東京都世田谷区の会社員宮沢みきおさん一家4人が殺害された事件の、一家の追悼集会で、凶器と同じ包丁を示しながら情報提供を求める土田猛成城署長(左)。右は犯人と同じ服装の警察官(11日、世田谷区上祖師谷)(時事通信社)18時09分更新
東京都世田谷区で00年12月、会社員宮澤みきおさん(当時44)の一家4人が殺害された事件で、警視庁成城署の捜査本部が犯人について、「漢字を読み分ける能力のある人物」とみていることが分かった。室内で宮澤さんと妻泰子さん(同41)の免許証などのカード類を仕分けした形跡があるという。捜査本部は、5年の捜査で浮かび上がった犯人像をまとめたカードを全職員に配布、該当する不審者情報の収集を始めた。
調べでは、宮澤さん方2階の居間のソファの上にカード類が並べられており、近くには手帳や運転免許証など、生年月日などが分かる書類が集められていた。戸棚の引き出しは下の段から順に引き出され、物色された跡があった。泰子さんが自宅で開いていた学習塾の会費約20万円がなくなっており、現金が抜き取られた財布もあった。
捜査本部は、犯人が宮澤さん夫妻の預金を狙い、キャッシュカードの暗証番号を推測するため、生年月日などが分かる書類を物色したとみている。
捜査本部は職員に配布したカードで、犯人像について(1)血液型がA型で15〜35歳の男(2)金銭に困窮している(3)現場に土地勘がある(4)海外渡航歴がある(5)小鳥を飼育している可能性がある——などの特徴を挙げている。
犯人は1人とみられており、指紋が室内の至るところに残っていた。侵入から約11時間も室内にとどまっていたとみられる。殺害後、冷蔵庫にあったアイスクリーム4個を食べながら、みきおさんのパソコンを操作し、インターネットを閲覧。返り血を浴びたトレーナーをきれいにたたんで室内に残すなど異常な行動が目立つ。
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どんな気持ちで一家4人を皆殺しにしたのか、事件を起こして何を訴えたかったのか——。事件の捜査本部が置かれている成城署は11日、発生から5年を迎えるのを機に、宮澤さん一家を追悼する集会を開く。
凶行の犠牲となった一家を悼むとともに、犯人側の反応を呼び起こそうと、同署の刑事が犯人やその家族に向けて直接メッセージを送る。個別の事件について警察が犯人に呼びかけるのは異例だ。
集会は11日午前10時から世田谷区上祖師谷3丁目の宮澤さん方前の都立祖師谷公園で開かれる。犯人への呼びかけのほかに、明治大学吹奏楽部によるトランペットの演奏で一家を悼む。
asahi.com 2005年12月10日17時38分