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2007年03月08日

露で「暗殺」「誘拐」頻発 恐怖政治再来を警戒 米、治安機関の介在示唆

 【ワシントン=山本秀也】米国務省が6日発表した国別の人権状況に関する年次報告(2006年版)は、旧ソ連の政敵粛清を思わせるロシアでの暗殺や誘拐に例年にない警戒感を示した。これまで「ロシアをあきらめるな」を合言葉に強権支配を強めるプーチン政権との協調維持を模索した米国だが、こと人権状況に関しては米露の溝が覆い難くなってきたことを報告は浮き彫りにした。

 昨年のロシアに関する「特筆すべき人権状況」として、報告はコズロフ中央銀行副総裁やチェチェン問題を追及した女性ジャーナリスト、ポリトコフスカヤ氏の殺害を冒頭で指摘した。ポロニウムによる毒殺が判明した元ロシア情報機関員、リトビネンコ氏のケースも報告に盛り込まれた。

 政敵や都合の悪いジャーナリストの殺害について、報告は「暗殺型」として政治目的の介在を強く示唆。誘拐や行方不明については、よりはっきりと「人権侵害への治安機関の関与」を指摘している。

 治安機関に関しては、被疑者らに対する警察の日常的な暴行や拷問、司法機関のチェックを拒む情報機関の不透明な活動が指摘された。国務省の報告は刺激的な表現を抑えているが、列挙された記録からは旧ソ連の国家保安委員会(KGB)を使った恐怖政治の再来を米側が意識していることがうかがえる。

 国家機関による人権侵害を許す政治構造として、報告は「強大な大統領権限の下での弱体な複数政党制」に言及し、プーチン大統領の独裁強化が根底にあるとの見方をにじませている。

 報告はこのほか、北朝鮮に関して「政府が重大な人権侵害を犯している」と厳しい評価を示しているが、突出した批判を避けて、拉致問題でも日朝の交渉経緯を簡単に記録するにとどめるなど、米朝関係に配慮したともとれる内容となった。

3月8日8時0分配信 産経新聞

2007年03月07日

露、記者また不審死 違法輸出追及 機密保護で暗殺?

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシア製兵器の中東への違法輸出問題を追及していたロシアの著名な軍事ジャーナリストがこのほど、死亡した。ロシア政府の機密情報を知ったため暗殺されたとの見方が広がっており、欧米諸国はプーチン政権を厳しく批判する有力ジャーナリストらが相次ぎ暗殺されている事態を重視、強い懸念を表明している。

 不審死を遂げたのは、有力日刊紙コメルサントの軍事評論家、イワン・サフロノフ氏(51)。今月2日夕方、モスクワ市内の自宅があるアパート最上階の5階から落下し死亡したことから、当初は「自殺の可能性が高い」と伝えられていた。

 しかし、6日付コメルサント紙は、同氏の家族や同僚らの証言から、自殺する理由が見あたらないことや、同氏が死の直前、独自取材で得たロシアの武器輸出の極秘情報を記事にしないよう脅迫されていた事実を挙げ、「殺害された可能性が高い」と報じた。

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2007年02月04日

毒殺疑惑のルゴボイ氏 余裕のスキー旅行

wld070204000-1.jpg アンドレイ・ルゴボイ氏(AP)

 【モスクワ=遠藤良介】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、リトビネンコ氏がロンドンで放射性物質によって毒殺された事件で、英警察当局が容疑者とみている旧ソ連国家保安委員会(KGB=FSBの前身)元職員の実業家、アンドレイ・ルゴボイ氏が欧州へ出国し、スキーを楽しんでいることが分かった。国営ロシア通信が伝えた。

 ルゴボイ氏は同通信の電話取材に「よくここが分かりましたね」と欧州に滞在していることを認め、「休暇で山岳スキーを楽しんでおり、他のことは考えたくない」と、事件については過去の西側メディアとのインタビューを参照するよう求めた。

 スキー旅行はさらに1週間ほど続くというが、詳細な居場所や露特務機関の警護状況などは明らかにされていない。

 事件の捜査に当たったロンドン警視庁は1月31日に捜査報告書を検察官に提出。英国からの報道では、捜査当局はルゴボイ氏を容疑者と断定しており、近くロシア政府に身柄引き渡しを求める。

Sankei WEB (2007/02/04 09:58)

2007年01月28日

毒殺事件への関与否定 元KGB職員

 AP通信によると、ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)のリトビネンコ元中佐毒殺事件で、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元職員ルゴボイ氏は27日、英政府が同氏を容疑者と断定したとの報道について「すべてうそであり、英政府による挑発、プロパガンダだ」と述べ、自らの事件への関与を否定した。

 26日付の英紙ガーディアンは、ルゴボイ氏を訴追するのに十分な証拠があるとの捜査結果をロンドン警視庁がまとめ、英政府が2月にも同氏の身柄引き渡しをロシア側に求める見通しだと伝えた。(モスクワ 共同)

Sankei WEB (2007/01/28 03:45)

2007年01月27日

元スパイ殺害 「ルゴボイ氏」関与 ロンドン警視庁断定 英紙

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質のポロニウム210によって殺害された事件で、26日付の英紙ガーディアンは英政府高官の話として、ロンドン警視庁がロシア人実業家、アンドレイ・ルゴボイ氏が関与していたと断定、近く同氏を訴追する方針だと伝えた。

 同紙によると、警視庁は、ルゴボイ氏を訴追できる証拠は十分だとして検察官に捜査報告書を提示する。また、訴追に備えて英政府は2月上旬にもロシア政府にルゴボイ氏の引き渡しを求める準備を進めているという。

 ただ、ロシアは自国民の英国への引き渡しを当初から拒否しており、仮に同氏を引き渡すとしても、交換条件として、英国に亡命中のロシアの政商ボリス・ベレゾフスキー氏の引き渡しを英政府に求めるとみられ、引き渡し交渉はきわめて難しいとの見方を同紙は伝えている。

 ルゴボイ氏は昨年11月1日にロンドン中心街のホテルで、同じロシア人実業家のドミトリ・コフツン氏とともにリトビネンコ氏と面会した。その際に同氏が飲んだ紅茶にポロニウムが混ぜられていた可能性が強まっている。だが、同氏は一貫して関与を否定。25日にもガーディアン紙に対し、潔白を主張している。

 これまでの報道では、コフツン氏と一緒に英国に入り、ホテルでの面会に加わった「ウラジスラフ」という人物の存在も浮上。ルゴボイ氏が事件にかかわっていたとしても、リトビネンコ氏殺害の実行犯かどうかは定かではない。

1月27日8時0分配信 産経新聞

2007年01月26日

1980年「毒ウオツカ事件」被害の元駐在官が初証言

 旧ソ連時代のロシアで1980(昭和55)年、陸上自衛隊の防衛駐在官らが毒物を飲まされた「トビリシ毒ウオツカ事件」の被害者、平野浤治(こうじ)氏(71)が事件後初めて、産経新聞の取材に応じた。事件は、日本警察当局が摘発したソ連スパイ事件への報復とみられている。平野氏は連邦保安局(FSB)のリトビネンコ元幹部など、政権に批判的な人物の暗殺や怪死が相次ぐロシアの近況に触れ、昔も今も変わらない“危険な体質”を指摘した。

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2007年01月20日

露元スパイ殺害、英警察が犯人特定か

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質のポロニウム210によって殺害された事件で、ロンドン警視庁は「ウラジスラフ」と名乗る男を犯人として特定したと、20日付の英紙タイムズが警視庁筋の話として伝えた。

 同紙によると、この男はリトビネンコ氏が体調を崩した昨年11月1日、事件との関連が指摘されるロシア人実業家のドミトリ・コフツン氏と同じ便でハンブルクからロンドン入りした。

 ヒースロー空港の監視カメラの映像では、この男の容姿は長身で、体格はがっちりとし、黒髪を短く刈り込んだ中央アジア系という。

 ロンドン・ミレニアムホテルの部屋で1日、リトビネンコ氏がコフツン氏と、もう1人のロシア人実業家、アンドレイ・ルゴボイ氏と商談しているところに途中から加わった。その際、ウラジスラフと名乗るこの男が紅茶を入れており、そのときにポロニウムを混ぜたとみられている。

Sankei WEB (2007/01/20 23:15)

2007年01月13日

暗殺大国“露”呈 90年代の秘密部隊、毒殺に関与か

 12日、モスクワの裁判所に審問のため連行されるVIP銀行のアレクセイ・フレンケル元会長(ロイター)

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアの特務機関が1990年代初頭、危険人物の暗殺など非合法活動を行う秘密部隊を創設し、現在も活動している可能性があると、同国の改革派新聞、ノーバヤ・ガゼータが12日報じた。同紙は、この秘密組織がプーチン政権批判の急先鋒(せんぽう)だった著名ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤさんやロシア連邦保安局(FSB)元幹部、リトビネンコ氏の暗殺事件に関与した疑いがあると伝えた。

 同紙によると、この組織は、ソ連崩壊後の大混乱の中でロシア政府が国家の安全保障を脅かしていた組織犯罪などと戦うことを目的に90年代初めに創設を命じたのが始まりだった。

 同紙が入手した組織創設の「指示書」はまず、内務省、FSB、対外情報局(SVR)、軍参謀本部情報総局(GRU)などの特務機関が、国家安保を脅かす犯罪組織とそのテロ行為と戦わなければならないとしたうえで、政府機関のほかに銀行などの民間企業にも、独自のエージェント網構築を求めた。

 さらに、そうした秘密組織のカムフラージュ役の企業、公的組織の創設も必要だと指示した。

 同指示書はこのほか、犯罪組織と実際に戦うことができる軍事実動部隊をロシア各地に創設する必要があると指摘。同紙は、それを「偽暴力団」と名付け、必要となれば危険人物の暗殺などに当たるとしている。

 同紙はこのほか、これまでにこの秘密組織が関与したとみられる暗殺事件の数々の事例を挙げ、これら事件の犯人も何者かに暗殺されたり不審死を遂げたりしている事実を列挙。捜査段階でも「非常に権力をもつ立場の人間からの介入にあって(事件解明が)潰されている」として指導部の関与をにおわせた。

 同紙は「ロシアの特務機関が憲法に反した活動を依然行っている可能性が高い」と結論づけ、検察当局、議会、安保会議に対し、早急に調査を始めるよう求めた。

 暗殺されたポリトコフスカヤさんが所属していたノーバヤ・ガゼータ紙は、ゴルバチョフ元ソ連大統領らが出資。1週間に2日発行され、米国のライス国務長官が昨年10月にモスクワを訪問した際、同紙の編集幹部らと会談し、哀悼の意を表明していた。

Sankei WEB (2007/01/13 14:58)

2007年01月12日

“被ばく疑い”英健保庁、5邦人にも検査勧告 リトビネンコ事件

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質のポロニウム210によって殺害された事件で、英健康保護庁(HPA)は11日、事件現場となったロンドン中心街のホテルなどで放射性物質に汚染された疑いのある計48カ国の外国人旅行客ら約450人を特定し、各国に検査勧告を出した。

 この中には日本人旅行者も5人が含まれ、HPAは在ロンドン日本総領事館に氏名を伝え、検査を勧告した。5人はすでに日本に戻っており、総領事館は5人に電話などで勧告内容を伝えた。 

 5人はリトビネンコ氏が体調を崩した昨年11月1日に同氏が立ち寄ったロンドン中心街のミレニアムホテルのバーを同日前後に利用していた。5人の住所や氏名は明らかにされていない。

 HPAによると、これまでの調査でリトビネンコ氏が立ち寄った場所などを訪れた英国内在住者計596人の尿を検査した結果、5分の1に相当する120人からポロニウムを検出したという。ただ、このうち13人を除いて長期的にも健康には問題はないとしている。

Sankei WEB (2007/01/12 10:49)

2007年01月10日

KGB元職員が退院 露保安局元幹部毒殺事件

 9日のインタファクス通信によると、ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)元中佐リトビネンコ氏が致死量の放射性物質ポロニウム210で毒殺された事件への関与が指摘されている旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員ルゴボイ氏が昨年末にモスクワの病院を退院した。医療筋が明らかにした。

 ルゴボイ氏は被ばくした疑いで入院していたが、健康状態は悪くないという。同氏の現在の所在についての言及はない。

 リトビネンコ氏は昨年11月1日にルゴボイ氏らとロンドン市内で会った後に体調を崩した。(共同)

Sankei WEB (2007/01/10 01:50)

2007年01月07日

露機でポロニウム検出せず 元FSB幹部毒殺事件

 ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部、リトビネンコ氏がロンドンで毒殺された事件に関し、ロシア消費者権利保護・福祉監督庁のオニシェンコ長官は6日、昨年10、11月にモスクワとドイツ・ハンブルク間を飛んだロシアの航空会社アエロフロートの旅客機を検査した結果、殺害に使われたとみられる放射性物質ポロニウム210は検出されなかったと述べた。ラジオ「モスクワのこだま」が伝えた。(モスクワ 共同)

Sankei WEB (2007/01/07 20:35)

2007年01月06日

元幹部毒殺事件 「捜査は大詰めに」と英紙

 【ロンドン支局】ロシア連邦保安局(FSB)元幹部、リトビネンコ氏の毒殺事件で、6日付の英紙インディペンデント(電子版)は、英警察当局が容疑者特定に近づいていると伝えた。

 同紙によると、捜査の結果、リトビネンコ氏はこれまで伝えられていた昨年11月1日よりも数日早く放射性物質ポロニウム210に冒されていたことが判明。さらに毒物鑑定で、同氏は2回にわたって放射能にさらされていたことも分かった。2回目が旧ソ連国家保安委員会(KGB)職員のルゴボイ氏らと面会したときだとみられている。

 警察幹部は全容解明に近づいているとしながら「容疑者を訴追できる可能性はほとんどない」と話しており、同紙はその理由としてロシアにいる関係者の事情聴取が難しいことなどを挙げた。

Sankei WEB (2007/01/06 21:06)

2007年01月04日

英で新たに2人が被ばく 放射性物質ポロニウム210

 英保健当局は3日、元ロシア情報機関員リトビネンコ氏の毒殺事件に関連し、新たに2人が放射性物質ポロニウム210で被ばくしていたと発表した。いずれも低量で、健康への影響はほとんどないという。2人は、リトビネンコ氏が昨年11月1日に立ち寄ったロンドンのミレニアムホテルのバーを訪れていた客と、同市中心部のベストウエスタン・プレミア・シャフツベリー・ホテルの従業員。同ホテルはこれまでに英警察が捜索しているが、リトビネンコ氏や参考人らの足取りとの関係については明らかにされていない。(共同)

Sankei WEB (2007/01/04 20:25)

2006年12月25日

すしバーで面会の男逮捕 元幹部毒殺

 ロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210で毒殺された事件で、同氏が体調を崩した11月1日にロンドンのすしバーで面会していたイタリア人、マリオ・スカラメラ氏が24日、ナポリで武器密輸や国家機密漏洩の容疑で逮捕された。ロイター通信が司法筋の話として伝えた。毒殺事件との直接の関係は不明。

 スカラメラ氏は旧ソ連国家保安委員会(KGB)のイタリアにおけるスパイ活動を調査しており、リトビネンコ氏とも情報交換していた。同氏と面会後、スカラメラ氏からもポロニウム210が検出され、ロンドンの病院に入院。ナポリの空港に着いたところを逮捕された。(ロンドン支局)

12月25日8時0分配信 産経新聞

毒殺事件で接触の伊研究者を逮捕 毒殺との関係は不明

 【ロンドン支局】ロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210で毒殺された事件で、同氏が体調を崩した11月1日にロンドンのすしバーで面会していたイタリア人、マリオ・スカラメラ氏が24日、ナポリで武器密輸や国家機密漏洩の容疑で逮捕された。ロイター通信が司法筋の話として伝えた。毒殺事件との直接の関係は不明。

 スカラメラ氏は旧ソ連国家保安委員会(KGB)のイタリアにおけるスパイ活動を調査しており、リトビネンコ氏とも情報交換していた。同氏と面会後、スカラメラ氏からもポロニウム210が検出され、ロンドンの病院に入院。ナポリの空港に着いたところを逮捕された。

産経新聞 (2006/12/25 01:07)

2006年12月22日

露保安局元幹部毒殺から1カ月 ポロニウム痕跡続々 捜査も欧州に広がり

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210によって殺害された事件は、氏の死亡から23日で1カ月。特殊物資の使用が犯人に結び付く有力な手がかりになるとみられたものの、捜査は英国からロシア、ドイツへと国際的広がりをみせつつ難航している。

 ポロニウム210の痕跡が見つかった場所はこれまでのところ、英国内だけでも10カ所に上る。

 このうち注目されているのが、リトビネンコ氏が体調を崩した11月1日に旧知のロシア人実業家らと会っていたロンドン中心街西部のミレニアム・ホテルだ。ホテルのバーの従業員らからも放射性物質が検出され、同氏はバーの飲料に混入されたポロニウム210を摂取したとの見方が強い。

 ただ、英紙タイムズによると、遺体の司法解剖で致死量の10倍以上のポロニウム210を盛られていたことが判明した。米研究機関から合法的に購入しても致死量分で1000万ドルはするから、殺害には1億ドルのコストがかかったことになる。

 このため、英当局者は同紙に、「購入したり盗み出したりするのは現実的ではなく、核関連施設から持ち出すか闇市場から入手するしかない」との見解を示している。

 ホテルでの会合には、リトビネンコ氏とFSBの前身、ソ連国家保安委員会(KGB)時代からの知人、アンドレイ・ルゴボイ氏とその友人のドミトリ・コフツン氏も同席、2人とも放射性物質に汚染され、モスクワで隔離されているとされる。

 コフツン氏は事件前にドイツを訪れ、立ち寄り先や接触相手からも放射性物質が検出された。しかし、同氏自身が放射性物質を所持していたものか、氏を犯人に仕立てる罠(わな)にはまったものか、リトビネンコ氏と同様にこの物質を盛られたものかはっきりしないままだ。

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2006年12月19日

毒物疑惑で露検察など、元KGB職員の友人再聴取

 タス通信によると、ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑で、ロシア検察当局とロンドン警視庁は18日、事件への関与が指摘されている旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員ルゴボイ氏の友人でロシア人の企業コンサルタント、コフツン氏を再聴取した。

 コフツン氏の聴取は今月5日と6日に行われていた。

 情報筋は「聴取は数時間続き、コフツン氏は質問に余すところなく答えた。(容疑者ではなく)証人としての聴取だ」と述べた。

 コフツン氏が訪英直前に滞在していたドイツ・ハンブルクの立ち寄り先から放射性物質ポロニウム210が検出されている。

 ドイツのシュミット駐ロシア大使は18日、ドイツとロシアの捜査当局が事件解明に向け協力していると言明。必要であればドイツの捜査官がロシアに派遣されると述べた。(共同)

産経新聞 (2006/12/19 00:55)

2006年12月13日

元露スパイ怪死 放射性物質 独でも検出

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質のポロニウム210で殺害されたとされる事件で、放射性物質の痕跡が、同氏とロンドンのホテルで会ったロシア人が立ち寄ったドイツ国内のアパートなどからも検出され、事件は英国、ロシアからドイツの警察当局も巻き込む事態に発展している。

 BBCテレビによると、リトビネンコ氏が体調を崩した11月1日にロンドン中心街のホテルで、ロシア人実業家のアンドレイ・ルゴボイ氏とともにリトビネンコ氏と会ったロシア人実業家のドミトリー・コフツン氏は10月28日に、モスクワから飛行機でドイツのハンブルクに入り、前妻のアパートに宿泊していた。

 独警察当局はアパートなどのコフツン氏の訪問先から放射性物質の痕跡が見つかったとし、放射性物質に汚染された同氏がまき散らしたとみて捜査している。ただ、事件の容疑者は不明とし、映画のタイトルをまねて「第三の男」と称する捜査班をロンドン警視庁と共同で結成したという。

12月13日16時44分配信 産経新聞

2006年12月12日

旧ソ連で記者もやられた リトビネンコ事件に思う

(がくぜん)とした。半分まで雪に埋もれたタイヤが4つともペシャンコなのだ。すぐ、産経新聞モスクワ支局のロシア人運転手を呼び、何人かでトコトコと車を近くの修理屋まで押していってもらった。

 その間、記者(斎藤)はアパートの門前で不寝番をしていた民警に「車はこの哨戒所からはっきりと見える位置にあった。昨夜、何が起きたのだ」と問いただした。民警とは表向きで、泣く子も黙るソ連国家保安委員会(KGB)の回し者たちだ。

 各国外交官や商社マン、特派員といった外国人だけを隔離して住まわせる「外国人ゲットー」を「犯罪から守る」というのが彼らの建前の任務だが、現実は徹底的な監視だ。4つのタイヤを次々とパンクさせたのを不寝番が目撃していなかったはずがない。しかし、民警殿は「全く知らない」の一点張りだった。

 修理屋から戻った運転手は「『旦那(だんな)、こりゃあ、見事なテロルだ』って言われましたよ」と、タイヤを鋭い刃物で一突きにした手口に舌を巻いていた。真冬のロシアで取材の足を奪われるのは何より痛かった。

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露検察、ルゴボイ氏から事情聴取

wld061212000-1.jpg ルゴボイ氏(AP)

 【モスクワ=内藤泰朗】英国に亡命したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210で毒殺されたとみられる事件で、ロシア検察当局は11日、リトビネンコ氏が倒れる前に数回にわたり面会していた旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員でビジネスマンのルゴボイ氏から事情聴取をした。

 インタファクス通信などが伝えた。それによると、事情聴取は約3時間にわたり、ルゴボイ氏の入院先のモスクワ市内の病院で行われた。同事件を捜査する英警察当局者も同席した。ルゴボイ氏が滞在した英国のホテルの部屋などから放射性物質の痕跡が検出されている。

産経新聞 (2006/12/12 00:21)

2006年12月11日

接触者、ポロニウム違法所持か 独の立ち寄り先で痕跡

 ドイツの捜査当局は10日、ロンドンで毒殺された疑いが出ているロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏と接触があったロシア人企業コンサルタント、コフトゥン氏が立ち寄ったハンブルク市内のアパートで放射性物質ポロニウム210の痕跡が見つかったと発表した。

 捜査当局はコフトゥン氏が放射性物質を違法に所持していた疑いで捜査を始めた。リトビネンコ氏の毒殺疑惑との関連は不明だが、事件は英国、ロシアからドイツにも広がる可能性が出てきた。

 捜査当局の記者会見によると、コフトゥン氏は10月28日にモスクワからハンブルクに到着。元妻が住むアパートに立ち寄った後、11月1日にロンドン入りしリトビネンコ氏と会った。同氏はその日に体調を崩し、同月23日に死亡、ポロニウムが検出された。

 ポロニウムの痕跡はコフトゥン氏が乗った車や書類、ハンブルク郊外の元妻の母親宅でも見つかったという。

 コフトゥン氏はその後、放射性物質による中毒症状のためモスクワの病院で治療を受けているという。(共同)

産経新聞 (2006/12/11 01:28)

2006年12月10日

英捜査員からも微量のポロニウム 元露スパイ毒殺

 英PA通信によると、英警察当局は10日、致死性の放射性物質ポロニウム210を使ったロシア情報機関の元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑で、捜査に参加している英捜査員2人からポロニウムが検出されたことを明らかにした。

 警察当局は、検出された量は比較的少なく、安全基準内としている。二人の健康状態に異常はなく、捜査活動を続けているとみられている。(共同)

産経新聞 (2006/12/10 23:34)

2006年12月09日

リトビネンコ氏の葬儀、遺体は放射能遮断するひつぎに

 英国で変死したロシアの元情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏の葬儀が7日、ロンドン北部の墓地で行われた。遺体は放射能を遮断する特製のひつぎに入れられ埋葬されたとみられる。

 同氏は死亡する直前にイスラム教徒に改宗していたが、英メディアによると、家族の希望により葬儀は無宗教方式で行われた。出席者は約50人で、英亡命中のチェチェン共和国独立派幹部アフメド・ザカエフ氏やロシアの政商ベレゾフスキー氏らも姿を見せたという。これに先立ち、ロンドン中心部のイスラム教寺院では、リトビネンコ氏の追悼式も行われた。(ロンドン 時事)

産経新聞 (2006/12/09 19:49)

2006年12月07日

露元情報員不審死事件 英当局、殺人容疑で捜査

 【ロンドン=蔭山実】ロンドン警視庁は6日、ロンドンで不審死したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏の事件について、殺人容疑で捜査しているとの声明を発表した。

 声明は、「動機や容疑者についての結論は得られていない」と捜査が初期段階であることを指摘。殺人事件での捜査に至った経緯などについては一切触れていない。

 ただ、疑惑発覚後に実施した鑑識作業や関係者への事情聴取などから、リトビネンコ氏殺害の可能性が高いと判断、殺人容疑と判断したものとみられる。

 一方、BBCテレビが外務省高官の話として伝えたところによると、在モスクワ英国大使館で警戒のため放射性物質の検査を行い、人体に危険はないものの、微量の放射性物質を検出したという。検出に至った経緯は不明だ。

(産経新聞) - 12月7日16時36分更新

在露英大使館からも放射性物質 英警察は殺人で捜査中

 【ロンドン=蔭山実】ロンドン警視庁は6日、ロンドンで不審死したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)の毒殺疑惑に関し声明を発表。殺人容疑とみて捜査していることを明らかにした。

 声明は、「動機や容疑者についての結論は得られていない」とし、詳細についての言及を避けている。捜査が初期段階であるとしたうえで、殺人事件での捜査に至った経緯などについては一切明らかにされていない。

 ただ、疑惑発覚後に実施した鑑識作業や関係者への事情聴取などから、リトビネンコ氏殺害の可能性が高いと判断、殺人容疑と判断したものとみられる。

 一方、BBCテレビが外務省高官の話として伝えたところによると、在モスクワ英国大使館で警戒のため放射性物質の検査を行い、人体に危険はないものの、微量の放射性物質を検出したという。検出に至った経緯は不明だ。

産経新聞 (2006/12/07 11:25)

露、見返りに亡命者引き渡し要求 毒殺事件捜査協力で

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質で死亡したとされる事件で、6日付の英紙タイムズはロシアが捜査に協力する見返りに英国に亡命したロシア人の身柄引き渡しを求めていると報じた。英外務省は亡命者と事件の容疑者との交換はあり得ないとしている。

 同紙によると、ロシアのチャイカ検事総長は、捜査協力の見返りとして、プーチン政権を批判する政商、ベレゾフスキー氏と、ロシア・チェチェン共和国の独立派幹部、ザカエフ氏の2人が、英国から引き渡されることを期待している。

 ただ、英国は亡命者でも自由と人権を保障しており、事件を逆手に取るロシアの態度は英露関係の悪化を招きそうだ。

 ロイター通信によると、元ロシア情報機関員毒殺疑惑で6日、ロシア捜査当局は、事件への関与が指摘される企業コンサルタントで、11月1日にリトビネンコ氏に会ったドミトリ・コフツン氏から事情聴取した。(モスクワ支局)

産経新聞 (2006/12/07 10:28)

2006年12月06日

毒殺の元スパイは「イスラム教墓地に埋葬」

 【モスクワ支局】ロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210で殺害されたとみられる事件で、同氏の父親は5日、リトビネンコ氏の葬儀が今週末にもロンドンで営まれ、イスラム教墓地に埋葬されると語った。フランス通信(AFP)が伝えた。

 父親のバリテルさんは「葬儀は8日に営まれる」との見通しを示した上で、生前の希望に沿ってイスラム教墓地に埋葬されると述べた。葬儀には家族のほかにイスラム教徒の友人も参列するとしている。ロシア通信がバリテルさんの話として伝えたところでは、リトビネンコ氏は最近、イスラム教に入信。その理由は不明だが、バリテルさんは、「かなり前から私たちの周りには多くのイスラム教徒がいた」と話している。

 一方、ロシアのチャイカ検事総長は5日、関係者からの事情聴取のために訪露している英国の捜査員に協力する意向を示した。リトビネンコ氏が体調を崩した11月1日に面会していた旧ソ連国家保安委員会(KGB=FSBの前身)の元職員、アンドレイ・ルゴボイ氏に対する事情聴取も、「入院先の医師が許可すれば可能」との見方を示した。しかし、英国の捜査員単独での聴取や、現役のFSB職員からの聴取、訴追のための容疑者の英国への身柄移送などは認められないとしている。

産経新聞 (2006/12/06 12:44)

露、KGB元職員を聴取へ 元幹部毒殺疑惑

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのチャイカ検事総長は5日、亡命先のロンドンでロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が毒殺されたとみられる事件に関連して、事件への関与が疑われる旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員のルゴボイ氏を事情聴取する方針を明らかにした。

 ただ、チャイカ氏は、リトビネンコ氏から検出された猛毒の放射性物質ポロニウム210がロシアで生産されたものではないとも強調した。

 5日にロシアでの捜査を開始した英国の捜査チームも、同氏を参考人として事情聴取を求めていた。しかし、同氏は、最近検査入院した際に、放射線が見つかったとして再入院するなど、捜査は難航も予想される。報道によると、ルゴボイ氏はこの10月から、リトビネンコ氏と合わせて4回面会していた。

(産経新聞) - 12月6日8時0分更新

毒殺未遂説のガイダル氏が退院 「中毒と断定できず」

 【モスクワ=時事】タス通信によると、訪問先のアイルランドで急病で倒れ、モスクワ市内の病院に入院していたガイダル元ロシア首相代行が4日、退院した。今後数週間にわたり、外来治療に通うという。

 ガイダル氏の急病をめぐっては毒殺未遂説も流れた。同氏のスポークスマンは同日、中毒の可能性は排除されないとしながらも、原因物質は特定されておらず、医師団も確信をもって中毒と断定することはできないと指摘した。体内から放射性物質は検出されなかったという。最終診断は5日に公表される予定。

産経新聞 (2006/12/06 03:32)

露、KGB元職員を聴取へ 元幹部毒殺疑惑

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのチャイカ検事総長は5日、亡命先のロンドンでロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が毒殺されたとみられる事件に関連して、事件への関与が疑われる旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員のルゴボイ氏を事情聴取する方針を明らかにした。

 ただ、チャイカ氏は、リトビネンコ氏から検出された猛毒の放射性物質ポロニウム210がロシアで生産されたものではないとも強調した。

 5日にロシアでの捜査を開始した英国の捜査チームも、同氏を参考人として事情聴取を求めていた。しかし、同氏は、最近検査入院した際に、放射線が見つかったとして再入院するなど、捜査は難航も予想される。報道によると、ルゴボイ氏はこの10月から、リトビネンコ氏と合わせて4回面会していた。

産経新聞 (2006/12/06 01:11)

2006年12月05日

露元スパイ怪死 別の諜報員に暗殺要請 4年前にFSB

 【モスクワ支局】ロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質、ポロニウム210で殺害されたとみられる事件で、国家機密漏洩(ろうえい)罪で服役中のロシアの元諜報(ちょうほう)員が2002年当時、リトビネンコ氏の暗殺計画に加わるようFSBに求められていたことが5日明らかになった。AP通信が伝えた。

 元諜報員は4年の刑を受けて服役中で、このほど支援者を通じて文書を公表した。

 文書によると、元諜報員は02年、FSBからリトビネンコ氏ら反政府人物の殺害計画への参加を求められた。だが、これを断り、リトビネンコ氏にこの計画を通知したという。支援の弁護士らは英捜査当局に対し、元諜報員から早急に事情聴取するよう訴えている。

 一方、英国の捜査員が4日、モスクワに到着した。捜査員はリトビネンコ氏とロンドンのホテルで会った旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の元職員、アンドレイ・ルゴボイ氏らから事情聴取を行うとみられる。

(産経新聞) - 12月5日16時40分更新

リトビネンコ氏暗殺計画参加求められる 元ロシア情報部員

 【モスクワ支局】ロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質、ポロニウム210で殺害されたとみられる事件で、国家機密漏洩罪で服役中のロシアの元諜報員が2002年当時、リトビネンコ氏の暗殺計画に加わるようFSBに求められていたことが5日明らかになった。AP通信が伝えた。

 元諜報員は4年の刑を受けて服役中で、このほど支援者を通じて文書を公表した。

 文書によると、FSBから2002年にリトビネンコ氏ら反政府人物の殺害計画への参加を求められたが断るとともに、リトビネンコ氏に警告したという。支援の弁護士らは英捜査当局に対し、元諜報員から早急に事情聴取するよう訴えている。

 一方、英国の捜査員が4日、モスクワに到着した。捜査員はリトビネンコ氏とロンドンのホテルで会った旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の元職員、アンドレイ・ルゴボイ氏らから事情聴取を行うとみられる。

 また、毒を盛られた疑いのあるロシアのガイダル元首相代行が4日までに、モスクワの病院から退院した。

産経新聞 (2006/12/05 12:45)

露元幹部毒殺疑惑 FBIも捜査 米国在住の友人、“容疑者”を証言

 【ロンドン支局】ロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質、ポロニウム210で殺害されたとみられる事件で、英米の捜査当局が4日までに同氏の友人で米国に住む旧ソ連国家保安委員会(KGB=FSBの前身)の元少佐から事情を聴いていたことが分かった。AP通信が伝えた。また英国の捜査員もロシアに向かうなど、捜査は欧州、ロシアに米国をも巻き込んでさらに広がりそうだ。

 事情聴取を受けたのはユーリ・シベツ元KGB少佐。AP通信の電話取材に対し同氏は、米ワシントンでロンドン警視庁と米連邦捜査局(FBI)の捜査員と先週面会し、リトビネンコ氏殺害疑惑の背後にいる容疑者の名前と、その動機を伝えたことを明言。取材には名前を明かしていないが、シベツ氏は「情報は直接得たもので徹底的な捜査が行われることを望んでいる。さもなければ彼らは世界中で人を殺すだろう」と述べた。

 シベツ氏によると、リトビネンコ氏とはウクライナで起きたある事件の調査をしていた2002年に会い、同氏が死亡した11月23日まで接触を続けていた。同月1日にロンドンのすしバーで同氏と接触したイタリア人のマリオ・スカラメラ氏も紹介されたという。

 一方、リード英内相は4日、ロンドン警視庁の捜査員がモスクワに向かったことを明らかにした。リトビネンコ氏と会った元KGB職員、ルゴボイ氏ら複数の関係者の事情聴取を行う。

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2006年12月03日

フィンランド機、追加検査では放射線なし

 ロシア消費者権利保護・福祉監督庁のオニシェンコ長官は2日、ロシア運輸省が放射線を検出したと発表したフィンランド航空のエアバスを追加検査したところ、基準値を超える放射線は検出されなかったと発表した。インタファクス通信が伝えた。

 ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部、リトビネンコ氏の毒殺疑惑を受け、ロシア当局はモスクワの空港に到着した旅客機の検査を実施。同長官は、今後も到着便の放射線検査を継続するとしている。

 ロシアの空港に同日到着した英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)便も検査を受けたが、これまでのところ基準値を超える放射線は検出されていない。(共同)

産経新聞 (2006/12/03 11:21)

ポロニウム 元幹部妻からも検出 接触の研究者、暗殺標的か

 【ロンドン支局】ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンで不審死を遂げた事件で、同氏から検出されたのと同じ放射性物質ポロニウム210が、同氏の妻とイタリア人研究者のマリオ・スカラメラ氏からも検出されたことが英保険保護庁(HPA)の調査で明らかになった。生前の同氏と接触した人物から相次いで放射性物質が検出され、事件の深刻さがさらに拡大した。

 イタリア人のスカラメラ氏は、リトビネンコ氏が体調不良を訴えた11月1日にすしバーで面会していた人物。HPAによれば、検出量はリトビネンコ氏より格段に少ないものの、「健康状態への影響が懸念される量」といい、同氏も暗殺の標的になっていた可能性が浮上してきた。妻から検出されたポロニウムは微量という。

 英捜査当局はポロニウムの痕跡を追う捜査とともに死亡したリトビネンコ氏の検死に着手。英ガーディアン紙(電子版)は、摂取されたポロニウムが致死量の100倍以上で、2000万ポンド(約40億円)に相当すると伝えている。

 米CNNは、米連邦捜査局(FBI)も英当局から捜査協力要請を受け、大量破壊兵器の専門家が科学的捜査を支援すると報じた。

 一方、ロシアのラジオ放送、エホ・モスクブイによれば、イタリアの有力紙カリエレ・デラ・セラはリトビネンコ氏殺害に露対外情報局(SVR)のイーゴリ・ブラソフ職員が関与していると報じた。SVRは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の継承組織の一つで、現役情報機関員の実名が報じられるのは初めて。

(産経新聞) - 12月3日8時0分更新

2006年12月02日

ポロニウム、妻からも...FBIに捜査協力要請

 【ロンドン支局】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンで不審死を遂げた事件で、英保健保護庁(HPA)は1日、同氏の成人の家族からも放射性物質ポロニウム210が検出されたと発表した。英BBC(電子版)など複数のメディアは、ポロニウムが検出されたのはリトビネンコ氏の妻、マリナさんだと報じている。

 リトビネンコ氏の関係者でポロニウムが検出されたのは、11月1日にロンドン市内のすしバーで会ったイタリア人研究者、マリオ・スカラメラ氏に続き2人目。

 HPAによると、「家族」から検出されたポロニウムは微量で、急速に症状が悪化する兆しはないもよう。精密検査を受けるため、週末にロンドン市内の病院に入院したスカラメラ氏の健康状態にも変化はないという。

 英捜査当局は1日夜も同国南東部のホテルで放射線反応の有無を調べるなど、ポロニウムの痕跡を追っている。米CNN(電子版)によると、リード英内相は同国内の130−150カ所でポロニウムが使われているが、盗難などの届け出はないとしている。

 モスクワで入院中のロシアのガイダル元首相代行にも有毒物質が盛られた疑いが出るなど、事件が拡大する様相を示す中で、米CNN(電子版)は、連邦捜査局(FBI)が英国での事件捜査に協力するよう要請されたと報じた。大量破壊兵器の専門スタッフが科学的捜査を支援するとしている。

 リトビネンコ氏の遺体は1日になってようやく検視が実施された。英BBCによると、ポロニウムに汚染された遺体は密閉された棺に収められて埋葬される見通し。家族が火葬を望む場合は、22年間待たなければならないとしている。

産経新聞 (2006/12/02 09:44)

ポロニウム 伊研究者からも 元幹部毒殺、接触者で初

 【ロンドン支局】英捜査当局は1日、ロンドン市内の病院でリトビネンコ氏の遺体の検視を行った。死因とされる放射性物質ポロニウム210が注入された時期や経路の特定が期待されるが、結果判明には数日を要する可能性がある。

 検視の実施は立ち会う関係者の被ばくが懸念されたため遅れていた。ロイター通信によると、検視を行う病理学者3人は、被ばく防止のため防護服を着用して作業にあたる。作業中は放射線レベルの監視も行われる。

 英捜査当局は同日までに放射性物質の痕跡が検出された12カ所を公表。リトビネンコ氏の自宅や立ち寄り先、政商ベロゾフスキー氏の事務所などに加え、英国亡命中のチェチェン独立派幹部、ザカエフ氏の車からも検出されことが明かされた。

 英国内ではロシア政府の関与を疑う声が根強いが、ロシア原子力庁のキリエンコ長官はロシア新聞に、ロシアのポロニウム210生産量は月8グラムで、「すべて認可された業者1社を通して米企業に渡っている」と述べた。

(産経新聞) - 12月2日8時0分更新

伊研究者からも放射性物質 リトビネンコ氏と接触

 【ロンドン支局】ロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が亡命先のロンドンで不審死を遂げた事件で、1日、イタリア人研究者、マリオ・スカラメラ氏からもリトビネンコ氏の尿から検出されたのと同じ放射性物質ポロニウム210が検出された。英BBC(電子版)などが報じた。リトビネンコ氏と接触した人物から放射性物質が検出されたのは初めて。

 スカラメラ氏はリトビネンコ氏が体調を崩した11月1日、ロンドン市内のすしバーで接触。11月29日の放射線検査では陰性と診断されていた。嘔吐(おうと)や頭髪が抜けるなどの放射能被害特有の症状も出ていなかったが、再検査で相当量のポロニウムが検出された。

 英捜査当局はこれまで12カ所から放射性物質の痕跡を検出。英デーリー・テレグラフ紙によると、リトビネンコ氏の自宅や立ち寄り先に加え、英国亡命中のチェチェン独立派幹部、ザカエフ氏の車もリストに含まれているもようだ。

 ロンドン市内の病院では1日、被(ひ)曝(ばく)の恐れから実施が遅れていたリトビネンコ氏の遺体の検視が行われた。病理学者3人は防護服を着用して作業にあたった。死因とされるポロニウムが注入された時期や経路の特定が期待されるが、結果判明には数日を要する可能性がある。

産経新聞 (2006/12/02 02:05)

毒殺事件関与? 元KGB職員、ガイダル氏とも接点

 【モスクワ=内藤泰朗】毒殺疑惑が持ち上がるロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、リトビネンコ氏と倒れる前にロンドンで接触した元旧ソ連国家保安委員会(KGB)職員が、同じく毒を盛られた疑いが出ているロシアのガイダル元首相代行のボディーガードを1990年代初めに務めていたことが1日、明らかになった。ロシアのラジオ放送エホ・モスクブイなどが伝えた。

 2つの事件の接点にいる元KGB職員は、ロシアのビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏で、11月1日の夕方にほかのKGB元職員らとロンドンのホテルでリトビネンコ氏と約20分ほど会合した後、同月3日に帰国した。ルゴボイ氏が利用した飛行機からは、放射性物質が検出されており、ルゴボイ氏の取り調べが捜査の焦点のひとつになりそうだ。

 一方のガイダル氏は11月24日、訪問先のアイルランドで突然、体調を崩し意識不明の重体となった。同氏はその後、モスクワに戻り療養中だが、同氏の広報官は、医師団が何らかの有毒物質がその原因とみていることを明らかにした。

 アイルランド警察当局は同氏の事件の捜査を開始することを明らかにしており、先に猛毒の放射性物質、ポロニウム210が体内からみつかったリトビネンコ氏の変死事件との関連についても捜査が進むものとみられる。

産経新聞 (2006/12/02 01:05)

2006年11月30日

英旅客機に放射性物質の痕跡 露保安局元幹部の不審死事件

 【ロンドン支局】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンで不審死を遂げた事件で、29日、ロンドン−モスクワ間の運航に使用された旅客機2機から放射性物質の痕跡が検出された。モスクワで待機中の他の1機についても検査が行われる。英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が明らかにした。

 AP通信などによると、リトビネンコ氏は死の直前、11月1日に会ったロシア人がモスクワから渡航してきたと証言。英捜査当局はリトビネンコ氏や同氏と接触した人物が10月25日以降に立ち寄った場所の捜査を進めており、BAに対しても28日夜、協力を要請した。

 問題のBA3機は10月下旬から、モスクワ便のほかバルセロナ(スペイン)、アテネ(ギリシャ)など欧州各地とロンドンを結ぶ路線で計221回使用され、約3万3000人が搭乗、客室乗務員と空港職員約3000人がかかわった。英健康保護局(HPA)は、乗客らが放射線による健康被害を受ける可能性は低いとしている。

 検出された放射性物質がリトビネンコ氏の尿に含まれていたポロニウム210か否かは明らかにされていない。だが、英BBC(電子版)は、3機にはリトビネンコ氏と接触した人物または放射性物質を英国に持ち込んだ人物が搭乗していたとの見方を強めている。

 すしバーで接触したイタリア人のスカラメラ氏はAP通信に対し、リトビネンコ氏は放射性物質の密輸に関する情報を入手していたと証言。一方、ロシアのイズベスチヤ紙は同氏が売買目的でポロニウム210を携行していたと報じるなど、依然、情報は錯綜(さくそう)している。

産経新聞 (11/30 23:32)

露FSB長官来日 治安当局と情報交換

 旧ソ連国家保安委員会(KGB)を継承するロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)のパトルシェフ長官が30日、来日した。日露情報筋が明らかにした。FSB長官が来日して日本の治安当局者と本格的協議に臨むのは初めてで、FSB元幹部のリトビネンコ氏が殺害された事件もあっただけに、注目される。

 パトルシェフ長官は日本で開催中のバレー世界選手権に合わせ、「ロシア・バレーボール協会会長」の肩書で来日。今月中旬に大阪府内で行われた女子決勝ラウンドに続き、12月2、3の両日に都内で行われる男子決勝ラウンドを観戦する予定だ。数日間の滞在中は塩崎恭久官房長官や外務省、警察庁、海上保安庁の幹部らとの会談が計画されている。

 日本側は、北朝鮮の拉致問題などをめぐり、6カ国協議メンバーであるロシアに北朝鮮への影響力行使を要請する意向とみられる。

 また、FSBは傘下に国境警備隊を置いていることから、今年8月に北海道根室市沖で発生した漁船銃撃・拿捕(だほ)事件を受けて、北方領土海域での安全操業についても協議する。

(産経新聞) - 11月30日16時50分更新

2006年11月29日

ロンドン 露の政商事務所にポロニウム痕 保安局元幹部毒殺

 ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質で毒殺されたとみられる事件で、ロンドン警視庁は27日、ロシアの政商ベレゾフスキー氏の事務所などから新たにポロニウム210の痕跡を発見した。

 BBCテレビによると、ポロニウムがその場にあったのか、リトビネンコ氏が摂取した後に立ち寄ったのかは定かではない。

 また、事件の現場にいた市民ら3人が検査の結果、放射能汚染の恐れがあるとして放射線専門医による精密検査を受けることになった。リード内相は27日、英下院で緊急声明を出し、先週末に駐英ロシア大使に捜査協力を要請したことを報告した。(ロンドン 蔭山実)

(産経新聞) - 11月29日8時1分更新

2006年11月28日

海外で急増、定着する「すしバー」とは

 ロンドン中心部ピカデリー通りのすしバー「イツ」。リトビネンコ氏は11月1日、同店でイタリア人のスカラメラ氏と会食後、体調を崩した(AP)

 ポロニウム210によって殺害されたとみられるリトビネンコ氏が今月1日、イタリア人のスカラメラ氏と訪れたすしバー「イツ」は、チェーン店でロンドン市内ではここ1、2年の間に急に店舗数を増やした。日本のすし店とは異なり、ファストフード店の形態に近くカウンターに座って手軽に食事ができるようになっている。値段は1皿2〜4ポンド(400〜800円)程度。店内に別にバーを設け、酒を楽しめるところもある。

 海外で営業する純日本式のすし店の経営者やすし職人のほとんどは日本人。これらの店では、すしや日本料理が出されるのが一般的だ。

 これに対し「すしバー」は、すしをアレンジした料理を提供しており、欧米や東南アジアなど世界各地に普及している。欧米では日本人以外のアジア系の人々がかかわっているケースが多い。西洋人が苦手とするタコやイカなどを避け、マグロやサーモンなどにネタを限定している店も少なくない。

 こうした「すしバー」は海外で大衆化しており、その名称はすでに正統派のすし店やすしレストランを含む総称になりつつある。(名村隆寛)

産経新聞 (11/28 13:34)

露政商の事務所でポロニウム検出 元露スパイ毒殺

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質のポロニウム210によって殺害されたとみられる事件で、ロンドン警視庁は27日、同国に亡命しているロシアの政商ベレゾフスキー氏の事務所から、ポロニウム210の痕跡が検出されたと発表した。一方、リトビネンコ氏の遺体は30日に司法解剖される見通しとなっており、事件の謎に迫る可能性があるとして注目されている。

 BBCなどによると、ベレゾフスキー氏の事務所はロンドン市内の高級街ベルグラビア地区にあり、放射性物質の検出を受けて封鎖された。同氏はリトビネンコ氏の友人で、プーチン・ロシア大統領を痛烈に批判している。

 リード内相は27日、英下院で緊急声明を出し、先週末に駐英ロシア大使に捜査協力を要請したことを報告した。ロシアの当局に連絡して捜査に必要なあらゆる内容に関して英国に報告する態勢を取るよう求めたという。

 首相官邸の報道官は同日、ヘイン北アイルランド相が前日、ロシアの人権侵害などを糾弾し、事件とロシアのかかわりを示唆した件で、「ロシアの人権問題には懸念があるが、事件とロシア政府を結びつけるにはまだ早すぎる」とのブレア首相の見解を明らかにした。

産経新聞 (11/28 10:05)

自殺?遺書は捏造? 背後関係は混沌 元露スパイ毒殺

 【ロンドン=蔭山実】英国に亡命していたロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210を使って毒殺されたとみられる事件で、ロンドン警視庁は26日までに、本格捜査に乗り出した。事件にロシアが絡んでいるとの指摘以外にも、自殺説など諸説が入り乱れ、背後関係は混沌(こんとん)としている。

 リトビネンコ氏は1990年代後半から、FSBの不正を暴こうとして組織のトップだったプーチン大統領と敵対。2000年に英国に亡命した後も、大統領に対する批判を緩めなかった。

 大統領は事件とロシア政府の関係を強く否定している。だが、ポロニウム210は核関連施設以外からの入手は困難と専門家は指摘しており、ロシアが事件の背後にいるとの見方は依然、根強い。

 26日付の英紙タイムズは「08年の大統領選挙で(プーチン大統領)自らが望む後継者にスムーズに政権を引き継ぐのにリトビネンコ氏は邪魔な存在だった」と指摘。大統領の指示を受けたロシア情報機関による暗殺との説の背景を説明した。同氏と親交があったアンドレイ・ネクラソフ氏は同日、BBCテレビで「大統領が暗殺を指示したとは思えないが、大統領とつながっている犯罪組織があると思う」と語った。

 リトビネンコ氏が体調を崩した今月1日にロンドン市内で会った人物は、いずれも関与を否定している。

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2006年11月27日

元保安局幹部毒殺 英警察、ロシアへ捜査員派遣へ

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺事件で、ロンドン警視庁はロシアが関与していた可能性があるとみて、ロシアに捜査員を派遣する方針を固めた。BBCテレビが26日、リード内相などの話として伝えた。

 警視庁は同氏が面会したロシア人が泊まっていたホテルの部屋も捜索した。リトビネンコ氏はすしバーでイタリア人と会っており、警視庁はイタリアにも捜査員を派遣する。

 原因物質とされるポロニウムは希少な物質だけに入手が難しく、国家を後ろ盾にした組織的な犯行との見方が強い。リトビネンコ氏が死亡した病院の専門家は英紙タイムズに「素人の犯行ではない。(ポロニウムは)米国やロシアの原子力研究所にでも行かなければ手に入らない」と語った。

 ただ、入手すれば、ポロニウムから放出されるアルファ線は皮膚や紙すら透過せず、ガラスの瓶に入れて持ち運ぶことができ、犯人にとっては比較的安全だ。それを飲むか吸い込むか、あるいは傷に触れるかして体内に入ると、肝臓などにたまり、強い放射線で臓器を急激に破壊する。

 だが、体内のアルファ線を検出することは非常に難しく、ポロニウムが原因物資と特定するにはかなり時間がかかる。そのため、司法解剖で臓器を検査すれば、リトビネンコ氏がいつ放射性物質を摂取したかという事件解明の大きなかぎがつかめると期待されている。

産経新聞 (11/27 10:08)

露情報員を名指し 「監視されていた」毒殺保安局元幹部

 【ロンドン支局】亡命先の英国で不審な死を遂げたロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が死の直前、自分を監視していたロシア情報機関員の名前を明かしていた。英日曜紙サンデー・タイムズ(早版)が26日付で伝えた。

 死去する8日前、入院中の病院で同紙のインタビューに応じたリトビネンコ氏は「ロシアの情報機関がわたしの監視を続けていた」と述べ、「ビクトル・キロフ」という名前を挙げた。

 同紙によると、昨年10月まで、「アナトリー・V・キロフ」と呼ばれる人物が外交官としてロンドンのロシア大使館に勤務していた。この人物に付きまとわれたリトビネンコ氏は警察に苦情を届け出ていたというが、インタビューでは、今回の事件への関与については言及していない。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ロシアの関与を強く否定。「誰がリトビネンコを殺害したのかわれわれは知らない。しかし、これだけ確かだ。ロシアではない。隠し事はない」と述べた。

 しかし、死因に挙げられている放射性物質ポロニウム210は、核関連施設以外からは入手不可能な物質とされる。ロイター通信によると、英当局はすでに、ロシアに対し情報の提供と捜査への協力を要請した。

 ロシア国内では「自殺説」が唱えられているが、26日付の英大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドがロシアの特殊部隊出身の「イゴール」と呼ばれる人物が実行犯と報道するなど、英国内では依然、「国家テロ説」が根強い。

 英治安当局は、ロンドン市内各所の監視カメラに残された映像の分析を急ぐとともに、リトビネンコ氏が提出した実行犯に関する情報と「ロシアの敵」とされる暗殺対象者リストを精査しているという。

 リストには、リトビネンコ氏のほか、すしバーでリトビネンコ氏に会っていたイタリア人のスカラメラ氏、事件への関与もささやかれる亡命中のロシアの政商ベレゾフスキー氏、イタリア上院議員のグッツァンティ氏、反体制派のブコフスキー氏の名前が載っていたもようだ。

産経新聞 (11/27 02:06)

2006年11月26日

元幹部毒殺 英露外交問題化も 専門家分析 放射性物質「注射」?

 【ロンドン=蔭山実】亡命先のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏の尿から毒性の高い放射性物質ポロニウム210が検出された事件で、捜査当局は25日、同氏が生前、立ち寄った先の調査に加え、市内各所にある監視カメラの映像を分析し、容疑者割り出しを急いでいる。

 これに先立ち英政府は24日の緊急治安会議で、国民への影響やロシアとの外交関係を中心に協議。また、駐英ロシア大使に対し、捜査に必要な情報を提供するよう露政府の協力を要請した。

 プーチン大統領は、事件への関与を否定しながら捜査には協力する用意があるとしている。しかし、今後の対応次第では深刻な外交問題に発展する可能性もある。

 英紙タイムズは25日、英政府高官の一人が「外国人の工作員による暗殺とみられる」と語ったと伝えた。

 英当局はリトビネンコ氏の自宅と1日に同氏が立ち寄ったロンドン市内のホテル、すしバーを捜索、すべての場所で放射性物質の痕跡を確認した。ただ、英保健当局は「一般市民へのリスクは小さい」としている。

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2006年11月25日

英防諜機関も捜査開始 元スパイ毒殺事件 露に情報提供を要請

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先の英国で毒殺された事件で、英政府は24日、同氏が放射性物質を盛られた可能性が強まったのを受け、「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開き、対応を検討した。会議を受けて、ロシア政府に捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請、同事件は外交問題に発展した。

 25日付の英紙タイムズによると、英国の防諜(ぼうちょう)機関で国内の治安を担当する情報局保安部(MI5)と対外情報部(MI6)も捜査に加わり、英国側の捜査は本格化している。

 一方、ロシアのプーチン大統領は24日の記者会見で、リトビネンコの死亡についてロシア当局が暗殺に関与したとの見方を否定。だが、「捜査に協力する用意はある」と表明している。

 英国の警察当局は同日、リトビネンコ氏の自宅と同氏が事件当日の今月1日に紅茶を飲んだといわれるロンドン市内のホテルとすしバーを捜索し、この3カ所で放射性物質の痕跡を確認した。

 同氏からは放射性物質のポロニウム210が検出されており、同氏が同物質を飲まされた後にいた場所に、体内から放出された放射性物質が残っていたことになる。

 捜査の焦点となっているホテルでのロシア人2人との会合と、すしバーでのイタリア人との会合はどちらが先だったかについて情報は錯綜(さくそう)している。時間的な問題から、この2カ所のうち先にリトビネンコ氏が立ち寄った場所が、放射性物質を飲まされた現場だった可能性が強まりそうだ。

(産経新聞) - 11月25日16時5分更新

元露スパイ毒殺で、露に情報提供要請 英政府

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先の英国で毒殺された事件で、英政府は24日、同氏が放射性物質を盛られた可能性が強まったのを受け、「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開き、対応を検討した。事件が英露の外交関係に大きな影響を与える結果になった場合に備えた対応とみられる。

 会議を受けて、政府としても毒殺の背後をめぐる疑惑の解明を急ぐ方針を再確認したうえで、同日、ロシア政府に捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請した。

 一方、警察当局は同日、リトビネンコ氏の自宅と同氏が事件当日に会合を持ったロンドン市内のホテルとすしバーを捜索し、すべての場所で放射性物質の痕跡を確認した。

 同氏は放射性物質のポロニウム210を飲まされた可能性が高いとされ、同氏が飲まされた後にいた場所に体内から放出された放射性物質が残っていたとみられる。

 捜査の焦点となっているホテルでのロシア人2人との会合と、すしバーでのイタリア人との会合はどちらが先だったかの情報は交錯しているが、時間的な問題から、この2カ所のうち先にリトビネンコ氏が立ち寄ったところで、何らかの形で放射性物質を飲まされた可能性が強いとみられる。

産経新聞 (11/25 09:56)

露保安局の元幹部死亡 死因は放射性物質か

 【ロンドン=蔭山実】亡命先の英国で毒を盛られたとみられるロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドン市内の病院で死亡した。英健康保護庁(HPA)は24日、検査結果についてロンドン市内で記者会見し、死因として、放射性物質のポロニウム210を飲んだ可能性が高いとの見解を明らかにした。これを受けて警察当局は専門医チームを招集するとともに、同氏の自宅など数カ所の捜索を開始した。

 ◆「やられた」

 「やつらにやられた。でも、皆はやれない」

 英紙タイムズによると、リトビネンコ氏は意識不明に陥る前に友人にこうつぶやいたという。22日夜から心臓発作を繰り返し、23日夕、妻と父、10歳の息子に看取られて息を引き取った。

 24日には、ロシアのプーチン大統領あての「私の死によって高い代償を払う」と綴られた遺書が友人の手で公開された。

 リトビネンコ氏は頭髪が抜け落ち、呼吸器障害を起こすというタリウム中毒特有の症状がみられたことからタリウムが疑われた。だが、致死量に達するタリウムが体内から検出されず、医師団は、死因の断定に慎重になっていた。

 また、リトビネンコ氏は骨髄不全を起こし、白血球もゼロ近くにまで減っていたことから、この点でも放射性タリウムの疑いが持たれていたが、HPAは24日になって、「死因は放射性物質を盛られたことと明らかに関連している」と指摘した。

 ポロニウム210を死因としたのは、同物質から発生する放射線がリトビネンコ氏の尿から多量に検出されたためで、HPAは、何らかの形で盛られて飲んだことが死につながったとみている。

 ただ、英BBC放送は、リドビネンコ氏が食事をしたとされるすしバーでも放射線を検出したと報じた。

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2006年11月24日

死亡の元FSB幹部、プーチン大統領非難の声明

 亡命先のロンドンで毒を盛られたとされ、23日に死亡したロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の友人が24日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

 声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を強く非難している。(共同)

産経新聞 (11/24 22:21)

露FSB元幹部死亡 毒殺未遂 警察「第3の男」に関心

 【ロンドン=蔭山実】亡命先のロンドンで毒殺未遂にあったロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が23日夜(日本時間24日朝)、入院先の病院で死去した。タリウム中毒に近い症状を起こして治療を受けていたが、容体が急変した。警察当局は捜査を継続する方針だが、病院では毒物は特定できないとしており、事件解明は一層困難になった。

 ロンドン中心街の病院は23日夜、「あらゆる延命措置を施したが、急激に容体が悪化し、リトビネンコ氏は亡くなった」と発表した。

 死亡に至った原因物質は頭髪が抜け落ちて呼吸器障害を起こすといった症状からタリウム化合物の可能性が強いものの、病院側は原因物質の特定は不可能と判断。時間とともに消滅する放射性タリウムが原因との毒物専門家の指摘にも疑問を呈している。

 リトビネンコ氏はロシア人の女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害事件に関連して、今月1日にロンドン中心街のすしバーで、イタリア人と会った後、体調を崩して治療を受けていた。このイタリア人は会見で、リトビネンコ氏の毒殺未遂事件への関与を否定している。

 一方、リトビネンコ氏は同日、イタリア人と会う前に、ロンドンのホテルで2人と会い、紅茶を飲んだという。当初、ロシア人の知人1人といわれたが、23日付の英紙タイムズは「ウラジーミル」とだけ名乗る同氏の知らない人物がいたと報じた。警察当局はロシア人の知人、イタリア人に次ぐ「第3の男」として関心を持っているという。

(産経新聞) - 11月24日16時8分更新

毒殺未遂のロシア保安局元幹部が死亡

megalodon.jp-3.jpg 死亡したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏(AP)

 【ロンドン=蔭山実】亡命先のロンドンで毒殺未遂にあったロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が23日夜(日本時間24日朝)、入院先の病院で死去した。タリウム中毒に近い症状を起こして治療を受けていたが、容体が急変した。警察当局は捜査を継続する方針だが、病院では毒物は特定できないとしており、事件解明は一層困難になった。

 ロンドン中心街の病院は23日夜、「あらゆる延命措置を施したが、急激に容体が悪化し、リトビネンコ氏は亡くなった」と発表した。

 死亡に至った原因物質は頭髪が抜け落ちて呼吸器障害を起こすといった症状からタリウム化合物の可能性が強いものの、病院側は原因物質の特定は不可能と判断。時間とともに消滅する放射性タリウムが原因との毒物専門家の指摘にも疑問を呈している。

 リトビネンコ氏はロシア人の女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害事件に関連して、1日にロンドン中心街の寿司バーで、イタリア人と会った後、体調を崩して治療を受けていた。このイタリア人は会見で、リトビネンコ氏の毒殺未遂事件への関与を否定している。

 一方、リトビネンコ氏は同日、イタリア人と会う前に、ロンドンのホテルで2人と会い、紅茶を飲んだという。当初、ロシア人の知人1人といわれたが、23日付の英紙タイムズは「ウラジーミル」とだけ名乗る同氏の知らない人物がいたと報じた。警察当局はロシア人の知人、イタリア人に次ぐ「第3の男」として関心を持っているという。

産経新聞 (11/24 12:04)

2006年11月22日

露連邦保安局元幹部毒殺未遂 イタリア人も命狙われる

 【ロンドン=蔭山実】英国に亡命したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺未遂事件で、同氏とロンドンで会ったイタリア人は自らも身の危険を警告されていたとして、背後にロシア国内の犯罪組織の存在を指摘した。

 リトビネンコ氏が入院しているロンドンの病院の医師は21日、初めて公式の見解を発表し、原因はタリウム化合物だとは断定できず、原因物質の特定は不可能との見解を示した。これに対し、毒物の専門家は同日、病院前で報道陣に、リトビネンコ氏は骨髄不全で白血球もゼロに近い状態であることや胃腸の状態から、放射性タリウムを飲まされた可能性があるとの見方を示した。その場合、時間とともに消滅するため、もはや検出は不可能だという。

 一方、リトビネンコ氏と今月1日にロンドンのすしバーで会ったイタリア人のマリオ・スカラメラ氏は21日、ローマでの記者会見で、ある機関からの電子メールで、「ロシア政府の代わりに活動しているといわれる犯罪組織が、リトビネンコ氏らの殺害を企てている」との情報を受け取り、その相談のためにロンドンを訪れたと語った。

 自身も狙われたとするスカラメラ氏は「メールは(プーチン政権を批判したロシア人ジャーナリストの)ポリトコフスカヤさんを殺害した犯罪組織が命を狙っているとの内容だった。標的の中にはほかにイタリアの上院議員が1人含まれていた」と指摘した。

産経新聞 (11/22 18:33)

2006年11月21日

英警察が精鋭チーム投入 露保安局元幹部の毒殺未遂疑惑で

 英国に亡命したロシア連邦保安局の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(41)が毒殺未遂に遭ったとみられる事件で、ロンドン警視庁は20日、精鋭の対テロ担当チームを捜査に投入したことを明らかにした。

 プーチン大統領を批判していた同氏の不可解な容体悪化について警視庁は事態を重視、本格的な捜査に乗り出したとみられる。知人らは「ロシア当局による犯行」と主張。これに対し、ロシア対外情報局の報道官はインタファクス通信に「根拠がない話」としている。

 リトビネンコ氏の家族は同日、髪の毛がほとんど抜けてやせ衰え、集中治療室(ICU)で手当てを受ける同氏の写真を公開。友人の一人は英BBC放送に「生きるか死ぬかは五分五分と医師団に言われた」と語った。

 同氏は今月1日にロンドン中心部の日本食レストランでイタリア人の情報源に接触し、ロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を入手した後に体調を崩した。英メディアによると、何者かに重金属のタリウムを飲まされた可能性が高い。(共同)

産経新聞 (11/21 15:24)

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