メイン

読売 アーカイブ

2007年12月21日

監督インタビュー: 「暗殺・リトビネンコ事件(ケース)」

「暗殺・リトビネンコ事件(ケース)」
12/22(土)より渋谷ユーロスペースにてロードショー
© Dreamscanner productions 2007

 2006年11月、ある毒殺事件が世界に衝撃を与えました。元FSB(ロシア連邦保安庁)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで放射性物質ポロニウム210を飲まされ、暗殺されました。当時イギリスに亡命中だったリトビネンコ氏は、チェチェン紛争の裏側にある、FSBとプーチン政権の腐敗を告発していたのです。

 現在イギリス当局は1人の容疑者の引き渡しをロシアに求めていますが、ロシア政府は拒否し、事件はいまだ未解決です。このドキュメンタリー映画「暗殺・リトビネンコ事件」のアンドレイ・ネクラーソフ監督は、5年にわたってそのリトビネンコ氏をインタビューしました。その直後、暗殺事件は起き、ネクラーソフ監督の自宅も何者かに荒らされました。イギリス当局に聴取を受けましたが、「あの時は充分話せなかったと今にして感じている。本作が私の証言だ」と監督はコメントしています。

......続きを読む>>

2007年12月03日

元中佐殺害疑惑のルゴボイ氏、露下院選で当選確実に

 【モスクワ=瀬口利一】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏殺害事件で英国が露政府に引き渡しを求めているロシア人実業家、アンドレイ・ルゴボイ氏が、2日投票のロシア下院選で当選確実となった。

 極右「自民党」(ジリノフスキー党首)の連邦名簿順位2位で立候補し、同党は50議席前後の獲得が見込まれている。ルゴボイ氏には不逮捕特権が与えられるため、英国による事件解明はさらに難航しそうだ。

 ルゴボイ氏は3日未明、モスクワの民放ラジオ局に出演し、議員活動に意欲を示す一方、「ロンドンには行かない」と述べ、英捜査機関への協力を拒否した。同氏は旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身。2006年11月に、ロンドンで放射性物質ポロニウムを使ってリトビネンコ氏を殺害した疑惑が指摘されている。

(2007年12月3日12時39分 読売新聞)

2007年11月24日

リトビネンコ氏死去から1年、妻が欧州人権裁判所に提訴

ロシア元情報員リトビネンコ氏毒殺から1年の23日、ロンドンで会見する妻マリーナさん。「事件の背景に誰がいるのか知りたい」と語った。殺害に使われた放射性物質はロシア政府管理下の施設からの可能性大という(時事通信社)

 【ロンドン=森千春】昨年11月にロンドンで、放射性物質「ポロニウム210」を用いて殺害された露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の妻マリナさんは23日、ロシア政府の事件への関与の認定を求め、欧州人権裁判所に提訴したことを明らかにした。

 同氏死去から1年にあたって、記者会見で明らかにした。

 マリナさんの弁護士は、「英国在住の専門家の分析結果によれば、ロシア政府系の施設で製造されたポロニウム210が事件に使われた可能性が高い」と主張した。

 英検察当局はリトビネンコ氏殺害で、5月、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のロシア人ビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏を容疑者と断定。英政府がロシア政府に身柄引き渡しを求めているが、ロシア側が拒否、実現のめどは立っていない。

(2007年11月24日10時28分 読売新聞)

2007年10月31日

露野党議員の不審死も毒殺?リトビネンコ氏事件に酷似

 【モスクワ=瀬口利一】ロシア最高検察庁は、プーチン政権のチェチェン政策や軍、治安機関の腐敗を追及していた野党議員が2003年7月、不審な死を遂げた事件について、放射性物質で毒殺された疑いがあるとみて再捜査を開始した。

 30日付の露コメルサント紙が、捜査当局者の話として伝えた。

 毛髪が抜け、嘔吐(おうと)や高熱が続いて死に至った状況が、昨年11月、ロンドンで放射性物質ポロニウムを盛られて殺害された露連邦保安局(FSB)の元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏のケースに酷似しているという。

 毒殺された疑いがあるのは、親欧米派の野党ヤブロコに所属していたユーリー・シェコチーヒン元議員(当時53歳)。03年6月半ば、地方出張中に不調を訴えて入院。当初、「アレルギー性発作」などと診断されたが、容体が急変し、約2週間後の7月初めに死亡した。ヤブロコは、プーチン大統領に真相究明を求めてきたが、遺族にも死因や詳しい治療経過は開示されていないという。

 シェコチーヒン氏は、昨年10月、凶弾に倒れた女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんと同じノーバヤ・ガゼータ紙の記者で、死の直前、露企業の家具輸入に絡むFSBの汚職体質を告発する記事を掲載。FSBの「自作自演」が疑われた1999年9月のモスクワのアパート連続テロ爆発事件の真相も追いかけていた。

(2007年10月31日20時28分 読売新聞)

2007年05月31日

露元スパイ殺害、起訴の元ビジネスマン「英情報部が関与」

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア連邦保安局の元中佐がロンドンで殺害された事件で、英国で起訴されたロシア人ビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏が31日、モスクワで記者会見し、潔白を主張した。

 同氏は、英国の対外情報部(MI6)が事件に関与したとの見方を示している。

 ルゴボイ氏は、殺害されたリトビネンコ氏やMI6の諜報(ちょうほう)員とロンドンで会った際に、プーチン大統領に関する情報提供などの協力を求められたが、拒否したと説明。自身の勧誘に失敗したため、MI6にとってリトビネンコ氏の利用価値が低くなった、との見方を示した。

 また、亡命先の英国でプーチン政権を批判する政商ベレゾフスキー氏もMI6に協力しており、事件に関与した可能性があるとの見方を示した。

(2007年5月31日23時59分 読売新聞)

2007年05月23日

リトビネンコ氏殺害、英検察がルゴボイ氏を殺人罪で起訴へ

 リトビネンコ氏毒殺事件で、英検察当局が22日、起訴する方針を明らかにしたロシア人実業家、アンドレイ・ルゴボイ容疑者。当局はロシア政府に同氏の身柄引き渡しを求めるという(2006年11月23日撮影)(AFP=時事)

 【ロンドン=本間圭一】英検察当局は22日、露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺害事件で、事件前に同氏と接触したロシア人ビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏を殺人罪で起訴すると発表した。

 英政府は今後、ルゴボイ氏の身柄引き渡しを要求する方針だが、露インタファクス通信によると、ルゴボイ氏は本人は改めて潔白を主張、露最高検察庁も同氏の身柄移送を拒否した。

 ケン・マクドナルド公訴局長は22日の会見で、ルゴボイ氏の起訴について、「十分な証拠がある」と述べ、立証に自信を示した。ルゴボイ氏は昨年11月1日、ロンドンの高級ホテルで、リトビネンコ氏と面会。同氏はその後、体調を崩し、同23日に死亡した。体内から大量の放射性物質「ポロニウム210」が検出された。

 ロンドン警視庁などは、同ホテルで使用された紅茶のポットから、ポロニウムが検出されたことなどから、ルゴボイ氏の犯行との見方を強めた。

 ルゴボイ氏は以前、FSBの前身、旧ソ連情報機関「国家保安委員会」(KGB)に勤務していた。

 今回の事件で、容疑者が起訴されるのは初めて。

(2007年5月23日0時55分 読売新聞)

2007年04月04日

暗殺された露元中佐しのぶ基金、ロンドンで設立

 2006年11月に放射性物質ポロニウム210を盛られ暗殺されたロシア連邦保安局(FSB)元中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏をしのぶ基金が3日、ロンドンで設立された。

 ロイター通信によると、同氏の友人でロシア人実業家のボリス・ベレゾフスキー氏が50万ドルを拠出。基金は、事件の真相解明を英政府などに働きかけるほか、ポロニウム210により健康被害を受けた人々が裁判に訴えた際の費用などを支援するという。(ロンドン支局)

(2007年4月4日23時54分 読売新聞)

2007年04月03日

露元中佐暗殺、ベレゾフスキー氏が当局聴取の大半拒否

 【モスクワ=瀬口利一】タス通信によると、英国で昨年11月にロシアの諜報(ちょうほう)機関・連邦保安局の元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が暗殺された事件で、ロンドン入りしている露検察当局者は2日までに、リトビネンコ氏の友人でロシア人実業家のボリス・ベレゾフスキー氏から事情聴取を行ったが、同氏は大半の質問に返答を拒否したという。

 ベレゾフスキー氏は、露側が事件に関与したとみなす人物。プーチン露政権と対立して国外追放され、現在はロンドンに在住している。

 聴取は先月下旬、6時間近くにわたり行われ、ロンドン警視庁の捜査員が通訳を介して露側の「100項目以上」の質問をベレゾフスキー氏に伝えた。リトビネンコ氏暗殺に使われた放射性物質ポロニウムがベレゾフスキー氏のロンドン事務所でも検出されており、事件との関連や事実関係をただしたとみられる。

 これとは別に、ロンドンに亡命中のチェチェン武装勢力幹部アフメド・ザカエフ氏に対しても同様の聴取が行われた。

 露検察当局は英国政府にベレゾフスキー氏らの身柄引き渡しを求めているが、英側は応じていない。

(2007年4月3日1時0分 読売新聞)

2007年02月06日

「ルゴボイ氏関与」…毒殺されたリトビネンコ氏が生前

 【ロンドン=本間圭一】ロンドンで昨年11月に暗殺された露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の友人でロンドン在住のロシア人ボリス・ベレゾフスキー氏は5日、英BBC放送のインタビューに答えた。

 このなかで同氏は、リトビネンコ氏が生前、ロシア人ビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏の犯行を確信していたことを明らかにした。プーチン露政権が身柄引き渡しを求めるベレゾフスキー氏がメディアのインタビューに応じるのは異例。

 これまでの英メディアなどによると、ロンドン警視庁は、ルゴボイ氏を暗殺事件の容疑者として断定した模様だが、ベレゾフスキー氏によると、リトビネンコ氏は、見舞いのため病院を訪れたベレゾフスキー氏に対し、「ルゴボイが毒殺に関与していると思う」と名指しで打ち明けた。

 ロシア当局は、ベレゾフスキー氏が事件に関与した可能性もあると見て、英国内での同氏聴取を要求しているが、今回のインタビューは疑惑を払しょくする狙いもあると見られる。ベレゾフスキー氏は「ロシアからの捜査員に会う用意がある」などと強調した。

 ベレゾフスキー氏は1990年代、エリツィン前政権と友好的な関係を維持し、国営企業の民営化で巨富を築いたが、財閥の影響力制限を進めたプーチン露大統領と対立し、2000年に英国に亡命した。

(2007年2月6日23時51分 読売新聞)

2007年02月04日

元スパイ殺害、ロシア当局員が英国内で捜査へ

 【ロンドン=本間圭一】4日付の英紙オブザーバーは、露連邦保安局元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺人事件に関し、ロシア当局の捜査員が英国内で捜査を行うことが確実になったと伝えた。

 露側は、英政府に身柄引き渡しを求めてきた政商ボリス・ベレゾフスキー氏らを聴取する意向を示している。英政府には、ロシア側の捜査要請を受け入れることで、今後の捜査協力の環境を整える狙いがあると見られる。

 同紙によると、リード英内相は、ロシア当局が捜査員を英国に派遣することを認める文書に署名。露側はすでに英国内で聴取を希望する数十人のリストを作成しているという。

(2007年2月4日22時2分 読売新聞)

2007年02月01日

露連邦保安局元中佐殺害、英・警視庁が捜査資料提出

 【ロンドン=本間圭一】露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺人事件で、ロンドン警視庁は31日、捜査資料を検察当局に提出した。

 これを受け、当局は今後、起訴する容疑者を最終的に特定する方針だ。

 ロンドン警視庁は捜査の詳細を明らかにしていないが、これまでの報道を総合すると、容疑者として、昨年11月にロンドンの高級ホテルでリトビネンコ氏と接触したロシア人ビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏の名前が浮上。放射性物質「ポロニウム210」を紅茶に混入したとの手口が有力視されており、ルゴボイ氏を起訴するに足る十分な証拠があるとの報道もある。

 だが、ロシア当局は、英国側の身柄引き渡し要求に応じない予定だ。

(2007年2月1日18時8分 読売新聞)

2007年01月31日

露特殊部隊、リトビネンコ氏写真を的に射撃訓練…英紙

 【ロンドン=本間圭一】30日付の英紙ザ・タイムズは、ロシアの特殊部隊がモスクワ近郊で、ロンドンで暗殺された露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の写真を標的に射撃訓練を行っていたと伝えた。

 同紙が掲載した同氏の写真は、顔面に銃弾を受けていた。訓練場は特殊部隊出身者が代表を務めており、この代表者は「写真がリトビネンコ氏だったとは後でわかった」などと釈明したという。

 ロシア政府報道官は、リトビネンコ氏の写真が射撃訓練に使用されていたことを認めたが、政府とは無関係だと強調した。だが、同紙は「クレムリン(ロシア政府)が、暗殺の背後にいるとの告発を思い起こさせる」と指摘している。

(2007年1月31日20時6分 読売新聞)

2007年01月28日

リトビネンコ氏毒殺、露が国家ぐるみ関与…米TV報道

 【ワシントン=坂元隆】米ABCテレビ(電子版)は26日、英政府高官の話として、露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺人事件は、FSBにより計画され、ロシアが国家ぐるみで関与した暗殺だったと報じた。

 同高官によると、英捜査当局は、法医学的証拠やこれまでに収集した情報から、ロシアが暗殺に関与したとの結論に達した。また、複数の英当局者は、FSBは、毒物をリトビネンコ氏に複数回盛らなければならなかったため、当初の計画通りには暗殺計画を実行できなかったと見ていると述べた。ロシア当局は殺人にあたり、毒物が発見されることがないと考えていたとみられるという。ロシア政府は一貫して、事件への関与を否定しており、プーチン政権をおとしめるために、反対派が仕組んだと主張している。

 一方、英政府高官は、毒物が投与されたとみられるホテルのティーポットが、殺人事件後も数週間にわたってそのまま使用されていたことを明らかにした。

(2007年1月28日1時48分 読売新聞)

2007年01月26日

英政府、ルゴボイ氏を容疑者と断定…元露スパイ殺害

 【ロンドン=本間圭一】英紙ガーディアンは26日、英政府高官の話として、露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺人事件で、ロンドン警視庁がロシア人ビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏を容疑者とほぼ断定したと伝えた。

 英政府が近くロシア当局に、同氏の身柄引き渡しを求める方針という。

 同紙によると、ロンドン警視庁は、ルゴボイ氏の事件関与を示す十分な証拠を得ており、近く関係書類を検察当局に提出する。英政府高官は、露側が、対抗措置として、プーチン大統領と敵対し、英国に亡命している政商ボリス・ベレゾフスキー氏の送還要求を行うと見ており、英露両国の外交摩擦に発展する可能性もあるとしている。

 ルゴボイ氏は昨年11月1日、ロンドンの高級ホテルで、リトビネンコ氏と接触している。ルゴボイ氏の立ち寄り先から、リトビネンコ氏の死因とされる放射性物質「ポロニウム210」が検出されていた。

(2007年1月26日12時27分 読売新聞)

2007年01月20日

リトビネンコ氏殺害事件の容疑者特定…英紙報道

 【ロンドン支局】英紙タイムズは20日、ロンドンで露連邦保安局(FSB)元中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が殺害された事件で、放射性物質「ポロニウム210」を同氏にもったとみられる人物を警察当局が特定したと伝えた。

 同紙によると、この人物は「ウラジスラフ」と名乗る男で、リトビネンコ氏が体調を崩した昨年11月1日にハンブルクからロンドンに入った。市内のホテルの部屋で、同氏と会って、ポロニウム210を紅茶に入れて飲ませたとみられるという。

 男はロンドンのヒースロー空港到着時に監視カメラに撮影されており、30歳代前半で、長身、短い黒髪で、中央アジア系の風貌だったという。リトビネンコ氏の友人は「クレムリンが送り込んだ殺し屋だ」と語っている。

 これまで、ポロニウムの投与場所については、ロンドン市内のイタリア料理店なども報じられていた。

(2007年1月20日13時35分 読売新聞)

2007年01月12日

日本人5人、ポロニウムに被ばく?英保健当局から通知

 【ロンドン=中村宏之】露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏殺害事件に関連し、日本人5人が、放射性物質「ポロニウム210」に被ばくの疑いがあるとして、英保健当局がロンドンの日本総領事館に通知してきたことが11日、明らかになった。

 総領事館は5人に連絡をとり、検査を受けるよう助言したが、5人の名前や性別、居住地などは明らかにできないとしている。

 5人は昨年10月31日から11月2日までの3日間に、リトビネンコ氏が同年11月1日に立ち寄ったロンドン市内のホテルのバーを利用した可能性がある。

 英保健当局は放射性物質に触れた可能性のある外国人旅行客らが約450人いるとしており、各国の大使館などに通知している。

(2007年1月12日11時45分 読売新聞)

2007年01月07日

露元中佐殺害、露ビジネスマン犯行説を示唆…英紙

 【ロンドン=本間圭一】6日付の英紙インデペンデントは、露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺人事件で、捜査当局が容疑者特定に近付いていると伝えた。

 同紙は容疑者名には触れていないが、死因と見られる放射性物質「ポロニウム210」の追跡結果などから、ロンドンの高級ホテルで昨年11月に同氏と会ったロシア人ビジネスマンによる犯行説を示唆した。

 同紙はまた、検視の結果、リトビネンコ氏が放射性物質を2度にわたり、投与された疑いがあるとも指摘。

 投与された場所についても、これまで有力と見られていた同ホテルのほか、新たに放射性物質が検出されたロンドンのイタリア料理のレストランについても、ロシア人ビジネスマンが出入りしていたとされることから、犯行現場となった可能性に言及した。

(2007年1月7日1時29分 読売新聞)

2007年01月06日

ロンドンの伊料理店から放射性物質…元露スパイ殺害

 【ロンドン=本間圭一】英健康保護庁は5日、ロンドンにあるイタリア料理店から放射性物質「ポロニウム210」が検出されたと発表した。

 同物質の投与で殺害されたと見られる露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏は昨年11月、同店近くのホテルで、ロシア人ビジネスマン2人と会った後、体調を崩した。

 同店の経営者は、「リトビネンコ氏が来店したという記憶がない」としており、ロンドン警視庁では、リトビネンコ氏と会った2人のうち、いずれかが、事件発生前後に、同レストランに立ち寄った可能性があると見て、足取りを追跡している。

(2007年1月6日19時10分 読売新聞)

2006年12月30日

露元スパイ殺人捜査越年、英当局接触の2人関与不透明

 【ロンドン=本間圭一】露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺人事件の捜査は、ロンドン警視庁が注目するロシア人ビジネスマン2人の事件への関与が不透明なまま、越年しそうだ。

 一方で、英当局への捜査協力を強調するロシア側は、年明けにもロンドンに亡命中のロシア人政商らへの事情聴取を求めるとされ、英露関係の悪化が懸念されている。

 ロシアに派遣されたロンドン警視庁の捜査員9人は今月20日までに帰国した。捜査員はモスクワ滞在中、ロンドンのホテルで11月1日、リトビネンコ氏と接触したビジネスマン、ドミトリ・コフツンとアンドレイ・ルゴボイの両氏を聴取したが、2人は関与を全面否定。同警視庁は、2人への再聴取を行う意向を示しており、現状では事件の全容解明に至っていない模様だ。

(2006年12月30日22時1分 読売新聞)

2006年12月28日

元中佐の毒殺、露検察が「ユコス」元幹部を捜査へ

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア最高検察庁は27日、連邦保安局(FSB)元中佐のリトビネンコ氏がロンドンで殺害された事件に関連し、プーチン政権と対立し、脱税容疑などで解体された石油会社「ユコス」の元幹部を捜査の対象にすると発表した。

 最高検察庁は、この幹部が元中佐らの暗殺を依頼したとの情報があるとしているが、事件に関与した可能性を示す具体的な根拠は示していない。

 捜査対象とされたのはレオニード・ネフズリン氏で、ロイター通信によると、同氏はユコスのミハイル・ホドルコフスキー社長が逮捕された後、イスラエルへ出国し、市民権を得ているという。

 この事件をめぐっては、ロンドン警視庁などが、死亡する直前に元中佐と接触した元FSB職員のロシア人が関与した可能性があると見て捜査を進めている。

(2006年12月28日10時30分 読売新聞)

2006年12月25日

元中佐と接触のイタリア人、機密漏えい容疑などで逮捕

 【ローマ=松浦一樹】ANSA通信によると、伊捜査当局は24日、ロシア連邦保安局(FSB)元中佐のリトビネンコ氏殺害事件で、同氏が体調を崩す直前にロンドンで接触したイタリア人のマリオ・スカラメラ容疑者を国家機密漏えい、武器密輸などの疑いで逮捕した。

 旧ソ連国家保安委員会の対伊工作を調査した伊議会委員会の顧問を務めていた当時の国家秘密を漏らした疑いがもたれていた。

 同容疑者の体内からは、リトビネンコ氏の死因ともなった放射性物質ポロニウム210が検出され、ロンドンの病院で治療を受けていた。自宅のあるイタリア南部ナポリの空港に到着したところで拘束された。

(2006年12月25日1時22分 読売新聞)

2006年12月20日

露元中佐殺害、ロンドンのホテル従業員からポロニウム

 【ロンドン=本間圭一】英健康保護庁は19日、ロンドン市内の二つのホテルで働く従業員計3人から放射性物質「ポロニウム210」が検出されたと発表した。

 露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺人事件に絡み、身体から同物質が確認されたのは、同氏を含め計11人となった。いずれも検出量は少なく、健康への影響はないと見られる。

 「ポロニウム210」は、「ミレニアム・メイフェア」の従業員2人と、「シェラトン」の同1人から検出された。「ミレニアム・メイフェア」は、リトビネンコ氏が11月1日、同物質を服用したと見られるホテルで、「シェラトン」には、事件に関与したとされるロシア人ビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏が10月下旬、滞在していた。

(2006年12月20日19時54分 読売新聞)

2006年12月17日

露元中佐殺害、政府高官の秘密入手が原因?…知人語る

 【ロンドン=本間圭一】露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏殺人事件で、同氏のビジネスパートナー、ユーリ・シベツ氏は16日、英BBC放送と会見し、リトビネンコ氏が露政府高官を調査する過程で秘密情報を入手したことが殺害の原因との見方を示した。

 高官はプーチン大統領に近い人物とされ、ロンドン警視庁も既に同様の情報を入手、捜査している模様だ。

 シベツ氏によると、リトビネンコ氏は昨年、ロシアへの投資を検討する英企業から、同国の政治情勢などに関する報告書作成を依頼され、露政府高官ら5人を調査、その過程で秘密情報を入手した。報告書により、英企業は投資を中断、高官1人に経済的な損害が発生。報告書の内容が露当局者に漏れたため、暗殺の決断が下されたという。

 シベツ氏は、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身で、現在は米国在住。リトビネンコ氏と共同で報告書作成にあたった。リトビネンコ氏は入院先の病院で、シベツ氏に対し、報告書の内容を知るとされる元KGB職員、アンドレイ・ルゴボイ氏らが、自身の毒殺を図ったとの見方を伝えたという。

(2006年12月17日20時3分 読売新聞)

2006年12月15日

露、元スパイの毒殺事件で航空機検査へ…独の依頼受け

 【モスクワ=緒方賢一】インターファクス通信によると、ロシア連邦保安局(FSB)元中佐が放射性物質「ポロニウム210」で毒殺された事件に関連し、ロシアの衛生検査当局は14日、アエロフロートの旅客機について放射性物質検査を行うことを決めた。

 ドイツ捜査当局の要請を受けたもので、10月以降にモスクワとドイツ・ハンブルクの間を飛行した約20機が対象になるという。

 ドイツ捜査当局は、元中佐とロンドンで接触したロシア人ビジネスマンのドミトリー・コフツン氏のハンブルクの住居などでポロニウム210の痕跡を確認。同氏がモスクワからハンブルクを経由し放射性物質を英国に持ち込んだのではないかとの見方が出ている。

(2006年12月15日13時36分 読売新聞)

2006年12月12日

元中佐、知人に「記者殺害に当局関与、書類手に入る」

 【モスクワ=緒方賢一】放射性物質ポロニウムにより毒殺されたロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が、体調を崩す2日前、プーチン政権に批判的だった女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害事件に露情報機関が関与していたことを示す書類が近く手に入ると、知人男性に告げていたことが11日、分かった。

 ロシア通信が伝えた。

 この知人は、野党系青年団体代表を務めるアンドレイ・シデリニコフ氏。当日午後5時ごろ、ロンドン市内の地下鉄駅近くにあるカフェで2時間ほどリトビネンコ氏と面会した。その際、ポリトコフスカヤさん殺害に関して、「真相を白日の下にさらす書類が近く手に入る」とリトビネンコ氏から告げられたという。シデリニコフ氏は、ロンドン警視庁の聴取に応じる意向で、英国大使館にも情報を提供したという。

(2006年12月12日21時10分 読売新聞)

露元中佐の毒殺事件、ルゴボイ氏が事件の関与を否定

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐の毒殺事件に関連し、ロシア最高検察庁の聴取を受けたビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏は11日、タス通信に「英国とロシアの捜査専門家により、すべてが明らかになることを望んでいる」と述べた上で、事件への関与を否定した。

 事情聴取はロンドン警視庁の捜査官立ち会いのもと約3時間行われたという。

 ルゴボイ氏はさらに、容疑者としてではなく目撃証人として事情を聞かれたことを強調し、今後も要請があれば捜査に協力する姿勢を示した。

(2006年12月12日10時58分 読売新聞)

2006年12月11日

露元中佐と接触、独のロシア人宅からもポロニウム痕跡

 元ロシア情報員リトビネンコ氏殺害事件の関連捜査過程で車内から発見された地図を手にする調査官。放射性物質ポロニウム210の「痕跡」は、ドイツでも見つかった(10日、ドイツ・ハゼラウ)(EPA=時事)17時47分更新

 【ベルリン=三好範英】ドイツの捜査当局は10日、露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の殺人事件で、同氏に接触したロシア人ビジネスマン、ドミトリー・コフツン氏のハンブルクの住居などに残っていた放射性物質の痕跡について、ポロニウム210によるものであると断定した。

 同氏がモスクワからハンブルクを経由してロンドンにポロニウムを持ち込んだ可能性も出ている。

 ドイツの公共放送ARDなどの報道によると、これまでの調べで、<1>コフツン氏が10月28日に使用した乗用車の車内<2>元義母が住む家<3>10月30日に外国人事務所で同氏が書き込んだ書類<4>ハンブルク市内の住居のソファ——からポロニウム210の痕跡が検出された。

 当局は同氏をリトビネンコ氏殺害の容疑者とはしていないが、放射性物質を不法に扱った容疑でさらに捜査を続ける。

(2006年12月11日11時1分 読売新聞)

2006年12月09日

露元中佐の毒殺、ロンドンの高級ホテル舞台…英紙報道

 【ロンドン=本間圭一】9日付の英紙デイリー・テレグラフは、放射性物質「ポロニウム210」で殺害されたと見られる露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が11月1日に立ち寄ったロンドンの高級ホテルが、毒殺決行の舞台になった可能性が高いと伝えた。

 同日付のガーディアン紙は、暗殺実行犯が同ホテルで自らも放射性物質に触れた可能性がある、と報じた。いずれも、同ホテルでリトビネンコ氏と接触し、放射線障害などで入院中のビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ、ドミトリー・コフツン両氏の事件関与を強く示唆する内容だ。

 デイリー・テレグラフは、報道の根拠として、リトビネンコ氏がホテルで口にしたとみられるコップから放射性物質の痕跡が確認された点などを挙げた。ガーディアンによると、ロンドンで「ポロニウム210」が検出された箇所が10か所以上に上るため、暗殺実行犯がかなりの量を飲み込んだ可能性があるという。

(2006年12月9日19時17分 読売新聞)

元スパイと接触のビジネスマン宅、放射性物質の痕跡

 元ロシア情報機関員リトビネンコ氏の殺害事件で、ドイツ警察当局は、同氏と接触があったロシア人実業家コフトン氏の関係先を捜索した結果、放射性物質の痕跡が見つかったことを明らかにした(9日、ハンブルク)(EPA=時事)10時41分更新

 【ベルリン=三好範英】露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件で、ドイツの警察当局は8日夜(日本時間9日未明)、同氏と接触したロシア人ビジネスマン、ドミトリー・コフツン氏のハンブルク市内の住居を家宅捜索した。

 DPA通信によると、警察当局は、放射性物質の痕跡を発見したことを明らかにした。

 コフツン氏は、放射性物質「ポロニウム210」で殺害されたとみられるリトビネンコ氏と、11月1日にロンドンで接触した。友人で旧ソ連国家保安委員会(KGB)で要人警護を担当していたアンドレイ・ルゴボイ氏も同席していた。ロンドン警視庁のこれまでの調べで、コフツン氏は11月1日にハンブルクからロンドンに飛行機で移動したことがわかっている。

 同氏が今回の殺人事件にどのような役割を果たしたのかは不明だが、独ウェルト紙電子版は、警察筋の話として、「ハンブルクで事件の準備の一部が行われた」と報じている。

(2006年12月9日12時20分 読売新聞)

リトビネンコ元中佐と接触、ロシア人が放射線で重体

 【モスクワ=緒方賢一】インターファクス通信によると、ロシア連邦保安局(FSB)元中佐の殺害事件で、英国の捜査当局から聴取を受けたロシア人ビジネスマン、ドミトリー・コフツン氏が8日、放射線障害で重体となった。コフツン氏は肝臓や腎臓などの機能が急激に低下したという。

 また英国の捜査当局が最も注目し事情聴取を求めているアンドレイ・ルゴボイ氏にも放射線障害の症状が見られるという。2人はモスクワで入院中だ。

 コフツン氏とルゴボイ氏は、放射性物質「ポロニウム210」で殺害されたFSB元中佐のリトビネンコ氏と11月1日にロンドン市内で接触した。

(2006年12月9日0時48分 読売新聞)

2006年12月08日

元スパイ殺害、ホテル従業員7人からポロニウム検出

 【ロンドン=本間圭一】英保健省が管轄する外郭団体「健康保護庁」は7日、ロンドンの高級ホテル「ミレニアム・メイフェア」の従業員7人から放射性物質ポロニウム210が検出されたと発表した。

 7人はホテル内のバーで勤務していた。

 ポロニウムで死亡したとみられる露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏は11月1日、このバーで知人のアンドレイ・ルゴボイ氏らと会談しており、7人は、何らかの形で事件に巻き込まれた可能性が濃厚だ。今回の事件に関連して、ポロニウムが一度に確認された人数としては最多。いずれも検出量は少なく、健康被害はないとみられている。

 一方、リトビネンコ氏の遺体は7日、ロンドンの墓地に埋葬された。

(2006年12月8日12時1分 読売新聞)

リトビネンコ氏の不審死、ロシア最高検も捜査開始

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア最高検察庁は7日、ロンドンで死亡した連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の体内から放射性物質「ポロニウム210」が検出された事件を殺人事件として捜査を開始した。

 事件が起きた英国に今後、捜査員を派遣するという。

 ロンドン警視庁の捜査員はすでにモスクワに入り殺人事件として捜査を始めているが、ロシアが独自捜査に着手したことで、英国への捜査協力に影響が出る可能性もある。

 プーチン政権を厳しく批判したリトビネンコ氏の不審死をめぐっては、ロシア情報機関や、プーチン政権と敵対する政商ボリス・ベレゾフフキー氏の関与説が広がっている。

(2006年12月8日1時2分 読売新聞)

2006年12月07日

欧米との関係悪化狙った犯行…毒被害の元露首相代行

 【モスクワ=緒方賢一】訪問先のアイルランドで有毒物質により一時重体となったロシアのガイダル元首相代行は、7日付ロシア紙「ベドモスチ」に寄稿し、ロシアと欧米の関係悪化を望む勢力が自分に毒を盛ったとの見方を示した。

 ガイダル氏はモスクワの病院で治療を受け体調が回復し、今月4日に退院した。

(2006年12月7日23時59分 読売新聞)

リトビネンコ元中佐の不審死、「殺人」と断定…英警察

 【ロンドン=本間圭一】露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件で、ロンドン警視庁は6日、事件を「殺人」と断定し、捜査中とする声明を発表した。

 捜査当局は具体的な理由に触れていないが、リトビネンコ氏が生前、毒殺未遂の被害を訴えていたほか、同氏から検出された放射性物質「ポロニウム210」が致死量の100倍だったことなどから、自殺、事故の可能性は皆無に等しいと判断したと見られる。

 一方、英外務省は同日、在モスクワ英国大使館から、放射性物質が検出されたことを明らかにした。リトビネンコ氏の事件への関与の疑いがある同氏の知人、アンドレイ・ルゴボイ氏は、事件発覚後、事情説明のため、同大使館を訪れており、今回の検出と関連があると見られている。確認されたのは少量で、身体への影響はないという。

(2006年12月7日12時43分 読売新聞)

モスクワの英大使館から放射性物質、不審死に関連か

 【ロンドン=本間圭一】英外務省は6日、在モスクワの英国大使館から、放射性物質が検出されたことを明らかにした。

 露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏は、同物質により死亡したと見られている。この事件への関与の疑いがある同氏の知人、アンドレイ・ルゴボイ氏は、事件発覚後、事情説明のため、同大使館を訪れており、今回の検出と関連があると見られている。確認されたのは少量で、身体への影響はないという。

 一方、ロンドン警視庁は6日、声明を発表し、今回の事件を「殺人」と断定した。体調を崩したリトビネンコ氏が生前、毒殺未遂の被害を訴えていたほか、同氏から検出された放射性物質「ポロニウム210」が致死量の100倍だったことなどから、自殺や事故の可能性は皆無に等しいと判断したと見られる。

(2006年12月7日11時10分 読売新聞)

英捜査官、不審死・元中佐と接触のロシア人関係者聴取

 【モスクワ支局】露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件捜査のため、モスクワ入りしているロンドン警視庁の捜査官は5、6日の両日、リトビネンコ氏にロンドンのホテルで接触したロシア人ビジネスマン、ドミトリー・コフツン氏を証人として聴取した。

 同じ会合に同席したアンドレイ・ルゴボイ氏からも聴取する方針。

 ルゴボイ氏の弁護士がインターファクス通信に語ったところによると、聴取は、ロシア検察庁と合同で行われた。聴取の内容は明らかにされていない。

 一方、ルゴボイ氏は同通信に対し、聴取に応じる意向を示したうえで、事件について、「上手な演出家がいるようだ」と語り、関与を改めて否定した。

(2006年12月7日1時23分 読売新聞)

2006年12月06日

ロンドンの名門サッカー場でもポロニウム検出

 【ロンドン=本間圭一】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の変死事件で、英保健省の下部組織「健康保護局」は5日、同氏が死亡した原因とされる放射性物質「ポロニウム210」が、ロンドンのサッカー競技場「エミレーツ・スタジアム」でも検出されたと発表した。

 ロンドン警視庁が事件の内情を知るとみる元FSB同僚、アンドレイ・ルゴボイ氏は、リトビネンコ氏と接触した11月1日、同スタジアムを訪れたとされている。

 同スタジアムは、サッカーのイングランド・プレミアリーグの名門、アーセナルの本拠地で、最多で6万人の観客を収容する。

 健康保護局は、「検出されたポロニウムは少量で、人体に影響はない」と呼びかけている。

(2006年12月6日11時34分 読売新聞)

露元スパイ変死、捜査協力の見返りに亡命者送還要求

 【ロンドン=本間圭一】6日付の英紙ザ・タイムズは、ロシアが英国に対し、露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件の捜査に協力する見返りに、英国内の亡命ロシア人の送還を求めている、と伝えた。英国は送還を拒否する姿勢を鮮明にしている。

 同紙によると、ロシアはこれまで、プーチン大統領と対立し、ロンドンに亡命した政商ボリス・ベレゾフスキー氏や、チェチェン武装勢力の幹部アフメド・ザカエフ氏らの引き渡しを要請したが、拒否されてきた。チャイカ露検事総長は今回、英国に両氏の送還を再検討するよう求めたという。

 ロンドン警視庁の捜査員は4日、モスクワ入りし、リトビネンコ氏のFSB時代の元同僚、アンドレイ・ルゴボイ氏ら事件への関与が疑われる関係者を聴取する意向を表明している。だが、露検察当局は原則としてロシア側が聴取を行い、英国への身柄送還要求に応じない姿勢を示している。

(2006年12月6日10時56分 読売新聞)

2006年12月05日

元スパイ不審死、英捜査官がロシア入り

 元ロシア情報機関員リトビネンコ氏の不審死事件捜査のため、モスクワの空港に到着した英警視庁の捜査員。元KGB情報員で実業家のアンドレイ・ルゴボイ氏らからの事情聴取を含む捜査活動を行う予定(4日)(EPA=時事)10時07分更新

 【モスクワ=緒方賢一】タス通信によると、ロシア連邦保安局(FSB)元中佐のリトビネンコ氏が不審死した事件で、英ロンドン警視庁の捜査官が4日、ロシア国内での捜査のためモスクワに到着した。

 事件をめぐってはロシアの情報機関が関与したとの見方も出ており、捜査官はロシア側に情報提供などを求めると見られる。

 インターファクス通信によると、アイルランドで11月下旬、有毒物質を盛られて重体となりモスクワの病院で治療を受けていたガイダル元首相代行は4日、体調が回復し退院した。ガイダル氏の容体に関する医師団の所見は5日にも発表される見通しだという。

(2006年12月5日14時10分 読売新聞)

2006年12月04日

元露スパイ変死、英保健当局に市民から問い合わせ殺到

 【ロンドン=本間圭一】露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の変死事件の死因が、放射性物質「ポロニウム210」と見られることで、同様の症状を恐れる市民から保健当局への問い合わせが殺到し、“パニック状態”となっている。

 英保健省が管轄する「健康保護局」は11月25日、リトビネンコ氏が立ち寄ったすしバーなどに出入りした市民に対し、体調不良などについての質問を受ける電話相談を開始した。2日深夜までに、問い合わせは3025件に達し、179人が検査対象となった。電話件数は1日400件近い計算となり、同局の報道担当者は「予想以上だ」と驚いている。

 同局によると、先月29日、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)旅客機から放射性物質の検出が発表されたことで、搭乗者らからの問い合わせが相次いだという。同局は「『ポロニウム210』は通常でも体内に少量存在しており、健康に影響はない」と指摘している。

(2006年12月4日19時37分 読売新聞)

2006年12月03日

不審死の露元中佐、機密文書で有力者脅迫計画?…英紙

 【ロンドン=森千春】3日付の英紙オブザーバーは、ロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が不審死する数か月前、FSB機密文書をネタにロシアの有力者から金を脅し取ろうとしていたとの証言を掲載した。同氏殺害の動機を解明する重要な手がかりだとしている。

 証言をしたのは、リトビネンコ氏と今年4月に知り合ったロシア人女子学生(33)。証言によると、同氏は、「FSBの幹部から機密情報を入手できる」と豪語し、2005年以降に作成され、ロシア犯罪組織と有力政治家との関係を記録した文書を見せたという。

(2006年12月3日22時9分 読売新聞)

モスクワ着のフィンランド航空機、基準値超す放射線

【モスクワ=緒方賢一】タス通信によると、ロシア運輸省の当局者は2日、モスクワのシェレメチェボ空港に到着したフィンランド航空の旅客機から基準値を超える放射線が測定されたと発表した。

 ロシア連邦保安局(FSB)元中佐のリトビネンコ氏が不審死し放射性物質「ポロニウム210」が検出された事件との関連は不明だ。

 測定された放射線のレベルやどのような放射性物質から発生したのかなど詳細は明らかにされていない。

 基準値を超える放射線が測定された機体はエアバス319型機で、ベルリンからヘルシンキを経由し同日、モスクワに到着した。折り返しの便でヘルシンキへ向かう予定だった70人は別の便で出発する。

 英国の捜査当局がリトビネンコ氏の事件の捜査で、英国の航空機から放射性物質を検出したことを受け、ロシア運輸省は11月30日から外国航空会社の機体に対する放射線検査を強化していたという。

(2006年12月3日1時18分 読売新聞)

2006年12月02日

元スパイ不審死事件、妻からもポロニウム検出

 【ロンドン=本間圭一】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件で、英政府系機関「健康保護局」は1日、同氏の家族の体内から放射性物質「ポロニウム210」が検出されたと発表した。

 詳細は不明だが、英メディアは、家族は同氏の妻マリナさんと伝えている。リトビネンコ氏と接触した人物で被曝(ひばく)が確認されたのは、11月1日にロンドンで同氏と会ったイタリアの「環境犯罪」専門家、マリオ・スカラメラ氏に次いで2人目。いずれも検出されたのは少量で、命に別条はないという。

 一方、英政府は1日も、国家緊急治安特別閣議(コブラ=COBRA)を開催するとともに、スカラメラ氏から事情を聞き、被曝の経路を調べている。さらに、イタリア政府に捜査協力を要請、航空機内の放射性物質の検査も依頼する方針だ。

 また、リトビネンコ氏の遺体の検視が1日、行われた。数日中に結果が出ると見られる。

(2006年12月2日13時2分 読売新聞)

元スパイと接触のイタリア人、ポロニウム検出…英報道

 【ロンドン=森千春】英スカイテレビは1日、ロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死に関連し、同氏が体調を崩す直前に会ったイタリア人、マリオ・スカラメラ氏の体内から放射性物質ポロニウム210が検出されたと報じた。

 リトビネンコ氏と接触した人からの検出は初めて。どのような経路で被ばくしたかは不明。スカラメラ氏はロシアの核廃棄物問題に詳しい「環境犯罪」専門家。11月1日、ロンドンのすしバーでリトビネンコ氏と会い、ロシア犯罪集団が暗殺を狙っていた人物に関する情報を提供したとされる。

(2006年12月2日2時15分 読売新聞)

元スパイ変死の露情報機関長官が初来日、外相らと会談

 ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)のパトルシェフ長官は1日、麻生外相、塩崎官房長官と相次いで会談した。

 FSBは、旧ソ連の情報機関だった「国家保安委員会(KGB)」の後継組織。ロンドンで放射性物質を摂取して怪死したロシアの元スパイはFSBの元中佐だったため、同組織は事件への関与をめぐり、注目を集めている。FSB長官の来日は初めて。

(2006年12月2日0時39分 読売新聞)

2006年12月01日

重体のガイダル元露首相代行も毒物か

 【モスクワ=緒方賢一】ロシアのガイダル元首相代行がアイルランドで突然、体調を崩し重体となった事件で、ガイダル氏が入院するモスクワの病院の医師団は30日、何らかの有毒物質が原因との見解を明らかにした。

 インターファクス通信が伝えた。プーチン政権下での非合法活動を暴露したロシア連邦保安局(FSB)元中佐のリトビネンコ氏も放射性物質「ポロニウム210」により変死しており、有毒物質が使われた二つの事件へのロシア特殊機関の関与を疑う見方が強まりそうだ。

 医師団は、ガイダル氏が最初に搬送されたアイルランドの病院と連絡を取って原因の究明を進めているという。これまでのところ有毒物質は特定できていないが、4日以降に最終的な結論を出すことができる、との見通しを明らかにした。

 ガイダル氏の娘も30日、英BBC放送に対し「私的な問題やビジネス上の問題は考えられず、だれかが政治的な理由で父を毒殺しようとした」と述べた。

(2006年12月1日11時28分 読売新聞)

2006年11月30日

変死事件、ロシア世論は「ベレゾフスキー氏の陰謀」

 【モスクワ=緒方賢一】リトビネンコ氏の不審死事件について、ロシアではプーチン政権と敵対するベレゾフスキー氏の関与を疑う見方が強い。

 有力紙「イズベスチヤ」がリトビネンコ氏の容体が悪化した後にネットを通じ行った「犯人はだれだと思うか」との調査では、54%が「ベレゾフスキー氏の陰謀」と答え、「ロシア特殊機関の標的になった」との答えは14%だった。ロシア特殊機関の関与を疑う英国の世論とは対照的な受け止め方だ。

 事件について、政府高官や有力政治家らは「リトビネンコ氏を殺害してもクレムリンの利益にならない」「プーチン政権とロシアの信用を落とす政治宣伝」との見方を強調している。

 もっとも、敵対する勢力による陰謀との説が流布したのは、テレビや新聞など主要メディアがプーチン政権の統制下にあることが要因だ。ロシアでも英国メディアの報道を引用する形で、連邦保安局(FSB)の関与説を唱える見方があることも紹介されてはいる。しかし、ベレゾフスキー氏が黒幕との説が圧倒的に多く流れている。

 真相はともかく、10月の女性記者殺害、リトビネンコ氏の変死と特殊機関の不気味な暗躍ぶりを連想させる事件が続いたことで、対外的にはロシアのイメージ悪化が避けられない。

(2006年11月30日22時34分 読売新聞)

露元中佐の不審死に関係?英航空機内から放射性物質

 【ロンドン=森千春】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件で、英捜査当局は29日、ロンドン・モスクワ路線などに就航していたブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のボーイング767型旅客機2機の機内から、放射性物質を検出した。

 事件に関与した人物が残した疑いが強く、事件解明に向けた手がかりになると見られる。

 検出された物質が、リトビネンコ氏の体内から見つかったポロニウム210かどうかは、発表されていない。英捜査当局は、モスクワの空港で、BA社の別のボーイング767型1機を調べている。

 BA社のスポークスマンによると、捜査当局が、10月25日以降、事件に関与した人物が搭乗した可能性がある旅客機を調べる中で、放射性物質の有無の検査が行われた。

 当該の3機は、同日以降、モスクワを含む欧州各都市とロンドンを結ぶ路線で221回飛び、乗客約3万3000人、乗務員約3000人が搭乗した。BA社は3機を利用した乗客が健康被害を受けた可能性は「非常に低い」としている。

 今回の検査結果によって、放射性物質がロシアから英国内に持ち込まれた可能性など、ロシアと事件のかかわりが、捜査のポイントとして浮上すると見られる。30日付の英タイムズ早版によると、ロンドン警視庁はすでに、事件前にモスクワからロンドン入りした男性1人を特定し、事情聴取する意向だ。

(2006年11月30日11時54分 読売新聞)

2006年11月29日

ロシア元首相代行も「一服盛られた」?謎の急病で入院

 【ロンドン=森千春】29日付の英フィナンシャル・タイムズ紙は、1990年代にロシアの経済改革を主導したガイダル元首相代行が先週、滞在先のアイルランドで突然、体調が悪くなり、モスクワの病院に入院したと報じた。

 知人のチュバイス元第1副首相は、元首相代行が毒を盛られた可能性を指摘したが、ロシア情報機関の関与は否定した。

 元首相代行は24日、ダブリンのホテルで朝食後、手足を動かせなくなり、吐血した。元首相代行は同紙に対して、「生命にかかわる状態だった」と語った。現在、容体は安定しているが、原因はわかっていない。

 元首相代行は、モスクワの研究機関の所長を務めており、娘は野党で活動している。

(2006年11月29日21時14分 読売新聞)

ポロニウム、工業用などで毎月8グラム輸出…露長官

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア原子力庁のキリエンコ長官は28日、記者会見し、ロシアが放射性物質の「ポロニウム210」を毎月8グラム輸出していることを明らかにした。

 工業用塗料などに使われているが、英国向けには2001年以降は供給していないという。

 キリエンコ長官は「ポロニウム210は国内で厳重に保管されており、だれかが盗み出すようなことは考えられない」と述べ、リトビネンコ氏から検出されたポロニウム210がロシアから流出した可能性を否定した。

(2006年11月29日12時11分 読売新聞)

元露スパイ不審死、英首相が露大統領との協議意向表明

 【ロンドン=本間圭一】ブレア英首相は28日、コペンハーゲンで会見し、ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、リトビネンコ氏の不審死事件について「適当な時期にいつでも(プーチン露大統領と)話し合う用意がある」と述べ、首相自らロシア政府と協議する姿勢を明らかにした。

 首相はまた、「捜査に外交上かつ政治的な障壁はない」と言明、徹底した捜査への決意を示した。首相が同事件への見解を示すのは初めて。ロシア政府が捜査に協力すべきと訴える国内世論に配慮した発言と見られる。

 報道によると、リトビネンコ氏の死因とされる放射性物質「ポロニウム210」はこれまで、ロンドン市内数か所で検出された。このうち、自らの事務所で同物質が見つかった露政商ボリス・ベレゾフスキー氏は28日、リトビネンコ氏の死について、「友人を失い、深く悲しんでいる」との声明を発表した。

 英政府系機関「健康保護局」によると、放射性物質による被曝(ひばく)を恐れ、同局に電話した人数は1100人を超えた。このうち68人が検査対象となり、8人が特別な放射能検査を受けた。

(2006年11月29日11時50分 読売新聞)

2006年11月28日

新たに2か所でポロニウム検出、亡命中の露政商事務所

 【ロンドン=本間圭一】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件で、リード英内相は下院で27日、同氏から検出された「ポロニウム210」と見られる放射性物質がロンドンの別の場所でも確認されたことを明らかにした。

 英スカイテレビは同日夜、新たにロンドン市内の2か所でポロニウム210が検出され、このうち1か所は、プーチン露大統領と敵対し、英国に亡命中の露政商ボリス・ベレゾフスキー氏の事務所だと伝えた。

 リトビネンコ氏は生前、ベレゾフスキー氏の事務所をたびたび訪ねており、同氏は今月に入り、入院中のリトビネンコ氏を見舞っていた。ベレゾフスキー氏は、露情報機関に狙われているとされる一方、ロシア国内では、同氏が毒殺に関与したとの見方も出ている。

 もう1か所は、ベレゾフスキー氏の事務所の近くにある警備会社の事務所。この事務所は、リトビネンコ氏が生前、訪れていたという。

 英警察当局は、現場を封印した。

......続きを読む>>

2006年11月27日

不審死した露情報機関元中佐に脅迫文…米誌が報道

 【ニューヨーク=大塚隆一】米誌ニューズウィーク最新号(27日発売)は、不審死した露連邦保安局(FSB)元中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が、FSBの前身である旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者の秘密組織とされる団体「尊厳と名誉」から、脅迫文とみられる文書を受け取っていたと報じた。

 サッチャー元英首相の顧問を務め、リトビネンコ氏の仲間と親しい関係にあるティム・ベル卿の話として伝えた。文書の内容は不明だが、リトビネンコ氏が体調を崩し始める直前に送られたという。

(2006年11月27日13時44分 読売新聞)

2006年11月26日

怪死の元露スパイ、生前に監視の工作員名明かす…英紙

 【ロンドン=森千春】露連邦保安局(FSB)元中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質を摂取して死亡した事件で、26日付の英紙サンデー・タイムズは、同氏が死の直前に、同紙とのインタビューで、自分を監視するロシア情報機関工作員の名前を明らかにしたと報じた。

 同氏が名指ししたのは、「ビクトル・キロフ」という工作員。「キロフ」は、昨年10月までは在英ロシア大使館の外交官として勤務。その後、表向きは帰国したことになっていたが、実際は、リトビネンコ氏の監視を続けていた。ただ、同氏は、今回の事件と「キロフ」の関係については言及しなかった。

(2006年11月26日21時24分 読売新聞)

2006年11月25日

不審死の露元スパイ、体内などから放射性物質

 【ロンドン=森千春、千葉直樹】旧ソ連諜報(ちょうほう)機関「国家保安委員会(KGB)」の後継機関である露連邦保安局(FSB)元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)の不審死事件は、英保健当局が24日、同氏の尿から放射性物質「ポロニウム210」が検出されたと発表したことで、暗殺された可能性が一層、強まった。

 ロンドン警視庁は同放射性物質が同氏が立ち寄ったロンドン市内のホテルなどで検出されたと発表。英外務省は外交ルートでロシア側に「深刻な事件」との認識を伝えた。事件は英露関係に影を落とし始めている。

 英政府は24日、事件を重視し、ジョン・リード内相主催で国家緊急治安特別閣議を開催、事件への対応を協議。英外務省は同日、ユーリー・フェドトフ駐英ロシア大使を呼び、露政府が捜査に必要な情報を提供するよう要請した。

 ロシアのプーチン大統領を批判して英国に亡命したリトビネンコ氏は、チェチェン独立派への対応などでプーチン政権を批判した女性ジャーナリスト殺害事件に関する情報を入手した11月1日に体調を崩し、病院で治療を受けていたが、容体が悪化し、23日夜、収容先の病院で死亡した。

 放射性物質が検出されたホテルは、リトビネンコ氏が発症当日、KGBの元職員らと面会した場所で、ここで問題の放射性物質を摂取させられた可能性が浮上している。

 25日付の英紙ザ・タイムズ早版は、英政府高官の話として、放射性物質のポロニウム210を使った手口や未公表の証拠などから見て「外国の工作員による殺人だったと見られる」と報じた。英紙デイリー・テレグラフ紙電子版は24日、「もしロシア当局の事件関与が明るみに出れば、英露関係は、冷戦終結以降、最悪となる」と伝えた。

......続きを読む>>

露大統領、毒殺への政府関与を否定…捜査協力の意向も

 【ブリュッセル=林路郎】フィンランドからの報道によると、ロシアのプーチン大統領は24日、欧州連合(EU)との首脳会議のために訪れたヘルシンキで記者会見し、ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の死亡に露情報機関の関与が疑われていることについて、「そうした類の憶測には根拠がない」と述べ、否定した。

 露側が捜査に協力する意向も示した。大統領は「人間の死は常に悲劇。近親者や家族に弔意を捧げる」と語る一方、リトビネンコ氏の遺書について、「生前にあったのなら、なぜもっと早く公表されなかったのか」と疑問を呈した。

(2006年11月25日0時53分 読売新聞)

2006年11月24日

「事件の黒幕」露大統領を激しく糾弾、元中佐が遺書

 ロンドンで怪死した元ロシア情報機関員リトビネンコ氏の遺書。プーチン大統領を名指し、「1人の人間を沈黙させられても、あなたの耳には終生、人々の抗議の声が響き続けよう」と警告している(24日、ロンドン)(EPA=時事)21時09分更新

 【ベルファスト(英・北アイルランド)=本間圭一】毒殺未遂事件に巻き込まれたとされる露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が死亡したことを受け、事件の黒幕としてプーチン大統領を激しく糾弾する同氏の遺書が24日、公表された。

 同氏の死因はなお特定されていないが、露情報機関が事件に関与したとの見方は強く、英捜査・情報当局も、事件とロシアとの関連の本格捜査に乗り出した模様だ。

 遺書は21日に作成されたもので、リトビネンコ氏の友人が24日、ロンドンで読み上げた。同氏はその中で、プーチン大統領に対し、「私を黙らせることに成功したかもしれないが、それは代償を伴う」と警告。「あなたは自らの野蛮で冷酷な一面を示したのだ」と指摘して、プーチン大統領が事件に関与したと批判した。

 一方、24日付の英紙ザ・タイムズは、リトビネンコ氏が意識を失う直前に、「あいつらがおれを狙ったんだ」と激高していた様子を伝えた。

 今回の事件を巡っては、ロンドン警視庁は既に、「対テロ担当班」を捜査に投入しているが、英紙ガーディアンによると、英情報当局者は「今回の事件に露情報機関がかかわっている可能性を除外しない」とコメントした。情報機関に詳しい英紙記者によると、英国家保安部(MI5)は既に、英対外情報部(MI6)と連携し、英国内で暗躍する露スパイの追跡を始めている可能性があるという。

(2006年11月24日23時40分 読売新聞)

亡命の元スパイ死亡、英当局が露との関連本格捜査

 【ベルファスト(英・北アイルランド)=本間圭一】毒殺未遂事件に巻き込まれたとされる露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が死亡したことを受け、英メディアは24日、露情報機関が事件に関与したとの見方を一斉に伝えた。

 同氏の死因はなお特定されず、英政府も沈黙を守っているが、英捜査・情報当局は、事件とロシアとの関連の本格捜査に乗り出した模様だ。

 24日付の英紙ザ・タイムズは、リトビネンコ氏が意識を失う直前に、「あいつらがおれを狙ったんだ」と激高していた様子を伝えた。また、大衆紙サンは、「(リトビネンコ氏が)死亡したベッドからクレムリン(露政府)へ批判」と伝え、ロンドンの病院で23日夜に死亡した同氏が生前、プーチン政権の陰謀を示唆していた点を紹介した。

 ロンドン警視庁は既に、「対テロ担当班」を捜査に投入しているが、英紙ガーディアンによると、英情報当局者は「今回の事件に露情報機関がかかわっている可能性を除外しない」とコメントした。情報機関に詳しい英紙記者によると、英国家保安部(MI5)は既に、英対外情報部(MI6)と連携し、英国内で暗躍する露スパイの追跡を始めている可能性があるという。

(2006年11月24日22時28分 読売新聞)

毒殺疑惑深まる?亡命の露情報機関元中佐が死亡

 【ベルファスト(英・北アイルランド)=本間圭一】何者かに毒を盛られたとされ、重体に陥っていたロシアの情報機関・連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドンの病院で死亡した。

 ロンドン警視庁は、毒殺事件として捜査する方針で、ロシア諜報(ちょうほう)機関の関与を指摘する見方も浮上している。

 これまでの調べでは、リトビネンコ氏は今月1日午前、ロンドンのホテルで、FSBの前身である旧ソ連スパイ機関「国家保安委員会」(KGB)の元スパイ(ロシア人)らとお茶を飲んでいたことが判明。

 さらに、この日の午後には、ロンドンの日本食レストランで、イタリア人情報提供者から、先月殺害されたロシア人女性記者に関する情報を入手した。だが、その後、体調を崩して入院、17日から集中治療を受けていた。当初、劇物のタリウムが原因との説が浮上していたが、原因特定には至っていないという。

 リトビネンコ氏は1998年、FSBによる要人暗殺の内幕を告発し、2000年に妻や子供とともに英国に亡命。その後もプーチン政権を批判し続けていた。

 ロシア国内外で最近、プーチン政権を批判するロシア人の殺害事件や不審な死が相次いでいるが、ロシア政府は、一切の関与を否定している。

(2006年11月24日12時38分 読売新聞)

2006年11月19日

プーチン政権批判の亡命ロシア人毒殺未遂、英国で捜査

 【ロンドン=本間圭一】英メディアは19日、ロンドン警視庁が、プーチン大統領を批判するロンドン在住の露連邦保安局(FSB)元中佐への毒殺未遂事件の捜査に着手したと一斉に伝えた。

 先月モスクワで起こったロシア人女性記者殺害事件に関連する可能性があるという。

 報道によると、元中佐は、アレクサンドル・リトビネンコ氏。今月1日、イタリアの情報提供者とロンドン市内のレストランで接触し、プーチン大統領のチェチェン政策を批判した女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害に関与した人物のリストを受け取った。

 しかし、帰宅後に倒れ、病院で治療を受けたところ、体内から劇物のタリウムが検出された。元中佐は現在も重体。

 英メディアは、情報提供者に毒薬に関する知識がないことなどから、旧ソ連スパイ機関「国家保安委員会」(KGB)の後継機関であるFSBの関係者が、機密情報に迫るリトビネンコ氏の殺害を企てたとの見方をしている。

 リトビネンコ氏は1998年、モスクワで会見し、FSB幹部から要人暗殺を命じられたと爆弾発言をし注目を集めたが、2000年、英国に亡命、プーチン政権の強権体質を批判してきた。

(2006年11月19日20時55分 読売新聞)

カテゴリー

リンク

(since 2007.01.08)