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2007年09月06日

福岡いじめ自殺、「自宅での死」に見舞金…省令改正後初

 中学校でのいじめを苦に昨年10月、自宅で自殺した福岡県筑前町の森啓祐君(当時13歳)の遺族に対し、「災害共済給付制度」を運営する独立行政法人「日本スポーツ振興センター」(東京)は5日、町教委を通じ、死亡見舞金2800万円を支給することを通知した。

 従来、自殺場所を学校内や通学路に限定していた支給対象を、いじめが原因と認定されたすべての自殺にするよう文部科学省令が7月に改正されて以降、支給が決まった初のケースとなる。

 森君のケースについて、センターは当初、不支給としていたが、遺族が「いじめは学校で起きているのに、自殺場所を基準とするのはおかしい」と制度の見直しを要望していた。森君の母、美加さん(37)は「制度見直しが遺族の幅広い救済につながってほしい」と話した。

(2007年9月6日13時59分 読売新聞)

2007年05月21日

福岡いじめ自殺、法務局が前校長ら「説示」…人権侵害認定

 福岡県筑前町の町立三輪中2年、森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局は森君に対する人権侵害があったと認定し、いじめに気付かなかった合谷智(ごうや・さとし)・前校長(現・福岡県教育センター参事)と、森君に不適切な発言を行った1年時の担任教諭(休職中)の2人に反省を促す「説示」、現校長と町教育委員会に、いじめの再発防止を求める「要請」の措置を取ったことを21日、明らかにした。

 措置はいずれも11日付。

(2007年5月21日14時46分 読売新聞)

2007年04月24日

福岡・筑前町の中2いじめ自殺、県警が元担任の立件見送り

 福岡県筑前町の三輪中2年の森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は24日、森君に不適切な発言をしたとされる1年時の担任教諭(48)(休職中)について、「名誉棄損などの犯罪には当たらない」として立件を見送ることを明らかにした。

 教諭は、森君の母親からの相談内容をほかの生徒の前で暴露したほか、森君を「偽善者にもなれない偽善者」と呼ぶなど不適切な発言を繰り返したとされた。

 県警は、一連の発言が名誉棄損や地方公務員法(守秘義務)違反などに当たらないかを捜査。その結果、遺族や県教委に告訴、告発の意思がなく、教諭に犯意がなかったことなどから立件を見送った。

 県教委は3月、「他の生徒がからかいや冷やかしをする要因を作った」などとして、教諭を減給1か月の懲戒処分にしていた。

 県警は2月、自殺当日に校舎内のトイレで同級生5人が森君のズボンを無理やり脱がそうとした行為について、当時14歳だった3人を暴力行為処罰法違反容疑で福岡地検に書類送検。13歳だった2人を同様の非行事実で久留米児童相談所に通告している。

(2007年4月24日20時22分 読売新聞)

2007年04月02日

いじめ自殺があった中学の校長が1年研修…福岡・筑前

 昨年10月、いじめを苦に自殺した福岡県筑前町の森啓祐君(当時13歳)が通学していた三輪中の合谷智校長が1日付で教育センター参事に異動、1年間の研修を受ける。県教委は3月6日、いじめをなくすため教職員間の体制作りをしていなかったとして、減給1か月(10分の1)の処分をしており「学校の運営能力に問題がある」と判断した。後任の校長には同中の権藤博文教頭が就任する。戒告処分の2年時の担任教諭は、同様に4月から教育センターで研修を受ける。

 森君に不適切な発言をしたとして減給1か月(10分の1)の処分を受けた1年時の担任教諭は11月まで休職する。

 森君の母、美加さん(36)は「合谷校長らが学校を離れるのは残念。いじめ問題と向き合い(同級生が)卒業するまで指導してほしかった」と話している。

読売・九州発 4月2日

2007年03月07日

三輪中教師らの福岡県教委処分、PTA嘆願書に配慮も

 いじめに加わった生徒の書類送検に続き、教師の処分にも至った福岡県筑前町の三輪中2年、森啓祐(けいすけ)君の自殺。「教師が『知らなかった』では済まされない」。県教職員課幹部は6日、処分発表の記者会見で三輪中の教師たちの責任を指摘し「生徒が自殺した重大性を考慮した」と強調した。保護者たちからは「これを機に、先生たちは決然とした態度でいじめに向き合って」と求める声が上がった。

 県教委は当初、三輪中教師たちの処分について先月20日に決定する予定だったが、処分の軽重について意見がまとまらず持ち越されていた。

 6日の記者会見で処分を発表した杉光誠・県教職員課長は「学校を預かる校長らの責任は重い」「いじめ防止の体制を作っておくべきだった」と教師たちの対応を批判。一方で、同中のPTA会長から「厳しい処分は望まない」という嘆願書が寄せられていたことを明かした。

 また、教師の処分の重さについて、この日も委員間で意見が交錯したと説明。「生徒の自殺という結果の重大性」と「現場の教職員をいたずらに委縮させない必要性」の双方を意識した判断だったことを強調した。

 森君の母親、美加さん(36)は「遺族は処分を望んでいたわけではない」としながらも、「先生たちはこれからいじめにしっかり向き合ってほしい」。三輪中に通う別の男子生徒の父親(47)は「けじめを付けるために妥当な処分。先生たちは決然とした態度で生徒を指導してほしい」と話した。

 三輪中は「校長も教頭も不在で取材に応じられない」とした。

 減給となった校長の処分について、福岡県内の公立中学校長は「校内でのいじめが原因なら校長が責任を負うのは当然」と話す。

 この中学では昨年10月の事件後に緊急の保護者会を開き、「子どもが家庭で『○○君がいじめられている』と話したら学校に教えてほしい」と呼びかけた。

 一方で、現場の教師からは「処分は厳しい」という声も。公立中の女性教諭(40)は「懸命に指導しても『結果的にいじめを見逃したので処分』となれば、常に地雷原を歩くような気持ちになる」と話す。

 元中学教諭で教育評論家の尾木直樹さんの話「生徒1人が自殺した事態に比して軽い処分、という印象だ。母親からの相談内容を他の生徒の前で話せば、からかいの原因となることは担任教師にも容易にわかるはず。思春期の子どもは言葉で傷つきやすいというのが教師の常識で、言葉によるいじめが横行する学校を放置していた校長の責任ももっと重いのではないか」

読売・九州発 3月7日

2007年03月06日

福岡の男子中学生いじめ自殺、校長と担任らを処分

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した事件で、福岡県教育委員会は6日、三輪中の合谷智(ごうや・さとし)校長(52)と、1年時の担任教諭(48)を減給1か月(10分の1)の懲戒処分とした。

 教頭(52)、2年時の担任教諭(44)も戒告処分とした。

 県教職員課によると、合谷校長は指導監督責任を問われたが、「自殺は予見できなかった」として、停職などの処分は受けなかった。

 1年時の担任教諭は、森君の母親からの相談内容を他の生徒の前で暴露したほか、「偽善者にもなれない偽善者」と森君を呼ぶなど不適切な発言をしていた。県教委は「発言が直接、自殺につながったわけではなく、停職など重い処分は難しい」としたが、「自殺という結果の重大性を考えた」と減給処分とした。

 この教諭は、生徒をイチゴの品種になぞらえて品定めする発言も行っていた。

 教頭については「いじめ対策を校長に進言しなかった」責任があったとした。2年時担任教諭については「森君に最も近い立場だったにもかかわらず、いじめに気づかなかった」とした。

(2007年3月6日21時45分 読売新聞)

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2007年02月21日

いじめ自殺の生徒に「偽善者」、元担任の処分決まらず…福岡

 福岡県筑前町の三輪中2年森啓祐君(当時13歳)が昨年10月にいじめを苦に自殺した問題で、県教育委員会は20日、合谷智校長ら4人の懲戒処分について協議したが、意見が一致せず処分は決まらなかった。3月6日に改めて協議する。

 処分が協議されたのは合谷校長と教頭に加え、森君の1年時と2年時の担任教諭の計4人。

 県教職員課によると、同課が示した処分案に対し、委員からは「重すぎる」「軽すぎる」と相異なる意見が出て、まとまらなかった。特に森君に「偽善者やね」などと発言した1年時の担任の処分について意見が集中したという。

読売・九州発 2月21日

2007年02月19日

中2自殺で福岡県警が同級生3人を書類送検

 福岡県筑前町の三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)が昨年、いじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、同級生5人が自殺当日、校舎内のトイレで森君のズボンを無理やり脱がそうとした疑いが強まったとして、当時14歳だった3人を暴力行為処罰法違反容疑で書類送検し、13歳だった残る2人を同様の非行事実で児童相談所に通告した。

 調べによると、5人は昨年10月11日、6時間目の授業が終わった午後4時過ぎ、自殺をほのめかす森君を羽交い締めにして、ズボンのホックや学生服のボタンを無理やり外すなどした疑い。5人とも事実を認め、「ふざけただけで、いじめたつもりはなかった」と話しているという。

 5人について福岡県警は、「いたずらの限度を超えた、法に抵触する行為を行った」と認定した一方、「いじめの中心グループではなく、深く反省している」とし、「健全に立ち直るためには、家裁や児童相談所などの専門機関で適切な措置を受けることが望ましいと判断した」と説明した。

(2007年2月19日10時28分 読売新聞)

福岡中2いじめ自殺、同級生を暴力行為容疑で立件へ

 福岡県筑前町の三輪中2年の森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が、いじめを苦に昨年10月、自殺した問題で、福岡県警は19日、同級生ら5人が自殺当日に校舎内のトイレで、森君のズボンを無理やり脱がそうとした疑いが強まったとして、当時14歳だった3人を暴力行為処罰法違反容疑で書類送検し、13歳だった2人を同様の非行事実で児童相談所に通告する。

 県警は、「5人はいじめの中心ではない」とした上で処罰が目的ではなく、反省を求めて立ち直りを促すためとしている。

 こうした措置に踏み切ることについて教育関係者らの論議を呼ぶ可能性がある。

 調べによると、5人は昨年10月11日午後4時10分ごろ、自殺をほのめかす森君に「うそだろう」などと言いながら、嫌がる森君を羽交い締めにして、集団でズボンのホックや学生服のボタンを無理やり外すなどした疑い。5人は「ふざけただけで、いじめたつもりはなかった」と話しているという。

(2007年2月19日3時10分 読売新聞)

2007年02月10日

いじめ根絶へ、長男亡くした母親が写真公開して訴え

 いじめについてのシンポジウムで語る息子・啓祐君(右)を亡くした森美加さん(東京・港区で)

 いじめを苦に自殺した子供たちの遺族が集まり、いじめ根絶を訴えるシンポジウムが10日、東京都港区で開かれた。福岡県筑前町で昨年10月、中2の長男を失った森美加さん(36)も参加、長男啓祐(けいすけ)君の名前と写真を初めて公開した。

 森さんは、今春に啓祐君と同じ中学に進学する二男らのことを気づかい、名前などの公開を控えてきたが、二男から「お兄ちゃんは何も悪いことをしていない。僕は胸を張って学校に行く」と言われ、公開を決意したという。

 いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などの主催で開かれたシンポで、森さんは、笑顔の啓祐君の写真を示しながら、「助けてあげられなくてごめんね」と涙ながらに呼びかけた。

 また啓祐君が「僕は優しくすることをいろんな人から教えてもらいました」とつづった小学校の卒業作文を紹介し、「いじめのない社会を願う息子の思いを伝えたい」と話した。

 一方、大分県で開かれている日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)の特別分科会でいじめ問題が集中的に話し合われた。パネリストの教育評論家・尾木直樹さんは、「いじめは今、第3のピーク。調査方法の変更で、いじめ件数は現在の2万件から100万件に増加するかもしれない。また高校生がメールを使っていじめを繰り返すなど、高学年化の傾向も見られる」と語った。

(2007年2月10日22時19分 読売新聞)

2007年02月08日

いじめ根絶へシンポ、福岡や埼玉の遺族らが参加

 福岡県筑前町や北海道滝川市など、いじめを苦に自殺した子供たちの遺族が集まり、いじめの根絶を考えるシンポジウムが10日、東京都で開かれる。

 関係者は、子供の自殺で深い悲しみを背負った遺族が心境を語り合い、大人たちが何ができるかを探る機会としたいとしている。

 昨年10月、中2の長男を失った筑前町の森美加さん(36)は、長男の実名と遺影を公表し、いじめの実態を訴える予定。いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などが主催。2005年9月に自殺を図った滝川市の小6女児の親類、04年6月に自殺した埼玉県蕨市の中2女子生徒の両親らも参加する。

 遺影を公表する森さんは「こんな笑顔の普通の少年が自殺してしまう。いじめがどの子供の周囲にもある問題だということをわかってほしい」としている。

 シンポは午後1時半から港区のキャンパス・イノベーションセンターで。

(2007年2月8日3時2分 読売新聞)

2007年01月25日

筑前中2自殺「学校の責任大きい」…三輪中が報告書提出

 昨年10月に筑前町の三輪中2年男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、同校は自殺の経緯や今後の対策について報告書をまとめ、24日開かれた町教育委員会に提出した。

 報告書は16日付でA4判8ページ。

 「入学当初から続いた同級生のいじめが、自殺に至った精神的苦痛の最も大きな原因」とした調査委員会の最終報告を「厳粛に受け止める」とし、「男子生徒が精神的な苦痛を受けていたことに気づかなかった責任は大きく、深く反省する」との合谷智校長の見解も付記した。

 また、▽保護者会の回数を増やし地域と情報を共有する▽担任による個人面談を毎月行い、生徒と向き合う時間を多くする▽道徳の授業などでいじめ問題を考える機会を増やす——などの対策を盛り込んだ。

(2007年1月25日 読売新聞)

2007年01月12日

筑前の自殺中2生徒母、教員志望の大学生にいじめ根絶語る

ne_im_07011202.jpg 教師志望の学生らに、いじめ根絶への思いを語る森美加さん(11日、埼玉県東松山市の大東文化大で)

 福岡県筑前町の三輪中でいじめを受けた2年の男子生徒(当時13歳)が自殺して3か月となった11日、男子生徒の母親の森美加さん(36)が埼玉県東松山市の大東文化大東松山キャンパスの教壇に立った。教師を目指す文学部教育学科の学生たちを前にいじめ根絶に向けた思いを語り、「子どもにとって教師の存在は大きい。理想の教師像を忘れずにいてください」と訴えた。

 森さんは「将来教壇に立つ学生さんに、子どもの命を預かる責任を考えてもらいたい」と知人の村山士郎・同大教授(教育学)に相談。村山教授の仲介で特別講義が実現した。

 約100人が聴講した。森さんは、優しかった男子生徒の人柄を紹介。そのうえで、「(男子生徒がいじめに対し)つらく感じているとは思わなかった」という同級生の声を聞いたことを機に、人の痛みを感じていない子どもがいると気づき、いじめ問題を深く考えるようになったと明かした。いじめとは何かを広く伝え、いじめのない世界を作ることが男子生徒の願いでもあると考えるようになったという。

 また、男子生徒の弟2人は強いショックを受けたが、小学校の担任教師たちが自宅に駆けつけて抱きしめてくれたり、学級でどう対応するか児童たちと話し合ってくれたりしたことを紹介。弟たちは今、以前と変わらぬ様子で小学校に通っているといい、「子どもにとって、信頼できる先生の存在は本当に大きいと感じた」と語った。

 最後には「きょう、私の話を聞いて『いじめは許されない』と思ってくれたのなら、その気持ちをずっと大切に」と呼びかけた。

 小学校教諭を目指しているという1年の峯村麻佑子さん(20)は講義後、「『いじめは駄目だ』と子どもに教える以上、自分が人を傷つけるような言動をしてはいけない。常にチェックし、感覚を磨いていきたい」と話した。

 森さんはこれまで匿名で取材に応じていたが、「自分の思いを多くの人にきちんと伝えていきたい」と新聞紙上での実名公表を決意した。

読売・九州発 1月12日

2006年12月30日

教育再生会議、会見の中身「薄味」激論の場公開を

 カタカタカタ。記者会見場には、いつもパソコンに向かう他の記者のキーボードをたたく音が響いていた。

 説明責任者から何を聞き出すかが重要な、真剣勝負の場に、この音はそぐわないが、発言を漏らさずに記録し、迅速に伝えるには、やむを得ない面もある。

 安倍政権発足から間髪を入れずに発足した教育再生会議を追いかけてきた。追いかけると言っても、会議は非公開だ。後日、議事要旨や議事録がホームページで公開されているが、会議の当日は、終了後、委員や事務局のスタッフに個別に聞くか、会見で迫るか。後は会議室のドアに耳を押し当てるぐらいしかない。だから、会見は大事なのだ。

 これまでに公開された議事録などの文書を読み通してみて驚いた。会見では全く触れられなかった話がいくつも出ているからだ。

 ノーベル賞学者の野依良治座長が「公教育再生には塾を禁止すべきだ」とぶち、何人かの委員とやりあっていた。

 いじめ問題に関連する児童生徒への出席停止措置でも激論が交わされていた。

 委員らが調査に出向いた福岡県筑前町のいじめ自殺に絡み、委員がある女生徒から受け取った文章も紹介されていた。そこには「本当にいじめはあったのです」とつづられていた。

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2006年12月29日

「教職員の意識希薄」、学校の体質を指弾…中2自殺最終報告書

ne_im_06122903.jpg 最終報告書を持って自殺した生徒の両親宅を訪れた町教委職員(右)=28日午後8時2分、福岡県筑前町で

 「校長と教頭の責任は重い」——。福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺してから2か月半。町教委が設置した調査委員会は、「いじめに対する教職員の意識が希薄だった」と指摘するなど、学校全体の責任を厳しく指弾した。


 ■調査委員会

 延べ70時間以上に及ぶ協議を終えた高田清・調査委員会委員長は、午後8時ごろから会見した。

 いじめと自殺との因果関係について、中間報告書よりも踏み込んだ理由について、男子生徒が自殺前に「学校に友達がいない。学校にいくなら死んだ方がまし」などと同級生に訴えていた事実を挙げ、「孤独感を伴った非常に大きな精神的苦痛があったと想像されるため」と説明した。

 「いじめは(自殺の)最も大きな原因の一つ」と表現し、自殺の原因だと断定しなかったことについては、「生徒は既に亡くなっており、物的証拠もないので推察することしかできない」と、調査の困難さを強調した。

 また、高田委員長は、三輪中では、生徒の間で「死ね」「うざい」などの言葉が“あいさつ代わり”に使われていた点を指摘。そうした異常な状態を改善しなかった教職員を、「疑問を呈さざるを得ない」と批判した。

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2006年12月28日

福岡の中2自殺、いじめと因果関係…調査委が報告書

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒が自殺した問題で、調査委員会の高田清委員長(右)から最終報告書を受け取る同町の柿原紀也教育委員長。報告ではいじめと認定し、自殺との因果関係を認める内容に(28日)(時事通信社)

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒が自殺した問題で、同町教委の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は28日、いじめ行為と自殺との因果関係をある程度認めた内容の最終報告書を、同町教育委員長に提出した。

 調査委は、同級生らによる男子生徒への長期間のからかいや冷やかし行為を「いじめ」と認定。「こうした行為が、自殺にまで至った最大の原因の一つと推測される」と判断した。

 いじめに気付かず対策を講じてなかった2年時の担任教師や学校、町教委についても「努力が足りない」「責任は重い」などと指摘した。

 しかし、中間報告で、男子生徒への「軽率な言動」を指摘された1年時の担任の言動については「自殺の直接的な要因と考えることに無理がある」と結論づけた。

 この問題では、三輪中2年の男子生徒が10月11日、「いじめられて、もういきていけない」などの遺書を残して自宅倉庫で自殺。学校側は当初、同級生がいじめを行っていたことや、元担任が、自身の不適切な言動が自殺につながったと一時認めていたが、後に撤回、このため、生徒の両親が反発していた。

(2006年12月28日21時33分 読売新聞)

2006年12月15日

福岡・筑前の中2自殺、「人権侵犯」として法務局が調査

 福岡県筑前町の三輪中2年男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局が「生徒への一連のいじめ行為は人権侵犯に当たる可能性がある」として独自調査に乗り出した。調査結果を踏まえ、学校側に再発防止に向けた指導を行うとみられる。

 法務局は町教委が設けた調査委員会が12日に出した中間報告書を入手。1年生時の担任の軽率な言動が生徒たちのいじめを誘発した可能性があることや、学校側にいじめを見つける努力が足りなかったことを指摘しているため、改めて学校側の対応を精査する。生徒らへの聴取は人権保護の観点から行わない方針。

 法務局が人権侵犯を調査する場合、被害を訴える人や関係者から相談を受けて行うのが一般的だが、今回は全国的にいじめを苦にした自殺が相次いでいることや、事案の重大性を考慮し、職権で調査を始めた。

 今後、人権侵犯の事実が確認されれば、学校に解決策を求める「要請」や、校長や教師らに直接対策を求める「説示」などを行う。

 法務省が把握しているいじめの件数は昨年が約720件で、2001年以降増え続けているという。昨年までの5年間で、いじめ問題に関連して学校への「要請」を6件、教師らへの「説示」を9件行っている。

 福岡法務局人権擁護部は「調査を始めたのは事実だが、調査内容や期間などは守秘義務があり、明かせない」としている。

読売・九州発  12月15日

2006年12月12日

福岡の中2自殺「いじめも要因」、町教委が中間報告

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、同町教委の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は12日、「同級生の男子生徒に対するいじめに類する行為が(自殺の)一つの要因になった可能性は否定出来ない」とする中間報告をまとめ、同町教育委員長に提出した。

 報告書はA4判6ページ。男子生徒に対する同級生の言動について、1年生の時から「うざい」「きもい」などの言葉が投げかけられていたことなどで、「(男子生徒が)相当な負担感と精神的な苦痛を受けていた」と認定した。

 1年の担任教諭が、同級生の前で母親からの相談内容を暴露したり男子生徒を「偽善者」と呼んだりした点は「教師として軽率」とし、「同級生のいじめにつながる要因になった可能性がある」としたが、「自殺の直接の要因と判断することは難しい」とした。

 調査委は再発防止策の提言などを含めた最終報告書を年内にも提出する方針。

(2006年12月12日22時43分 読売新聞)

2006年12月11日

福岡の中2死亡、「いじめ自殺の可能性」調査委報告へ

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が今年10月に自殺した問題で、同町の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は、同級生からのいじめが自殺につながった可能性を認める方針を固め、12日にまとめる中間報告に盛り込む。

 学校側はいじめと自殺の関係について、「ほかの要因の有無を含め、丁寧に調べたい」などとして慎重な姿勢を続けており、いじめを把握出来なかった学校側の責任が改めて問われることになりそうだ。

 調査委はこれまで、同校の教職員や遺族への聞き取り調査を行ったほか、生徒らにアンケートを実施。その結果、男子生徒を不名誉なあだ名で呼ぶなどのからかい行為が繰り返されたり、教師の不適切発言があったことなどが判明した。教師らの言動を巡っては、12日の会合で再度、委員の意見を聞くことにしている。

 調査委は、再発防止策の提言を盛り込んだ最終報告書を年内にも提出する方針。

 男子生徒は10月11日、「いじめられて、もういきていけない」などと記した遺書を残して自宅の倉庫で首つり自殺した。校長は同月15日、遺族に対し、元担任の不適切な言動が自殺につながったことを認めたが、翌日に発言を撤回した。

(2006年12月11日14時39分 読売新聞) / (読売新聞) - 12月11日15時14分更新

筑前町の中2男子「いじめで自殺の可能性」…中間報告記載へ

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、同町教委が原因究明のために設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は、同級生からのいじめが自殺につながった可能性を認める記述を、12日にまとめる中間報告に盛り込む方針を固めた。一方で「目に見える証拠は不十分」として因果関係を断定する表現は避けるとみられる。12日の会合で教師らの言動などについても再度、委員の意見をまとめ、町教育委員長に報告する予定。学校側はいじめと自殺の関係について明確に認めておらず、いじめを把握出来なかった責任が改めて問われることになる。

 調査委はこれまでに同校の教職員や遺族への聞き取り調査を行ったほか、生徒らにアンケートを実施。その結果、男子生徒を不名誉なあだ名で呼ぶなどのからかい行為が繰り返され、教師の不適切発言もあったことがほぼ判明した。

 しかし、男子生徒の遺書にいじめた相手や具体的な行為が書かれていなかったため、男子生徒の精神状態の把握は困難を極めた。一連の調査への回答に食い違いも見られ、言葉によるいじめが中心で体のあざなど明確な形跡もないことから、いじめの程度やいじめた生徒側の認識の有無は特定できない模様。

 関係者は「いじめの事実は認められるが、自殺との因果関係については、調査結果を総合的に判断し、関係があると類推するのが限界」としている。

 調査委は、因果関係については、今回の中間報告を事実上の結論と位置づけている。再発防止策の提言を盛り込んだ最終報告書を年内にも提出する方針。

九州・読売 12月11日

2006年12月03日

筑前中2いじめ自殺、ネットで集まった千羽鶴が遺族の元に

 福岡県筑前町でいじめを苦に自殺した三輪中2年男子生徒(13)の遺族を励まそうと、インターネットの掲示板の呼びかけで集まった千羽鶴が2日、遺族に届けられた。

 ネット上の掲示板で先月中旬、広島県の女性が千羽鶴を贈ることを提案。女性が指定した郵便局の窓口に全国から折り鶴が寄せられるなどして、約5500羽に達した。同封された40〜50通の手紙には「真相が解明されることを祈っています」などと書かれていた。

 2日は世話人の福岡県筑紫野市の女性(33)らが遺族方を訪れ、男子生徒の母親(36)に手渡した。母親は「二度とこのようなことを起こさない、(問題を)忘れないという思いが伝わった。とてもうれしい」と話した。

読売・九州発 12月3日

2006年11月26日

生徒自殺問題で三輪中校長らから聞き取り…筑前町教委調査委

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)の第4回会合が24日、町内で開かれた。合谷智校長や2年時の担任ら同校の教職員4人から初めて聞き取り調査を行った。

 終了後、高田委員長は「既に報道されているいじめの内容について、事実かどうかを確認したり、より詳細な状況を聞いたりした」と説明したが、具体的な内容は明らかにしなかった。

読売・九州発 11月26日

2006年11月23日

筑前の中2いじめ自殺、町教委調査委が独自アンケート実施

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、町教委が原因究明に向けて設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は22日、いじめの実態把握のため独自アンケートを行った。

 同校の2年生約120人が対象。生徒が男子生徒へのいじめや嫌がらせについて見聞きしたことを、時期や場所を含めて詳細に尋ねる内容で、生徒の本音を引き出せるよう、記入や回収の際に教職員は立ち会わせなかった。調査委は今後、アンケート結果を整理し、男子生徒を取り巻く環境が入学時からどう変化したかを検証。自殺に至った背景を探るのに役立てる。

読売・九州発 11月23日

2006年11月06日

福岡・筑前町の中2自殺から3週間、いじめなど真相解明進まず

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件を受け、臨時の県議会文教委員会(亀谷正委員長、11人)が30日開かれた。質問に対し「調査中」を繰り返す県教委に、委員からは「自殺から19日もたっているのに、回答を逃げるのはおかしい」と批判が相次いだ。

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめが原因」という遺書を残し、命を絶ってから3週間が過ぎた。学校側はいじめの事実は認めたものの、「自殺との因果関係は分からない」との姿勢を続けている。町教委は調査委員会を設け、原因究明することにしているが、1回目の会合も開かれていない。自殺に至る“心の軌跡”はたどれないままだ。

 男子生徒は10月11日、自宅倉庫で自殺した。午前中から級友に、何度も「死ぬ」「死ぬんだ」と漏らし、遺書まで作成していた。

 事件のあと、三輪中では体調を崩し、欠席する生徒が相次いだ。登校しても、突然、泣き出したり、急に気分が悪くなって、保健室に運ばれたりする生徒も目立った。2年の女子生徒は「遺族もつらいだろうが、私たちもつらい。今、みんなが傷ついている。三輪中は深刻ないじめがある学校ではなかったと、今でも信じている」と訴える。

 母親からの相談内容をほかの生徒の前で暴露し、男子生徒が不名誉なあだ名でからかわれるきっかけをつくった1年時の担任教諭(47)は、体調を崩し入院した。

 男子生徒の遺族宅を訪れた合谷智校長は「2か月ほど休むことになりそうだ」と説明したという。

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2006年10月31日

筑前中2自殺で「調査中」繰り返し、福岡県教委に批判相次ぐ

 村尾崇・県義務教育課長が現時点で明らかになっているいじめの内容や、1年時の担任教諭による不適切な言動を報告。複数の委員が「担任の言動がいじめを引き起こした最大の要因か」「いじめの把握に問題はなかったのか」とただしたが、村尾課長は何回も「調査中です」と繰り返すだけ。

 このため、「調査を理由に問題を先送りせず、早く全容を明らかにすべきだ」「なぜ生徒にアンケートばかり行い、教員は真相究明のために自ら語ろうとしないのか」などの批判の声が上がった。

 質疑で、県教委が1995年に作成し、県内の小中学校や教職員らに配った「いじめ早期発見・指導の手引」が三輪中では使われていなかったことも判明。手引には、子供の表情や行動でいじめが起きていないかを確認するリストや、子供への接し方を記している。村尾課長は「事件を受け、実践的な内容にしたい」と述べたが、「使っていないのに何を改訂するのか」と委員の怒りを買った。

 さらに、同じ委員が96年に旧城島町(現久留米市)で中学3年の男子生徒がいじめを苦に自殺した後、県教委が子供の本音を募る「目安箱」を各校に置くとの話があったと指摘。現状を尋ねられた村尾課長が「現時点では(どうなっているのか)確認できていない」と答えたため、「教訓が生かされていない。もう一度きちんと確認して」としっ責された。

読売・九州発 10月31日˙

2006年10月30日

新設立「いじめ被害者の会」、福岡県教委に防止策要請

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題を受け、いじめが原因で自殺した子どもの保護者らで29日に設立された「いじめ被害者の会」の大沢秀明代表ら5人が30日、県教委を訪ね、いじめ自殺の防止対策を徹底するよう申し入れる文書を提出した。

(2006年10月30日13時35分 読売新聞)

2006年10月29日

自殺生徒宅で「いじめ被害者の会」設立、5家族が参加

 資料を見ながら話し合う親ら。福岡県筑前町で起きた中学2年男子生徒のいじめ自殺問題を受け、いじめを苦に自殺した子供の親が「いじめ(不登校、ひきこもり、自殺)被害者の会」を設立した(29日、福岡県筑前町)(時事通信社)21時00分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題を受け、いじめが原因で自殺した子どもの保護者らが29日、男子生徒の自宅で「いじめ被害者の会」の設立総会を開いた。

 九州や神奈川県などの5家族7人が参加。発起人で代表を務める大分県佐伯市の大沢秀明さん(62)は「いじめの存在を隠そうとする学校の体質は変わっていない」と指摘し、「学校がいじめの早期発見や適切な対応に取り組むように、国や県に働きかけていきたい」と強調した。

 大沢さんは1996年、福岡県城島町(現久留米市)で、中学3年の四男(当時15歳)を亡くしている。

 94年に中学2年の長男(当時14歳)を亡くした神奈川県相模原市の平野信矢さん(57)は「子どもへのいじめで悩む保護者に必要なのは、周囲の支え。自分の経験を生かして、苦しむ人たちの相談に応じたい」と話した。

 筑前町の男子生徒の父親は「今は自分のことで精いっぱいだが、将来はいじめの被害をなくすために協力したい」と語った。

 問い合わせは大沢さん(0972・23・8372)。

(2006年10月29日20時32分 読売新聞)

2006年10月27日

中2自殺実名報道の週刊新潮、地元図書館が黒塗りに

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒を実名報道した19日発売の「週刊新潮」について、同町が町図書館に置いてある新潮の掲載記事を黒塗りしていたことがわかった。

 27日夜に行われた町議会の臨時全員協議会で町が報告した。

 出席した議員によると、町は、「雑誌には生徒の実名が出ており、遺族も不快感を示している。記事を黒塗りにして対処した」と報告したという。

(2006年10月27日23時37分 読売新聞)

2006年10月26日

いじめに加担した教師、最悪の場合くびに…都教委

 自殺した福岡県筑前町の中二生徒の遺族や関係者から聞き取りを終え、記者の質問に答える小渕優子政務官(右端)ら。「事実関係を精査し、いじめ防止につなげたい」と語った。生徒宅にも弔問に訪れた(25日)(時事通信社)19時25分更新

 いじめを苦にした児童・生徒の自殺が相次ぐ中、東京都教育委員会は26日、教師がいじめに加担した場合、最高で免職処分にできるよう懲戒処分基準を見直した。

 福岡県の中学生自殺では、担任教師の不適切な言動がいじめを誘発していたことが明らかになったが、都教委では厳罰化で意識改革を促すことにした。

 これまでの基準では体罰やセクハラ、交通事故などが懲戒処分の対象とされ、いじめについては処分すべきかどうかをその都度、判断していた。新たな基準では教師による児童・生徒へのいじめや、児童・生徒同士のいじめを助長させるような言動を処分対象として明記する。

 いじめを隠そうととしたり、被害に遭った児童・生徒が不登校になったりした場合は免職もしくは停職。悪質性が低くくても、教師によるいじめなどがあれば減給や戒告処分とし、学校現場の担当を一定期間外して「いじめ再発防止研修」を受けさせる。

 東京都では1986年、いじめを受けた中野区の中学生徒が自殺。担任も加わった「葬式ごっこ」が発覚し、都教委は関係した教師を諭旨免職などの処分にした。

(2006年10月26日21時29分 読売新聞)

2006年10月25日

いじめ、私は見ました…三輪中の同級生が両親に手紙

 自殺した福岡県筑前町の中二生徒の遺族や関係者から聞き取りを終え、記者の質問に答える小渕優子政務官(右端)ら。「事実関係を精査し、いじめ防止につなげたい」と語った。生徒宅にも弔問に訪れた(25日)(時事通信社)19時25分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日、実態調査のため同町を訪れ、同校の合谷智(ごうや・さとし)校長や男子生徒の両親らと面談した。

 ほかに町を訪れたのは、山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)と安倍首相の諮問機関「教育再生会議」の義家弘介委員。

 面談後、小渕政務官は男子生徒の1年時の担任教諭(47)の言動に言及、「(男子生徒への)いじめの誘因となった可能性がある」との認識を示した。

 男子生徒の両親は小渕政務官らに対し、同級生から25日朝に受け取った手紙を読み上げた。聞いていた山谷補佐官も涙を流していたという。手紙の要旨は次の通り。

          ◇

 私は言いたいことがあります。私は○○君の大親友です。今はもう遅いけど、早くおじちゃんやおばちゃんにいじめにあっていることを話しておけば、自殺することはなかったと後悔しています。どんなに帰ってきてと言っても、もう帰ってきません。でも毎日夢をみます。夢の中の○○君は親や家族、みんなを悲しませていることを苦しんでいます。

 本当にいじめはあったのです。私は知っています。見ました。だから学校も本当のことを言ってほしい。これ以上つらく悲しい思いをするのは嫌です。(○○君は男子生徒の名前)

(2006年10月25日23時51分 読売新聞)

小渕政務官ら、いじめ苦に自殺した中2の両親と面談

 福岡県のいじめ自殺問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日午前、福岡市の同県教育委員会を訪れ、聞き取り調査をした。写真は生徒の自宅に弔問に訪れた小渕政務官(25日午後、福岡県筑前町)(時事通信社)14時34分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日、実態調査のため同町を訪れ、同校の合谷智(ごうや・さとし)校長や男子生徒の両親らと面談した。

 ほかに町を訪れたのは、山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)と安倍首相の諮問機関「教育再生会議」の義家弘介委員。

 面談後、小渕政務官は男子生徒の1年時の担任教諭(47)の言動に言及、「(男子生徒への)いじめの誘因となった可能性がある」との認識を示した。

 山谷補佐官は学校や教育委員会について「なぜ隠ぺい体質になってしまうのか、具体策を考えたい」と述べた。義家委員は合谷校長が「現時点では、いじめがあったこと自体が確認できない」と説明したことを明らかにし、「調査だけではなく、具体的な対応策を練ることが大切」と対応の遅れを批判した。

(2006年10月25日21時27分 読売新聞)
 

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2006年10月24日

福岡県筑前町のいじめ自殺調査、小渕政務官を現地へ

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官が25日、現地に行き、遺族や校長から直接話を聞くことになった。伊吹文部科学相が24日の閣議後会見で明らかにし、「具体的な事実関係を文科省として把握するため」と理由を説明した。

 一方、北海道滝川市で小6女児がいじめを苦に自殺した問題で、道教委が市教委から女児の遺書のコピーを入手しながら紛失していたことについても、伊吹文科相は「何の指導、助言、援助もしていなかったのは、重大な責任回避で、怠慢だ」と述べた。

 また、今の教育委員会の制度にも触れ、「問題が起こった時の責任権限がだれにあるのか非常に不明確」と問題点を指摘した。

(2006年10月24日12時4分 読売新聞)

福岡いじめ自殺、県教委が調査結果公表を要求

 福岡県教育委員会の臨時会で発言する森山良一教育長(左から3人目)。同教育長は、「悲痛な事件が2度と起きないよう重大な決意を持って取り組みを進める」と述べた(23日、福岡県庁)(時事通信社)19時15分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題を受け、県教委は23日、臨時会を開き、町教委が近く設置する調査委員会に対し、原因究明を進めたうえで結果も公表するよう求めることを決めた。

 臨時会では、学校が今週中に再度、生徒に原因究明のためのアンケートを計画していることについて、委員から「(生徒に負担を与えるので)何度も実施することがないように内容を精査して行うべきだ」などの意見が出た。

(2006年10月24日0時45分 読売新聞)

2006年10月23日

福岡のいじめ自殺、遺族側が調査委入りを要望

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の両親が23日、同町役場を訪れ、町が設置を予定している原因究明のための調査委員会のメンバーに、遺族側の代表を加えるように求める要望書を提出した。

 要望書では、調査委員会について、「遺族からの意見も反映されないまま学校関係者を中心として発足されようとしており、透明性、公平性を欠いている」と指摘。調査委員会のメンバーとして、遺族と、遺族が指名した識者の計2人以上を参加させるよう求めている。

 父親(40)は手柴豊次町長らに要望書を渡した後、識者については具体的には決めていないとしたうえで、「遺族側の事情をよく知っていて意見を述べられる人がいい」と語った。

 また「真相を解明したいとの思いから要望した。遺族側の関係者が入らなければ、学校側だけの言い分で議論が進まないか不安だった」と話した。

 父親によると、手柴町長は「できるだけ対処したい」と答えたという。

(2006年10月23日12時57分 読売新聞)

2006年10月20日

自殺中2の同級生「先生がからかったので…」と両親に

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同級生が「先生がからかっていたので、自分たちもしていいと思った」などと、遺族に告白していることが分かった。

 男子生徒の両親が22日、自宅で記者会見して明らかにした。

 両親によると、焼香に訪れた複数の同級生の男子が、男子生徒が1年生だった時の担任教諭の言動をまねて、いじめたことを認めた。同級生たちは「悪いことを言ってしまった」と涙をためて謝ったという。

 両親は「生徒たちは勇気を出して謝罪に来てくれるのに、学校側は事が収まってくれれば良いという姿勢。しっかり問題に向き合い、説明責任を果たしてもらいたい」と指摘。町教委が設置する調査委員会についても「遺族が参加できるようにしてほしい」と訴えた。

 また、両親は「町や学校を騒がせ、迷惑をかけて申し訳ない」とした上で、「息子を死に追い込んだのは長期間にわたるいじめだった。これ以上、犠牲者を出さないためにも、全国でいじめ問題を考えるきっかけにしてもらいたい」と話した。

(2006年10月22日20時47分 読売新聞)

2006年10月18日

福岡中2自殺、文科省担当が県教委調査…父親と面会も

 いじめ自殺問題で、福岡県教育委(右側)から聴取する文科省の宮崎初等中等教育局視学官(左列2人目)ら。調査内容について、19日の緊急連絡会議で報告することを検討(18日、福岡県庁)(時事通信社)17時15分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の職員3人が18日、同県教委を訪れ、聞き取り調査をした。

 北海道滝川市の小学6年女児いじめ自殺の調査結果と合わせ、19日に東京で開く都道府県・政令市教委担当者の緊急会議で報告する。

 福岡県教委での調査は約2時間にわたって非公開で行われ、県、町両教委担当者が、宮崎活志・文科省初等中等教育局視学官らに、男子生徒が自殺に至るまでの経緯、いじめを受ける発端となった元担任教諭(47)の言動などを説明した。

 その後、男子生徒の父親(40)が県教委を訪れ、宮崎視学官らと面会。父親が全国のいじめによる自殺件数が文科省のまとめで1999年度以降ゼロとなっていることに触れ、「実態を反映していない」と指摘したのに対し、文科省側は「調査システムに問題があれば、改善したい」と答えた。父親は「(実態を反映した)ガラス張りの調査報告となるような体制作り」を要望した。

 面会後、会見した父親は「文科省側と話ができたのは前進だ。次回は筑前町に来ていただき、調査報告書に遺族の意見を取り入れてほしい。(亡くなった)息子には『一歩前進したよ』と伝えたい」と話した。

(2006年10月18日20時39分 読売新聞)

2006年10月17日

いじめ自殺緊急調査、文科省が全国の小中高で洗い出し

 北海道、福岡県の児童・生徒がいじめを苦に自殺した問題を受け、文部科学省は16日、全国のすべての小中高校を対象に、自殺の原因となっている「いじめ」について、緊急調査に乗り出す方針を決めた。

 今週中にも各都道府県教委や私立、国立の学校に要請する。また、来年度には警察などと連携し、自殺の実態を探る全国調査を実施するほか、教員向けのマニュアルを整備するなど、子供の自殺を食い止めるための体制づくりを早急に進める。

 文科省では、これまでも年1回、全国の公立小中高校を対象に、いじめや自殺、不登校の数などを調べてきた。9月に公表した調査結果によると、昨年度の自殺の件数は105件で、ピークだった1979年(380件)と比較すると激減していた。ただ、原因別で見ると、いじめによる自殺の件数は99年度以降ゼロで、調査が実態を反映していないという指摘が出ていた。

(読売新聞) - 10月17日3時5分更新

文科省、いじめ自殺の小中2校に職員派遣・現地調査へ

 文部科学省は16日、いじめを苦に児童・生徒が自殺した北海道滝川市内の小学校と福岡県筑前町立三輪中学校に、職員を派遣し、現地調査に乗り出す方針を決めた。

 同省がいじめや自殺に関して職員を現地に派遣するのは異例。生活指導を担当する職員ら数人が、学校長らから事実関係について直接話を聞き、対応策を検討するという。

(2006年10月17日3時2分 読売新聞)

2006年10月16日

いじめ誘因教師、他にもトラブル…三輪中

 福岡県筑前町立三輪中2年男子生徒(13)のいじめ自殺問題で、同校は16日、全校生徒を対象に2回のアンケートを実施した。合谷智(ごうや・さとし)校長は同日夜、回収したアンケートを携え、男子生徒宅を訪問し、両親らと話し合った。

 また、合谷校長は同日午後の記者会見で、男子生徒に対するいじめの誘因となった言動をした元担任教諭について「ほかのトラブルも1、2件あるので調査している」と述べた。

 県教委や同校にはこの日、市民から抗議の電話が相次いだ。「(元担任教諭を)放っておいていいのか」など、厳しい処分を求める内容が目立つという。

 合谷校長によると、午前中のアンケートは「(男子生徒の自殺を含め)ふだん思っていることや教職員への要望」というあいまいな設問で、具体的な回答を得られなかったという。このため、16日夕、各教諭の教科や部活動の指導に対する問題点などを回答させるアンケートを実施。アンケートは、両親がいじめの真相を探るため、無記名での実施を求めていた。

 県教委は16日、県内の全小中高校を対象に、いじめ防止の取り組み状況について緊急調査を行うことを決め、各市町村教育長あてに通知した。

 各校では、いじめを早期に発見するため、登下校や給食などの時間帯ごとに「いつも一人で登校している」「表情が暗い」などの点検項目を示した教諭向けのチェックリストが使われている。調査では、リストが各校で生かされているかどうかなどの活用状況や教育相談の取り組みの実態などについて、今月中の報告を求めている。

 一方、県警朝倉署は男子生徒に対するいじめの実態を把握するため、教諭や生徒の同級生、遺族らの事情聴取を始めた。生徒の両親から生徒の携帯電話の提供を受け、メールなどにいじめを裏付けるやり取りが残っていないかを調べている。同署は、暴行や恐喝など悪質ないじめが続いていなかったか、解明を進める方針。

(2006年10月16日23時47分 読売新聞)

2年生自殺の三輪中、いじめ7─8件を「0件」と報告

 自殺した男子生徒宅を訪れた合谷校長=16日午後6時半過ぎ、福岡県筑前町で

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷智校長は16日の記者会見で、同校ではこの数年間、7、8件のいじめが起きていたのに、担当教諭の指導などで解決したため、「いじめが続くことはない」と判断し、町教委に「0件」と報告していたことを明らかにした。

 文科省は「いじめが起きていたのなら、解決したかどうかには関係なく、正確な件数を報告してほしかった」と指摘している。

 7、8件のいじめうち4、5件は、合谷校長が着任した2004年4月以降に起きていた。合谷校長は「統計上もきちんと報告を上げるべきで、私の判断が誤っていた。7、8件のいじめについては現在、再調査しており、内容が判明したら公表したい」と述べた。

 同校で15日夜に開かれた保護者会で、「ほかにいじめはないのか」との質問があり、校長は「把握していない」と答えたが、同席していた複数の教諭が「いじめを校長に報告した」と発言。合谷校長は保護者に「失念していた」と謝罪したという。

(2006年10月16日21時56分 読売新聞)

福岡・中2自殺、校長が担任の言動との因果関係撤回

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件で、1年生の時の担任だった男性教諭(47)の言動と生徒の自殺との因果関係を16日の記者会見で否定した合谷(ごうや)智校長は、16日午前2時前、生徒の両親宅を訪ね、「時間が経過しており、自殺と結びついているとは考えていない」との見方を直接、伝えた。

 両親は納得せず、「教諭のいじめは最近まで続いており、因果関係は明らかだ」と反発している。

 合谷校長は、男性教諭が生徒の母親からの相談内容を暴露、これが生徒間のいじめに発展し、男子生徒の自殺に結びついたことについて「教諭の言動が自殺につながったと認識している」(15日)と直接の因果関係をいったん認めていたが、16日の記者会見では一転して否定した。

 三輪中では16日朝、全校集会が開かれ、合谷校長は「すばらしい君たちを前に手を抜いてしまった。乱暴な言葉や甘えがあった」と謝罪。「全力で君たちを守る。この言葉にうそはない」と学校への信頼回復を呼びかけた。さらに、元担任の男性教諭についても言及し、「君たちの誰かを傷つけていたかもしれない。(教師の言動に疑問があれば)『先生それ違う』と言ってほしい」などと述べた。

(2006年10月16日13時29分 読売新聞)

母の相談を教諭が暴露、いじめのきっかけ…中2自殺

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件で、学校側は15日、1年生の時の男性担任教諭が、男子生徒の母親から受けた相談内容を無断で同級生に暴露し、それが元で男子生徒がいじめられるようになったことを認めた。

 この日、合谷智(ごうや・さとし)校長、この教諭らが、男子生徒宅を訪れ、こうした事実をおおむね認め、両親に謝罪した。

 この直後、合谷校長は「教諭によるいじめと受け取られても仕方がない。これが自殺につながったと認識しており、申し訳ない」と、自殺との関係を認めるかのような発言をしたが、16日未明の記者会見では、「教諭の言動がいじめの誘因になったが、自殺と結びつけるのは危険。(私が)冷静さを欠いていた」と発言の一部を撤回した。

 両親に謝罪した後、教諭は報道陣に対し「一生をかけて償っていきたい」と話していた。

 男子生徒の両親や学校側によると、1年の1学期、男子生徒が早退を繰り返し、自宅でインターネットのサイトを閲覧していたため、母親が教諭に相談した。教諭は同級生の前で、その内容を明かしたうえで男子生徒に注意したことから、同級生に不名誉なあだ名を付けられ、このころから男子生徒は「学校へ行きたくない」「死にたい」と漏らすようになった。

(2006年10月16日1時46分 読売新聞)

2006年10月14日

福岡中2、自殺当日に何度も「死ぬ」…級友取り合わず

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒が、自殺した11日の1、3、5時限目の授業中や休み時間などに、級友らに何度も「死ぬ」と漏らし、級友と話しながら遺書を作っていたことがわかった。

 同校の合谷智校長が14日明らかにした。級友らは「本気とは思わなかった」などとして取り合わず、担任教諭らに報告しなかった。

 校長によると、授業中に男子生徒の言葉を聞いた教諭は、内容が分からないまま、「私語をやめろ」と注意した。6時限目の美術の授業中、男子生徒は隣席の男子生徒と話し合いながら、スケッチブックに遺書を書いた。「遺言」と書いたうえ、「いじめが原因」「いたって本気です。さようなら」などと記していた。

 さらに放課後、校内のトイレで、7人の男子生徒に「死ぬんだ」と告げ、7人から「本気なら、下腹部を見せてみろ」と言われ、ズボンを下げられそうになった。合谷校長は「この行為はいじめに当たると考えている」としている。午後4時40分ごろ、学校を出た男子生徒は同8時ごろ、自宅の倉庫で首をつって死亡しているのが見つかった。

 合谷校長は「多くのサインが出ていながら、教職員の誰もが気づけなかったことに、自責の念を感じる。担任教諭と生徒との信頼関係の強化に一層、力を入れたい」と話している。

(2006年10月14日23時47分 読売新聞)

いじめ自殺中2告別式、同級生「相談乗れず悔しい」

 いじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)の告別式が14日、自宅で営まれ、親類や同級生らが、冥福(めいふく)を祈った。

 焼香後、同級生の男子生徒が「明るく、へこんでもすぐ立ち直る姿しか思い出せない。一人で悩んでいる時、相談相手になれなかったのが悔しい」と別れの言葉を述べた。

 続いて小学4年と5年の2人の弟が「よく面倒を見てくれてありがとう。お父さん、お母さんのことは僕たちに任せて下さい」と祭壇に語りかけると、すすり泣く声が広がった。

 父親は「競走馬のディープインパクトのファンになり、将来は馬にかかわる仕事がしたいと話していた。息子が何を訴えたかったのかを知ることが、家族に与えられた課題」と語った。

(2006年10月14日19時56分 読売新聞)

“いじめ”中学1年のころから…福岡、父が明らかに

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の両親が14日、自宅で取材に応じ、中学1年のころから、いじめとも受け取れる出来事があったことを明らかにした。

 両親によると、バレーボール部に所属していた男子生徒は、中学1年の1学期、「部活に行きたくない」と漏らすことが何度かあったが、父親(40)は厳しい指導が行われていると解釈し、「くじけるな」と励ましたという。

 2学期には、通学用の自転車のねじを緩めるいたずらをされ、男子生徒が隣に住む祖父に「自転車を交換して」と頼んだことがあった。祖父が理由を尋ねても答えなかったが、祖父は「いじめられているのかな」と感じたという。

 父親は「今思えば、そのころすでにいじめに遭っていたのかもしれない。明るい性格で、家では一切そんなそぶりは見せず、気づいてやれなかった。苦しみを一人で抱えていたと思うとやりきれない」と悔しさをにじませた。

 両親はまた、男子生徒が自殺した当日、学校で同級生に数回、「おれ、きょう死ぬっちゃん」と話していたことを、学校関係者から聞いたという。

 同校では、クラスの中に男子生徒の言うことをまともに取り合わないなどの行為があったほか、男子生徒が1年のころから「死にたい」ともらしていた。担任教諭は気づいていなかったらしい。

 同校の合谷(ごうや)智校長は13日、記者会見し、クラスで男子生徒をばかにするような行為があったことを認め、「精神的な苦痛を受け、自殺に至ったのではないか」と述べた。

 一方、学校から両親へのいじめの内容に関する詳しい説明はなく、父親は「自殺にまで追い込まれた原因が何だったのか、隠さず明らかにしてほしい。息子のような子どもを二度と出さないよう、町教委や学校に対策を望みたい」と語った。

(2006年10月14日11時39分 読売新聞)

中2男子自殺、「いじめ」の遺書残し自宅で…福岡

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が遺書を残し、自殺していたことが13日わかった。写真は自殺した中学生の遺書、「お母さんお父さん、ごめん。今までありがとう。いじめられてもういきていけない」などと記されていた。

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が、「いじめられてもういきていけない」などと記した遺書を残し、自殺していたことが13日わかった。

 同校の合谷(ごうや)智校長は会見で、クラスで男子生徒をばかにするような行為があったことを認め、「精神的な苦痛を受け、自殺に至ったのではないか」と述べた。同県警朝倉署も自殺の原因を調べている。

 同校によると、11日午後8時ごろ、帰宅が遅い男子生徒を捜していた家族が、自宅の倉庫で首をつって死亡しているのを見つけた。男子生徒はこの日ふだん通りに登校、午後4時40分ごろには下校していた。

 足元と、学生服の上着のポケットに遺書が残され、学校の美術室にあった友人のスケッチブックにも遺書のようなメモがあった。あて名はなく、メモには、いじめを受けていたことが書かれていたという。

 父親によると、倉庫にあった遺書には「お母さんお父さん、ごめん。今までありがとう」などと記されていた。父親は「どんないじめがあったのか、なぜ、こんなことになったか明らかにしてほしい」と訴えている。同校は12日朝、全校集会を開き、男子生徒の自殺を報告。全校生徒に、いじめの有無を確認するアンケート調査を行うとともに、11日の放課後直前に男子生徒と一緒にいた同級生らから事情を聞いた。クラスの中に男子生徒の言うことをまともに取り合わないなどの行為があったことが分かった。また、1年のころから「死にたい」と同級生に漏らしていたともいう。

(2006年10月14日1時55分 読売新聞)

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