メイン

毎日 アーカイブ

2007年04月14日

露政商 「武力革命」計画を明言 亡命先の英国で

 【モスクワ杉尾直哉】ロシアの旧政商でロンドンに政治亡命中のベレゾフスキー氏が13日付の英紙ガーディアンのインタビューで、ロシアのプーチン政権打倒に向け「武力革命」を計画していることを明らかにした。ロシア最高検察庁は同日、「国家転覆罪に当たる」として立件する方針を決定。週明けにも英国に同氏の逮捕と身柄引き渡しを求める方針を決めた。

 英国側が身柄引き渡しに応じる可能性は低いとみられる。英・ロシア間では、ロンドンで昨年11月に起きたリトビネンコ・元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐の変死事件をめぐりあつれきが生じていたが、今回の「革命準備」発言で両国関係はさらに悪化しそうだ。

......続きを読む>>

2007年01月27日

露元中佐変死:元KGBの身柄引き渡し要求か 英当局

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210を摂取して変死した事件をめぐり、英当局が元KGB(旧ソ連の国家保安委員会)職員アンドレイ・ルゴボイ氏を容疑者とみて、近くロシア側に身柄引き渡しを求めると英紙が伝えた。しかし、本人は事件への関与を否定、ロシア当局は引き渡し拒否を示唆しており、改めて英露間の外交摩擦に発展しかねない事態となっている。

 ルゴボイ氏は昨年11月1日、リトビネンコ氏が倒れる直前に別のロシア人ビジネスマン、ドミトリー・コフツン氏らとロンドンのホテルで面会。この際にリトビネンコ氏が飲んだ紅茶にポロニウムが入っていたとみられており、ルゴボイ、コフツン両氏からもポロニウムが検出された。

 英警察はルゴボイ氏を容疑者とみてロシアに捜査員を派遣、事情を聴くなどしていたが、26日のガーディアン紙は同氏が容疑者である「十分な証拠」があるとして、英当局が早ければ2月上旬にも引き渡しを求める見込みと報道。ロシアが対抗してロンドン亡命中の政商ベレゾフスキー氏の引き渡しを求める可能性があると伝えた。

 26日の英スカイテレビは、警察はこの事件で容疑者の逮捕状をとれる状況にあるが、起訴できるかどうかは悲観的になっていると報じた。

 AP通信によると、ルゴボイ氏は27日、英紙の報道を受け、「すべてうそであり、英政府のプロパガンダだ」と事件とのかかわりを否定した。

毎日新聞 2007年1月27日 19時22分 (最終更新時間 1月27日 21時21分)

2007年01月06日

露元中佐変死 解決のメド立たないまま年越し

 【ロンドン小松浩、モスクワ杉尾直哉】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏の変死事件は捜査が難航し、解決のメドが立たないまま年を越した。新たな殺害の動機説が浮上する一方で、露当局が破産したロシアの石油大手ユコスの元幹部に捜査の矛先を向けるなど、事件は混迷の度合いを深めている。

 死亡前のリトビネンコ氏を見舞った米国在住の企業コンサルタント、ユーリ・シベツ氏が昨年、英BBC放送に語ったところによると、リトビネンコ氏は英国企業の委託で8ページにわたるロシアの政治・経済にかかわる報告書を作成。この中にロシアの機密情報が含まれており、それが何らかのルートでロシア政府高官に知られた疑いがあるという。シベツ氏は、リトビネンコ氏が元FSB職員アンドレイ・ルゴボイ氏らとホテルで会った際に「自分の目の前で入れられたものではない紅茶を飲まされた」と語っていた、とも明かした。

 一方、露最高検察庁は昨年12月27日になって「(ユコスの元幹部)レオニード・ネブズリン氏が関与した可能性がある」と発表し、事件はロシアで新たな展開を見せている。

 ネブズリン氏は03年、ユコスの他の幹部が脱税や殺人容疑で逮捕されたのを受け、イスラエルに逃亡。ロシア当局が殺人依頼容疑などで国際手配している。露最高検によると、ネブズリン氏がかかわったとされるモスクワの殺人事件で被害者宅などから「水銀の蒸気」が検出され、リトビネンコ氏にからむロンドンの現場でも同様に水銀が検出された、という。真偽や関連性は不明だ。

 露最高検はネブズリン氏の関与を調べる特別捜査班の設置を決めたといい、今後はイスラエルなどに身柄引き渡しを強く迫るとみられるが、昨年12月29日付の英フィナンシャル・タイムズ紙は「露側の狙いはリトビネンコ事件の水たまりを泥だらけにすることだ」とのネブズリン氏の支援者の発言を報道。ロシアの狙いは捜査を混乱させることだ、として同氏周辺は反発している。

1月6日10時18分配信 毎日新聞 / 毎日新聞 2007年1月6日 11時45分

2006年12月28日

露元中佐毒殺:石油大手元幹部が犯行指示の疑い 最高検

 【モスクワ町田幸彦】ロシア連邦保安庁(FSB)元職員、リトビネンコ氏の毒殺事件で、露最高検察庁は27日、同国の破産した石油大手ユコス元幹部、レオニード・ネブズリン氏がこの事件で犯行を指示した可能性があると述べた。ロイター通信によると、イスラエルに滞在しているネブズリン氏は事件関与を全面否定している。

 リトビネンコ氏は11月23日にロンドン市内の病院で死亡する数週間前、イスラエルを訪問し、ユコスが巨額の追徴課税で経営破たんした真相をめぐりFSBに関する情報をネブズリン氏に提供したという。ネブズリン氏は、反プーチン政権派のホドルコフスキー・ユコス元社長が03年脱税、横領などの罪で起訴された後、ロシアからイスラエルに出国した。

12月28日10時40分配信 毎日新聞

2006年12月16日

露元中佐変死:参考人10人すべて聴取 ロシア最高検察庁

 【モスクワ杉尾直哉】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐リトビネンコ氏の殺害事件で、ロシア最高検察庁は15日、警備会社経営のビチェスラフ・ソコレンコ氏をロンドン警視庁捜査官の立ち会いの下、参考人として事情聴取した。インタファクス通信によると、これで、英国側がロシア当局に調べを求めていた約10人全員が事情を聴かれた。

 ソコレンコ氏は、元ソ連国家保安委員会(KGB)職員で事件前にリトビネンコ氏と接触した実業家、ルゴボイ氏のビジネスパートナー。リトビネンコ氏が倒れた11月1日にロンドンでルゴボイ氏と一緒にサッカー観戦していたが、ソコレンコ氏は「リトビネンコ氏とは面識がなく、会ったこともない」と主張している。

 同通信によると、ルゴボイ氏が改めて事情を聴かれる可能性があるという。

毎日新聞 2006年12月16日 10時39分 / 12月16日10時55分配信 毎日新聞

2006年12月15日

露元中佐変死:英当局、イスラエルに被ばく可能性情報提供

 【エルサレム前田英司】リトビネンコ氏の変死事件で、英当局がイスラエル外務省に対し、同氏が体調を崩す直前に訪れたロンドン中心部のホテルに滞在したイスラエル人30人が放射性物質ポロニウム210に被ばくした可能性があると伝えていたことが14日、分かった。イスラエル紙イディオト・アハロノトが報じた。イスラエル保健省は被害実態の追跡調査を始めた。英当局は同様の情報を関係各国に伝えているという。

 同紙によると、英当局は在ロンドン大使館を通じ、11月1日前後に同ホテルに滞在していたイスラエル人30人の情報リストを提供した。実際に被ばくしているかどうかは不明で、イスラエル保健省は診断を受けるよう対象者に呼びかけている。

 英当局は、リトビネンコ氏が訪れた同ホテルのバーの従業員7人から微量のポロニウム210が検出されたことを確認している。微量だと短期的には健康への影響はないが、長期的にはがんを誘発する恐れがあるという。イスラエル人は全員、同ホテルの滞在客だったが、バーを利用していなければ深刻な被害を受けた可能性は極めて低いという。

毎日新聞 2006年12月15日 10時39分 / 12月15日12時6分配信 毎日新聞

露元中佐変死:アエロフロート機でも放射性物質の検査開始

 【モスクワ杉尾直哉】元ロシア連邦保安庁(FSB)将校リトビネンコ氏の変死事件に関連し、ロシアの主力航空会社アエロフロートは14日、モスクワとハンブルクを結ぶ便で10月以降に使われた約20機について放射性物質ポロニウム210の検査を開始した。インタファクス通信によると、ハンブルクでも放射性物質が検出され、独当局から機体検査の要請を受けたため。

 アエロフロート機はロシア人実業家、コフツン氏が10月28日にモスクワからハンブルクに立ち寄った際に利用した。現地の送迎車や訪問先の元妻宅で放射性物質が検出された。同氏は11月1日にロンドンでリトビネンコ氏と会い、この直後にリトビネンコ氏は倒れた。コフツン氏は現在、放射性物質による症状でモスクワで入院中。ロシア最高検察庁は毒殺未遂の被害者として調べているが、ドイツ当局は違法に放射性物質を扱った容疑者とみて捜査している。

毎日新聞 2006年12月15日 10時05分 / 12月15日10時20分配信 毎日新聞

2006年12月12日

露元中佐変死:事件は国際的な広がりに

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏の変死事件は、同氏と接触したロシア人のドイツ国内の拠点からも新たに放射性物質が検出され、国際的な広がりを見せ始めた。英露当局がそれぞれ殺人容疑で捜査を開始するなど、両国の主導権争いが真相解明のカベとなる懸念も出ている。

 独警察当局は12日までに、ハンブルクにあるロシア人ビジネスマン、ドミトリー・コフツン氏の元妻宅でポロニウム210とみられる放射性物質を検出した。元妻と2人の子供に放射性反応があったと明らかにした。

 同氏は10月下旬、元妻宅に立ち寄ったあとロンドン入りし、11月1日に元FSB職員アンドレイ・ルゴボイ氏と一緒にリトビネンコ氏とホテルのバーで会った。リトビネンコ氏はこの直後に自宅で倒れた。同氏がホテルで飲んだお茶に放射性物質が含まれていた疑いがあるという。ルゴボイ、コフツン両氏とも放射性物質による症状が出てモスクワで入院中だ。

 独警察当局はコフツン氏がポロニウム210の運搬など何らかの形で事件にかかわった公算があるとみて、英警察当局と合同で調べている。

......続きを読む>>

2006年12月11日

露元中佐変死:疑惑の人物を聴取 ロシア最高検察庁

 【モスクワ杉尾直哉】インタファクス通信によると、元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺容疑事件で、ロシア最高検察庁は11日、元FSB職員アンドレイ・ルゴボイ氏を参考人として初めて聴取した。同氏は、先月1日、ロンドンでリトビネンコ氏が倒れる前に接触していた“疑惑の人物”。モスクワ滞在中のロンドン警視庁捜査官が聴取に立ち会った。

 聴取は、ルゴボイ氏が入院しているモスクワの病院で行われた。ルゴボイ氏本人はこれまでロシアのメディアに対し、事件への関与を否定している。

 同通信によると、ロンドン警視庁のモスクワでの捜査は週内に終了する見通し。その後、ロシア最高検がロンドンに検察官を派遣し捜査を継続するという。

(毎日新聞) - 12月11日23時44分更新 / 毎日新聞 2006年12月11日 23時03分

2006年12月09日

露元中佐変死 英国での接触者、ロシアで深刻な放射線障害

 元ロシア連邦保安庁中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏殺害事件で露検察が事情聴取したロシア人実業家ドミトリー・コフツン氏の病状について医療関係筋は8日、「肝臓、腎臓、腸全体に深刻な放射線障害の症状が出ている」と述べた。同氏は10月初めから11月1日までの間に英国でリトビネンコ氏と数回会ったという。

(毎日新聞) - 12月9日0時28分更新

2006年12月08日

露元中佐変死 ホテル従業員7人からポロニウム検出 英国

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が殺害された事件で英健康保護庁は7日、ロンドン市内のホテル従業員7人から低レベルの放射性物質ポロニウムが検出されたと発表した。極めて少量で従業員への健康被害はないとされている。

 リトビネンコ氏は先月1日、ロンドン市内のすし店でイタリア人防衛コンサルタントと昼食をとったあと、このホテルのバーで元FSB職員アンドレイ・ルゴボイ氏らと面会し、同日夜に体調を崩した。すし店、ホテルの双方からは既に放射線が検出されている。

 一方、リトビネンコ氏の遺体は7日、ロンドン北部にある墓地に埋葬された。葬儀にはチェチェン穏健独立派の元幹部ザカエフ氏や政商ベレゾフスキー氏も参列した。

(毎日新聞) - 12月8日10時2分更新

露元中佐変死 実業家が聴取直後こん睡…放射線障害の症状

 【モスクワ杉尾直哉】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が殺害された事件で、ロンドン警視庁の要請を受け、露最高検から事情聴取を受けていたロシア人実業家ドミトリー・コフツン氏が7日、聴取の直後、こん睡状態となったとインタファクス通信が伝えた。それによると、コフツン氏は、リトビネンコ氏と同様の放射線障害とみられる症状を示しており、医師の診断では「危機的状態」という。

 コフツン氏は先月1日、ロンドンのホテルで、元FSB職員アンドレイ・ルゴボイ氏と共にリトビネンコ氏と会っていた。リトビネンコ氏はこの直後、体調を崩し、死亡した。

 露最高検は7日、リトビネンコ氏の変死を殺人事件と断定すると共に、コフツン氏に対する殺人未遂もあったとして刑事事件として立件する方針を表明した。コフツン、ルゴボイの両氏はいずれもモスクワの同じ病院に入院している。

(毎日新聞) - 12月8日10時2分更新

2006年12月07日

露元中佐変死 露最高検、殺人事件として立件へ

 元ロシア連邦保安庁中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏の変死について露最高検察庁は7日、殺人事件として捜査することを決めた。また、同検察庁は同氏とロンドンのホテルで面会したロシア人実業家ドミトリー・コフツン氏も放射性物質による健康悪化が認められるとして殺人未遂事件として立件する方針を明らかにした。

(毎日新聞) - 12月7日23時47分更新

露元中佐死 「殺人容疑」で捜査へ ロンドン警視庁

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏の変死事件でロンドン警視庁は6日、「殺人容疑」で捜査する方針を明らかにした。警視庁は当初「原因不明の死」として扱い、途中で「不審死」の表現に変えるなど慎重な構えを見せていたが、これまでの捜査で放射性物質ポロニウム210を使用した「毒殺」だった疑いが濃厚と判断したものとみられる。

 また英政府は6日、モスクワの英国大使館から少量の放射性物質が検出されたと発表した。人体への危険はないという。リトビネンコ氏の病状悪化が報じられた直後、事件への関与が疑われる元FSB職員のアンドレイ・ルゴボイ氏が同大使館を訪れ捜査協力を申し出ており、その際に放射能が残留した可能性がある。

(毎日新聞) - 12月7日11時3分更新

2006年12月06日

露元中佐変死:イスラム式で埋葬 「本人の希望」と父

 ロンドンで変死したロシア連邦保安庁元中佐リトビネンコ氏の葬儀がイスラム教儀式で営まれることが6日、明らかになった。葬儀は8日、ロンドン周辺のイスラム墓地で行われ、遺族やイスラム教徒の友人らが参列するという。リトビネンコ氏は入院先で父親に「イスラム教徒の慣習によって埋葬されたい」と訴えたという。

(毎日新聞) - 12月6日22時27分更新

露元中佐変死 露検事総長が英捜査官に「ルゴボイ氏入院」

 【モスクワ杉尾直哉】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件でロシア最高検察庁は5日、モスクワに到着したロンドン警視庁の捜査官と今後の捜査を協議した。チャイカ検事総長が同日、会見で明らかにした。

 リトビネンコ氏が倒れる直前に会った元FSB職員アンドレイ・ルゴボイ氏らの事情聴取を求めた英国側に検事総長は「ルゴボイ氏は入院中。聴取は医師の判断次第だ」と語った。

 検事総長によると、現時点でFSBの現職幹部への聴取は求められていない。露最高検はロシアから放射性物質ポロニウムが持ち出された可能性は捜査しない。検事総長は「あれだけの量(致死量)をロシアから持ち出すのは不可能。なぜ英国で用意されたと言えないのか」と述べた。

 ロシア国内では外国捜査機関は捜査権がなく、聴取は英国側の立ち会いで露最高検が行う。

(毎日新聞) - 12月6日1時21分更新

2006年12月02日

露元中佐変死 一緒にすし店にいた伊人からも放射性物質

 英メディアは1日、元ロシア連邦保安庁中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏の変死事件にからみ、同氏と一緒にすし店にいたイタリア人防衛コンサルタント、マリオ・スカラメッラ氏からも、放射性物質ポロニウム210が検出されたと伝えた。放射能の影響による健康面の症状は出ていないが、念のため再検査を受ける。

(毎日新聞) - 12月2日1時6分更新

2006年11月30日

露元中佐変死 英国航空の欧州便2機から微量の放射線反応

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件にからみ、英国航空(BA)は29日、同社の欧州便2機から極めて少量の放射線反応があったことを明らかにした。人体への影響はないとされている。2機はヒースロー空港で運航を停止中。別にもう1機がモスクワの空港で放射線検査のため運航を停止している。変死事件の関係者が事件の前後にこれらの便を利用した疑いがある。

 英警察当局は、リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210を摂取したとみられる今月1日を基点に、その1週間前から現在まで、これら3機の計221回分のフライトの利用者の確認作業を進めている。

 BAによると、3機は10月25日から今月29日まで、ロンドンとモスクワ、バルセロナ、フランクフルトなどロシア・欧州の約10都市間を飛んでいた。利用客は延べ3万3000人にのぼる。検出された放射線がポロニウム210によるものかどうかは、はっきりしていない。同社はフライト名をホームページで公表し、懸念のある利用客は、同社か英保健当局と連絡をとるよう呼びかけている。

 リトビネンコ氏の変死事件では、今月1日にロンドン市内で同氏と会ったロシア人が、その後モスクワに戻ったことなどが判明している。

(毎日新聞) - 11月30日11時23分更新

2006年11月29日

露元副首相 訪問先で原因不明の吐き気と発熱、入院

 【欧州総局】29日付英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)はロシアのガイダル元第1副首相が今月24日に訪問先のアイルランドで原因不明の吐き気と発熱に襲われ、モスクワの病院に入院していると報じた。容体は安定しているが、ガイダル氏は「生命の危機にかかわる突然の病気に襲われた」と同紙に語ったという。

 ガイダル氏は今月24日に朝食を食べた後、気分が悪くなり、突然、体が動かなくなったという。発見した女性によると、同氏は床で気を失っており、吐血していたとされる。同氏はエリツィン前政権下で市場経済導入などに取り組み、プーチン大統領には批判的な姿勢を取っている。

 今月23日には元ロシア連邦保安局(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで死亡、遺体から放射性物質が検出された。

(毎日新聞) - 11月29日12時14分更新

露元中佐変死 ポロニウム流出の可能性否定 露原子力長官

 元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件で遺体から検出された放射性物質ポロニウム210について、ロシア原子力庁長官は28日の会見で「毒性が強いことから販売・輸送で厳しい管理体制を敷いている」と強調、事件で見つかったポロニウムがロシアから流出した可能性を否定した。

(毎日新聞) - 11月29日10時53分更新

露元中佐変死 検視は12月1日実施へ 英医師団

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件で、医師団が放射能に汚染されることへの懸念から遅れていた同氏の検視は12月1日に実施される見通しとなった。

 また、事件後、沈黙していたロンドン在住のロシア反体制派富豪のべレゾフスキー氏は28日、声明を発表し、「友人であるリトビネンコ氏の死を深く悲しんでいる」と語った。

 一方、英当局のホットラインに放射能検査の必要があるかどうかを問い合わせてきた一般市民は28日までに1100人を超えた。このうち8人が放射能汚染が疑われる症状を訴え、念のため、再検査を受診した。

(毎日新聞) - 11月29日9時58分更新

2006年11月28日

露元中佐変死 放射性物質の検出、7カ所に

 元ロシア連邦保安庁中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件にからみポロニウム210とみられる放射性物質が検出されたのは28日までに計7カ所となった。このうち1カ所はロシア反体制派の富豪べレゾフスキー氏のロンドン中心部の事務所。英当局は引き続きリトビネンコ氏の足取りを追って検出作業を続けている。

(毎日新聞) - 11月28日22時24分更新

2006年11月27日

露元中佐変死:英当局、すし店客ら放射能検査−−影響続く

 【ロンドン小松浩】変死した元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏の体内から放射性物質ポロニウム210が検出されたことで、英当局は同氏と同じ場所に出入りした市民への放射能検査を始めた。一般市民への危険はほとんどないとされるが、放射性物質を使用した「毒殺」疑惑に市民の不安は強い。

 リトビネンコ氏が体調を崩す直前に訪れたロンドン中心部のホテルやすし店ではポロニウム210からとみられる放射能が検出された。このため英内務省と健康保護庁は緊急ホットラインを設け、すし店やホテルのバーを利用した市民に放射能を探知するための尿検査を受けるよう要請。リトビネンコ氏が入院した二つの病院の医師や看護師を含め、これまでに約200人が検査を受けた。

 健康保護庁は「ポロニウム210は飲み込んだり吸い込まない限り心配はない」と強調しているが、周辺住民から放射能汚染を心配する問い合わせがあるなど、市民の懸念は消えていない。

 リトビネンコ氏は放射能が原因で骨髄や肝臓などに障害を起こし、最後は心臓発作で死亡した。医療関係者が放射能に汚染される可能性もあるため、検視はまだ実施されていない。

 一方、26日付サンデー・タイムズ紙は、リトビネンコ氏が生前、ビクトル・キーロフという名前の在英ロシア大使館員から監視されていた、と語っていたことを報じるなど、事件の波紋は広がっている。

毎日新聞 2006年11月27日 東京朝刊

2006年11月26日

露元中佐変死 「放射性物質」にロンドン市民が不安

 【ロンドン小松浩】変死した元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏の体内から放射性物質ポロニウム210が検出されたことで、英当局は同氏と同じ場所に出入りした市民への放射能検査を始めた。一般市民への危険はほとんどないとされるが、放射性物質を使用した「毒殺」疑惑に市民の不安は強い。

 リトビネンコ氏が体調を崩す直前に訪れたロンドン中心部のホテルやすし店ではポロニウム210からとみられる放射能が検出された。このため英内務省と健康保護庁は緊急ホットラインを設け、すし店やホテルのバーを利用した市民に放射能を探知するための尿検査を受けるよう要請。リトビネンコ氏が入院した二つの病院の医師や看護師を含め、これまでに約200人が検査を受けた。

 健康保護庁は「ポロニウム210は飲み込んだり吸い込まない限り心配はない」と強調しているが、周辺住民から放射能汚染を心配する問い合わせがあるなど、市民の懸念は消えていない。

 リトビネンコ氏は放射能が原因で骨髄や肝臓などに障害を起こし、最後は心臓発作で死亡した。医療関係者が放射能に汚染される可能性もあるため、検視はまだ実施されていない。

 一方、26日付サンデー・タイムズ紙は、リトビネンコ氏が生前、ビクトル・キーロフという名前の在英ロシア大使館員から監視されていた、と語っていたことを報じた。この館員は既に帰国しているとみられる。また同日付メール・オン・サンデー紙は、リトビネンコ氏が体調を崩す直前にすし店で会ったイタリア人コンサルタント、マリオ・スカラメッラ氏が、旧ソ連の核廃棄物など放射性物質の専門家だったと伝えるなど、変死事件の波紋は広がっている。

(毎日新聞) - 11月26日21時15分更新

2006年11月25日

露元中佐変死 英の情報提供要請にプーチン大統領の対応は

 【モスクワ町田幸彦】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件で英外務省がロシア政府に情報提供を要請したことを受け、FSBの前身である旧ソ連の秘密警察・国家保安委員会(KGB)の将校だったプーチン露大統領の対応に関心が集まっている。ロシア政府は捜査協力に応じる姿勢を示しているが、情報提供には慎重に動くだろう。

 タス通信などによると、プーチン大統領は24日、訪問先のヘルシンキで、毒殺疑惑へのロシア情報機関関与説に「根拠がない」と反論したが、英国の捜査に協力する意向を明らかにした。ヤストルジェムスキー大統領補佐官は毒殺疑惑報道について「ロシアの信用失墜の効果を十分考えたものだ」と不快感を表明し、露主要紙コメルサントは「ロシアのイメージが損なわれた」と報じた。

 KGBなど治安機関出身者が中枢を占めるプーチン政権は、露情報機関職員に対する国外での捜査に過敏に対応してきた。今回もロシアは「不当な外交問題化」を主張し、強硬姿勢を取る可能性が高い。

 04年2月に亡命中のヤンダルビエフ・チェチェン共和国元大統領代行がドーハで暗殺された事件で、カタール当局はロシア人特務機関員2人を逮捕、裁判では終身刑判決が言い渡された。だが、露政府の度重なる要求で2人の身柄は結局、ロシアに戻された。

 今年9月には、グルジア治安当局がロシア軍参謀本部情報局(GRU)将校4人をスパイ容疑で逮捕したが、露政府は対抗措置の経済制裁を発動、4人をモスクワに帰国させた。英政府はこうした経緯を熟知しており、英露間の捜査協力には限界がある。

(毎日新聞) - 11月25日22時10分更新

英国 毒殺疑惑のロシア元中佐…英政府、情報提供を要求

 元ロシア連邦保安庁中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られた疑いで死亡した事件で、英外務省は24日、フェドトフ駐英ロシア大使を通じ、事件関連情報の提供をロシア政府に要求した。英政府は、特定個人を狙った「放射性物質テロ」の可能性もあることから、事件の真相解明を急ぐ方針だ。

(毎日新聞) - 11月25日13時44分更新

[英国]露毒殺疑惑の死亡者、尿から大量の放射性物質

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られた疑いで死亡した事件で、英健康保護庁は24日、同氏の尿から大量の放射性物質ポロニウム210が発見されたと発表した。これが死亡につながった可能性が大きいとみられる。
 英警察当局は同日、ロンドン市内のリトビネンコ氏の自宅などを捜索。同氏がいつ、どこで、どういう形でポロニウム210を摂取したのか解明を急いでいる。

 一方、リトビネンコ氏が病床で残したプーチン批判の声明が24日、同氏の友人によって公開された。この中で同氏はプーチン大統領を「野蛮で冷酷」と非難。「あなたは私を黙らせることに成功したかもしれないが、それは代償を伴う。ミスター・プーチン、世界中の抗議の叫び声が、あなたの耳の中で生涯響き渡るだろう」と語った。

 英各紙は「プーチンはロシアを専制政治に逆戻りさせた」(デーリー・テレグラフ紙)と批判、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の手口に似ているとして、ロシア当局が関与した「毒殺」の疑いが強いとみている。

 英国には富豪べレゾフスキー氏やチェチェン独立派の穏健グループ指導者ザカエフ氏ら、ロシアの反体制派が多く亡命している。ロシアは彼らの身柄引き渡しを求めてきたが、英政府は一貫して拒否。反体制派の身柄をめぐって両国関係が緊張する中で今回の「毒殺」疑惑が起きた。

 ブレア政権は捜査を見守る構えだが、プーチン政権下で民主主義が後退しているとの懸念は欧州各国に根強い。「毒殺」疑惑は、欧州側のこうした対露不信を、一層増幅させる可能性がある。

 これに対しロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキでの記者会見でリトビネンコ氏の家族に「心から哀悼の念を示したい」と語ったが、大統領が関与したという見方については「全く根拠のない憶測だ」と述べた。 一方、死亡したリトビネンコ氏が体調急変前に会った元KGB将校のルゴボイ氏ら2人が同日、ロシアの民間ラジオ局「モスクワのこだま」のインタビューに応じ、事件への関与を否定した。2人は「1日にロンドン市内のホテルのバーでリトビネンコ氏と商談で会ったが、同氏は何も飲まなかった」と証言した。

 【ポロニウム】 α線を出す放射性物質。1898年にキューリー夫人が発見した。元素の中では人体に対して最も有毒といわれ、1ミリグラムのポロニウム210は、5グラムのラジウムとほぼ同じ放射線を出す。研究用のほか、核爆弾の起爆剤や原子力電池の原料として使われる。

毎日新聞 2006年11月25日02時30分

2006年11月24日

英国 毒殺事件でプーチン政権非難 地元メディア

 元ロシア連邦保安庁中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られた疑いで死亡した事件で、英国のメディアはロシア治安当局の関与が濃厚と指摘し、プーチン政権の「国家犯罪」だと非難を強めている。ロシアがからむ「暗殺」疑惑の続発は、英露関係、欧州連合とロシアの関係の将来に、暗い影を落としている。

(毎日新聞) - 11月24日22時35分更新

露毒殺?:重体の元保安庁中佐が死亡 体制批判で英亡命中

megalodon.jp-4.jpg ロンドンの自宅で、ロシア当局を批判する著書を手にするリトビネンコ氏(02年5月10日撮影)=AP

 【ロンドン小松浩】毒を盛られた疑いで重体となっていた元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドン市内の病院で死亡した。死因となった毒物の特定は困難とみられている。ロシア政府や治安当局は関与を全面否定しているが、ロシア治安当局関係者の「毒殺」関与を疑う見方が出ており、英国や欧州各国でプーチン露大統領の強権体質に対する警戒感が高まるのは必至だ。

 リトビネンコ氏は今月1日、イタリア人の防衛コンサルタントとロンドン市内のすし店で会った後、突然、体調を崩した。17日にロンドン市内の病院に入院したが、22日夜に心臓発作を起こして容体が悪化、23日に危篤となっていた。

 英メディアによるとリトビネンコ氏はイタリア人と会う前、2人のロシア人とロンドン市内のホテルで面会した。うち1人はFSBの前身・旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元幹部だったとされる。リトビネンコ氏の友人は英スカイテレビに対して、この時に紅茶に毒を盛られたとの見方を示した。

 リトビネンコ氏はプーチン体制の批判者で、6年前に英国に亡命。先月のアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件の真相を追う資料などを持っていたという。イタリア人コンサルタントはリトビネンコ氏と会った際、自分たち2人の名前やポリトコフスカヤ記者の名前が載った「暗殺対象者」リストを渡し、注意を呼びかけたと説明している。

 毒物は当初、重金属のタリウムか放射性物質との報道があったが、リトビネンコ氏の治療にあたった医師は両説を否定、「何が原因かは依然不明だ」と記者団に語った。毒物の特定は不可能との見方が強い。

 毒殺未遂容疑で事件を捜査していたロンドン警視庁は23日夜、リトビネンコ氏の死を「原因不明の死」として扱うとの声明を出し、現時点では毒殺と断定せずに捜査を継続する姿勢を示した。

......続きを読む>>

2006年11月20日

毒殺未遂:露政権批判の元保安庁幹部が被害か−−ロンドン警視庁捜

 【ロンドン藤好陽太郎】19日付英主要紙によると、ロンドン警視庁はロシアのプーチン大統領を批判して英国に亡命したロシア連邦保安庁(FSB)の元幹部が毒殺未遂に遭った疑いを強め、捜査に着手した。

 元幹部はプーチン政権の政策を非難していたFSB元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)。今月1日、ロンドン市内のレストランで、ロシア当局のチェチェン住民弾圧を告発してきた著名な女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件(10月上旬)に関与した人物名が記されたリストを情報屋から得た直後、体調を崩し入院した。英国で使用が厳しく制限されている劇物のタリウムが使用されたとみられ、現在も重体という。

 英メディアによると、元中佐は「リストには殺害に関係したとみられるFSBの関係者が含まれている」と話していたという。元中佐の友人らは「FSBが機密情報に迫るリトビネンコ氏の殺害を企てた」などと主張している。

 リトビネンコ氏は00年に英国に政治亡命を申請し、今年10月に市民権を取得した。

毎日新聞 2006年11月20日 東京夕刊

毒殺未遂:プーチン政権批判の亡命ロシア人 英警察が捜査

 【ロンドン藤好陽太郎】19日付英主要紙によると、ロンドン警視庁はロシアのプーチン大統領を批判して英国に亡命したロシア連邦保安庁(FSB)の元幹部が毒殺未遂に遭った疑いを強め、捜査に着手した。

 元幹部はプーチン政権の政策を非難していたFSB元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)。今月1日、ロンドン市内のレストランで、ロシア当局のチェチェン住民弾圧を告発してきた著名な女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件(10月上旬)に関与した人物名が記されたリストを情報屋から得た直後、体調を崩し入院した。英国で使用が厳しく制限されている劇物のタリウムが使用されたとみられ、現在も重体という。

 英メディアによると、元中佐は「リストには殺害に関係したとみられるFSBの関係者が含まれている」と話していたという。元中佐の友人らは「FSBが機密情報に迫るリトビネンコ氏の殺害を企てた」などと主張している。

 リトビネンコ氏は00年に英国に政治亡命を申請し、今年10月に市民権を取得した。

毎日新聞 2006年11月20日 10時06分 (最終更新時間 11月20日 11時22分)

カテゴリー

リンク

(since 2007.01.08)