メイン

毎日 アーカイブ

2007年12月04日

いじめ自殺:法相、福岡法務局の開示記録黒塗りに理解

 福岡県筑前町の中学2年、森啓祐君(13歳)のいじめ自殺で、福岡法務局による人権侵犯調査の開示記録の大半が黒塗りになっていたことについて、鳩山邦夫法相は4日の会見で、「強制力のない任意調査なので、今後の調査(への支障)を考えればまったくのオープンというわけにはいかない」との見解を示した。

 同法務局は今年5月、調査の結果、森君への人権侵害行為があったとして当時の校長らに反省を促す「説示」などの措置をとった。その後、両親に開示された調査記録は、両親への聞き取り内容や新聞記事のコピーを除き、すべて黒塗りだった。両親は「息子がなぜ死んだかについて知る権利がある」として11月30日、法相に審査請求書を提出している。

毎日新聞 2007年12月4日 12時28分

2007年12月01日

福岡いじめ自殺 黒塗り記録に不服 両親が法相に開示請求

黒く塗りつぶされた法務局の調査記録を手に、「わが子の死の事実を知りたい」と訴える森さん夫妻=2007年11月30日午後4時、坂本高志撮影

 福岡県筑前町の中学2年、森啓祐君(13歳)がいじめを苦に自殺したことを巡り、両親が30日、福岡法務局の人権侵犯調査記録の大半が黒塗りだったことを不服として、鳩山邦夫法相に審査請求書を提出した。行政不服審査法に基づき、黒塗り部分の開示を求める。

 同法務局は今年5月、調査の結果、森君への人権侵害行為があったとして、当時の校長や1年時の担任に反省を促す「説示」の措置をとった。両親は9月、調査記録を開示するよう請求したが、11月13日に開示された約440枚の資料のうち、両親に対する聞き取り内容などを除き、黒塗りだった。法務局は「開示すると今後の調査に支障が出る恐れがある」と説明したという。

......続きを読む>>

2007年11月14日

筑前いじめ自殺:情報を黒塗り開示 福岡法務局対応に遺族怒り

20071114sog00m040001000p_size5.jpg福岡法務局から開示された黒塗りの書類を手にする(左から)森順二、美加さん夫妻=福岡市中央区で13日午後、飯ケ浜誠司撮影

 福岡県筑前町で昨年10月、中学2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、人権侵害認定した福岡法務局(福岡市)が13日、遺族の請求に対し、調査記録を一部開示した。しかし、両親への聴取内容と新聞記事などの資料以外は黒塗りで「99%非開示」(遺族代理人の田中謙二弁護士)の内容。会見した遺族は「遺族なのに何も分からない」と法務局の姿勢を批判。不服申し立てや処分取り消しを求める行政訴訟などで全面開示を求めていく。

......続きを読む>>

2007年10月12日

いじめ自殺 中2の息子忘れない…両親が十月桜植樹 福岡

「いじめをなくす木にしたい」と自宅の庭に植樹する森順二さん(左)と美加さん=福岡県筑前町で2007年10月11日午前11時、田中雅之撮影

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺して11日で1年を迎えた。両親はこの日、「啓君を忘れない」という思いを込めて自宅庭に春と秋に2度咲く十月桜の苗を植えた。

 父順二さん(41)がこの時期にも咲く木を、と選んだ。久しぶりに晴れ間がのぞいたこの日、啓祐君が亡くなった自宅倉庫の近くに、白い花が数輪咲く苗木を植えた。母美加さん(37)は「1年前を思い出すとつらいが、家族全員で受け止めて前に進みたい」と話した。

 啓祐君の死から1年。美加さんは「これ以上苦しむ子どもや親を見たくない」と、いじめが招く悲惨さや教育現場での取り組みを訴えて講演活動などをしてきた。順二さんは「花が咲くたび、啓祐を思い出せる。啓祐を思い出すたび、この問題を忘れてはならないと誓うことができる」と話す。

 両親は桜の木が天に向かって伸び、枝葉が茂るのを楽しみにしている。【高橋咲子】

10月12日9時58分配信 毎日新聞

2007年07月06日

いじめ自殺見舞金:親の思い国に届く 理不尽さ耐え「大きな前進」

20070706sog00m040001000p_size7.jpg いじめ問題について考える集会で、我が子の死の痛みをまじえて講演する森美加さん=福岡県八女市で5日午後8時12分、田中雅之撮影

 学校のいじめが原因なのに、どうして−−。学校外で自殺し、死亡見舞金が支払われなかった遺族の疑問に、文部科学省がようやく答えを出した。日本スポーツ振興センターによる災害共済給付に道を開いた省令改正。5日の発表を聞き、理不尽さに耐えてきた遺族らからは「一歩前進だ」と歓迎する声が上がった。だが、あくまで学校側がいじめを認めることが前提。支給へのハードルは残る。【高橋咲子、土本匡孝】

......続きを読む>>

2007年04月01日

人事:県教委 5045人異動 教育次長に楢崎氏 /福岡

 県教委は31日、福岡、北九州両政令市を除く5045人の教職員異動を発表した。異動規模は例年並み。

 内訳は市町村立学校3287人(前年度比89人減)▽県立学校1468人(同207人増)▽県教委事務局が290人(同38人減)。このうち教諭の新規採用は市町村立学校248人(同19人減)▽県立学校63人(同8人増)▽事務局1人(同1人増)。県立学校の新任校長は、高校再編に伴い06年度末で10校が閉校となったため、6人(同11人減)にとどまった。

 事務局関係では、教育次長に楢崎洋二郎教育企画部長▽理事に廣渡務小倉高校長▽スポーツ科学情報センター所長に井口洋福岡教育事務所長▽県立図書館長に菊川律子社会教育総合センター所長——が起用された。

 一方、筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題を受け、同校の合谷智校長が教育センター参事に異動。校長には、権藤博文教頭が昇任する。また北九州市立戸畑商高は「北九州市立高」と名称を改め、普通科が設置される。【米岡紘子】
〔福岡都市圏版〕

4月1日朝刊

4月1日13時1分配信 毎日新聞

2007年03月23日

福岡いじめ自殺:同級生3人を家裁送致 共同暴行の事実で

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡地検は23日、当時14歳だった同級生3人を暴力行為法違反の非行事実で福岡家裁に送致した。家裁は今後、審判を開くかどうかなどについて調査を進める。県警は「いたずらの限度を超えたいじめ」と判断して3人を書類送検していた。

3月23日21時48分配信 毎日新聞

2007年03月19日

いじめ自殺問題:被害者の会「教諭は安全配慮徹底を」 深刻化防止申し入れ /千葉

 ◇県教委に申し入れ

 いじめで自殺した児童・生徒の遺族らによる「いじめ被害者の会」は16日、県教委に「教諭に『安全配慮義務』の実践を徹底し、いじめの深刻化を防ぐよう」申し入れた。06年10月に文部科学省に安全配慮義務の徹底を申し入れたが、都道府県教委への指示が徹底されていないため、千葉を皮切りに全国の都道府県教委に直接申し入れ、悲劇を起こさないよう訴える。【中川紗矢子】

......続きを読む>>

福岡・中2いじめ自殺 加速する刑事事件化 警察“介入”に賛否

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は自殺直前にトイレで森君のズボンを脱がそうとした同級生5人のうち3人を暴力行為法違反(共同暴行)容疑で書類送検、2人を同じ非行事実で児童相談所に通告した。いじめを巡り警察が刑事事件として“介入”した形だが、同様のケースは近年倍増している。遺族たちから評価の声が上がる一方、教育現場では戸惑いや悪影響を懸念する声も根強い。【船木敬太、高橋咲子】

 ◇教諭「生徒との信頼、無くす」/遺族「隠れた事実、明るみに」

 「一度警察が入ってしまうと、生徒との信頼関係は無くなってしまう」。三輪中で森君の授業を担当していた男性教諭は危機感をあらわにする。

 県警が容疑対象にしたのは、森君が自殺する直前の昨年10月11日午後4時15分ごろ、森君を男子トイレで取り囲み、押さえつけてズボンを下ろそうとして学生服のボタンを外したり、ベルトの留め金をはずすなどしたとされる行為。県警少年課は書類送検した理由について、「処罰を求めるものではなく、健全育成のため専門家に委ねたい」と強調した。

......続きを読む>>

2007年03月07日

福岡・筑前町の中2自殺:校長ら4人処分

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、県教委は6日、1年時の担任で親からの相談内容を他の生徒に漏らした男性教諭(48)と合谷智校長(52)を減給(10分の1)1カ月の懲戒処分にするなど計4人の処分を発表した。県教委がいじめ問題で、関係者を処分するのは初めて。

 他に教頭(52)が戒告、2年時の担任(44)が戒告と指導力改善のため1年間の研修を命じられた。

毎日新聞 2007年3月7日 東京朝刊

2007年03月06日

福岡いじめ自殺:中学校長、元担任ら処分 県教委

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、県教委は6日、1年時の担任で親からの相談内容を他の生徒に漏らした男性教諭(48)と合谷智校長(52)を減給(10分の1)1カ月の懲戒処分にするなど計4人の処分を発表した。県教委がいじめ問題で、関係者を処分するのは初めてで「結果の重大性を考慮した」と説明している。

 他に教頭(52)が戒告、2年時の担任(44)が戒告と指導力改善のため県教育センターで1年間の研修を命じられた。

 1年時の担任について、県教委は「森君に関する不適切な発言がその時々のからかいや冷やかしにつながる一要因となった。しかし、恒常的にいじめをあおった事実はない」と指摘し、減給1カ月にとどめた理由を説明した。

 また、校長と教頭について「教職員を指導監督する責任があったが、いじめ対策を怠った」と述べた。2年時の担任については「いじめに気づかなかった」と述べた。

 また、県教委は1年時の担任の行為について「(守秘義務違反など)刑事処分の対象にはならない」として刑事告発を見送ることを明らかにした。【高橋咲子】

 ▽尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)の話 森君をいじめた子の一部が書類送検されたことなどを考えると、減給、戒告という処分は軽過ぎると思う。特に1年時の担任は母親からの相談内容を教室で漏らしており、厳密に考えると守秘義務違反だろう。この行為は、森君へのいじめを誘発し、全国の教師の信頼失墜まで招いたと言える。そうしたことを考えると処分は軽いと思う。それに森君をいじめた子どもたちの中心メンバーはまだ何のおとがめも受けていない。いじめた子たち、教師、校長を本気で反省させるなら、どこにメスを入れるべきか教育委員会はもっとよく考えるべきだ。

毎日新聞 2007年3月6日 22時19分 (最終更新時間 3月7日 1時05分)
3月6日22時53分配信 毎日新聞

2007年02月21日

筑前町の中2自殺:担任ら4人処分へ 内容は来月に持ち越し−−県教委臨時会 /福岡

 県教委は、筑前町立三輪中2年の男子生徒(当時13歳)が昨年10月にいじめを苦に自殺した問題で、1、2年時の担任や校長ら4人を処分対象とし、20日の臨時会に処分案を提出した。しかし、処分内容について意見がまとまらず、3月6日の次回に持ち越された。

 県教委は、昨年12月下旬から今年1月23日にかけて、三輪中の全教諭に対してヒアリングを実施。昨年末にまとまった町調査委員会の最終報告書の内容とも照らし合わせた上、校長▽教頭▽1年時の担任▽2年時の担任——の4人の責任について協議していた。

 最終報告書は、1年時の担任は男子生徒の家族からの相談内容を他の生徒に漏らしたり、男子生徒に対して不適切な発言をした、2年時の担任は生徒がいじめられていることを見逃した、と指摘している。【高橋咲子】
〔福岡都市圏版〕

2月21日朝刊

2月21日15時1分配信 毎日新聞

2007年02月19日

福岡中2自殺 ズボン脱がそうとした同級生3人を書類送検

 会見する合谷智校長(右)と中原敏隆教育長=福岡県筑前町で19日午前11時6分、高橋咲子撮影

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、トイレで森君を取り囲んでズボンを脱がそうとした同級生5人のうち、当時14歳の3人を暴力行為法違反(共同暴行)容疑で福岡地検に書類送検した。刑法と少年法の規定で刑事責任を問えない当時13歳の2人は、同じ非行事実で久留米児童相談所に通告した。県警は「偶発的に起きた事件」としている。また、自殺との因果関係は断定しなかった。

 調べでは、5人は昨年10月11日、6時間目終了後の午後4時15分ごろ、森君を男子トイレで取り囲み、押さえつけてズボンを下ろそうとして、学生服のボタンを外したり、ベルトの留金具を外すなどした疑い。森君が抵抗したため途中でやめた。森君は帰宅後「いじめられてもういきていけない」と記した遺書を残し、自宅で自殺した。

 森君に対しては多くの同級生が日常的に「ひやかし」や「からかい」などのいじめをしていたとされる。県警はこれらを精査する中で「いたずら」の限度を超えた明確な行為に対象を絞った。一方で、「5人はいじめの中心メンバーではない」とも指摘した。【石川淳一、高橋咲子】

......続きを読む>>

シンポジウム:「いじめなくす社会を」筑前町の森さん訴え−−太宰府 /福岡

 ◇「大事な存在」と子どもに伝えて

 全国で続いたいじめ自殺を受けて太宰府市で18日、「いじめ問題を考える」シンポジウムがあった。筑前町で昨年10月、中学2年生の長男啓祐君(当時13歳)を亡くした森美加さん(36)も参加し「お父さんお母さん、先生方にお願いがあります。子どもたちに『(あなたは)大事な存在だ』ということを伝えてください。わが子だけでなく他の子にも」と訴えた。また教育学の専門家や教師も実情を報告した。【高橋咲子】

......続きを読む>>

福岡いじめ自殺:同級生3人を書類送検へ ふざけ逸脱

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、自殺直前に森君を校内のトイレで取り囲んでズボンを脱がそうとしたとして、同級生5人のうち当時14歳の3人を暴力行為法違反(集団暴行)容疑で書類送検し、同13歳の2人を同じ非行事実で児童相談所に通告する。一連のいじめ行為を精査した結果、トイレでの行為は日常の「ふざけ合う行為」から逸脱した暴行に当たると判断したとみられる。

 調べや同町の調査委員会の報告書などによると、昨年10月11日の6時間目終了後、5人がトイレで取り囲み、押さえつけてズボンを下ろそうとしたほか、学生服のボタンを外したりした。抵抗されたため途中でやめた。

 この日、森君が授業中などに「死にたい」と漏らしていたため、「うそだろう」などと言いトイレで取り囲んだという。帰宅後、「いじめられてもういきていけない」と書いた遺書を残し、自宅で自殺した。

 トイレには計10人の生徒がいたが、県警は実際に押さえつけた5人の行為を「集団暴行」と判断した。このうち当時14歳未満だった2人は少年法の規定で刑事責任を問えない。また、県警は5人の年齢や行為を考慮して処罰は求めず、専門機関での立ち直りを促す意見を伝えるとみられる。
 昨年12月、町の調査委員会は最終報告書で複数の同級生が1年生の時から行ってきたからかいや冷やかしを「いじめ」と判断し、この蓄積が精神的苦痛を与え、自殺に至った最も大きな原因の一つと指摘。県警はこうした行為についても調べたが、立件対象をトイレでの出来事に絞った。

 いじめ自殺を巡っては、94年11月に愛知県西尾市の大河内清輝君(当時13歳)が「いつもお金を取られていた」との遺書を残し自殺した問題で、同級生4人が恐喝容疑で書類送検され、全員が少年院送致などの保護処分を受けたケースや、鹿児島県知覧町で96年に自殺した中3男子生徒を殴ったとして、同級生6人が暴行容疑で書類送検された例などがある。

毎日新聞 2007年2月19日 3時00分 / 2月19日3時3分配信 毎日新聞

2007年02月11日

いじめ自殺 生徒の母が名前、写真公表 都内のシンポで

 今回初めて森啓祐君の名前と顔写真(右)を公表し、演壇に立つ母美加さん=東京都港区で10日午後3時31分、小出洋平撮影

 いじめを苦に我が子が自殺した親らが集うシンポジウム「生まれてきてくれた命たちへ」が10日、東京都内で開かれた。各遺族が体験談を語る中、昨年10月に起きた福岡県筑前町立三輪中のいじめ自殺事件の当事者、森美加さん(36)も登壇。亡くなった長男啓祐(けいすけ)君(当時13歳、中2)の名前と写真を初めて公開し、「息子が残したメッセージを多くの人に伝え、笑顔の絶えない社会をつくりたい」と涙ながらに語った。

 いじめのない社会を目指すNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などが各遺族らに呼びかけて開いた。

 森さんは、啓祐君も気に入っていたという小学校卒業アルバムの写真パネルを横に、「当初は息子の名前を明らかにすることはためらいがあった」と説明。だが、中学進学を控えた二男(12)が「啓兄ちゃんは悪いことをしてない。だから僕は胸を張って中学校に行くよ」と語るのを聞き、夫順二さん(40)と相談し公表を決めた。

 美加さんは啓祐君の小学校卒業文集を紹介し、「啓君は優しい心の持ち主で、みんなが幸せに暮らせるいじめのない社会をつくってほしいと願っていた。命を絶つということの意味は何なのか。私たちは大きな課題を与えられた」と話した。

 参加者からは「学校は隠ぺいしがち」「真実を知ることがいじめ防止につながる」などの意見が相次ぎ、同NPO理事の武田さち子さん(48)は「当事者の親の知る権利を立法化してほしい」と訴えた。

 同じく理事で98年に長女をいじめ自殺で亡くした小森美登里さん(50)は、活動報告で「やられたらやり返せ」と親に教えられている子どもが多いと指摘し、「大人が学校のいじめを生み出しているのではないか」と問題提起した。【吉永磨美、高橋咲子】

2月11日10時26分配信 毎日新聞

2007年02月10日

いじめ自殺:生徒の母が名前、写真公表 都内のシンポで

 いじめを苦に我が子が自殺した親らが集うシンポジウム「生まれてきてくれた命たちへ」が10日、東京都内で開かれた。各遺族が体験談を語る中、昨年10月に起きた福岡県筑前町立三輪中のいじめ自殺事件の当事者、森美加さん(36)も登壇。亡くなった長男啓祐(けいすけ)君(当時13歳、中2)の名前と写真を初めて公開し、「息子が残したメッセージを多くの人に伝え、笑顔の絶えない社会をつくりたい」と涙ながらに語った。

 いじめのない社会を目指すNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などが各遺族らに呼びかけて開いた。

 森さんは、啓祐君も気に入っていたという小学校卒業アルバムの写真パネルを横に、「当初は息子の名前を明らかにすることはためらいがあった」と説明。だが、中学進学を控えた二男(12)が「啓兄ちゃんは悪いことをしてない。だから僕は胸を張って中学校に行くよ」と語るのを聞き、夫順二さん(40)と相談し公表を決めた。

......続きを読む>>

2006年12月29日

福岡いじめ:最終報告で自殺の「最大の原因の一つ」と結論

 いじめ自殺問題の最終報告書を両親に手渡すために少年宅を訪れた柿原紀也・筑前町教育委員会委員長(右)ら=福岡県筑前町で28日午後8時、山下恭二写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、町教委の調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は28日、最終報告をまとめ、公表した。自殺前に生徒が受けていた行為を「いじめ」と認定し、自殺との因果関係について、いじめを「精神的苦痛の最も大きな原因の一つ」と結論付けた。そのうえで学校の対応を「深刻さを把握せず、漫然と校務運営していた」などと批判した。

 今月12日に出された中間報告は、同級生らの言動をいじめと断定せずに「いじめに類する行為」と表現し、自殺との因果関係も明確にしていなかった。今回の最終報告は、いじめを定義付ける際、特に「精神的苦痛を受けている児童生徒の立場」を重視したため、中間報告より踏み込んだ判断になった。

 最終報告は「長期にわたる『からかい』や『冷やかし』などの蓄積は、『いじめ』に相当するものだった。自殺当日にトイレでズボンを脱がされそうになった出来事も、ふざけ合いのように見えるが、生徒にとっては相当な精神的苦痛だった」と指摘した。この精神的苦痛は「孤独感を伴った非常に大きなもの」で、「長期の『からかい』や『冷やかし』などの蓄積が(自殺の)大きな要因の一つと推測される」と結論づけた。

 一方、学校について、1年時の学級担任の不適切な言動が自殺の直接的な要因だったことは否定したものの、教職員や校長らが生徒の異変に気付かず、日ごろから必要ないじめ対策も講じていなかった点を非難した。

 調査委は学識経験者ら7人で構成し、真相究明を目的に、これまで同級生へのアンケートや遺族や教員への聞き取りをしてきた。【いじめ問題取材班】


毎日新聞 2006年12月28日 20時39分
12月29日9時56分配信 毎日新聞
12月29日17時0分配信 毎日新聞

2006年12月28日

露元中佐変死:ロシア最高検「ユコス元幹部が指示か」

 【モスクワ町田幸彦】ロシア連邦保安庁(FSB)元職員、リトビネンコ氏の毒殺事件で、露最高検察庁は27日、同国の破産した石油大手ユコス元幹部、レオニード・ネブズリン氏=写真・AP=がこの事件で犯行を指示した可能性があると述べた。ロイター通信によると、イスラエルに滞在しているネブズリン氏は全面否定している。

 リトビネンコ氏は11月23日にロンドン市内で死亡する数週間前、イスラエルを訪問し、ユコスが追徴課税で経営破たんした真相をめぐりFSBに関する情報をネブズリン氏に提供したという。

毎日新聞 2006年12月28日 東京夕刊

2006年12月12日

福岡いじめ自殺:筑前町教委の調査委が中間報告

 いじめ自殺問題の調査中間報告書についてコメントする、高田清・調査委員長(左)=福岡県筑前町で12日午後7時47分、飯ケ浜誠司写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、町教委の調査委員会(委員長、高田清・福岡教育大教授)は12日、中間報告をまとめ、柿原紀也・町教育委員長に提出した。報告では「いじめだけでなく、それに類する行為があり、生徒を結果として死に追い込んでいった可能性がある」と指摘した。しかし、いじめと自殺の因果関係は明確にしておらず、いじめ自殺の調査の困難さをうかがわせる内容となった。

 調査委は先月7日に発足し、メンバーは学識経験者のほか、県PTA連合会長、児童相談所長、人権擁護委員、保護司の7人。会合を計8回開き、延べ26時間を費やした。

 中間報告によると、男子生徒は他の生徒たちから「知ったか(ぶり)」などのあだ名を付けられ、「うざい」「きもい」「消えろ」「死ね」「うそつき」「カンニングするな」などの「からかい」「冷やかし」の言葉を入学当初から自殺まで断続的に受けていた。

 自殺当日の10月11日に男子生徒が他の生徒たちから校内のトイレでズボンを下ろされそうになったことについて「そこで、男子生徒は『死ぬ』という言葉の真偽を複数の生徒から迫られ、同時に屈辱的な行為を受けた。『ウソつき』と言われたくない男子生徒は追い詰められた可能性がある」と指摘した。

 男子生徒の1年の時の担任だった学年主任については「不適切な言動があった。教師として軽率だったと言わざるを得ない」と批判したが、「(いじめにつながる)一つの要因になったという可能性は否定できないものの、自殺の直接の要因と判断することは難しい」と結論づけた。

 また、三輪中については「福岡県作成の『いじめ早期発見・指導の手引』の活用をしておらず、具体的な『いじめ』対策を十分に講じていなかった。教職員は管理職を含めて生徒がいじめられていたとは認識しておらず、『からかい』『冷やかし』などの行為を認識していた者はほとんどいなかった」と態勢の不備を指摘した。【川上敏文、船木敬太】

毎日新聞 2006年12月12日 21時43分 / 12月12日22時48分配信 毎日新聞 / 12月13日10時26分配信 毎日新聞

2006年12月09日

がめ煮っ記:物で栄えて /福岡

 「だめ息子でごめん。いじめられて、もう生きていけない」

 筑前町三輪中2年、男子生徒の悲痛な遺書が頭から離れない。もう2カ月が過ぎた。原因を明らかにすべく調査委員会が既に6回開かれた。年内には結果を出すという。

 先週、地元の女性3人に「まだいじめ問題? 町の印象が悪くなるからいつまでも書かないで」と意見された。隣の朝倉市の柿農家を訪ねた時も同じだった。学校での様子を保護者に聞くと「子どもは以前の状態に戻った」と話した。地元ではいじめ問題は昔の話で、マスコミや関係者だけがこだわっているように映ってくる。

 格差社会は確実に進み、勝ち組負け組などと言われるようになった。子どもから大人まで競争を強いられる社会になっている。学校に限らずストレスからくるいじめも数多く報告されている。

 故高田好胤・奈良薬師寺管長の「物で栄えて心で滅ぶ」という言葉が、心にしみる。【川上敏文】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2006年12月9日

いじめ:筑前町長「取り組み、全町あげて対応」 /福岡

 筑前町の12月議会が8日開会し、手柴豊次町長は三輪中2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題を取り上げ「全町をあげて、いじめに対する取り組みを発信したい」と述べた。さらに手柴町長は「教育の中立性、独立性を保ちながら真相を究明し信頼回復をしたい」と述べ、調査委員会の調査に期待を寄せた。

 同議会は12、13日が一般質問で、7人が、いじめ自殺に関連して▽教育委員会の対応▽事件の概要▽学校現場と町教委の現場での対応−−などを取り上げる。

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2006年12月9日

2006年12月03日

いじめ自殺 福岡・筑前の中2遺族に千羽鶴…ネットの有志

 遺族に千羽鶴を手渡す投稿者の女性会社員(左)=福岡県筑前町で2日午後3時半ごろ、船木敬太写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」で知り合った投稿者が2日、生徒の家を訪れ、遺族に千羽鶴を手渡した。

 三輪中のいじめ自殺に関する掲示板の投稿者が「遺族を励ましたい」と呼びかけて始まった。投稿者数十人が11月中旬から折り始め、全国からまとめ役の投稿者に郵送した。うち13人が2日、集まった5505羽を筑前町でまとめた。

 世話人役の福岡県筑紫野市の会社員女性(33)は「初めて会った人たちだが、ルールや目的がしっかりしていればできる。遺族にも喜んでもらえて、やって良かった」と話した。

 男子生徒の母親(36)は「うれしかった。この問題を子供も大人も見つめていってほしいという気持ちが伝わってきた」と感謝していた。【船木敬太】

(毎日新聞) - 12月3日10時25分更新 / msn・記事

2006年11月17日

がめ煮っ記:沈黙の背中 /福岡

 筑前町でいじめに追い詰められた13歳の中学生が死を選んだ。1カ月がたった11日の朝、中学の教職員約30人が弔問のために中学生宅を訪れた。

 先月16日以降、ぷっつりと口を閉ざしてしまった学校。毎日欠かさない生徒宅への弔問でも、校長は取材に一切応じない。話せなくなった「理由」もあるかもしれない。だが、教育機関である学校が問題をどうとらえ、何を考えているのか全く見えない。それでいいのだろうか。

 お参りを済ませた先生が1人、また1人と玄関から出てきた。同僚を待つ校長に尋ねた。「子どもたちにいじめについてどう話したのか」「命の大切さをどのように伝えているのか」。いくら問いかけても、こちらに向けた背は動かなかった。

 祭壇に手を合わせた時、30人の先生たちは何を思っていたのだろう。遺影に何か約束できましたか、先生。【高橋咲子】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2006年11月17日

2006年11月11日

福岡中2自殺 教諭や同級生らが自宅に弔問 1カ月

 花束を手に生徒宅へ向かう合谷校長(手前)と教職員ら=福岡県筑前町で11日午前9時15分、矢頭智剛写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺して1カ月がたった11日、三輪中の教諭や同級生らが男子生徒の自宅に次々と弔問に訪れ、改めて冥福を祈った。

 午前9時過ぎ、合谷智(ごうやさとし)校長と教職員ほぼ全員にあたる約30人が訪れ、生徒の遺影を見つめながらそれぞれ焼香した。

 遺族によると、合谷校長に、生徒に対する聞き取り調査の中間報告などについて聞いたが「待ってほしい」と答えるにとどまったという。学校側は10月16日以降、調査の進ちょく状況を積極的に公開せず、この日も経過について尋ねる報道陣にも終始無言だった。

 父親(40)は「1カ月だといっても私にとって変わりはない。真相を早く知りたい思いで過ごしてきた。すべて分かったときに初めて気持ちが変わるのかもしれない」と話した。【高橋咲子】

(毎日新聞) - 11月11日17時8分更新

2006年11月04日

福岡中2自殺:いじめ調査委に遺族参加認めず 筑前町

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、いじめの調査委員会への参加を求めていた男子生徒の遺族に対し、町教委は4日、遺族を含む保護者代表の調査委への参加を拒否すると伝えた。

 町教委の回答書は「公平性、客観性、透明性、迅速性が確保できる第三者機関による調査を目的としているので、応じることはできない」としている。

 町教委は調査委を設置する計画だが、まだメンバーは確定していない。このため、遺族は大仁田厚参院議員(自民)と連名で「自殺は命をかけた最後の訴え」とし、遺族を含む保護者代表を調査委に参加させるよう、今月2日に要望書を出していた。

 遺族は「納得できない。遺族の声を反映してほしい。委員として(遺族が)入れないなら弁護士2人を委員に入れてほしい」と語った。

 また、遺族らは調査委の早期設置も同時に求めていたが、町教委は「1週間以内に発足させる」と約束した。【山本泰久】

(毎日新聞) - 11月4日20時2分更新

2006年11月03日

福岡いじめ自殺:事件後も別の生徒に繰り返す 同グループ

 中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、この男子生徒をいじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたことが分かった。学校側は遺族側に「再発防止を目指す」と繰り返しているが、いじめ対策が進まない現状が浮き彫りになった。

 複数の関係者によると、新たないじめを受けているのは自殺した男子生徒と同じ学年の別の男子生徒。暴力的な行為はないものの、言葉によるいじめだったという。

 男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にしたいじめを始め、見かねた他の同級生が保護者に相談し、保護者が学校側に通報した。学校側はこの保護者に「実際に新たないじめがあるかどうか調査中」と説明しているという。

 同級生の保護者によると「いじめのやり方は亡くなった男子生徒と全く同じと聞いている。学校は一体何をしているのか」と憤っている。

 自殺した男子生徒は自殺直前に7人の生徒からいじめを受けていたことが判明している。同中にはこの7人を含む多人数のいじめグループがあり、新たないじめもこのグループの生徒が繰り返しているという。

 男子生徒は死の直前まで「消えろ」など言葉によるいじめを繰り返し受け「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記した遺書を残し、先月11日に自殺した。自殺した男子生徒の父親(40)は「また息子と同じようないじめが起きているとすれば許せない。つらい思いをするのは私たちで十分だ」と話している。【船木敬太、高橋咲子】

毎日新聞 2006年11月3日 3時00分 / (毎日新聞) - 11月3日3時6分更新:Yahoo!

2006年10月30日

福岡いじめ自殺:「笑顔忘れない」生徒らの寄せ書き届く

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、遺族宅にクラスメートから色紙が届いた。「ずっと忘れないよ」「頑張るから見守ってね」。寄せ書きには、男子生徒を思う優しい言葉がつづられている。

 色紙は事件後、同じクラスだった女子生徒らが届けた。生徒たちの思いが記された寄せ書きで、男子生徒が好きだった馬やバレーボールのイラストとともに「忘れないからね。どこかで会おうね」「大好きな友達」「とても心配してた」「これからも見守っていてね」「笑顔は一生忘れません」などと書かれている。

 また、遺族宅には、事件後も死を悼む友人たちが連日訪れている。

 男子生徒の両親は「息子が亡くなってからいろんなことを学びました。兄弟のきずな、友人たちの思い、子供たちの勇気。本当にありがたいと思っています」と話している。【高橋咲子、船木敬太】

毎日新聞 2006年10月30日 10時55分

2006年10月18日

福岡いじめ自殺 元担任が体調崩し、入院

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の1年時の担任(47)=現・学年主任=が体調を崩し、入院していることが18日、分かった。主任は、男子生徒が1年時、男子生徒に関して母親が相談したことを他の生徒に暴露。さらに、男子生徒を「うそつき」と呼ぶなどの言動を繰り返していたが、その後、体調を崩していた。

(毎日新聞) - 10月18日12時42分更新

2006年10月17日

いじめ調査:文科省 福岡、北海道教委へ各3人を派遣

 北海道滝川市、福岡県筑前町で児童、生徒がいじめを苦に自殺した問題で、文科省は17日、両自治体に担当者を各3人派遣し、市町教委の担当者などから事情を聴くことを決めた。事実関係を把握した上で、文科省は19日にも全国の都道府県教委、政令指定都市教委の担当課長レベルを集めた会議を開き、情報共有を図る。

(毎日新聞) - 10月17日12時19分更新

福岡いじめ自殺 全校生徒の1割「経験ある」 校長が謝罪

 記者会見する合谷智・三輪中学校長=福岡県筑前町で16日午後3時54分、西本勝写す

 「いじめが原因です。さようなら」との遺書を残して福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した事件で、同校は16日、過去に別のいじめがありながら、町の教育委員会には報告していなかったことを明らかにした。また急きょ行ったアンケートで、全校生徒の1割がいじめの経験があると答えていることも発表。後手に回る学校の対応、自殺原因と教師の関係の説明も二転三転する中、文部科学省は調査に乗り出すことを決めた。

 16日午後の記者会見で合谷智校長は「(校長に就任した)04年4月以降、今回の事案とは無関係だが4〜5件のいじめがあった」と告白した。町教委にいじめの報告をしなかったが、「いずれも長期にわたらなかった」「自殺した男子生徒のいじめは分からなかった」などと釈明した。

 同校では男子生徒の自殺翌日から全生徒425人を対象に記名アンケートを実施。ここで生徒たちがいじめの実態を次々に告白しているという。

 男子生徒にいじめ発言を繰り返したとされる学年主任(47)については合谷校長は「父親は学年主任が長期的に(いじめ発言が)続いたと訴えているが、私は短期間に集中し、例えば1年生の1学期にあったと考えている」と、いじめ発言期間が限定的なものだったと強調。「いじめを否定しないが、誘因と考えている。裏付けられるデータが上がっていない」と語り、自殺の直接の引き金になったとの見方を否定した。その上で処遇に触れ「今は話を聞ける状態ではないので、今後の推移をみて判断したい」と述べた。

......続きを読む>>

2006年10月16日

福岡いじめ自殺 全校生徒の1割「経験ある」 校長が謝罪

 「いじめが原因です。さようなら」との遺書を残して福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した事件で、同校は16日、過去に別のいじめがありながら、町の教育委員会には報告していなかったことを明らかにした。また急きょ行ったアンケートで、全校生徒の1割がいじめの経験があると答えていることも発表。後手に回る学校の対応、自殺原因と教師の関係の説明も二転三転する中、文部科学省は調査に乗り出すことを決めた。

 16日午後の記者会見で合谷智校長は「(校長に就任した)04年4月以降、今回の事案とは無関係だが4〜5件のいじめがあった」と告白した。町教委にいじめの報告をしなかったが、「いずれも長期にわたらなかった」「自殺した男子生徒のいじめは分からなかった」などと釈明した。

 同校では男子生徒の自殺翌日から全生徒425人を対象に記名アンケートを実施。ここで生徒たちがいじめの実態を次々に告白しているという。

 男子生徒にいじめ発言を繰り返したとされる学年主任(47)については合谷校長は「父親は学年主任が長期的に(いじめ発言が)続いたと訴えているが、私は短期間に集中し、例えば1年生の1学期にあったと考えている」と、いじめ発言期間が限定的なものだったと強調。「いじめを否定しないが、誘因と考えている。裏付けられるデータが上がっていない」と語り、自殺の直接の引き金になったとの見方を否定した。その上で処遇に触れ「今は話を聞ける状態ではないので、今後の推移をみて判断したい」と述べた。

 これに先立ち三輪中は同日午前、緊急の全校集会を開いた。合谷校長は「本当に申し訳ない」と全生徒に謝罪。「先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使った。全力で君たちの信号をキャッチする」と話し、信頼回復に全力を尽くす考えを強調した。

 三輪中や町教委には数百件を超える電話やメールによる批判が殺到している。生徒の間では「先生が(いじめ発言をしたのが)原因なら、学校はきちんと調べるべきだ」「学校からいじめをなくしてほしい」などの声が上がっている。

......続きを読む>>

福岡いじめ自殺 「本当に申し訳ない」全校集会で学校側

 福岡県筑前町立三輪中学校の登校風景。同校の合谷校長は集会で「本当に胸が痛い思いです。先生たちの気持ちの中に甘えがありました。本当にきょうからが新しい2学期のスタートです」と話した(16日)(時事通信社)12時53分更新

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で16日朝、同中で緊急の全校集会が開かれ、合谷校長は「本当に申し訳ないと思います」などと生徒たちに謝罪した。

 佐藤勝彦教頭によると、集会では自殺した男子生徒に黙とうをささげた後、合谷校長が生徒に「男子生徒を忘れてはいけない。(先生が)身体的、精神的なプレッシャーを与えていたかもしれない。先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使ってしまった。ごめんなさい。全力で君たちの信号をキャッチする」と謝罪したという。

 また、集会では「マスコミなどで言われている三輪中じゃないということを知っている。力を合わせて頑張っていきたいと思う」とし、最後は「頑張っていきましょう」と繰り返して訴えた。【船木敬太】

(毎日新聞) - 10月16日17時33分更新

福岡いじめ自殺 教諭発言、一転因果関係認めず 校長会見

 苦渋の表情で記者会見する合谷智・三輪中校長(左)と中原敏隆・筑前町教育長=福岡県筑前町のコスモスプラザで16日午前0時26分、木葉健二写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長が16日未明、記者会見し、男子生徒の1年時の担任教諭で、現在2年の学年主任(47)が、男子生徒に対するいじめ発言を繰り返し、それが発端になって生徒たちによるいじめが広がったことを認める一方、教諭の発言と自殺との直接の因果関係については「認められないと思う」と述べた。

 合谷校長は15日朝、自殺した男子生徒の家に赴き、遺族に対して「教諭のいじめ発言は自殺に結びついている」と説明していた。だが、16日未明の記者会見で、合谷校長は「遺族への説明時には冷静さを欠いてしまい、『因果関係がある』と説明してしまった。もう一度考え直すと情報が少なく、より多くの情報を集めて分析してみないと因果関係については分からない」と述べた。学年主任は15日、体調を崩したという。【倉岡一樹】

 ◇全生徒対象にアンケで「調べ直す」…生徒宅訪問の校長

 合谷校長は16日午前1時半すぎに教頭とともに自殺した男子生徒宅を訪問、両親と2時間近くにわたって面会した。父親によると、校長は全生徒を対象に教諭らによるいじめについてのアンケートを16日に無記名で実施することを伝え、「もう一度最初から調べ直します」と答えたという。

 校長らは面会後、報道陣の質問に一切答えず、無言で車に乗り込んだ。

 自宅玄関で取材に応じた父親は「(1年時の)担任が引き金となってその後の(生徒たちによる)いじめが続いたという説明を受けた。でも、私たちが思っているのはそうじゃない。(担任のいじめは生徒が)2年になってからも日常的に続いていた。納得できない」と語気を強めた。

毎日新聞10月16日 10時59分 / (毎日新聞) - 10月16日17時33分更新

福岡いじめ自殺 「本当に申し訳ない」全校集会で学校側

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で16日朝、同中で緊急の全校集会が開かれ、合谷校長は「本当に申し訳ないと思います」などと生徒たちに謝罪した。

 佐藤勝彦教頭によると、集会では自殺した男子生徒に黙とうをささげた後、合谷校長が生徒に「男子生徒を忘れてはいけない。(先生が)身体的、精神的なプレッシャーを与えていたかもしれない。先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使ってしまった。ごめんなさい。全力で君たちの信号をキャッチする」と謝罪したという。

 また、集会では「マスコミなどで言われている三輪中じゃないということを知っている。力を合わせて頑張っていきたいと思う」とし、最後は「頑張っていきましょう」と繰り返して訴えた。【船木敬太】

(毎日新聞) - 10月16日12時30分更新

福岡いじめ自殺 発端は学年主任の「いじめ発言」繰り返し

 唇を噛み締めて自殺した生徒の家を出る合谷智・三輪中校長=福岡県筑前町で16日午前3時半、木葉健二写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長、中原敏隆町教育長、学年主任らが15日、男子生徒宅を訪れ、両親と面会した。学校側は、男子生徒の1年時の担任教諭を務めた学年主任(47)がいじめ発言を繰り返し、それが発端となって他の生徒にまでいじめ行動が広がったことを認めた。

 両親と学校側の面会は報道陣に公開された。両親らは、自殺直後に学校が全生徒から取ったアンケートと、両親が親しかった生徒2人に書いてもらったメモを基に「息子だけが1年の時からいじめられていた」「一部生徒がアンケートで学年主任によるいじめを記述している」と指摘した。

 また、▽1年の時に生徒らをイチゴやジャムに例えてランク付けするなど人格無視の発言を繰り返した▽ケガをしているのに仮病よばわりやうそつき扱いした——ことなどを、同級生2人から伝えられたことを明かし「間違いないか」とただした。学年主任は「(男子生徒が)からかいやすかったから」と、いじめ発言を繰り返していたことを認めた。

 さらに、母親が男子生徒のインターネット利用について教諭に相談した内容を他の生徒たちに明かして、同級生らがこれに絡めたあだ名で呼ぶようになったいじめを誘発していたことも指摘した。母親によると、男子生徒はこの後「学校に行きたくない」と言うようになったという。

 両親がこうした教諭の言動がいじめ助長につながったのではないかと迫ると、合谷校長は「そう思います」と答えた。

 両親との面会の後、中原教育長は報道陣に対し「校長から今朝、(1年時の担任教諭の)発言内容を聞いた。教師によるいじめがあったと判断している」。学年主任は「一生かけて償います」とうつむきながら謝罪した。【川上敏文】

......続きを読む>>

2006年10月15日

福岡いじめ自殺:発端は学年主任の「いじめ発言繰り返し」

mainichi-1015.jpg 遺族宅を訪問して謝罪する学校関係者(手前)=福岡県筑前町で15日午前11時11分、川上敏文写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長、中原敏隆町教育長、学年主任らが15日、男子生徒宅を訪れ、両親と面会した。学校側は、男子生徒の1年時の担任教諭を務めた学年主任(現在)がいじめ発言を繰り返し、それが発端となって他の生徒にまでいじめ行動が広がったことを認めた。

 両親と学校側の面会は報道陣に公開された。両親らは、自殺直後に学校が全生徒から取ったアンケートと、両親が親しかった生徒2人に書いてもらったメモを基に「息子だけが1年の時からいじめられていた」「一部生徒がアンケートで学年主任によるいじめを記述している」と指摘した。

 また、▽1年の時に生徒らをイチゴやジャムに例えてランク付けするなど人格無視の発言を繰り返した▽ケガをしているのに仮病よばわりやうそつき扱いした−−ことなどを、同級生2人から伝えられたことを明かし「間違いないか」とただした。学年主任は「(男子生徒が)からかいやすかったから」と、いじめ発言を繰り返していたことを認めた。

 さらに、母親が男子生徒のインターネット利用について教諭に相談した内容を他の生徒たちに明かして、これに絡めてバカにしたあだ名をつけ、いじめを誘発していたことも指摘した。母親によると、男子生徒はこの後「学校に行きたくない」と言うようになったという。

 両親がこうした教諭の言動がいじめ助長につながったのではないかと迫ると、合谷校長は「そう思います」と答えた。

 両親との面会の後、中原教育長は報道陣に対し「校長から今朝、(1年時の担任教諭の)発言内容を聞いた。教師によるいじめがあったと判断している」。学年主任は「一生かけて償います」とうつむきながら謝罪した。【川上敏文】

毎日新聞 2006年10月15日 20時40分 (最終更新時間 10月15日 22時41分)

福岡いじめ自殺 生徒、当日5回も「死にたい」と話す

 理科の学習ノートの片隅に書き込まれた遺書=倉岡一樹写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同中の合谷(ごうや)智校長らが14日記者会見し、生徒が自殺した11日に授業時間中や昼休みなどに計5回、「死にたい」と話していたことを明らかにした。さらに、下校直前に生徒7人にトイレで「(死にたいのは)うそだろう。下腹部を見せろ」とズボンを下ろされそうになっていたことを認めた。合谷校長は「トイレの事件が自殺の要因の一つになった可能性もある」と話した。学校側はこの事実を13日までに確認していたが、「聞かれなかったから」として公表していなかった。

 合谷校長によると、男子生徒は11日は1、3、5時限の授業中に周囲の生徒に聞こえるように「死にたい」と漏らしていた。発言の内容が分からず私語だとして「集中しなさい」と注意した教諭もいた。また昼休みにも「死にたい」と話していた。

 6時限目の美術の時間には、スケッチブックを忘れてきたため、クラスの生徒から借りた。それに「遺言 お金はすべて学校に寄付します。いじめが原因です」などと書いた。貸した生徒は冗談と思っていたという。遺書は学校のスケッチブックの他にも、プリントの裏などに書かれ、計4通あった。

 6時限目終了後にトイレで7人の男子生徒に囲まれた時も「死にたい」と漏らすと「うそだろう。下腹部を見せろ」と言われ、ズボンを腰のあたりまで下ろされそうになったという。男子生徒はその後家に帰り、自宅の倉庫で首をつって自殺した。合谷校長は「徐々に気持ちが高まっていったのかもしれない」と話し、トイレの事件が自殺の引き金になった可能性に言及した。【川上敏文】

(毎日新聞) - 10月15日10時12分更新

2006年10月14日

福岡いじめ自殺 葬儀に500人、めい福祈る

 いじめで自殺した男子中学生の葬儀の焼香台で涙ぐむ参列者ら=福岡県筑前町で14日午前11時17分、飯ケ浜誠司写す

 いじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)の葬儀が13日正午から同町内の自宅で営まれた。葬儀には、近所の人たちのほか同中の教職員、生徒ら約500人が参列し、めい福を祈った。

 男子生徒は自殺する直前、学校の友人に「おれは今日死ぬ」などとほのめかし、今月11日午後に遺書を残して自宅倉庫で首をつった。男子生徒は計3枚の遺書を上着のポケットや学校の美術室に残していたが、その中には「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」「お母さん お父さん こんなだめ息子でごめん 今までありがとう」などと書かれていた。

 学校側は12日朝に全校集会を開催。男子生徒の死を伝えるとともに、11日の帰宅直前に学校で会っていた7人の生徒から聞き取りをするとともに全校生徒にアンケート用紙を配布するなどして調査を始めた。その中では男子生徒がクラス内で無視されていたことなどが浮かんできているという。【高橋咲子、倉岡一樹】

(毎日新聞) - 10月14日17時12分更新

いじめ自殺:中2男子が自宅で首つり、遺書残し 福岡

 福岡県筑前町立三輪中学校2年生の男子生徒(13)が、自宅で首つり自殺していたことが、分かった。近くに「いじめで耐えられません」などと書かれた遺書があり、町教育委員会や県警朝倉署が背景について調べを始めた。

 町教委や同署などの調べでは、11日午後、男子生徒が、同町の自宅の物置内で首をつって死んでいるのを、祖父が見つけた。遺書は学校で配布されたプリント紙の裏側やスケッチブックなど計3枚で、1枚は上着のポケットの中に、もう1枚は遺体の足元にあり、スケッチブックは学校の美術室に置いてあった。

 「お父さん、お母さん、こんなだめ息子でごめん」などと走り書きされていた。先日引退表明した競走馬ディープインパクトのファンで、「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたい」とも書かれていた。

 複数の関係者によると、生徒は自殺した当日、学校の友人に「おれは今日死ぬ」と自殺をほのめかしていたという。

 生徒は今年9月からバレー部主将を務め、学校を欠席することもなく、明るくあいさつする活発な子で、成績も悪くなかったという。

 三輪中は12日に全校集会を開き、生徒の自殺を報告。12、13日には、全生徒を対象に「何か心当たりはないか」と問いかけるアンケートを実施した。臨床心理士4人を招いて、生徒全員の面談も始めている。13日からの中間試験も延期した。【川上敏文、高橋咲子】

......続きを読む>>

カテゴリー

リンク

(since 2007.01.08)