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地方紙 アーカイブ

2006年12月25日

ナポリで伊研究者を逮捕 毒殺の元情報機関員と接触

 【ロンドン24日共同】ローマからの報道によると、元ロシア情報機関員リトビネンコ氏の毒殺事件で、同氏と接触のあったイタリア人研究者スカラメラ氏が24日、ナポリの空港で同国の警察に逮捕された。

 容疑は、武器密輸と国家機密漏えいに関するもので、毒殺事件との直接の関係はないもよう。

 スカラメラ氏は、リトビネンコ氏が体調を崩した11月1日、ロンドンの日本食レストランでリトビネンコ氏と面会。その後、同氏と同じ放射性物質ポロニウム210が検出され、ロンドンの病院に入院。退院後、空路でナポリの空港に到着したところ、逮捕された。

 スカラメラ氏は、冷戦時代の旧ソ連国家保安委員会(KGB)による対イタリア工作を調査する議会の調査員だった。

 ナポリには同氏の自宅と事務所がある。

西日本新聞 2006年12月25日08時20分

2006年12月14日

毒殺疑惑で暗殺の危険訴え 鍵握る仏在住ロシア人

 【モスクワ14日共同】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐リトビネンコ氏の毒殺疑惑で、同氏とロンドンの日本食レストランで会ったイタリア人研究者スカラメラ氏に暗殺対象者リストを渡したとされるロシア人男性が13日、ラジオなどで暗殺の危険にさらされていると訴えた。インタファクス通信などが報じた。

 男性はフランス在住で、英メディアが旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員と伝えているエフゲニー・リマリョフ氏。同氏からKGB出身者の組織「尊厳と名誉」の暗殺対象者リストを受け取ったことをきっかけにスカラメラ氏はリトビネンコ氏と会ったと報じられており、事件の鍵を握る人物とみられている。

 リマリョフ氏はフランスの自宅に何者かが侵入するなど身辺で不可解な出来事が頻発していると指摘。ロシアのラジオで「現実的な脅威がある」などと語った。同氏はAP通信に対し、情報機関勤務の経歴があることは否定したものの、スカラメラ氏がコンサルタント業の顧客だと認めた。

西日本新聞 2006年12月14日09時54分

2006年12月13日

条件付きでロ側捜査に協力 亡命の政商、毒殺疑惑で

 【モスクワ13日共同】ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐リトビネンコ氏の毒殺疑惑に絡み、プーチン大統領の政敵で英国に亡命中の政商ベレゾフスキー氏は12日、条件付きでロンドンでのロシア側の事情聴取に応じる用意があると述べた。ロシア通信が伝えた。

 ロシア最高検察庁は、リトビネンコ氏殺害へのベレゾフスキー氏の関与を疑っているとされ、英国側に事情聴取への協力を求めている。近く担当検事をロンドンに派遣する予定。

 ベレゾフスキー氏は事情聴取の条件として、捜査担当者の武器の不所持や、在英ロシア大使館以外で行うことを挙げた。同氏は事情聴取受け入れの理由について「ロンドン警視庁によるリトビネンコ氏殺害事件の捜査に協力しない口実をロシア側に与えないためだ」と説明した。

西日本新聞 2006年12月13日09時59分

2006年12月12日

「ロ関与の資料近く入手」 不審死の元幹部語る

 【モスクワ12日共同】ロシア通信によると、ロンドンで不審死したロシア情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏が体調を崩す2日前、ロシアの著名女性ジャーナリスト殺害にロシア特殊機関が関与していることを明らかにする資料が近く手に入ると語っていたことが11日、分かった。

 リトビネンコ氏とロンドンで会ったロシア野党青年組織「ポラ」のリーダー、シデリニコフ氏が明らかにした。

 シデリニコフ氏はリトビネンコ氏とロンドンの繁華街オックスフォード・サーカスで落ち合い、近くのカフェで2時間にわたり、共通の知人だった女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件について話したという。

 シデリニコフ氏は英国の捜査には協力するが、ロシア側捜査機関に証言するつもりはないと述べた。

西日本新聞 2006年12月12日11時07分

2006年12月10日

ロシア政府関与を「確信」 リトビネンコ氏の妻

 【ロンドン10日共同】毒殺された疑いが持たれているロシア情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の妻マリーナさん(44)が、10日付英紙のインタビューで「ロシア政府が手を下したと確信している」と語った。

 マリーナさんは、プーチン大統領が事件に直接関係しているとは思えないとしながらも「ロシア側に協力する気はない」と話し、犯人を捜し出すため英国の捜査には協力すると強調した。

 マリーナさんは、リトビネンコ氏について「政府のために働いていたが、同時に組織犯罪にも立ち向かっていた」と指摘。ロンドンに移って以降、生活に困ることはなかったが、何で収入を得ているのかはっきりしなかったと話した。

 12歳の息子を「学校に行かせるな」などと言うこともあり、安全を気にしている様子もあった。最後の言葉は「君をとても愛している」だったという。

西日本新聞 2006年12月10日11時52分

2006年12月06日

死直前イスラム教に入信 不審死のリトビネンコ氏

 【モスクワ6日共同】ロシア通信によると、亡命先のロンドンで不審死したロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の父親は5日、同氏が死ぬ直前にイスラム教に入信し、ロンドンにあるイスラム教墓地に埋葬されることになると述べた。

 入信した理由は不明だが、父親のバリテル・リトビネンコ氏は「かなり前から私たちの周囲にはイスラム教徒がたくさんおり、とても親しく付き合っていた」と説明した。死亡したリトビネンコ氏は、英国に亡命したロシア・チェチェン共和国の独立派幹部ザカエフ氏らイスラム教徒の人々と交流があったとされる。

 ザカエフ氏は4日、「(死前日の)先月22日、リトビネンコ氏のもとに夫人の同意を得てイスラム教神学者を連れて行き、コーランを読んでもらった」と明らかにした。

西日本新聞 2006年12月06日09時33分

2006年12月05日

ロ、元KGB職員聴取へ 英警察も捜査開始

 【モスクワ5日共同】ロシアのチャイカ検事総長は5日の記者会見で、亡命先のロンドンで不審死したロシア情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑への関与が指摘されているFSBの前身、旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員のアンドレイ・ルゴボイ氏を事情聴取する方針を明らかにした。

 ルゴボイ氏はリトビネンコ氏が体調を崩す前にロンドンで何度も面会した。モスクワ入りしているロンドン警視庁の捜査チームも5日、モスクワでの捜査を開始した。

 ルゴボイ氏はリトビネンコ氏から検出された致死性の放射性物質ポロニウム210の検査のためモスクワで再入院したことが判明。だが、検事総長は「医師の許可があれば聴取は可能だ」と述べた。

 事情聴取はロシア側が行い、英国側の捜査員がこれに立ち会う形を取るとみられる。

 ルゴボイ氏は最近検査入院したばかりで、その時には放射線は検出されなかった。

 検事総長は、ポロニウムがロシアから持ち出された可能性はないと述べ、ロシアで生産された放射性物質が事件に使われた可能性を否定した。

 一方、検事総長はリトビネンコ氏暗殺グループに加わるよう誘われたと獄中から主張するトレパシキン元FSB職員について「英国側から事情聴取についての要請を受けていない」と述べた。

 プーチン政権を批判していたリトビネンコ氏は11月23日、入院先で死亡した。

西日本新聞 2006年12月05日23時46分

ロ、元KGB職員聴取へ  英警察も捜査開始

 【モスクワ5日共同】ロシアのチャイカ検事総長は5日の記者会見で、亡命先のロンドンで不審死したロシア情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑への関与が指摘されているFSBの前身、旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員のアンドレイ・ルゴボイ氏を事情聴取する方針を明らかにした。

 ルゴボイ氏はリトビネンコ氏が体調を崩す前にロンドンで何度も面会した。モスクワ入りしているロンドン警視庁の捜査チームも5日、モスクワでの捜査を開始した。

 ルゴボイ氏はリトビネンコ氏から検出された致死性の放射性物質ポロニウム210の検査のためモスクワで再入院したことが判明。だが、検事総長は「医師の許可があれば聴取は可能だ」と述べた。

 事情聴取はロシア側が行い、英国側の捜査員がこれに立ち会う形を取るとみられる。

 ルゴボイ氏は最近検査入院したばかりで、その時には放射線は検出されなかった。

 検事総長は、ポロニウムがロシアから持ち出された可能性はないと述べ、ロシアで生産された放射性物質が事件に使われた可能性を否定した。

 一方、検事総長はリトビネンコ氏暗殺グループに加わるよう誘われたと獄中から主張するトレパシキン元FSB職員について「英国側から事情聴取についての要請を受けていない」と述べた。

 プーチン政権を批判していたリトビネンコ氏は11月23日、入院先で死亡した。

東京新聞 (2006年12月05日 23時45分)

4年前にリトビネンコ氏の暗殺打診か

 ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑をめぐり、ロシアで服役中の元FSB職員が支援者を通じ公表した声明で、FSB側からリトビネンコ氏らの暗殺を任務としたグループに加わるよう約4年前に勧誘されたが、断ったと述べていたことが5日までに明らかになった。AP通信が報じた。

 声明を出したのは2003年10月に逮捕され、国家機密漏えいの罪で禁固4年の実刑判決を受けたミハイル・トレパシキン元FSB職員。

 一方、疑惑解明のためロンドン警視庁の捜査員らが4日夜、モスクワに到着した。トレパシキン元職員の弁護人は英当局に早急に元職員から事情聴取するよう呼び掛けている。

 AP通信によると、FSBで1997年まで勤務したトレパシキン元職員は02年8月にFSB幹部と会った際、リトビネンコ氏や、プーチン大統領と対立した政商ベレゾフスキー氏らの暗殺が任務のグループに加わるよう勧められ、元職員はリトビネンコ氏に警告したという。

 モスクワ入りした英国の捜査員は、リトビネンコ氏と接点があった、FSBの前身の旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員ルゴボイ氏らから聴取するとみられ、捜査が本格化する。

東京新聞 [2006年12月5日9時49分]

2006年12月03日

KGB元職員が関与か 容疑者絞り込みと英紙

honbun20061203_008_001.jpg 11月24日、モスクワで記者会見するルゴボイ氏(AP=共同)

 【ロンドン3日共同】3日付の英紙サンデー・タイムズは、英警察当局者らが、ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑について、容疑者を絞り込みつつあると英政権幹部らに伝えたと報じた。同紙は名指しを避けつつも、旧ソ連国家保安委員会(KGB、FSBの前身)元職員ルゴボイ氏が関与した可能性を示唆している。

 放射性物質ポロニウム210による毒殺疑惑を英警察は表向き変死事件としているが、報道が事実なら、既に「殺人」との見方を強めて捜査している可能性がある。

 同紙によると容疑者は、リトビネンコ氏が体調を崩した11月1日より前にロンドンを訪れた「ビジネスマン」という。

 ルゴボイ氏はロンドンを10月31日に訪れ、リトビネンコ氏と「ビジネスについて話し合うため」に11月1日に会った。これに先立つ10月25日にロンドンを訪れた際の立ち寄り先からもポロニウムが検出されているという。

 ルゴボイ氏は同紙に、ロンドンでポロニウムが検出された複数の場所を訪れた「謎の企業家」は自分だと認めた上で「(何者かに)はめられた」と潔白を主張。自身からポロニウムが検出されたことも明らかにした。

 ルゴボイ氏は、アイルランドで毒を盛られたとの疑惑が出ているロシアのガイダル元第1副首相のボディーガードを務めたこともあり、2つの疑惑をつなぐ「接点」として注目されている。

西日本新聞 2006年12月03日16時36分

検出のポロニウムは致死量  伊研究者、毒殺疑惑で

 【ロンドン3日共同】ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑に関し、同氏と接触したイタリア人研究者スカラメラ氏から検出された放射性物質ポロニウム210が致死量に達していたと英保健当局が本人に伝えていたことが2日、分かった。

 ロイター通信が、スカラメラ氏から電話で情報を得たイタリア上院議員の話として報じた。

 上院議員によると、スカラメラ氏から検出されたポロニウムは、最大でリトビネンコ氏の10分の1程度だが致死量に相当。スカラメラ氏の生存は通常ならあり得ないが、今後3カ月間無事ならば生き延びる希望が出てくるという。

 ロンドンの病院によると、同氏の2日までの状態は良好で異常はない。

 PA通信などによると同氏は旧ソ連国家保安委員会(KGB)のイタリア国内での活動に関する同国政府の調査に関与。11月1日にロンドンでリトビネンコ氏に、両氏が含まれた暗殺対象者リストを渡したとされる。

 リトビネンコ氏の遺体の検視は今月1日終了。結果判明までに数日かかるとみられている。

東京新聞(2006年12月03日 10時29分)

2006年12月02日

日本食レストランが鍵に  リトビネンコ氏毒殺疑惑

2006120201000133.jpg 1日、ロンドンで、リトビネンコ氏が立ち寄った日本食レストラン(板で封鎖)の前で警戒する警察官(AP=共同)

 【ロンドン2日共同】ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏毒殺疑惑で、イタリア人研究者スカラメラ氏からも1日、致死性の放射性物質ポロニウム210が検出されたことで、2人が会ったロンドンの日本食レストランが、疑惑解明の鍵となるとの見方が強まっている。

 リトビネンコ氏が体調を崩した11月1日に立ち寄った日本食レストランやロンドンのホテルなどでは、微量の放射性物質を検出。しかし1日付の英紙インディペンデントによると、日本食レストランの前に同氏が立ち寄った場所からは放射性物質が検出されなかった。

 ロンドンの病院は今月1日、検査の結果、スカラメラ氏から検出されたポロニウムの量はリトビネンコ氏に比べるとかなり少なかったと発表。英保健当局によると、リトビネンコ氏の家族1人からも微量の放射性物質が検出された。同氏の妻とみられている。

 日本食レストランで、リトビネンコ氏は昼食を取ったが、スカラメラ氏は食事はせずに水を飲んだとされる。ロイター通信によると、ポロニウムは飲んだり、皮膚の傷などから吸収されない限り危険性はないという。

東京新聞(2006年12月02日 10時53分)

2006年11月28日

毒殺疑惑の解明に意欲 外交的障害なしと英首相

 【ロンドン28日共同】デンマークの首都コペンハーゲンからの報道によると、同国を訪問したブレア英首相は28日、ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで毒殺された疑惑に関し「英警察の捜査には外交的、政治的な障害はない」と述べ、全容解明に意欲を示した。

 一方、インタファクス通信によると、ロシア最高検察庁は同日、ロンドン警視庁の捜査に協力する用意があることを明らかにした。

 同疑惑では、ロシアのプーチン政権を批判していたリトビネンコ氏の尿から、核関連施設でしか手に入らないとの指摘もある致死性の放射性物質ポロニウム210が検出されたこともあり、プーチン政権に不信の目が向けられている。

 ブレア首相は英警察が必要と考えれば、どこにでも捜査員を派遣することになると述べた。

 またロイター通信は、リトビネンコ氏が体調を崩した1日に接触したイタリア人研究者が、ロンドンを訪れ、放射線検査を受けたと報じた。研究者は参考人としてロンドン警視庁の聴取を受ける予定という。

西日本新聞 2006年11月28日23時52分

人気スパイ小説の多くは

人気スパイ小説の多くは東西冷戦を背景にしていた。冷戦下では現実に秘密情報員が暗躍した。実際に起きたことであれフィクションであれ、ベルリンの壁で分断された欧州が主舞台になった。

▼冷戦終結後はさすがにスパイ小説ブームは去ったように見える。活動自体がなくなったわけではない。ロシアは特に熱心だ。旧ソ連時代の国家保安委員会(KGB)の流れをくむ連邦保安局(FSB)の影が時々ちらつく。

▼FSB元中佐リトビネンコ氏のロンドンでの死もその1つなのか。体内から放射性有毒物質が検出された。亡命中の事件だ。欧州メディアはこの事件でもちきり。暗殺説が飛び交う。

▼スパイ小説でおなじみの英秘密情報局(MI6)などが捜査に加わった。元中佐は「プーチン政権にやられた」と言い残した、と外電は伝える。大統領はFSBの元長官、とくれば、なにやら小説もどき。

▼元中佐は政権に批判的なロシア人女性ジャーナリストが殺害された事件を調べていた。改革を経て主要国首脳会議(サミット)の正式メンバーになったロシアの、国自体の「闇」もちらつく。

▼が、プーチン政権「黒幕説」だけで説明できるほど事は単純ではないらしい。親ロシアのチェチェン共和国関与説から、政権のイメージ悪化を狙ったリトビネンコ氏の自作自演説まで諸説ある。謎が謎を呼ぶ。スパイ小説に付きものの「どんでん返し」も用意されているのだろうか。

=2006/11/28付 西日本新聞朝刊=

2006年11月27日

旧KGB秘密組織が警告 死亡の元情報員にと米誌

 【ニューヨーク26日共同】27日発売の米誌ニューズウィーク最新号は、毒殺された疑いが出ているロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が生前、FSBの前身である旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者の秘密交友組織とされる団体「尊厳と名誉」から警告文を受け取っていたと報じた。

 同誌は、この団体とリトビネンコ氏の死の関連については言及していないが、ロシアのプーチン政権を厳しく批判してきたリトビネンコ氏がロシアの情報機関関係者から「好ましからざる人物」とみられていたことを物語っている。

 リトビネンコ氏は亡命先のロンドンで今月1日、KGBにかつて勤務していたロシア人や情報源のイタリア人研究者と個別に面会した後に体調を崩した。サッチャー元英首相の補佐官を務め、リトビネンコ氏の人脈に近いティム・ベル卿によると、警告文は面会の「直前に」送られた。警告文の詳しい内容は伝えていない。

 同誌は、プーチン政権が最近、英国との関係改善に力を入れており「リトビネンコ氏はそうした努力を危険にさらすほどの脅威ではなかった」との見方を紹介する一方、ロシア当局が同氏の死に関与していないとすれば「誰がやったのか」と疑問を投げ掛けている。

西日本新聞 2006年11月27日09時00分

2006年11月26日

露の元情報員「毒殺」、ポロニウム検出で注目

 英国に亡命中のロシア連邦保安局(FSB)の元中佐リトビネンコ氏の「毒殺」疑惑に世界の注目が集まっている。ロシアのプーチン政権批判の急先鋒(せんぽう)である同氏の尿から検出されたのは放射性物質ポロニウム210。いつ、どこで放射性物質を摂取したのか。本人周辺が主張する「ロシア情報機関による暗殺」なのか…。謎は深まるばかりだ。

 ▽高度の知識

 ロンドン警視庁はこれまでに、ロンドン北部のリトビネンコ氏の自宅、体調を崩した今月一日に同氏が立ち寄ったホテル、日本食レストランの三カ所から微量の放射線を検出した。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、ポロニウムがこれまで暗殺事件に使われた例はない。常石敬一・神奈川大教授(生物・化学兵器)は「研究室で使うことはあっても入手は難しい」と指摘する。暗殺だとすれば、高度な知識を持つプロ集団が関与した可能性が高い。

 運搬手段について常石教授は「放射線を遮断するために、鉛のケースに入れて、皮膚に付かないようにすればいい。(致死量は)極微量なので、入れ物はパチンコ玉ほどの大きさのもので十分」と指摘する。

 放射性物質が「凶器」となった可能性があることについて、英国の化学者は同紙に対し「犯人は殺害だけでなく、事件を利用して脅迫のメッセージを送っている」と語った。

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元情報員怪死 体内から放射性物質 英、ロシアに情報提供要請

 【ロンドン25日共同】英保健当局は24日、亡命先のロンドンで死亡したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウム210が「相当量」検出されたと発表した。英メディアはリトビネンコ氏が暗殺された可能性が高いとしている。

 ロイター通信によると英当局はロシアの駐英大使を呼び捜査への協力を求めるなど、ロシア側に対しあらゆる情報の提供を要請。毒殺疑惑は両国間の外交問題に発展した。

 ロシアのプーチン大統領は同日、「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」と語り、暗殺説を否定。一方で、ロシアが捜査に協力する用意はあると表明した。

 専門家の調べで、リトビネンコ氏の尿から検出されたポロニウム210は通常では入手不可能な特別な物質だったことも分かった。ロンドン警視庁は、同氏が食事をしたとされるロンドンの日本食レストラン、旧ソ連の元情報機関員と会ったホテル、同氏の自宅の計3カ所からも微量の放射線を検出した。

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2006年11月25日

いつ、どこで体内に 放射性物質に深まる謎

 英国に亡命中のロシア連邦保安局(FSB)の元中佐リトビネンコ氏の「毒殺」疑惑に世界の注目が集まっている。ロシアのプーチン政権批判の急先鋒である同氏の尿から検出されたのは放射性物質ポロニウム210。いつ、どこで放射性物質を摂取したのか。本人周辺が主張する「ロシア情報機関による暗殺」なのか…。謎は深まるばかりだ。

 ▽高度の知識

 ロンドン警視庁はこれまでに、ロンドン北部のリトビネンコ氏の自宅、体調を崩した今月1日に同氏が立ち寄ったホテル、日本食レストランの3カ所から微量の放射線を検出した。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、ポロニウムがこれまで暗殺事件に使われた例はない。常石敬一神奈川大教授(生物・化学兵器)は「研究室で使うことはあっても入手は難しい」と指摘する。暗殺だとすれば、高度な知識を持つプロ集団が関与した可能性が高い。

 運搬手段について常石教授は「放射線を遮断するために、鉛のケースに入れて、皮膚に付かないようにすればいい。(致死量は)極微量なので、入れ物はパチンコ玉ほどの大きさのもので十分」と指摘する。

 放射性物質が“凶器”となった可能性があることについて、英国の化学者は同紙に対し「犯人は殺害だけでなく、事件を利用して脅迫のメッセージを送っている」と語った。

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英、ロに情報提供要求 元スパイ死亡で緊急会議

megalodon.jp-6.jpg 24日、リトビネンコ氏がイタリア人の情報源と接触したロンドンの日本食レストラン周辺を立ち入り禁止にする警察官ら(AP=共同)

 ロンドン24日共同】英政府は24日、亡命先のロンドンで死亡した情報機関のロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏から放射性物質が検出された毒殺疑惑で、ロシア側に対し、捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請した。

 また「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開催、英ロ間の外交問題に発展した同疑惑の解明に全力を挙げる方針だ。英メディアで指摘されているロシア当局による関与の有無の検証も視野に入れているとみられる。

 捜査の実務を担当しているロンドン警視庁は、元スパイであるリトビネンコ氏が日本食レストランでイタリア人の情報源と接触し、その数時間後に体調を崩したとみられる今月一日を中心に、同氏の行動を調査。接触した可能性のある人物の洗い出しなどを急いでいる。

西日本新聞 2006年11月25日09時24分

体内から放射性物質 ロ元スパイ死亡 英が本格捜査着手

 【ロンドン24日共同】英保健当局は24日、亡命中のロンドンで死亡したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウム210が「相当量」検出されたと発表した。英BBC放送は、元スパイである同氏が食事をしたとされるロンドンの日本食レストランでも、英警察当局が放射線を検出したと報じた。

 英メディアはリトビネンコ氏が暗殺された可能性が高いとしており、リード英内相は同日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。詳しい死因を解明するため、警察当局が各地から放射性物質の専門家を招集し、本格捜査に着手したことを明らかにした。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」と語り、暗殺説を否定。一方で、捜査協力する用意はあると表明した。

 リトビネンコ氏の友人は同日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を非難している。

 FSBは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後身。リトビネンコ氏はFSB中佐だった1998年、ロシアの政商ベレゾフスキー氏の暗殺を上司から命じられたと記者会見で爆弾発言。その後、英国に政治亡命した。

=2006/11/25付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年11月25日02時09分

体内から放射性物質検出 元幹部死亡で英が本格捜査

 【ロンドン24日共同】英保健当局は24日、亡命中のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウムが検出されたと発表した。リード英内相は同日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。詳しい死因の究明のため、警察当局が各地から放射性物質の専門家を招集し、本格捜査に着手したことを明らかにした。英政府高官が事件の詳細についてコメントしたのは初めて

 BBC放送は、元幹部が立ち寄ったロンドンの日本食レストランとホテルでも放射線が検出されたと報道。ロイター通信によると、英外務省はロシア側と外交ルートを通じ接触、事件は外交問題に発展した。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで開いた記者会見で「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」とロシア当局による暗殺との見方を否定。しかし、ロシア当局が捜査に協力する用意はあると表明した。

 また、リトビネンコ氏の友人は同日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

 声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を強く非難している。

西日本新聞 2006年11月25日01時55分

体内から放射性物質検出/元幹部死亡で英が本格捜査

 【ロンドン24日共同】英保健当局は24日、亡命中のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウムが検出されたと発表した。リード英内相は同日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。詳しい死因の究明のため、警察当局が各地から放射性物質の専門家を招集し、本格捜査に着手したことを明らかにした。英政府高官が事件の詳細についてコメントしたのは初めて

 BBC放送は、元幹部が立ち寄ったロンドンの日本食レストランとホテルでも放射線が検出されたと報道。ロイター通信によると、英外務省はロシア側と外交ルートを通じ接触、事件は外交問題に発展した。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで開いた記者会見で「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」とロシア当局による暗殺との見方を否定。しかし、ロシア当局が捜査に協力する用意はあると表明した。

 また、リトビネンコ氏の友人は同日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

 声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を強く非難している。

四国新聞 2006/11/25 01:54

2006年11月21日

英警察、精鋭チームを投入 元ロ幹部の毒殺未遂疑惑

megalodon.jp.jpg ロンドンで入院中のロシア連邦保安局の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏(共同)

 ロンドン21日共同】英国に亡命したロシア連邦保安局の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(41)が毒殺未遂に遭ったとみられる事件で、ロンドン警視庁は20日、精鋭の対テロ担当チームを捜査に投入したことを明らかにした。

 プーチン大統領を批判していた同氏の不可解な容体悪化について警視庁は事態を重視、本格的な捜査に乗り出したとみられる。知人らは「ロシア当局による犯行」と主張。これに対し、ロシア対外情報局の報道官はインタファクス通信に「根拠がない話」としている。

 リトビネンコ氏の家族は同日、髪の毛がほとんど抜けてやせ衰え、集中治療室(ICU)で手当てを受ける同氏の写真を公開。友人の1人は英BBC放送に「生きるか死ぬかは五分五分と医師団に言われた」と語った。

 同氏は今月1日にロンドン中心部の日本食レストランでイタリア人の情報源に接触し、ロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を入手した後に体調を崩した。英メディアによると、何者かに重金属のタリウムを飲まされた可能性が高い。

西日本新聞 2006年11月21日12時39分

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