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2007年05月28日

リトビネンコ氏毒殺を追った映画監督の別荘、何者かが不法侵入

 5月27日、ロシア情報機関元幹部のリトビネンコ氏毒殺を追った映画を製作したアンドレイ・ネクラソフ監督所有の別荘が、不法侵入の被害を受けていたことが分かった。写真は18日、モスクワ市内に飾られたリトビネンコ氏(左端)らのポートレート(2007年 ロイター/Denis Sinyakov)

 [ヘルシンキ 27日 ロイター] ロシアの映画監督アンドレイ・ネクラソフ氏がフィンランドに所有する別荘が、先月に何者かによる不法侵入の被害を受けていたことが分かった。

 同監督は、ロシア情報機関の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺事件を追ったドキュメンタリー映画を製作した人物。この作品は現在開催中の第60回カンヌ国際映画祭でも上映され、注目を集めていた。

 同映画は、殺害されたリトビネンコ氏への生前のインタビューや、英警察が同氏殺害の容疑者と見ている人物への取材などを中心に製作されており、ロシアのプーチン大統領に対して批判的な内容になっている。

 ネクラソフ氏は、同ドキュメンタリー映画を撮り終えた後、身の安全に不安を感じると話していた。

 同氏が27日付のヘルシンギン・サノマット紙に語ったところでは、不法侵入と同映画を関連付ける証拠は見つかっていない。ただ、調査資料の保管場所にもなっている同別荘の窓ガラスが割られ、本や手紙が破かれていたほか、フィルムのネガも破損されていた一方、盗難の被害は何もなかったという。

2007年05月28日 asahi.com

2007年04月14日

富豪ベレゾフスキー氏「プーチン政権転覆を準備」

 プーチン政権と対立してロンドンに亡命中の富豪ベレゾフスキー氏が、英国の新聞に対して「プーチン政権を武力で打倒しなければならない」と述べ、ロシア政府の激しい反発を招いている。怒りの矛先は同氏を受け入れている英国にも向かっており、両国の関係は緊張含みだ。

 13日付ガーディアン紙(電子版)によると、ベレゾフスキー氏は「現政権を民主的な方法で変えることは不可能だ」と主張。革命を準備しているのかと聞かれて「その通りだ」と答えた。

 これに対してロシアのチャイカ検事総長は刑事事件として捜査するよう指示。また、ベレゾフスキー氏がかつて支配していたアエロフロート航空を巡る横領容疑で、新たな捜査を開始する方針も明らかにした。ラブロフ外相も政治亡命者の地位の取り消しを英国に呼びかける意向を表明した。

 ベレゾフスキー氏はエリツィン前大統領の側近として政権を支えた政商だが、プーチン大統領とは激しく対立。放射性物質ポロニウムが使われて暗殺された元情報将校リトビネンコ氏とは親しい間柄だった。

2007年04月14日09時29分 asahi.com

故リトビネンコ氏の自宅 「放射能で危険な状態」英紙

 ロシア元情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏殺害事件で、13日付の英夕刊紙イブニング・スタンダードは、事件発生から5カ月経過した現在もリトビネンコ氏の自宅は放射能に汚染されて危険な状態にあると報じた。

 同氏は昨年11月、ロンドンで放射性物質のポロニウム210を盛られて死亡。事件には体調を崩す直前に会ったロシア人実業家アンドレイ・ルゴボイ氏らが関与していた疑いが出ているが、捜査は行き詰まっている。(時事)

2007年04月14日07時32分 asahi.com

2007年02月01日

英検察に捜査報告書提出 ロシア元情報将校毒殺事件

 ロシアの元情報将校リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで毒殺された事件で、ロンドン警視庁は31日、捜査報告書を英検察当局に送った。英メディアはこれまで、警視庁が同氏に接触したロシアの元情報機関幹部ルゴボイ氏らを容疑者と特定、ロシア政府に身柄の引き渡しを要求する構えだと報じていた。検察側は、容疑者らが起訴に相当するか否か判断を迫られることになる。

 警視庁は31日、容疑者らの名前を公表しないまま、検察側に報告書を提出。ロシア政府側が憲法上の制約から容疑者の身柄引き渡しをしない方針を明らかにしており、検察側が仮に容疑者らの起訴に踏み切っても、事件の真相解明は難しいとの見方が強まっている。

2007年02月01日15時19分 asahi.com

射撃訓練、標的は元スパイの写真 ロシア特殊部隊

 放射性物質により変死したロシアの元情報将校リトビネンコ氏を標的に、ロシアの保安・情報機関と極めて関係の深い施設で射撃訓練が長年にわたり繰り返されていたことがわかった。同氏に対するロシア情報機関周辺の激しい敵意を示した形で、その関与説に改めて火をつけている。

 ロシア紙ノーバヤ・ガゼータなどによると、モスクワ郊外にある警備員らの訓練を担当する「ビチャジ(勇士)」という民間施設。その案内書によると、内務省の特殊部隊も射撃訓練などで恒常的に利用している。すでに03年ごろから施設内の射撃場で同氏の写真を標的に射撃訓練を続けており、その場面を施設側が収録したビデオの存在も最近明るみに出た。

 さらに、同氏が体調を崩した昨年11月1日から間もない7日にロシア上院のミロノフ議長がこの施設の射撃場を訪れたことを伝えた施設の公式ホームページの写真にも、リトビネンコ氏が標的として写っていた。

 ビチャジのセルゲイ・ルイシュク所長は、民族紛争への武力対応を主任務とする内務省の特殊部隊長を長く務めた後、連邦保安局(FSB)反テロ・センター管理局次長で退役、00年に同施設を設立した。英タイムズ紙によると、FSBによる犯罪を告発したリトビネンコ氏の著書もルイシュク氏に触れ、「クレムリンの最も信頼する情報機関員の一人だ。彼のつくった訓練施設では契約殺人も教えている」などと指摘していたという。

 英国に亡命してロシアの保安・情報機関批判を続けたリトビネンコ氏を、FSB関係者らは「裏切り者」視していたとされる。

2007年02月01日15時12分 asahi.com

2007年01月26日

ロシア元情報将校変死 英が容疑者特定、引き渡し要求へ

 26日付の英紙ガーディアンは、ロシアの元情報将校リトビネンコ氏が毒殺された事件で、ロンドン警視庁は元ロシア連邦保安局(FSB)幹部のルゴボイ氏を容疑者と特定し、英政府が2月にも同氏の身柄引き渡しをロシア政府に求める方針を固めたと伝えた。同紙はロシア側が憲法上の制約から身柄の引き渡しに応じる可能性は低いとの見方を示している。

 英捜査当局者などの話によると、ルゴボイ氏らは昨年11月1日、ロンドン中心部のミレニアムホテルのバーでリトビネンコ氏と会い、毒性の強い放射性物質「ポロニウム210」を摂取させた疑いが強まっていた。

 ガーディアン紙が英政府高官の話として伝えたところでは、ロンドン警視庁は近く、検察当局にルゴボイ氏の容疑を裏付けるだけの証拠書類を提出し、訴追に向けた最終判断を求める。同氏は25日、同紙に「私は無実だ」と語ったという。

 英保健当局は25日、リトビネンコ氏らが立ち寄った先で、放射性物質に被曝(ひばく)したとみられるのは計129人にのぼり、うち13人が健康を害する可能性がわずかにあるとの集計をまとめた。

2007年01月26日12時57分 asahi.com

2007年01月07日

ソ連復活?欧州の疑念 強硬な資源外交

 ソ連がよみがえろうとしている−。そんな疑念が最近、欧州連合(EU)で強まっている。チェチェン問題を追及した記者の暗殺にうかがえる言論への締めつけ、エネルギー開発への政府の露骨な介入に表れた大国意識など、かつての共産党支配を思わせる状況がロシアに透けて見えるからだ。好調な経済に支えられたプーチン政権の強気の態度が背景にあり、それが余計に、欧州側の不信を高めている。

 ロシア・サハリン州沖の石油・天然ガス開発巨大プロジェクト「サハリン2」の主導権が12月、ロイヤル・ダッチ・シェルからロシア政府系独占企業ガスプロムに移された。その際、英紙デーリー・テレグラフはある投資家のこのようなコメントを掲載した。

 「(ロシアには)資本主義が存在するが、それは私たちがそう呼ぶものではない。言うなれば『アウトロー資本主義』だ」

 欧州にとって、サハリン2はビジネスレベルの話のはずだった。そこにプーチン大統領が露骨に介入。フィンランドで10月に開かれたEU非公式首脳会議の記者会見で「ロシアの利益になっていない」とサハリン2への不満を表明するなどあえて政治問題化させ、主導権を奪い取った。

 ロシアは昨冬、ウクライナへの天然ガス供給を一時停止させ、欧州にも影響が出た。ベラルーシとも昨年末、同じ事態の再現寸前まで行った。日常生活に不可欠なエネルギーを政治の武器に使う手法に対し、欧州が向ける視線は厳しい。「90年代のロシアは欧州にとって脅威でなかったが、最近は少し脅威になりつつある」とマイケル・エマーソン欧州政策研究センター特別研究員は言う。

 ポリトコフスカヤ記者が10月にモスクワの自宅近くで射殺された事件や、11月にロンドンで起きたロシアの元情報将校リトビネンコ氏の怪死事件が、疑念をさらに助長した。自らの主張を通すためにロシアは手段を選ばないのではないか——という心配だ。

 しかし、ロシア側は意に介さない。10月にメルケル独首相との会談後の記者会見で記者殺害について尋ねられたプーチン大統領は「この記者は西側では有名だが、国内への影響力はほとんどなかった。ともあれ犯人をとらえ、罰しなければ」ととげとげしく答えた。

 12月の欧州安保協力機構(OSCE)の閣僚理事会でも、ロシアのラブロフ外相が同機構からの脱退の可能性を初めて示唆した。ロシアと欧州側がぶつかる場面が最近特に目立っている。

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2006年12月28日

元スパイ殺害、ユコス元幹部関与の可能性 ロシア最高検

 ロシア最高検は27日、ロンドンで元情報将校のリトビネンコ氏が殺害された事件について、ロシア政府から巨額の追徴税を課せられて破産に追い込まれた石油会社ユコスの元幹部が殺害を指示した可能性があるとする声明を発表した。

 ロシア最高検から名指しされたのはユコスの元幹部ネブズリン氏。イスラエルに亡命中で、別の殺人や脱税事件などに関与した疑いでロシア政府から指名手配を受けている。ネブズリン氏の弁護人はロイター通信に対し、「旧ソ連国家保安委員会(KGB)のやり方だ。ばかげている」と、容疑を全面否定した。

 ネブズリン氏は先月末、生前のリトビネンコ氏と面会してユコス事件がらみでロシア政府に不利な内容を含む書類を受け取っていたとイスラエルの報道機関に証言。リトビネンコ氏の死がユコス事件と関係しているとの見方を示していた。

 ロシア最高検は容疑の具体的根拠については公表していないが、新たに捜査チームを編成する方針を明らかにしている。

2006年12月28日10時51分 asahi.com

2006年12月25日

イタリア人学者を逮捕 殺害された元情報将校に当日接触

 元ロシア情報将校アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺害事件で、同氏が体調を崩す当日にロンドンで接触したイタリア人学者のマリオ・スカラメッラ容疑者を伊捜査当局が24日、逮捕した。逮捕容疑は武器密輸などで、殺害事件とは直接関係ない。

 スカラメッラ容疑者とリトビネンコ氏は11月1日、ロンドンのすしバーで接触。数時間後に吐き気に襲われたリトビネンコ氏と同様、同容疑者も放射性物質「ポロニウム210」が検出されたため、ロンドンの病院に入院した。退院後、ナポリの空港に到着時に逮捕され、ローマに身柄を移された。

 同容疑者は、旧ソ連時代の文書や伊情報機関の活動を調査した伊国会委員会の協力者。リトビネンコ氏と接触した際、プーチン大統領の対チェチェン政策を批判してきたロシア人記者暗殺事件に関する情報などが書かれた書類を渡したとされる。

2006年12月25日10時32分 asahi.com

2006年12月14日

元スパイはもっと前に被曝 ロシア人実業家が反論

 14日付のロシア紙ガゼータによると、元ロシア情報将校リトビネンコ氏の殺害事件に関与が取りざたされるロシア人実業家コフトゥン氏はドイツのテレビとのインタビューで、放射性物質ポロニウム210にリトビネンコ氏が、発病した11月の初め以前に被曝(ひばく)していたと主張した。

 リトビネンコ氏が11月1日にロンドンのホテルでコフトゥン氏および別のロシア人実業家ルゴボイ氏と会った直後に発病したことが、両氏の関与説の主な根拠となっていることに反論した形だ。

 コフトゥン氏によると、ルゴボイ氏と一緒に10月の16、17、18日にロンドンでリトビネンコ氏と会った。16日に3人が会った事務所から後にポロニウムの痕跡が見つかった。「私とルゴボイ氏は以前にその事務所に行ったことはない」とし、すでに被曝していたリトビネンコ氏から放射性物質を移されたとの認識を示した。

 ルゴボイ氏も13日、ロシア紙モスコフスキー・コムソモレツに「自分が被曝したのは10月16日だ」と語っている。

 コフトゥン、ルゴボイ両氏は現在、放射性物質の被曝検査のためモスクワの病院に入院中で、ロシア最高検などによる事情聴取も受けている。

asahi.com 2006年12月14日19時13分

2006年12月11日

ポロニウム痕跡検出 元将校と面会の実業家が訪問の独で

 ロシアの元情報将校リトビネンコ氏がロンドンで変死した事件で、ドイツの捜査当局は10日、同氏とロンドンで接触があったロシア人実業家のコフトゥン氏が事件前に立ち寄った独北部ハンブルクのアパートから、微量の放射性物質ポロニウム210の痕跡を発見したことを明らかにした。捜査当局は英国捜査当局とも連絡を取り、変死事件との関連について調べを進める。

 警察や独メディアによると、アパートにはコフトゥン氏の元妻が住み、ロンドンに向かう前の10月末に立ち寄ったとみられている。ポロニウムの痕跡はアパートのソファなどから発見されたという。コフトゥン氏は11月1日、事件への関与が取りざたされているロシア連邦保安局(FSB)の元幹部ルゴボイ氏とともにロンドンのホテルでリトビネンコ氏と面会。独捜査当局は8日からコフトゥン氏の立ち寄り先を一斉捜索していた。

 コフトゥン氏はルゴボイ氏と同様、モスクワ市内の病院に入院中。病状をめぐっては、インタファクス通信が放射線症の悪化を伝えるなど、様々な説が出ている。ロシア最高検も英捜査員とともにコフトゥン氏から事情聴取している。

asahi.com 2006年12月11日12時45分

2006年12月07日

ロンドン警視庁、元スパイ変死を殺人容疑で捜査

 ロイター通信によると、ロンドン警視庁は6日、元ロシア情報機関員のリトビネンコ氏が毒物によって死亡した事件について、殺人容疑で捜査していると発表した。

 声明によれば、これまでの調べで「殺人事件とみなすのが適切な段階に至った」とする一方、「犯行の手段、動機や犯人の特定はまだできていない」と強調した。同庁は事件事故の両面から慎重に捜査していた。

 現在、モスクワに派遣されている同庁の捜査員が、リトビネンコ氏が体調不良を訴える直前に接触していたとされる旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元関係者のロシア人らから事情を聴いている模様だ。

asahi.com 2006年12月07日11時02分

モスクワの英大使館も放射性物質の痕跡 元スパイ変死

 ロシアの元情報将校リトビネンコ氏がロンドンで変死した事件で、モスクワを訪れている英捜査員は6日、モスクワの英国大使館で放射性物質の痕跡を検出した。大使館員の健康には影響ないレベルだという。イタル・タス通信が伝えた。

 同大使館には、リトビネンコ氏とロンドンでしばしば接触して事件への関与が取りざたされているロシア連邦保安局(FSB)の元幹部ルゴボイ氏が、リトビネンコ氏が死亡した翌日の11月24日に訪問して、大使館員に事情を説明していた。

 一方、英捜査員とロシア検察庁の捜査官は6日、ルゴボイ氏の友人で、同氏と共に11月1日にロンドンのホテルでリトビネンコ氏と面会した実業家のコフトゥン氏から事情を聴取した。ロシア検察庁はロシア国内で英側に自由な捜査活動を認めておらず、ロシア側が行う捜査に立ち会わせる形をとった。

 放射線被曝(ひばく)の検査のために入院中のルゴボイ氏は同日、自身の事情聴取が7日中にも行われるとの見通しをインタファクス通信に語った。

asahi.com 2006年12月07日10時21分

2006年12月06日

変死したロシアの元スパイ、死の直前にイスラム教入信

 ロシア通信によると、亡命先のロンドンで変死したロシアの元情報将校リトビネンコ氏の父親は4日、同氏が死の直前にイスラム教に入信し、周囲に多くのイスラム教徒の友人がいた、と語った。また、同氏がロンドンにあるイスラム教の墓地に埋葬される、と明かした。

 父親によると、リトビネンコ氏の葬儀はイスラム式で営み、イスラム教徒の友人らも参列するという。父親は「息子の最後の望みをかなえてあげたかった」と話しているという。

asahi.com 2006年12月06日13時12分

2006年12月05日

毒殺事件めぐりFSB元幹部から聴取へ ロシア検事総長

 ロシアのチャイカ検事総長は5日の会見で、元情報将校リトビネンコ氏がロンドンで変死した事件をめぐり、同氏が所属していたロシア連邦保安局(FSB)の元幹部で、事件への関与が取りざたされているルゴボイ氏から事情を聴く方針を明らかにした。

 ルゴボイ氏は、11月1日にロンドンのホテルでリトビネンコ氏と会っていた。弁護士によると、放射性物質の検査のために家族と共に入院しているという。チャイカ氏は「医師が許可すれば取り調べを受けるだろう」と述べた。また、ロシア入りした英捜査員に対して「可能な協力はすべてする」と表明する一方で、捜査はすべてロシア捜査当局が行い、英捜査員はそれに同席することになる、とも強調した。

 チャイカ氏はまた、リトビネンコ氏から検出された放射性物質ポロニウム210について「ロシアの工場から持ち出されることはあり得ないと考えている」と述べ、ロシアの核関連施設で作られた物質が殺人に使われたとの見方を否定した。

asahi.com 2006年12月05日23時48分

2006年12月04日

ロシアが英に抗議書簡 元情報員の不審死事件

 4日付の英紙デーリー・テレグラフは、元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで不審死した事件に絡み、ロシア政府が英側の対応について抗議の書簡を送ってきたと報じた。

 リトビネンコ氏は死の直前に、プーチン・ロシア大統領が事件に関与していると名指しするメッセージを残した。同紙によれば、ロシア側の抗議はこのようなメッセージ公表を許した点についてベケット英外相に怒りを表明する内容だという。(時事)

asahi.com 2006年12月04日23時27分

不審死事件の政治問題化に警告 ロシア外相

 インタファクス通信によると、ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件で、ラブロフ外相は4日、「(英国の)当局者が事件をあおり立てるのは容認できず、ロシアと英国の関係に打撃となる」と述べ、政治問題化を避けるよう警告した。滞在先のブリュッセルで語った。

 同外相は「捜査はプロが行うべきであり、マスコミを通じて行われるべきではない」とも述べ、マスコミにさまざまな情報が漏れていることに不満を示した。(時事)

asahi.com 2006年12月04日23時17分

息子は「情報機関にやられた」 リトビネンコ氏の父親

 「死の床で息子は直接私に『情報機関の放射性の武器でやられた』と語った」——ロンドンで変死したロシアの元情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏の父親バリテルさんは4日、ロシア紙コメルサントとのインタビューで死の直前まで息子と交わした会話を明らかにした。

 それによると、バリテルさんは、ロシア連邦保安局(FSB)など以前に勤務した情報機関の活動を暴露し続けるリトビネンコ氏に、情報機関から危害を加えられる恐れを何度も警告した。しかし、同氏は「(亡命で)英国人になったから大丈夫」と答えていた。

 精神科医でもあるバリテルさんは、「医師の私が見ても、息子は死に面して真実を語った」と強調。「(10月に起きた)ポリトコフスカヤ記者殺害事件や、北カフカスでの数々の事件とロシア情報機関とのかかわりで多くを知る息子を、情報機関が殺害したことは疑いない」としている。

asahi.com 2006年12月04日19時33分

英当局、ロシアに捜査員派遣へ 元スパイ変死事件

 亡命先のロンドンでロシアの元情報将校リトビネンコ氏(43)が変死した事件で、ロンドン警視庁は4日にも、対テロ班の捜査員らをロシアに派遣する。BBCなどが3日伝えた。対テロ班に協力する英情報当局は、ロシア情報機関の関係者らが事件に関与したとの疑念を強めている。

 ロンドン警視庁の捜査員らはロシア当局の協力を得て、リトビネンコ氏が体調を崩した11月1日前後にロンドンで同氏と接触したロシア情報機関の関係者から詳しい事情を聴く構えという。同氏の体内から検出された放射性物質「ポロニウム210」についても、核関連施設などから持ち出されたとの見方が有力であることから、ロシア側から情報提供を求めるとみられる。

asahi.com 2006年12月04日00時44分

2006年12月03日

強まるロシア関与説 元スパイ変死事件で英当局

 ロシア元スパイ変死事件の流れ

 亡命先のロンドンでロシアの元情報将校リトビネンコ氏(43)が変死した事件で、英情報当局は「ロシア情報機関の関係者による毒殺」との見方を強めている。同氏が体調を崩した11月1日の前後にモスクワとロンドン間を行き来した旅客機から、入手が困難な毒性の強い放射性物質の痕跡を示す反応が検出されたからだ。

 英紙ガーディアンによると、英情報当局者は、リトビネンコ氏が所属していたロシア連邦保安局(FSB)の現職職員か退職者が関与した可能性が高まっていると指摘した。FSBの組織的関与は考えにくいとしているものの、同氏から検出された放射性物質「ポロニウム210」は致死量の100倍以上で、入手には2000万ポンド(約46億円)かかるという。警備が厳しい核関連施設から持ち出された可能性が高いとの見方が強い。

 リトビネンコ氏はFSBの対チェチェン工作などを告発した。プーチン政権と敵対し、ロンドンに亡命した政商ベレゾフスキー氏が後ろ盾とされ、FSB関係者の恨みをかっていたとされる。

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2006年11月30日

2旅客機から放射性物質の反応 ロシア元スパイ変死事件

 ロシアの元情報将校リトビネンコ氏(43)の変死事件に関連して、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は29日、同社の旅客機2機から、放射性物質の痕跡を示す反応があったと発表した。検査はロンドン警視庁の要請によるもので、BA側はさらにモスクワの空港で待機中の別の機体も近く調べる。BA側は、3機ともに「事件の関係者が乗っていた」としている。

 BAによると、検出された放射性物質がリトビネンコ氏の体内から検出された「ポロニウム210」と断定されているわけではない。検査の対象とされた旅客機は3機ともボーイング767で、10月25日、28日、31日、11月3日の4日間、ロンドン郊外のヒースロー空港とモスクワを結ぶ便に使用された機体。同氏が体調を崩したのが11月1日であることから、英メディアは、ロシアから放射性物質を持ち込んだ人物か、同氏と接触した人物が旅客機に乗っていたとの見方を示している。

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2006年11月29日

ロシア、ポロニウムを毎月8グラム輸出 英国へは停止

 ロシアのキリエンコ原子力庁長官は28日の会見で、ロンドンで死亡したロシアの元情報将校リトビネンコ氏から検出された放射性物質ポロニウム210について、毎月8グラムを国外に輸出していることを明らかにした。ただし、かつて行われていた英国への輸出は01〜02年以降停止しているという。

 長官は現在の輸出先として米国企業を挙げ、科学的な目的のほか、印刷業や塗料産業などで使用されていると説明した。「ポロニウム210の半減期は138日で、長期貯蔵は不可能だ」とも指摘。ロシア産ポロニウムと元将校死亡の関係に否定的な見方を示した。

asahi.com 2006年11月29日11時39分

2006年11月26日

元情報将校変死、「亡命中の富豪が黒幕」説 ロシア

 ロシアの元情報将校アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が変死した事件で、同氏と関係が深く、プーチン大統領と対立して英国亡命中の富豪ボリス・ベレゾフスキー氏(60)を「黒幕」とみなし、ロシアの情報機関関与説に反論する主張がロシアで目立っている。

 その中心は大統領の与党「統一ロシア」の国会議員ら。コサチョフ下院外交委員長は「買収できない今のロシア政権にベレゾフスキー氏が我慢できず、ロシアの不利益になる行動を取ることは十分ある」と指摘する。

 ベレゾフスキー氏はエリツィン前大統領時代に安全保障会議副書記などを務め、政権に強い影響力を持った。だが、プーチン政権下では、国有資産の横領容疑などで訴追を受ける一方、大統領を強権的と批判。03年に英国に政治亡命した。

 リトビネンコ氏とベレゾフスキー氏は、多数の死者を出した99年のモスクワでのアパート爆破事件を「ロシア連邦保安局の仕業」とそろって主張するなど、密接な関係にあった。

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死の直前にロ情報機関員を名指し、ロシア元情報員 英

 元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで不審死した事件で、26日付の英日曜紙サンデー・タイムズ(早版)は、同氏が死の直前にインタビューに応じ、自分をつけ狙っていた人物として、ロシアの情報機関員を名指ししていたと報じた。ただリトビネンコ氏は同紙に対し、この人物が事件に直接関与したかどうかには触れなかった。(時事)

asahi.com 2006年11月26日10時30分

2006年11月25日

女性記者射殺事件、チェチェン首相に疑いの目

megalodon.jp-8.jpg 政権を批判する人物の暗殺が続くロシアで、女性記者が射殺された10月の事件をめぐり、現職のチェチェン共和国首相に疑いの目が注がれている。この事件では亡命先のロンドンでの「毒殺」事件で死亡した元情報将校アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)も情報入手を図っていた。首相は共和国政府最大の実力者だが、強権批判も強い。内紛も絡み、その存在は重用してきたプーチン大統領にとって両刃(もろは)の剣になりつつある。

 ノーバヤ・ガゼータ紙評論員のアンナ・ポリトコフスカヤさん(48)は先月7日、モスクワの自宅アパートのエレベーター内で射殺された。共和国警察部隊などによる人権侵害を厳しく追及していた。

 その警察部隊を最大の権力基盤とするのが、今年3月就任したラムザン・カドイロフ共和国首相(30)だ。04年に爆弾テロで殺害された前共和国大統領の息子で、独立派武装勢力の掃討を進めた私兵部隊が今、警察の特殊部隊の中核を担う。

 今月18日、親ロシア派武装勢力幹部がモスクワでチェチェンの特殊部隊に射殺された。幹部は女性記者殺害事件で検察に証言する意向を示していたが、特殊部隊は「殺人容疑などで同氏を拘束する際、武器で抵抗したため射殺した」とした。

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「素人の仕業ではない」と英専門家 元スパイ毒殺

 亡命先のロンドンでロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)を死に追いやったのは、毒性の強い放射性物質「ポロニウム210」だった。だれが、どのような形で摂取させたのか。英国の専門家は「素人の仕業ではない」と見る。25日付の英タイムズによると、英情報当局筋は「国家が関与した暗殺」の可能性を示唆した。

 タイムズ紙によると、リトビネンコ氏の尿から「ポロニウム210」が検出されたのは同氏が死亡した23日午後9時すぎのわずか3時間前だった。

 リトビネンコ氏が毒性の強い放射性物質によって殺された疑いが強まったことを受け、英政府は24日、内閣の治安対策緊急委員会を断続的に招集した。「コブラ委員会」と呼ばれ、昨年のロンドン同時爆破テロの際に開かれた会議だ。ポロニウムの痕跡が検出されたのが、リトビネンコ氏が体調を崩した今月1日に立ち寄ったすしバーやホテルなど不特定多数が出入りする場所だったため、「公衆安全に重大な影響を与える可能性が排除できない」と危機感を募らせている。

 一方、ロンドン警視庁は25日も、リトビネンコ氏が立ち寄ったすしバーやホテル周辺の監視カメラ映像を分析し、容疑者の割り出しを急いでいる。

 タイムズ紙によると、リトビネンコ氏と1日にロンドン中心部の高級ホテルのバーで会ったという同氏と面識がなかったロシア人男性は事件への関与を否定。同席した旧ソ連時代の国家保安委員会(KGB)の元幹部で、ロシアで危機管理会社を営む人物も関与を否定している。

asahi.com 2006年11月25日19時41分

元スパイ毒殺、ロシアに協力要請 英当局

megalodon.jp-7.jpg アレクサンドル・リトビネンコ氏=AP

 ロンドン警視庁は24日、毒をもられ、23日死亡したロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が立ち寄ったロンドン中心のホテルとすしバー、同氏の自宅の3カ所から放射性物質「ポロニウム210の痕跡」が検出されたことを明らかにした。人体への影響が懸念されるため、すしバーは店を閉じ、ホテルも一部立ち入り禁止とされた。英外務省は24日、ロシア政府に事件解明につながる情報を提供するよう正式に協力を求めた。

 ロンドン警視庁は同日、声明を発表して「リトビネンコ氏の体から放射性物質ポロニウム210が検出されたとの報告を受けた」と確認。同氏が体調を崩した今月1日に立ち寄った場所や自宅をはじめ、病院など広範囲で放射性物質の捜索を続けていることを明らかにした。

 ポロニウム210の半減期は138日で、毒性が極めて強い。

 英健康保護局(HPA)が捜査に協力している。事件の影響が市民生活にも及び始めたことに、HPAの放射性物質の専門家は、24日の記者会見で「(人が毒性の強い放射性物質をもられたことが)公衆衛生の問題に発展したという記憶はない」と戸惑いを隠さなかった。リトビネンコ氏の尿からポロニウム210によるとみられるアルファ線が検出されたという。

 トループ局長は、リトビネンコ氏と接触があった病院関係者ら少なくとも数十人について、人体に影響を受けていないかどうか調べる意向を示した。

 同氏の死を病床で見守った実父は24日の記者会見で「息子はとても小さな核爆弾によって殺された」と訴え、ロシア当局の責任を追及するよう求めた。

    ◇

 安斎育郎・立命館大教授(放射線防護学)は「ポロニウム210が出すアルファ線は被害者の体外に出てくる可能性はほとんどなく、血液や尿など体液に触れない限りは他人が被曝(ひばく)するおそれはないだろう」と語る。また「尿から検出されたという報道が事実であれば、症状が出た時点よりかなり前に注射された可能性が高く、症状が出て3週間で死亡したことにも納得がいく」とした。

asahi.com 2006年11月25日14時02分

2006年11月24日

毒盛られたロシア元情報将校、死亡

 亡命先のロンドンで毒を盛られ、重体となっていたロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、死亡した。ロンドン警視庁は本格的な捜査に乗り出したが、治療にあたってきた病院の医師は同日、毒性の強い放射性タリウムによる症状との見方を否定。真相究明のかぎを握る毒物はいまだ特定されず、事件の闇は深まっている。

asahi.com 2006年11月24日10時07分

2006年11月23日

ロシア元スパイ事件、直前の面会者「毒盛ってない」

 ロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られたとされる事件で、重体に陥る直前にロンドンで同氏に接触したイタリア人のマリオ・スカラメッラ氏が21日、ローマで記者団に対し、事件への関与を強く否定した。

 ANSA通信などによると、スカラメッラ氏はロンドンへ行くたびにリトビネンコ氏と接触しており、今月1日も「いつものピカデリー・サーカスで会い、一緒にすしバーへ行った」と説明。「彼はビュッフェから自分で食べ物を取り、スープをオーダーした」などと話し、毒を盛れる状況でなかったと強調した。

 食事中、スカラメッラ氏は「信じられない機密情報」をリトビネンコ氏に渡し、確認するよう頼んだ。情報は10月に殺害されたロシア人記者の暗殺グループのメンバー名と、同グループが暗殺対象としている人名のリストで、「(リトビネンコ氏とスカラメッラ氏の)我々2人の名前も含まれていた」という。

 スカラメッラ氏は、旧ソ連時代の文書や伊情報機関の活動について調査する伊国会の委員会の協力者。22日付伊レプブリカ紙は、米カリフォルニアの研究所に所属する学者と紹介している。

asahi.com 2006年11月23日01時26分

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