いじめなき社会へ 課題なお 筑前町・三輪中問題から5カ月 教育再生の動き出てきたが…

......続きを読む>>

2007年03月07日

福岡・中2自殺 いじめ誘発元担任減給 県教委が4人処分 校長も、教頭は戒告

 福岡県教委は6日、同県筑前町の三輪中2年の森啓祐さん=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、からかいや冷やかしにつながる不適切な発言をした1年時の担任教師(48)と指導監督責任を怠った校長(52)をそれぞれ減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。

■「処分望まぬ」意見尊重

 このほか、深刻ないじめを見逃し、具体的な指導をしなかった2年時の担任教師(44)と指導監督責任を怠った教頭(52)をそれぞれ戒告とした。

 県教委によると、当初、新旧の担任教師を1‐3カ月の停職、管理職を数カ月の減給にする案もあったが、三輪中PTAから嘆願書が出たほか、森さんの遺族が県教委に「処分は望まない」と伝えたことなどを踏まえ、判断したという。

 新担任は指導力不足教諭として4月から1年間、学校現場を離れ、教育センター(同県篠栗町)で研修を受ける。

 2月20日の県教育委員会(清原雅彦委員長)の臨時会で処分案を検討したがまとまらず、3月6日の定例会まで決定が遅れたことに関し、県教委教職員課は「前例がなく、処分の妥当性についての意見の整理がつかなかった」としている。

 森啓祐さんの母美加さん(36)の話 処分が重いとか軽いとかの問題ではない。私たち遺族は、そもそも処分を望んではいない。先生たちにはいじめ自殺という問題に向き合い、今後どうやって三輪中を再生していくか、を考えてほしい。

=2007/03/07付 西日本新聞朝刊=

3月7日10時7分配信 西日本新聞 / 2007年03月07日00時21分

2007年03月06日

いじめ誘発の教諭を減給 中2自殺で福岡県教委

 福岡県筑前町で町立三輪中学2年の森啓祐君=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で福岡県教育委員会は6日、生徒間のからかいや冷やかしを誘発したとされる1年時の元担任教諭と、合谷智校長をいずれも減給10分の1、1カ月の懲戒処分にした。教頭と2年時の担任は戒告。

 筑前町教委が設置した調査委員会の報告によると、森君は同級生らに入学当初から長期間からかわれたり、冷やかされたりした。1年時の担任の言動がその要因の1つとなり、2年時の担任はいじめの深刻さを把握できていなかった。いじめ対策を講じていなかったとして、校長や教頭の責任も指摘していた。

 県教委はこの報告を踏まえ、関係者から事情聴取して処分を決定。2月20日にも処分を協議したが意見がまとまらず、継続協議にしていた。

2007年03月06日17時15分 西日本新聞

2007年02月21日

筑前いじめ自殺 担任ら処分決まらず 臨時県教育委員会 軽重で意見割れる

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、同県教委は20日、担任教諭ら4人に対する処分案を識者ら6人でつくる同県教育委員会(清原雅彦委員長)の臨時会に諮った。しかし内容をめぐって委員の意見が割れ、決定は3月6日の定例会以降に持ち越した。

 同県教委によると、からかいにつながるなど不適切な言動をした1年時の担任と、いじめを見逃した2年時の担任、管理者責任のある校長、教頭を懲戒処分する方針。それぞれの処分内容は明らかにしていないが、新旧担任が停職、管理職2人が減給とみられる。

 この日の会合では、処分すること自体は妥当としながらも、処分内容の軽重に見解が分かれた。委員からは「(処分の根拠となる)同町教委の調査委員会の最終報告書だけでは解明できていない部分がある」として県教委の独自調査を求める声が相次いだという。同県教委は再度、同校の全教職員に事情聴取することなどを検討している。

=2007/02/21付 西日本新聞朝刊=

2007年02月21日01時17分 / 最終更新 : 2月21日10時7分

2007年02月20日

筑前いじめ自殺 新旧担任は停職処分 県教委 校長ら4人懲戒へ

 福岡県教委は19日、同県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、からかいにつながるなど不適切な言動をした1年時の担任や、深刻ないじめを見逃した2年時の担任のほか、校長ら管理職を含む計4人を懲戒処分とする方針を固めた。

 20日開く同県教育委員会(清原雅彦委員長)の臨時会に処分案を提案する。

 関係者によると、処分案は新旧の担任が1‐3カ月の停職、管理職が数カ月の減給とする内容。「県民感情を考えると処分が軽すぎる」などの声もあり、処分が重くなる可能性もあるという。

=2007/02/20付 西日本新聞朝刊=

2007年02月20日05時21分 西日本新聞

教育現場に「反省」促した いじめ自殺立件

 学校などでいじめにかかわった児童・生徒への対応をどうするか。いじめが原因とみられる子どもの自殺が相次ぎ、昨秋からいじめ問題が大きな社会問題となっている。

 そんな中、福岡県筑前町の中学2年の男子生徒が昨年11月にいじめを苦に自殺した問題で、同県警は自殺当日に学校のトイレで男子生徒のズボンを脱がそうとした14歳の少年3人を暴力行為法違反の疑いで福岡地検に書類送検した。刑事責任が問えない当時13歳の少年2人は、同法違反の非行事実で久留米児童相談所に通告した。

 5人がズボンを脱がそうとしたことについて、県警は「いたずらの限度を超えた犯罪に該当する行為」としているが、傷害や恐喝を伴わないいじめ行為で中学生の刑事責任を問うのは異例のことだ。

 一方で、県警は「(少年の)健全育成を願った措置で、処罰を求めているものではない」とするコメントも出した。

......続きを読む>>

2007年02月19日

生徒3人書類送検へ 筑前町いじめ自殺 13歳2人児相通告 暴力行為容疑

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒=当時(13)=が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、同県警は18日、男子生徒が自殺した当日、校舎内のトイレで男子生徒のズボンを脱がそうとしたとされる同級生ら5人のうち、刑事責任が問える当時14歳の少年3人を暴力行為法違反の疑いで福岡地検に書類送検する方針を固めた。刑事責任が問えない当時13歳の少年2人は同法違反の非行事実で県久留米児童相談所に通告する方針。

 調べでは、5人は昨年10月11日、男子生徒が自殺をほのめかしたことから、校舎内のトイレで「最後やけん見ようや」などと言い、男子生徒を羽交い締めにしながら上着のボタンを外し、ズボンを腰の辺りまで下ろした疑いが持たれている。男子生徒が抵抗したため、途中でやめたという。

 男子生徒は同日夜、自宅倉庫で首つり自殺しているのが発見された。「いじめられて、もういきていけない」などと記した遺書があった。

 県警は遺族や同級生らから事情を聴き、自殺に至る経緯を慎重に調べてきた。その結果、少年らがトイレで男子生徒を取り囲み、無理やりズボンを下ろそうとした行為について「自殺の直接の動機になったかどうかは不明」としながらも、犯罪行為に当たると判断した。

 一方、男子生徒をめぐっては1年の時から、5人とは別の複数の生徒から「死ね」「うざい」などと繰り返し、言われていたことが判明。筑前町教委の調査委員会の調査では、1年時の担任が男子生徒の保護者の相談内容を他の生徒の前で話し、男子生徒に対するからかいを促したと指摘されている。県警は、少年たちの「言葉のいじめ」については「違法行為として立証するのは困難」として立件は見送る方針。

 この問題では、同町教委の調査委員会は昨年12月下旬に公表した最終報告で、トイレでの行為も含めた一連のいじめが「自殺の最大要因の1つ」と結論付けている。

=2007/02/19付 西日本新聞朝刊=

2007年02月19日05時21分

2007年01月12日

いじめ根絶「一緒に考えて」 母涙の実名公表 教員志望者ら130人に訴え

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを理由に自殺した問題で、母親の森美加さん(36)が11日、埼玉県で教師志望の学生を相手に講演し、実名を公表して命の重さを訴えた。かけがえのない長男が命を絶って同日で丸3カ月。森さんは「いじめをなくしたい。名前を出すことで私たちの思いを強く感じてほしい」と声を詰まらせながら「未来の教師」に語りかけた。

 森さんが訪れたのは大東文化大文学部教育学科の「現代こども論」の講座。同学科の村山士郎教授(教育学)が昨年12月、都内での森さんの講演を録音して学生に聴かせ、その感想文を森さんに送ったことがきっかけだった。「どうしても直接話したい」と後期授業の最終日に急きょ訪問。約130人が聴いた。

 森さんは遺影を抱いて教壇に登り、長男の小学生時代から語り始めた。当時いじめられていた女児と一緒に下校したこともあった優しい長男。その女児の証言を契機に判明したいじめの内容は衝撃的だった。町調査委の最終報告でいじめと自殺の因果関係を認めてもらうことは「二度と繰り返さないための出発点」だったという。

......続きを読む>>

2007年01月11日

筑前いじめ自殺 町の調査結果を報告 県教委定例会 総合対策来月にも策定

 県教委の定例会が10日、県庁で開かれ、筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で町調査委員会がまとめた報告書が県教育委員に説明された。

 出席した清原雅彦教育委員長ら6委員に対し、村尾崇・県義務教育課長が「(自殺は)周囲の多くの生徒らによる長期にわたるからかいや冷やかしなどの蓄積が大きな要因の1つになったと推測される」と町調査委員会の調査結果の概要を説明。県教委として、いじめ防止に向けた総合対策を2月を目途にまとめることなどを報告した。

 委員らは「(報告書は)短期間だったがよくまとまっている」「難しい問題だが今回を糧に、早期発見につなげてほしい」などの意見が出た。

=2007/01/11付 西日本新聞朝刊=

2006年12月29日

いじめ最大の要因 学校の責任指摘 筑前・中2自殺最終報告

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は28日、最終報告をまとめ、生徒が自殺にいたった精神的苦痛の最大要因が「長期に蓄積したからかいや冷やかしなどいじめに相当するものだった」と結論づけた。さらに、長期間のいじめに気付かなかった学校側の責任は重いとした内容を盛り込み、柿原紀也町教育委員長に手渡した。

 最終報告では、12日に行った中間報告とその後の調査も踏まえ内容を精査。その結果、自殺した生徒は中学入学時から複数の生徒から「からかい」や「冷やかし」を受け、それが蓄積した結果「非常に強い精神的苦痛を受けていた」と分析。そうしたからかいや冷やかしは「いじめに相当する」と判断した上で、「自殺にいたる精神的苦痛の最大要因の1つと推測される」と指摘した。

 同調査委は中間報告で(1)中学入学時から断続的に「うざい」「死ね」「うそつき」などの言葉を複数の生徒から投げかけられていた(2)自殺当日にズボンを脱がされそうになる「屈辱的な行為」を受けた‐などの事実を認定。それらを「いじめに類する行為」という表現にとどめていたが「意味が十分に伝わらない」と判断。一連の言動を総じて「いじめ」と認めた。

 報告では自殺を防げなかった要因として生徒や学校、教育委員会の問題点を分析。「死にたい」という生徒の発言を「冗談」としてしかとらえなかった周囲の生徒を「生と死のイメージが希薄であり、死の問題を軽くとらえていた」とした。その上で適切な対応が求められる学校や町教委の責任を指弾し、1年時の学級担任については「不適切な言動」が「からかいにつながる要因となった」と批判。2年時の学級担任を含めその他教師も「深刻な状況を把握できてなかった」。管理職は町教委によるいじめの定例調査で「ゼロ報告」したことなどをあげ、学校全体として「いじめに対する注意が希薄だった」と批判した。

 その上で再発防止への提言として「学校が子ども同士のトラブルを話し合いで解決できるよう指導すること」‐などの必要性を訴えた。

......続きを読む>>

2006年12月28日

「学校の責任重い」と指摘 福岡、いじめ自殺で報告

honbun20061228_043_001.jpg 福岡県筑前町の柿原紀也・教育委員長(右)に調査報告書を手渡す調査委員長の高田清・福岡教育大教授=28日午後7時10分、同町役場

 福岡県筑前町で10月、町立三輪中学校の2年生男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、町教育委員会が設けた調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)が28日、いじめの経緯や自殺原因の分析、いじめ防止に向けた提言をまとめ、町教委に報告した。

 報告は「入学当初から長期間続いた同級生による男子生徒へのからかいや冷やかしを『いじめ』と判断する。深刻な状況を把握できず、具体的ないじめ対策を講じなかった学校側の責任は重い」と指摘した。

 調査委は11月7日に発足。校長や教諭、遺族らから聞き取りをしたり、2年生全生徒を対象にアンケートをしたりして、男子生徒が自殺に至った事実関係の解明を進めてきた。

西日本新聞 2006年12月28日20時46分

筑前町・中2自殺 いじめ認定の方針 町調査委、最終報告へ調整

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)が、生徒の自殺の原因となった同級生によるからかいなどの一連の言動について「総じていじめにあたる」と認定、最終報告書に盛り込むことで調整に入っていることが27日、分かった。中間報告では「いじめに類する行為」の表現にとどめていたが、文部科学省がいじめの定義とする「被害者の深刻な苦痛」を重視した。28日の最終会議で報告書をまとめ公表する。

 中間報告(12日)では、自殺した生徒が「死ね」「うざい」といった言葉を長期間投げかけられ、自殺当日にトイレでズボンを下ろされそうになったことについて「いじめに類する行為」との表現にとどめた。調査委は「子どもたちは、じゃれあったり、けんかしたり、仲直りしたりしながら人間関係を学ぶ。いじめと決め付けると、人とともに生きる指導がしにくくなる」と説明していた。

 しかし「いじめといじめに類する行為との違いが分からない」との批判を受け検討していた。

 議論では、文科省の定義で(1)個々の行為がいじめかどうかの判断を表面的・形式的に行わない(2)いじめられた側の立場で判断する‐と規定していることに着目。「すべての言動をいじめとはいえないが、被害者の精神的苦痛は十分認められる」として、「いじめ」を認める方向で委員の意見がまとまったという。

 ただし、自殺との因果関係については、物証が乏しいことから「可能性がある」との表現にとどまる見通し。

 最終報告では、再発防止の提言も盛り込む予定で、町が設置する「いじめ・不登校等問題対策委員会」など既存の組織が「実際には機能していない」ことにも言及。学校や町教委、家庭のあり方にも触れる。

 男子生徒は10月11日、「いじめられて、もういきていけない」などと書いた4通の遺書を残して自殺。11月に調査委が発足した。

=2006/12/28付 西日本新聞朝刊=

2006年12月28日05時21分

2006年12月22日

いじめ防止に生徒の声を 北九州市教委が企画 26日、中学生サミット

 いじめ防止の処方せん作りに子どもの声を‐北九州市教委は26日、市立中学校29校から計約60人が参加する「中学生『いじめ防止』サミットin北九州」を、同市小倉北区の北九州国際会議場で開催する。グループ討議などで出た意見を、市教委のいじめ防止に向けた施策に反映させる。

 福岡県筑前町の中二男子生徒がいじめを苦にした遺書を残し自殺するなど、各地でいじめに関する問題が相次ぎ顕在化。同市でも、市教委へのいじめの報告をめぐり小学校校長が自殺する事案があった。今回のサミットは、こうした現状を踏まえ、有効な防止策を打ち出すために「子どもの知恵」も活用しようと、企画された。

 サミット当日は、午前10時半から、中学生約60人が少人数グループに分かれ、スクールカウンセラーの司会でいじめの現状などを討議。午後2時50分からの全体会議では、グループ討議の内容を報告するほか、会場の保護者や学校関係者との意見交換もある。

 全体会議は一般参加もできる。問い合わせは同市教委指導第二課=093(582)2367。

=2006/12/22付 西日本新聞夕刊=

2006年12月22日13時56分 / 12月22日13時56分配信 西日本新聞

2006年12月19日

年内に報告書提出へ 筑前いじめ自殺の中学

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺したとされる問題で、同町教委の中原敏隆教育長は18日、同中が行っている校内調査の結果を年内に報告させることを明らかにした。この問題の調査に訪れた共産党県議らに伝えたという。

 それによると、中原教育長は、町教委が設けた有識者らによる調査委員会が12日に出した中間報告を大筋で認めた上で「(調査委が年内に出す)最終報告に合わせ、三輪中からも報告させたい」と話したという。

 一方、合谷智校長は「できるだけ早く、学校なりの見解を出したい」と答えたが、内容は明らかにしなかったという。

 同党県議はこの日、中原教育長と合谷校長、教頭から計約2時間半、聞き取りをした。

=2006/12/19付 西日本新聞朝刊=

2006年12月19日01時23分 / 12月19日10時7分配信 西日本新聞

2006年12月17日

<西日本新聞12月17日朝刊−いじめ自殺の周辺5>より抜粋

会話は突然、打ち切られた。福岡県筑前町立三輪中2年のある生徒宅。自殺した少年=当時(13)のいじめに関係したという本人から話を聞いている最中だった。

玄関口で少しずつ口を開き始めたわが子をみとがめ、母親が割って入った。「話すことなんか、何もないですっ」

少年の自殺から2ヶ月余り。一連の報道で「筑前町」「三輪中」は全国に知れた。その”騒動”に戸惑い、反発が入り交じり、親たちはなお警戒心を緩めずに拒絶反応をしめす。

 「うちの子の方がいじめられていた」「前から、死にたいって言っていたというじゃないですか」・・・。

そんな声も聞こえる。いじめにかかわったとされる生徒たちは、既に遺族宅を訪れ謝罪しているが、親が付き添ったケースは少ないという。

依然姿を見せない親もいる。

「何がいけなかったのか。向き合おうとしている子はいるはずなのに、そうさせないようにしているのは親じゃないですか」。

遺族に同情的な母親の一人はもどかしさを募らせる。
 

......続きを読む>>

2006年12月14日

【社説】もっと真相に迫れないか 筑前・中2自殺

 生徒たちのからかいなどの「いじめに類する行為」が「男子生徒を死に追い込んだ可能性がある」

 A4判の用紙6枚に綴(つづ)られた報告書をいくら読んでも、学校でのいじめと生徒の自殺との因果関係がいまひとつはっきりしない。

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したとされる問題で、町教委が設置した調査委員会が11月7日以来、延べ26時間にわたる討議を踏まえ、中間報告をまとめた。

 調査委として生徒や教職員を対象に独自アンケートや聞き取り調査を実施するなど、いじめの実態把握や事実関係の確認に努力していることはうかがえる。

 だが、生徒に対するアンケートでは「心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの二次的問題を引き起こすことが懸念される」として、亡くなった生徒に対する具体的ないじめの内容を質問できず、聞き取り調査も行われなかった。

 こうした制約を受けた中で、全容を解明するのは極めて難しい。結果的にあいまいな中間報告となり、内容として物足りなさを感じるが、これで終わってもらっては困る。

......続きを読む>>

2006年12月13日

「教育再生会議」 筑前町が設置へ

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとされる事件で、同町教委は12日、同町役場内にいじめなどに対応する「筑前町教育再生会議」(仮称)の設置計画を進める考えを明らかにした。中原敏隆・町教育長が議会の一般質問に答えた。

 中原教育長によると、同再生会議は町教委と町の複数の課で構成。いじめや虐待など児童、生徒を取り巻く問題全般に積極的に対応していく。設置時期については、未定という。中原教育長は、答弁の中で「今回の事件に関して心苦しく、残念に思っている」と述べた。

=2006/12/13付 西日本新聞朝刊=

12月13日10時7分配信 西日本新聞

いじめ自殺の周辺〜筑前町からの報告〜

 福岡県筑前町の中2自殺問題で、生徒の両親に調査委員会の中間報告が手渡された。両親は報道陣に「きちんとした因果関係まで出ると思った。とても満足できるものではない」と感想を述べた(12日夜、福岡県筑前町)(時事通信社)09時42分更新

短い髪に学生服姿。玄関先に姿を現した生徒(14)には、まだあどけなさが残っていた。

師走の風が吹き抜ける夕刻。

中学2年で自殺した少年(13)が1年生の時、同じクラスだった子を訪ねた。

普段から少年に「死ね」などと言っていたという。

「気持ちを聞かせてほしい」。記者の突然の申し出に戸惑いつつも、とつとつと語り始めた。

─後悔している?

「後悔というか・・・複雑な気持ち」

─なぜ複雑なの?

「よく言い表せない」

─いじめたつもりじゃなかったから?

そう尋ねた後だった。思いがけない言葉が返ってくる。

「自分は・・・友達だったから・・・」
 

......続きを読む>>

福岡中2自殺 町調査委が中間報告 からかい揶揄死招く 精神的苦痛も認める

honbun20061213_008_000.jpg 前町教委の柿原紀也委員長(右)に中間報告書を手渡す高田清調査委員長=12日午後、福岡県筑前町

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめられた」という遺書を残して自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は12日、中間報告を公表した。同委員会は、いじめについてからかいや揶揄(やゆ)など「いじめに類する行為が自殺に追い込んだ可能性がある」と判断した。ただ、自殺した男子生徒の心中を推測する手掛かりに乏しいことから、行為すべてを「いじめ」とは断言せず、さらに分析を進めるとした。

 報告によると、男子生徒は「うざい」「死ね」「うそつき」などの揶揄を、複数の生徒から中学入学当初から受けたと判断。周囲は「冗談としてしか捉(とら)えていなかった」が、男子生徒は、そうした行為に「精神的苦痛を受けていたと十分に推測される」と分析。「死ぬ」と漏らし、実際に自殺した当日、トイレでズボンを脱がされそうになる事件が起き「屈辱的な行為を受けた」うえ、「うそつきと言われたくないため追い詰められた可能性がある」と指摘した。

 いじめを誘発したとされる1年時の元担任教諭の言動については「いじめに類する行為につながる一因になった可能性は否定できない」としながら「自殺の直接的要因とは言い難い」とした。

 自殺した生徒の受け止め方や精神状態を知る手掛かりが、遺書や一部証言以外に見当たらないことから「いじめと断定するのが困難」と判断。「いじめに類する行為」という表現に落ち着いたという。

 調査委は11月7日に大学教授ら7人で発足。同級生へのアンケートをはじめ、遺族や教師への聞き取りを実施した。自殺した生徒には、同級生らが繰り返し「死ね」「うざい」などの言葉のいじめを続けていたほか、1年時の元担任教諭がいじめを誘発するような言動を続けていたとされる。

=2006/12/13付 西日本新聞朝刊=

2006年12月13日00時23分 / 12月13日10時7分配信 西日本新聞

2006年12月12日

福岡県筑前町いじめ自殺の中間報告 「いじめ類する行為原因」「精神的苦痛」も認定

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめられた」という遺書を残して自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は12日、中間報告を公表した。同委員会は、いじめについてからかいや揶揄やゆなどいじめに「類する行為が自殺に追い込んだ可能性がある」と判断した。ただ、生徒の心中を推測する手掛かりに乏しいことから、行為すべてを「いじめ」とは断言せず、さらに分析を進めるとした。

 報告によると、男子生徒は「うざい」「死ね」「うそつき」などの揶揄を、複数の生徒から中学入学当初から受けたと判断。周囲は「冗談としてしか捉とらえていなかった」が、男子生徒は、そうした行為に「精神的苦痛を受けていたと十分に推測される」と分析。「死ぬ」と漏らし、実際に自殺した当日、トイレでズボンを脱がされそうになる事件が起き「屈辱的な行為を受けた」うえ、「うそつきと言われたくないため追い詰められた可能性がある」と指摘した。

 いじめを誘発したとされる1年時の元担任教諭の言動については「いじめに類する行為につながる一因になった可能性は否定できない」としながら「自殺の直接的要因とは言い難い」とした。

 ただ、自殺した生徒の受け止め方や精神状態を知る手掛かりが、遺書や一部証言以外に見当たらないことから「いじめと断定するのが困難」と判断。「いじめに類する行為」という表現に落ち着いたという。

 調査委は11月7日に7人で発足。以降、同級生へのアンケートをはじめ、遺族や教師への聞き取りを実施した。自殺した生徒には、同級生らが繰り返し「死ね」「うざい」などの言葉のいじめを続けていたほか、1年時の元担任教諭がいじめを誘発するような言動を続けていたとされる。

西日本新聞 2006年12月12日22時09分

いじめ自殺の中間報告提出 福岡県筑前町で調査委

honbun20061212_035_001.jpg 福岡県筑前町の柿原紀也・教育委員長(右)に中間報告を手渡す調査委員長の高田清・福岡教育大教授=12日午後、同町役場

 福岡県筑前町で10月、町立三輪中学校の中2男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は12日、自殺原因などの調査をまとめた中間報告を柿原紀也・町教育委員長に提出した。

 調査委はこれまで、三輪中の合谷智校長、いじめの誘因をつくったとされる元担任の男性教諭、生徒の遺族らから事情聴取。生徒と同学年の全2年生を対象にアンケートを実施するなど、いじめの実態や自殺原因の調査を進めてきた。

 年内に最終報告をまとめる予定。

西日本新聞 2006年12月12日21時57分

「教育再生会議」設置へ 筑前いじめ自殺

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとされる事件で、同町教委は12日、同町役場内にいじめなどに対応する「筑前町教育再生会議」(仮称)の設置計画を進める考えを明らかにした。中原敏隆・町教育長が議会の一般質問に答えた。

 中原教育長によると、同再生会議は町教委と町の複数の課で構成。いじめや不登校、虐待など児童、生徒を取り巻く問題全般に積極的に対応していく。設置時期については、未定という。

 中原教育長は、答弁の中で「今回の痛ましい事件に関して心苦しく、残念に思っている。町民や全国の方々に心痛を与えたことを、申し訳なく思っている」と述べた。

2006年12月12日20時09分

「いじめ否定できぬ」 筑前・中2自殺 調査委報告案 原因断定避ける

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめられた」という遺書を残して自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)が、「いじめと自殺の因果関係は否定できない」との中間報告をまとめる方向で議論を詰めていることが11日、分かった。

 ただ、男子生徒の心中を推測する手掛かりに乏しいことから、因果関係を断定する表現は避ける見通しで、12日の最終会議で結論をまとめる。

 複数の関係者によると、遺書に「いじめられていきていけない」と書かれていることや、いじめの言動について周囲の生徒の証言があることなどから、委員会として「いじめはあったと認めざるを得ない」と判断。さらに自殺との因果関係についても「からかいや冗談が生徒を追い詰め、死に至らしめた可能性はある」とし、「因果関係がないとは言えない」との認識に落ち着きつつあるという。ただ、自殺した生徒の受け止め方や精神状態を知る手掛かりが、遺書や一部証言以外に見当たらないことや、集まった情報について委員の解釈に多少の違いがあることなどから、どのような表現で最終見解を示すかは12日に決める。

 調査委は11月に発足して以降、同級生へのアンケートをはじめ、遺族や教師への聞き取りを実施。いじめの実態や、自殺との因果関係について学校と遺族との間に認識の違いがあるなどから慎重に調べてきた。自殺した生徒に対しては、同級生らが繰り返し言葉のいじめを続けていたほか、1年時の元担任教諭がいじめを誘発するような言動を続けていたとされる。

=2006/12/12付 西日本新聞朝刊=

2006年12月12日02時21分 / 12月12日10時7分配信 西日本新聞

2006年12月09日

中間報告を12日に公表 筑前いじめ調査委

 福岡県筑前町で三輪中学2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとされる事件で、町教委が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は8日、会合を開き、12日に中間報告を柿原紀也・同町教育委員長に提出、公表することを決めた。

 調査委はこれまで、同中の2年生を対象に無記名アンケートを実施したほか、遺族や学校関係者への聞き取りを行ってきた。男子生徒の1年時担任(入院中)にも4日、約1時間の聞き取り調査を行ったという。これらの調査結果を踏まえ、中間報告ではいじめと自殺の因果関係も明らかにする。また、年内をめどに再発防止などの提言を盛り込んだ最終報告も行う。

 男子生徒の父親(40)は「『いじめられてもういきていけない』と息子の遺書にある。いじめがあったと信じている。報告が公正で、真実を明らかにする内容であることを期待したい」と話した。


=2006/12/09付 西日本新聞朝刊=

2006年12月09日01時17分  (西日本新聞) - 12月9日10時7分更新

2006年12月08日

いじめ防止保護者も知恵 県教委 対策会議18日設置

 森山良一県教育長は7日、いじめ防止のため、学識経験者や相談機関関係者、保護者代表などで組織する「いじめ問題総合対策会議」(仮称)を18日に設置することを明らかにした。定例県議会で自民党県議団の代表質問に答えた。また、県が独自に行っている小中学生を対象にした学力テストについて、来年度から国が行うテストでは対象とならない教科も実施する方向で検討していることを明らかにした。

 県教委は現在、筑前町の三輪中学校で2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したとみられる問題を受け、職員らで組織する「いじめ防止対策本部」を設置。いじめ防止の理念や、具体策を盛り込んだ総合対策の策定に向けた検討をしている。

 今回立ち上げる「いじめ問題総合対策会議」は、県職員のほか、大学教授や県PTA連合会の会員ら約20人で構成。同本部への「ご意見番」として、近くまとまる総合対策の案などについて審議する。18日に初会合を開く予定。

 学力テストについては、県は2003年度から独自に実施。本年度は県内の小学5年生と中学2年生全員を対象に、国語、社会、理科、算数・数学、中学生は英語も行った。一方、国は来年4月から、全国の小学6年生と中学3年生全員を対象に国語と算数・数学の2教科のテストをする方針で、県議会では対象学年や教科について県教委の対応がただされた。

 森山教育長は「対象学年を国に合わせ、国が行わない教科は(県独自に)実施する方向で検討している」と答弁。国の学力テストと併せて実施するかは未定という。

=2006/12/08付 西日本新聞朝刊=

2006年12月05日

筑前いじめ自殺 調査委 遺族聞き取り実施

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとされる事件で、町教委が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は5日、遺族への聞き取り調査を実施した。

 調査は約1時間にわたり、報道された内容や家庭内での男子生徒の様子などを確認したという。終了後、男子生徒の両親は「自分たちの思いは伝えられた。調査委の方々は真剣に話を聞いてくれた。今後の調査に期待したい」と語った。

 調査委は年内に最終報告をまとめる方針。

 またこの日、1998年に高校1年だった長女(15)がいじめを苦に自殺した横浜市の小森美登里さん(49)が遺族宅を訪問した。小森さん夫妻は2003年にいじめのない社会を目指す特定非営利活動法人(NPO法人)「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)を設立。講演活動などに取り組んでいる。小森さんは「多くの人たちに寄り添ってもらい、今の自分がある。筑前町の男子生徒の両親とも今後、情報交換をしていく機会を持ちたい」と話していた。

=2006/12/06付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年12月06日01時10分

2006年11月28日

福岡市にいじめ担当課長 10月の報告件数 昨年度総数の5倍

 福岡市教委は27日、いじめ問題に迅速に対応するため、担当課長を28日付で新設すると発表した。市内の公立小中学校計212校からのいじめに関する報告が、10月は昨年度の年間件数(19件)の5倍近い91件と急増したことなどを受けての措置。文部科学省の担当者は「いじめ問題が専門の課長設置は全国でも初めてではないか」とみている。

 市教委によると、担当課長は、初等教育課1人、中学校教育課2人の生徒指導担当職員とともにプロジェクトチームを設立。学校などから得た情報を基に個々の事例に対応する担当職員などを決定。重大案件では直接現地入りし対応に当たる。年度内をめどに、いじめのない学校や学級運営のあり方を示すいじめ防止計画の素案を作成する。

 いじめの可能性があるとして各学校長から市教委に報告があった件数は、10月は小学校25件、中学校66件の計91件。4‐9月の計13件(小学校5件、中学校8件)の7倍に達した。過去5年では、2001年度の計54件が最多で、04年度は計40件、05年度は計19件と低減傾向だった。

 市教委は、福岡県筑前町の三輪中など、全国でいじめが原因とみられる児童・生徒の自殺が相次いでいることを挙げ「保護者が心配して学校に相談するケースが増えている」と分析している。

=2006/11/28付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年11月28日01時22分

2006年11月27日

福岡中2自殺 両親、いじめ根絶訴え 北九州で人権集会「真相、徹底究明を」

 写真:つのブログ より

 福岡県筑前町の中学2年男子(13)がいじめられたとの遺書を残し自殺した問題で、生徒の両親が26日、北九州市八幡東区で開かれた福岡県人権問題研究集会(同実行委員会主催、西日本新聞社など後援)で、同校でのいじめの実態や現在の思いについて報告した。両親は「同じ悲劇を繰り返さないためにも、学校や社会からいじめをなくしたい。その思いを筑前町から全国に伝えていきたい」と、約700人の参加者を前に懸命に訴えた。

 福岡県内の小中高校教師や人権擁護団体でつくる同実行委員会側が両親に要望し実現。報告には父親(40)が立ち、1年生のころの担任教師が集中的に生徒をからかいの対象にし、同級生たちのいじめを誘発したと指摘。いじめがあったのに町教委に「ゼロ報告」をしていた学校や、調査委員会に遺族を加えない町教委を批判した。

 その上で父親は「なぜ息子が死なねばならなかったのか真実を知りたい。徹底した真相究明を行い、それを学校で生かしてもらいたい」と要望。いじめの存在を正直に報告すると教師の能力が問われるのではなく、「いじめ解決に懸命に取り組む教師を評価する仕組みが、学校や教育行政に絶対必要だ」と訴えた。

=2006/11/27付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 11月27日10時7分更新

2006年11月16日

いじめ自殺、遺族に贈り物 ディープと同型の蹄鉄

honbun20061116_006_001.jpg 自殺した中2男子生徒宅に届けられた、競走馬ディープインパクトのものと同型の蹄鉄

 福岡県筑前町でいじめを苦に自殺した町立三輪中学校2年生の男子生徒=当時(13)=の遺族宅に、競走馬ディープインパクトが使っているのと同型の蹄鉄が届けられた。男子生徒がディープインパクトのファンだったことを知った蹄鉄製造の会社の社長が贈呈。遺族にとって思いがけない贈り物となった。

 男子生徒の母親によると、岐阜県関市にある蹄鉄を製造する会社の事業部長が15日、遺族宅を訪問。額に入ったアルミ製の蹄鉄を渡した。

 母親は「住所を探して岐阜からわざわざ来てくれた。こんなふうに思ってくれる方がいるなんて、胸がいっぱいです」と話している。

 男子生徒の遺書には「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたいと思います」と書かれていた。

 ディープインパクトに騎乗した武豊騎手は10月、生徒の名前を書いた色紙を遺族に贈っている。

西日本新聞 2006年11月16日08時19分

2006年11月11日

筑前・いじめ自殺から1カ月 真相程遠く

honbun20061111_018_000.jpg 自殺した男子生徒の霊前には、大好きだったディープインバクトの縫いぐるみやバレーボールが置かれている

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒(13)が自殺してから11日で1カ月。同級生グループから「死ね」「消えろ」など繰り返し言葉のいじめを受けていたことが判明しているが、学校側はいじめと自殺の因果関係については「はっきりしない」と慎重な立場だ。学校や町教委による真相解明は進まず、遺族の悲しみといら立ちは募るばかりだ。 (いじめ問題取材班)

■学校、関連に慎重姿勢 遺族、説明不足に憤り

 「1カ月がたとうというのに…。何も進んどらんし、変わっとらんです」。自殺した生徒の父親(40)は、深いため息をついた。視線の先には、丸刈りで目のクリッとしたわが子が遺影の中で、ほほ笑んでいる。

 「せめて今は一緒にいてあげたい」。両親は毎晩、霊前に手を合わせ、遺影のそばで「添い寝」するのが日課だ。

 「亡くなってすぐは『ただいま』って帰ってくるようでした。少し落ち着いた今はかえって寂しさが込み上げます」。母親(36)は声を落とした。

 学校で何があったのか。わが子を死に追いやったものは何なのか‐。両親の思いは真相解明の1点に尽きる。だが、思いが届かないことが、時に学校や町教委に対するいら立ちの言葉となって漏れる。「早く火を消したいとしか思えない」と。

......続きを読む>>

2006年11月09日

841人「いじめ被害」告白 久留米市教委 小中高生調査 「現場を目撃」2000人

 福岡県筑前町の三輪中の男子生徒が遺書でいじめ被害を訴えて自殺したことを受け、同県久留米市教委が同市立の小・中・高校生約2万8000人に「いじめ」に関する無記名アンケートを行ったところ、「今いじめられている」と答えた児童・生徒が841人いたことが8日、分かった。

 同市教委は「いじめられている」と答えた児童・生徒の学級では全員に個人面談し、いじめの有無を確認して再度、報告するように各校に指示。事実であれば、加害者と被害者双方に家庭訪問をするように求めた。

 この調査は10月中旬から実施。「いじめられている」の回答のほか、約2000人が「いじめを見たことがある」と回答。「誰にいじめられたか」の質問に「先生」と答えた児童・生徒も数人いた。

 市教委が、いじめの加害者を「先生」とした回答者の学校に事実確認した結果、生活指導で厳しく注意されるなどした対象者が「いじめ」と受け取ったともみられることから、「いじめと確認できない」としている。

 男子生徒が自殺した三輪中では、教諭によるいじめも発覚したため、市立校教諭約1500人にも同時にアンケート。55%の821人が「自分の言動を見直そうと思った」と答えたという。

 市教委は8日あった市立全校の校長会で、いじめを早期発見するチェックリストを保護者にも配るように指示した。

(西日本新聞) - 11月9日10時7分更新

2006年11月03日

「学校の改善必要」 筑前町いじめ 自民党調査団

 福岡県筑前町のいじめが原因とみられる中学生の自殺事件で、自民党調査団が2日、県教委や両親から聞き取り調査をした。同党の大仁田厚参院議員も同日、単独で町教委などを訪れ、調査委員会の早期立ち上げを要望した。

 調査団の鳩山邦夫元文相、吉村剛太郎参院議員らは、県教委、町教委、両親と相次いで面会。元担任教諭がいじめを誘発したことについて、鳩山氏は「学校や町教委が深刻な問題として取り上げていない。特に、学校の体質改善が必要ではないか」と批判した。

 一方、参院文教科学委員会理事の大仁田氏も、町教委、PTA、両親と会談。調査委員会の早期立ち上げと、両親も含む保護者代表の委員会参加を求める要望書を、両親と連名で、町教委に提出した。大仁田氏は「第三者による調査が不可欠だ」と語った。

=2006/11/03付 西日本新聞朝刊=

2006年11月03日02時13分

2006年10月19日

筑前・いじめ自殺から1週間 悩む生徒、地域 欠席続出、祭り中止 住民有志が公開討議へ

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒が命を絶った自宅倉庫。花や線香が供えられている。この日、「週刊新潮」が生徒の実名を掲載したことに対し家族は発行中止と回収を求めた(19日、同町)(時事通信社)20時44分更新

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)が、11日にいじめを苦に自殺したとみられる事件から約一週間。同級生による悪質ないじめや、元担任教諭によるいじめを誘発する言動が明らかになる中、学校では精神的ストレスから学校を休んだり、体の不調を訴えたりする生徒が相次いでいる。ここにきて情報を公表しなくなった学校側に住民も不信感を募らせるなど、波紋が広がっている。

 「3年生は高校受験を控えている。勉強しやすい環境を整えなきゃいけない時期なのに…」。同校に通う娘を持つ母親は声を落とした。

 同校ではショックから体の不調を訴える生徒が続出。多い日で約20人、平均でも十数人が連日欠席している。現在、県教委から派遣された4人のスクールカウンセラーが全校生徒(425人)を対象にカウンセリングを実施しているが、面談の途中で突然泣きだしたり、「眠れない」と訴えたりする生徒も少なくなく、継続的なカウンセリングが必要という。

 学校や町教委には全国から電話やメールが殺到。「なぜ学校はひどくなるまで気づかなかったのか」など大半が怒りや抗議という。同町では来月、恒例の「どーんとかがし祭」の開催が予定されていたが、町などでつくる実行委員会は「事件で町の一体感が失われている今、祭を楽しむ雰囲気にない」と中止を決めた。

 生徒や保護者への過熱取材を懸念し、同中父母教師会は報道各社に取材自粛の要請を出したり、全校生徒に取材拒否カードを配布したりしたが、逆に「真実が覆い隠されるのでは」(住民)との懸念も広がり始めている。「包み隠さず真実を明らかにしたい」として学校が始めた記者会見も数日、中断したままだけに、「取材に応じないことがかえって混乱に拍車をかけている」(別の住民)との批判もある。

 こうした状況の中、住民の間では事件に向き合おうという動きも。同世代の子どもを持つ母親など住民有志でつくる「ちくぜん子どもネット」は、21日に町民が事件について考える公開フォーラムを同町女性センターで開催する。稲永正子代表(47)は「子どもたちの不安は今ピークに達している。自分たち大人に今、何ができるのか考えたい」と話している。

(西日本新聞) - 10月19日17時7分更新

2006年10月18日

背景解明へ調査委 筑前町教委が設置へ 町議会で報告

 福岡県筑前町の三輪中学校の男子生徒が、いじめを苦に自殺したとみられる事件を受け、同町教委は17日、町議会での全員協議会で、事件の経緯を報告、全容を把握するためにPTAなどで構成する調査委員会を早急に設置することを明らかにした。

 14日に臨時の町議会文教厚生委員会が開かれ、町教委から説明があったが、全議員への報告は初めて。

 調査委は、町教委やPTAメンバーなど約10人で構成。自殺の背景にどれほど深刻ないじめがあったのかなどについて調査を進める。

 この日は、28人の全議員が出席し、被害生徒の冥福を祈り黙とう。その後、手柴豊次町長が「二度とこのような悲劇が起こらないよう、町民一丸となって取り組んでいく」とあいさつした。続いて、中原敏隆教育長が「遺書が見つかり調査をした結果、教師の生徒に対する言動が自殺の要因になっていたことが分かった」と説明した。

=2006/10/18付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 10月18日10時8分更新

自殺中2の両親コメント 死の真相知りたい

 いじめにより自殺した福岡県筑前町・三輪中学校の男子生徒の両親は17日、報道陣に現在の胸中を明かすコメントを寄せた。息子の突然の死に納得ができない心境がつづられている。

 今回のいじめによる息子の自殺の件につきまして、近隣の住民、受験をひかえた中学3年生・同級生の2年生・入学して、まだ慣れていない1年生及びご父兄・町民の方々には、ご迷惑をかけ、大変申し訳なく感じています。息子の死の現実、親としての悔しさ、学校の不適切な対応、責任逃れの発言等により、怒りのあまりマスコミで報道されたようになりました。それでは息子の無念さを、苦しみを知ることにはなりません。私たちのこされた遺族は、わが家で一番大切な希望を奪われました。

 なぜ、息子は狭くて暗い倉庫で、1人命を絶たなければならなかったのか、私たちは知りたいのです。それをすることが、この学校の体質、いじめなどにより、二度と同じ悲劇を繰り返さない、そして、二度と同じ遺族をつくらないことだと信じます。なるべく町民の方々にご迷惑をかけないで、息子のいじめによる死の真実を知ろうと、感じようと努力していきます。最後に重ねて町民の方々に本当にご迷惑をかけ、大変申し訳ありません。それから、全国からの温かい励まし、この場をかりて、お礼申し上げます。ありがとうございます。

=2006/10/18付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 10月18日10時8分更新

取材拒否カード 全校生徒に配布 福岡県筑前町三輪中

 福岡県筑前町の三輪中学校父母教師会は17日、全校生徒に「私は取材を受けません」と書かれたオレンジのカードを配布した。生徒が取材に応じたくない場合、記者らに見せることを想定しているという。同会の鎌田正博会長は「保護者から取材を断りきれない生徒もいるとの声が上がり、カードを作った。取材拒否を生徒に強いるものではない」としている。

西日本新聞 2006年10月18日00時17分

2006年10月17日

いじめ誘発の元担任 別の生徒ともトラブル 福岡中2自殺 全生徒の実態把握へ

 福岡県筑前町の三輪中学校(合谷(ごうや)智校長)で、2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、男子生徒にいじめを誘発するような発言をしていた1年生時の担任男性教諭(47)が、自殺した生徒以外の生徒との間にもトラブルを抱えていたことが16日、分かった。

 同日午後、会見した合谷校長によると、自殺に関する調査の過程で、この教諭に関連するトラブルが1、2件あることが判明した。ただ、詳細については「調査中」として説明を避けた。

 この教諭は、1年の担任だった当時、母親からの相談内容を他の生徒に口外し、自殺した生徒がいじめられるきっかけをつくったほか、現在の担任教諭に、生徒のことを「うそつき」と申し送りした。また、生徒たちをいちごの品種に例えてランク付けし、「出荷できない」などと呼んでいたことが分かっている。

 同校では他にも、この教諭とは関係のない生徒間のいじめが最近までに7、8件発生。「いずれも終息した」として、町教委には報告していなかったという。

 一方、学校側は、この教諭の不適切な言動がほかになかったか調べるため、同日午前、2度目の全校アンケートを実施。しかし、「設問が抽象的すぎて、回答にばらつきがあった」(合谷校長)と口にするなど、対応のまずさが目立った。

......続きを読む>>

2006年10月16日

「元担任のいじめ」波紋 教師や保護者ら批判と不安 「人権意識問われる」 「指導しにくくなる」

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、1年生時の担任だった男性教諭が男子生徒へのいじめを誘発するような発言をしていたことに対し、九州の教師や保護者からは「教師の人権意識が問われる」との批判の声が上がる一方、「生徒への指導がますますやりにくくなる」と影響を不安視する声もあった。

 福岡市の男性小学教諭(53)は、同市城南区の中学校で1991年、中三男子に対して担任教師が率先して引き起こした「葬式ごっこ」事件を思い浮かべ「あの事件は、先生が多くの子どもと同じレベルに並び、被害者の子ども側に立ちきれなかったことが原因だった。あの反省が生きていない」と悔やむ。「今回の元担任は、自らの言動が子どもの人権を侵したということをどこまで認識しているだろうか」と語った。

 同市の30代女性中学教諭は「同僚にもエッ? と思うこと(生徒の陰口)をつい話してしまう先生はいるが、それを教室で生徒に話すというのはちょっと考えられない行為だ」と批判。同市の中学校に勤める50代女性教諭は「似たような教師を何人か知っている。本人はクラスを盛り上げるつもりの冗談が、人をあげつらう不快な話になり保護者から苦情が出たこともある」と語った。

 一方、「1人の教師のために、生徒指導がますますやりにくくなってしまう」と危惧(きぐ)するのは熊本市の男性中学教諭(50)。「子どもたちはぶつかり合いながら成長していくもので、たくましく育ってもらいたいとの思いで指導するが、今回の事件をきっかけに、傷つけないよう配慮することばかりになりはしないか」と話した。

 高校生と小学生の子どもがいる北九州市門司区の母親(46)は「校長や教育委員会と保護者との間で板挟みになり、だれも守ってくれる人がいない今の教師は、子どもにいかに気をひかれるかに神経をすり減らしているようにみえる。その結果、他の生徒にうけるような言動をしたのではないか」と語った。

=2006/10/16付 西日本新聞夕刊=

(西日本新聞) - 10月16日17時8分更新

前担任がいじめの発端? 福岡の中2自殺 頻繁に差別的発言

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、同中の合谷(ごうや)智校長は15日、1年生時の担任だった男性教諭が男子生徒に対して不適切な対応や発言をするなど、「教師によるいじめ」があったとして、両親らに謝罪した。校長は男性教諭の対応が「(自殺の)1番大きな引き金になった」「子どもたちによるいじめの大元になった」と述べた。

 合谷校長とこの男性教諭らが14日深夜と15日午前の2度、男子生徒の自宅を訪問した。両親は同校が事件後、全校生徒を対象に行ったアンケートへの回答や、弔問に訪れた同級生らから聞き取った内容を基に学校側を追及した。

 両親と学校側のやりとりによると、男子生徒が1年の時、早退してインターネットをしていたことについて母親(36)が担任に相談した内容を担任の男性教諭が翌日、授業中に同級生の前で暴露。このため、男子生徒は差別的なあだ名で呼ばれるようになり、「学校に行きたくない」と言い出したという。

 今年9月には、男子生徒が運動会の騎馬戦の練習中に落下して腕を負傷。「手の骨が折れたかもしれない」と訴えたが、男性教諭は「おまえはまたうそをつきよる」と答えたという。

......続きを読む>>

2006年10月14日

中2いじめ苦に自殺 教委も認識 「生きていけない」 福岡・筑前町

 福岡県筑前町の三輪中学校(合谷智校長、425人)の2年の男子生徒(13)が自宅の倉庫で首つり自殺をしていたことが13日、分かった。遺書とみられるメモ紙が計4通見つかり、「いじめられて、もういきていけない」と学校でのいじめを苦に自殺したことを示唆する記述があった。同町教委は「いじめがあった認識がある」として、男子生徒が自殺にいたった経緯を調査している。

 同町教委などによると、11日午後8時すぎ、隣家に住む祖父(67)が自宅倉庫のかもいにビニールひもをかけて首をつっている学生服姿の男子生徒を発見。救急車で近くの病院に運ばれたが、死亡が確認された。死亡推定時刻は午後5時すぎとみられる。夕食に姿を見せなかったことから辺りを捜していた。

 残された遺書とみられるメモ紙には「いじめられて、もういきていけない」「いじめが原因です」「うざい奴等はとりつきます」などといじめを苦に自殺したことをうかがわせる記述があった。

 同中は、男子生徒が自殺した翌12日朝に緊急の全校集会を開催。合谷校長が事実関係を説明した。その後、全校生徒にいじめの有無などを確認するアンケート用紙を配布し、同日中に回収。11日の放課後の直前に男子生徒を学校のトイレで取り囲んでいた同級生計7人から個別に事情を聴いたという。

 学校側の聴取に対し担任の男性教諭(45)は「いじめは把握していなかった。(自殺した日、男子生徒は)朝から目前に迫っていた中間テストに向けてプリント学習に励んでいた。給食も元気そうに食べていた」と答えたという。

 中原敏隆・筑前町教育長の話 男子生徒が自殺するまで学校内でいじめがあったことは把握していなかった。しかし、遺書にはっきり「いじめられた」と書かれている以上、いじめがあったと認識している。その前提で今後の調査を進めたい。

=2006/10/14付 西日本新聞朝刊=

2006年10月14日00時01分

カテゴリー

リンク

(since 2007.01.08)