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2006年11月 アーカイブ

2006年11月03日

「学校の改善必要」 筑前町いじめ 自民党調査団

 福岡県筑前町のいじめが原因とみられる中学生の自殺事件で、自民党調査団が2日、県教委や両親から聞き取り調査をした。同党の大仁田厚参院議員も同日、単独で町教委などを訪れ、調査委員会の早期立ち上げを要望した。

 調査団の鳩山邦夫元文相、吉村剛太郎参院議員らは、県教委、町教委、両親と相次いで面会。元担任教諭がいじめを誘発したことについて、鳩山氏は「学校や町教委が深刻な問題として取り上げていない。特に、学校の体質改善が必要ではないか」と批判した。

 一方、参院文教科学委員会理事の大仁田氏も、町教委、PTA、両親と会談。調査委員会の早期立ち上げと、両親も含む保護者代表の委員会参加を求める要望書を、両親と連名で、町教委に提出した。大仁田氏は「第三者による調査が不可欠だ」と語った。

=2006/11/03付 西日本新聞朝刊=

2006年11月03日02時13分

福岡いじめ自殺:事件後も別の生徒に繰り返す 同グループ

 中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、この男子生徒をいじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたことが分かった。学校側は遺族側に「再発防止を目指す」と繰り返しているが、いじめ対策が進まない現状が浮き彫りになった。

 複数の関係者によると、新たないじめを受けているのは自殺した男子生徒と同じ学年の別の男子生徒。暴力的な行為はないものの、言葉によるいじめだったという。

 男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にしたいじめを始め、見かねた他の同級生が保護者に相談し、保護者が学校側に通報した。学校側はこの保護者に「実際に新たないじめがあるかどうか調査中」と説明しているという。

 同級生の保護者によると「いじめのやり方は亡くなった男子生徒と全く同じと聞いている。学校は一体何をしているのか」と憤っている。

 自殺した男子生徒は自殺直前に7人の生徒からいじめを受けていたことが判明している。同中にはこの7人を含む多人数のいじめグループがあり、新たないじめもこのグループの生徒が繰り返しているという。

 男子生徒は死の直前まで「消えろ」など言葉によるいじめを繰り返し受け「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記した遺書を残し、先月11日に自殺した。自殺した男子生徒の父親(40)は「また息子と同じようないじめが起きているとすれば許せない。つらい思いをするのは私たちで十分だ」と話している。【船木敬太、高橋咲子】

毎日新聞 2006年11月3日 3時00分 / (毎日新聞) - 11月3日3時6分更新:Yahoo!

自殺後もいじめ、別の生徒標的に続く 福岡の中学校

 いじめを受けていたとの遺書を残して自殺した中学2年の男子生徒(13)が通っていた福岡県筑前町立三輪中学校で、生徒に「死ね」などと言ういじめを繰り返していた同学年の男子グループが生徒の自殺後、別の複数の男子生徒に対して言葉によるいじめをしていたことがわかった。

 関係者によると、グループは生徒の自殺前から別の生徒をばかにするような発言をしていたが、自殺後も繰り返し、別の生徒についても存在を疎んじるような発言をしたという。これを知った関係者が同校に通報。現在は、いじめは止まっているという。

 一方、自民党の調査団が2日、県教委と町教委、遺族から聞き取り調査をした。鳩山邦夫議員は「いろいろ問題のある出来事が起きながら、学校全体の問題、教育委員会の問題にならなかったのが問題だ」と話した。

 参院文教科学委員会理事で同党の大仁田厚議員もこの日、町教委を訪問。調査委員会の早急な設置や、委員に遺族など保護者代表を加えることを求める要望書を、遺族と連名で提出した。大仁田議員は町役場で会見し「学校をあげて調査していると説明されたが、第三者機関を入れないと真実は出てこない」と話した。

asahi.com 2006年11月03日09時13分

2006年11月04日

福岡中2自殺:いじめ調査委に遺族参加認めず 筑前町

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、いじめの調査委員会への参加を求めていた男子生徒の遺族に対し、町教委は4日、遺族を含む保護者代表の調査委への参加を拒否すると伝えた。

 町教委の回答書は「公平性、客観性、透明性、迅速性が確保できる第三者機関による調査を目的としているので、応じることはできない」としている。

 町教委は調査委を設置する計画だが、まだメンバーは確定していない。このため、遺族は大仁田厚参院議員(自民)と連名で「自殺は命をかけた最後の訴え」とし、遺族を含む保護者代表を調査委に参加させるよう、今月2日に要望書を出していた。

 遺族は「納得できない。遺族の声を反映してほしい。委員として(遺族が)入れないなら弁護士2人を委員に入れてほしい」と語った。

 また、遺族らは調査委の早期設置も同時に求めていたが、町教委は「1週間以内に発足させる」と約束した。【山本泰久】

(毎日新聞) - 11月4日20時2分更新

2006年11月05日

2ちゃんねる管理人、巨額賠償に独自見解

 失踪(しっそう)説が流れていたインターネットの大型掲示板「2ちゃんねる」管理人、ひろゆきこと西村博之氏(29)が4日、早稲田大学の学園祭「早稲田祭」に登場し、講演会を行った。悪質な書き込みをめぐる訴訟で負け続け、巨額損害賠償金を抱える身だが、裁判や支払い判決を無視し続けている。西村氏は「(裁判に)勝とうが負けようが払わなければ一緒」「僕に金を払わせたいなら、そういう法律を作ればいい」と独自の見解を語った。 西村氏は、メディア研究サークルが主催する講演会に登場。9月から失踪説が報じられておりドタキャンが心配されたが、立ち見が出る約700人の観客の前にラフなシャツ姿で「(僕は)影武者なんで」と冗談を言いつつ現れた。

 「2ちゃんねる」上の書き込みをめぐり、西村氏は多くの組織などから名誉棄損などで訴えられ、次々敗訴中。プロゴルファー北田瑠衣(24)からも訴えられ、東京地裁は先月25日、100万円の損害賠償などを命じる判決を出したばかりだ。しかし、西村氏は出廷せず、賠償金も払わないなど裁判を「無視」し続けている。

 西村氏は、北田との訴訟について「(北田の)弁護士が(書き込みの)削除依頼をし、削除されたのに僕を訴えている。じゃあ、削除以上に僕は何すればいいんでしょう。(裁判は)やりたいならやればという感じです」。

 現在、都内に登記上の住所を置いているとされるが、そこは無人のことが多く、裁判関係書類なども郵便受けにたまったままのことが多いという。原告らは西村氏と連絡が取れず、賠償金を払ってもらえない状態が続いている。現在、西村氏が抱える未払いの賠償金は総額数千万円ともいわれる。

 西村氏は多くの訴訟について「僕は沖縄から北海道まで訴えられているので、自腹で日本中を回るか、1件100万円以上払って弁護士をつけるかなんです。でも『(裁判を)やらない』という選択肢をとったら何も起きなかった。これが現状。勝とうが負けようが、払わなければ一緒なんですよ」と独自の理論を展開。さらに「もし僕に金を払わせたいなら、国会議員に言って、そういう法律を作ればいい」とまで述べた。

 しかし、掲示板の広告収入などで巨額資産を持っているようで、年収について「日本の人口よりちょっと多いくらい」と述べ、1億数千万円以上あることをにおわせた。「2ちゃんねる」については「別に積極的になくす理由がないので、だらだら続くんじゃないですか。僕がいなくても回る仕組みなんですね」。債権者らが押し掛けることもなく、講演は約2時間で終了した。

 主催サークルによると、西村氏とは9月初めにメールを通じて接触に成功。複数回メールをやり取りして、あっさりノーギャラでの出演を了承されたという。

日刊スポーツ[2006年11月5日7時43分 紙面から]

2006年11月06日

福岡・筑前町の中2自殺から3週間、いじめなど真相解明進まず

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件を受け、臨時の県議会文教委員会(亀谷正委員長、11人)が30日開かれた。質問に対し「調査中」を繰り返す県教委に、委員からは「自殺から19日もたっているのに、回答を逃げるのはおかしい」と批判が相次いだ。

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめが原因」という遺書を残し、命を絶ってから3週間が過ぎた。学校側はいじめの事実は認めたものの、「自殺との因果関係は分からない」との姿勢を続けている。町教委は調査委員会を設け、原因究明することにしているが、1回目の会合も開かれていない。自殺に至る“心の軌跡”はたどれないままだ。

 男子生徒は10月11日、自宅倉庫で自殺した。午前中から級友に、何度も「死ぬ」「死ぬんだ」と漏らし、遺書まで作成していた。

 事件のあと、三輪中では体調を崩し、欠席する生徒が相次いだ。登校しても、突然、泣き出したり、急に気分が悪くなって、保健室に運ばれたりする生徒も目立った。2年の女子生徒は「遺族もつらいだろうが、私たちもつらい。今、みんなが傷ついている。三輪中は深刻ないじめがある学校ではなかったと、今でも信じている」と訴える。

 母親からの相談内容をほかの生徒の前で暴露し、男子生徒が不名誉なあだ名でからかわれるきっかけをつくった1年時の担任教諭(47)は、体調を崩し入院した。

 男子生徒の遺族宅を訪れた合谷智校長は「2か月ほど休むことになりそうだ」と説明したという。

 この担任教諭の評判はさまざま。同級生の一人は「傷つくことを平気で口にしていた」と批判する。担任教諭は授業中、指名した生徒が答えられないと「助けてやれる人は」と教室を見回し、挙手した級友が少ないと「おまえの友達はこんなものだ」と生徒に言っていたとされる。

 一方、卒業生の一人は「気さくで、子ども好きだった」と振り返る。卒業式当日、不登校の級友が「先生(担任教諭)のクラスで卒業できて良かった」と話していたのが印象に残っているという。

 福岡県警は、生徒の事情聴取をしているが、思うようには進んでいない。聴取できる時間が、放課後に限られるうえ、同席する保護者と聴取の日時を調整する必要があるためだ。県警幹部の一人は「事実関係の把握が目的。聴取の対象者が中学生だけに慎重に進めており、結論が出るまでに時間がかかるかもしれない」と説明する。

 男子生徒の両親が学校側に求めている3回目のアンケートも行われていない。先送りの理由について学校側は「県警の調査が続いており、アンケートでさらに動揺を与えたくない」と説明しているが、「いじめの真相解明」を求める両親のいらだちは募るばかりだ。

 また、町教委の調査委員会もなかなかスタートが切れない。事実の解明を求める両親に対し、手柴豊次町長は「社会的な問題として、幅広く議論した方がよい」と話し、方向性についても思惑のずれがうかがえる。

読売・九州発 11月6日

2006年11月07日

筑前町教委が調査委設置=中2男子いじめ自殺−福岡

 福岡県筑前町の中2男子がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会は調査委員会を設置し、第1回の会議を開いた。今後、遺族や学校関係者からの聞き取り調査を進め、約1カ月後をめどに報告書をまとめる(7日)(時事通信社)22時42分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会は7日、事実解明のための調査委員会を設置し、第1回の会議を開いた。今後、遺族や学校関係者からの聞き取り調査を進め、約1カ月後をめどに報告書をまとめる。

(時事通信) - 11月7日22時1分更新

2006年11月08日

【コラム・勿忘草】さくらちゃん祭りがなかったら…

 友人が考えあぐねていた。古い知人から久しぶりに彼女のもとへ届いたメールが、悩みのタネだった。

 それは重い心臓病を患い、米国での心臓移植を希望している女の子、上田さくらちゃんのための募金を呼びかける内容。彼女の知人が関係者らしく、転送されてきたメールだ。ネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」で、この募金活動を問題視する意見が集中していたときでもあった。

 募金活動はさくらちゃんの両親が9月にスタート。しかし、両親が自己負担額や、収入の高いNHK職員であることなどを公表せず他人からお金を募っているとして、批判を呼んでいた。両親はその後、情報を公開したものの、“祭り”は一向に鎮火しなかった。中には心ない中傷や事実誤認も見られたが、一方で議論は日本の移植医療のあり方にまで発展した。

 マスコミで働く者として、難問を突きつけられた気分だった。もしも“祭り”がなかったら、マスコミは単なる“美談”として、募金活動のニュースを流して終わっていただろう。「2ちゃんねる」が複眼的な視点を示した役割は無視できない。さまざまな問題を提起しながら、1カ月で募金活動は目標金額を達成して終えた。

 「2ちゃんねるには、編集がない」。管理人である西村博之さんがネット関連のシンポジウムで発言するのを聞いたことがある。事象を編集し、ニュースとして報道するのがマスコミならば「2ちゃんねる」は対極にある。

 しかし、両者は決して敵対するものではない。相手を鏡に自らの姿を確認しながら、物事をよりよい方向へと進めていけると信じている。今回の募金活動の問題は、その可能性を示してくれた。

 結局、友人は募金をしなかった。彼女の家族も大病で、入退院を繰り返している。見知らぬ他人の医療費を助けるほど、心に余裕はなかったというのが理由だ。

 メールを転送してきた知人の顔が浮かび悩んだが、「善意は義務ではない」という「2ちゃんねる」で見かけた誰かの書き込みに、少し気持ちが軽くなったという。(猪谷千香)

産経新聞(iza)11/08 05:17

2006年11月09日

841人「いじめ被害」告白 久留米市教委 小中高生調査 「現場を目撃」2000人

 福岡県筑前町の三輪中の男子生徒が遺書でいじめ被害を訴えて自殺したことを受け、同県久留米市教委が同市立の小・中・高校生約2万8000人に「いじめ」に関する無記名アンケートを行ったところ、「今いじめられている」と答えた児童・生徒が841人いたことが8日、分かった。

 同市教委は「いじめられている」と答えた児童・生徒の学級では全員に個人面談し、いじめの有無を確認して再度、報告するように各校に指示。事実であれば、加害者と被害者双方に家庭訪問をするように求めた。

 この調査は10月中旬から実施。「いじめられている」の回答のほか、約2000人が「いじめを見たことがある」と回答。「誰にいじめられたか」の質問に「先生」と答えた児童・生徒も数人いた。

 市教委が、いじめの加害者を「先生」とした回答者の学校に事実確認した結果、生活指導で厳しく注意されるなどした対象者が「いじめ」と受け取ったともみられることから、「いじめと確認できない」としている。

 男子生徒が自殺した三輪中では、教諭によるいじめも発覚したため、市立校教諭約1500人にも同時にアンケート。55%の821人が「自分の言動を見直そうと思った」と答えたという。

 市教委は8日あった市立全校の校長会で、いじめを早期発見するチェックリストを保護者にも配るように指示した。

(西日本新聞) - 11月9日10時7分更新

福岡・教諭が飲酒運転で懲戒免職

 生徒がいじめを苦にした遺書を残して自殺した筑前町の三輪中学校で別の不祥事が明らかになりました。

三輪中学校の教諭が飲酒運転や交通違反を繰り返していたとして懲戒免職されました。

懲戒免職されたのは筑前町立三輪中学校で特殊教室を担当していた田中和人教諭(54)です。

田中教諭は今年1月から6月にかけて3件の一時不停止などで検挙され、30日の運転免許停止処分になりました。

さらにこの免停が通知される前の7月、学校の帰りにコンビニで酒を買い車内で飲んですぐに運転して検問で検挙されました。

田中教諭は、その後、90日間の免停中も車で通勤し、9月にシートベルト装着義務違反で検挙されました。

校長には全く報告せず警察が校長に連絡して発覚しました。

田中教諭は91年にも飲酒運転の追突事故で5ヶ月の停職処分を受けていました。

今回の飲酒運転について「いけないとわかっていたがどうしても飲みたかった」と話してるということです。

FBS 福岡放送 2006年11月9日(木) 19:00

筑前町三輪中教諭を懲戒免職=酒気帯び運転など−福岡県教委

 酒気帯び運転やシートベルト装着義務違反などで検挙されたとして、福岡県教育委員会は9日、筑前町立三輪中学校の男性教諭(54)を懲戒免職にした。同校では先月、2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したが、この教諭との接点はなかったという。

(時事通信) - 11月9日20時1分更新

2006年11月11日

筑前・いじめ自殺から1カ月 真相程遠く

honbun20061111_018_000.jpg 自殺した男子生徒の霊前には、大好きだったディープインバクトの縫いぐるみやバレーボールが置かれている

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒(13)が自殺してから11日で1カ月。同級生グループから「死ね」「消えろ」など繰り返し言葉のいじめを受けていたことが判明しているが、学校側はいじめと自殺の因果関係については「はっきりしない」と慎重な立場だ。学校や町教委による真相解明は進まず、遺族の悲しみといら立ちは募るばかりだ。 (いじめ問題取材班)

■学校、関連に慎重姿勢 遺族、説明不足に憤り

 「1カ月がたとうというのに…。何も進んどらんし、変わっとらんです」。自殺した生徒の父親(40)は、深いため息をついた。視線の先には、丸刈りで目のクリッとしたわが子が遺影の中で、ほほ笑んでいる。

 「せめて今は一緒にいてあげたい」。両親は毎晩、霊前に手を合わせ、遺影のそばで「添い寝」するのが日課だ。

 「亡くなってすぐは『ただいま』って帰ってくるようでした。少し落ち着いた今はかえって寂しさが込み上げます」。母親(36)は声を落とした。

 学校で何があったのか。わが子を死に追いやったものは何なのか‐。両親の思いは真相解明の1点に尽きる。だが、思いが届かないことが、時に学校や町教委に対するいら立ちの言葉となって漏れる。「早く火を消したいとしか思えない」と。

   ■   ■

 「死ね」「消えろ」「うざい」‐。同級生らの証言により、特定の同級生グループがたびたび生徒を汚い言葉でののしっていたことが次第に明らかになっている。自殺の6日前には、体育のダンスの授業中に行われた班分けで仲間外れにされ、泣く姿も目撃されている。

 一方で「じゃれ合っているようにしか見えなかった」と証言する同級生もいる。「廊下で擦れ違いざまにとか、便所など人けのないところで汚い言葉をかけていたからではないか。陰湿化する今のいじめの実態だと思う」と父親は語る。

   ■   ■

 「この程度かと思うと悔しくてたまらん」。今月6日深夜。遺族宅で厳しい声が響いた。生徒への聞き取りなどを通して調査を進める学校側が、約束だった中間報告を延期。「伝えるだけの十分な情報がない」との説明に遺族が怒りを爆発させた。

 なぜ調査が進まないのか。自殺した生徒をクラスの中でからかうなどしていじめのきっかけをつくったとされる、1年時の担任教諭が精神的ストレスから入院し、事情を十分に聴けていない。さらに、無記名で生徒にいじめの実態を聞く3回目のアンケートも、生徒の動揺などを理由に延期されたままだ。朝倉署は複数の生徒から事情を聴いているが、十分な情報は学校側に伝わっていない。一方、町教委は有識者でつくる調査委員会を発足。12月上旬に中間報告か最終報告を出す方針だが、「公平性」を理由に遺族関係者をメンバーに加えてほしいという遺族の意向には応じていない。

 「親としていじめに気づいてあげられなかったことが悔しい。だからこそ真実を明らかにしたい。うやむやで終わらせるわけにはいかない」。両親は、やり切れない思いにさいなまれている。

=2006/11/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年11月11日01時49分

福岡 いじめ自殺1か月で弔問

福岡県筑前町で、中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺してから11日で1か月がたち、生徒の自宅には、多くの同級生や教師が弔問に訪れました。

先月11日に自殺した福岡県筑前町の三輪中学校の2年生の男子生徒の自宅には、11日午前、合谷智校長らおよそ30人の教師が訪れました。

教師たちは生徒の遺影の前で1人ずつ手を合わせ、めい福を祈りました。自宅には、花を持った同級生や保護者も次々と訪れ、亡くなった生徒をしのんでいました。

学校側は、いじめの実態など明らかにするために行っている調査の中間報告を近く、遺族側に伝えるとしていますが、この日も明確な回答はなかったということです。

男子生徒の父親は「息子の死から1か月がたったといっても、あまり実感がわかず、悲しみは増すばかりです。一日も早く、真実を知りたいという思いでいっぱいです」と話していました。

NHK 11月11日 12時0分

福岡中2自殺 教諭や同級生らが自宅に弔問 1カ月

 花束を手に生徒宅へ向かう合谷校長(手前)と教職員ら=福岡県筑前町で11日午前9時15分、矢頭智剛写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺して1カ月がたった11日、三輪中の教諭や同級生らが男子生徒の自宅に次々と弔問に訪れ、改めて冥福を祈った。

 午前9時過ぎ、合谷智(ごうやさとし)校長と教職員ほぼ全員にあたる約30人が訪れ、生徒の遺影を見つめながらそれぞれ焼香した。

 遺族によると、合谷校長に、生徒に対する聞き取り調査の中間報告などについて聞いたが「待ってほしい」と答えるにとどまったという。学校側は10月16日以降、調査の進ちょく状況を積極的に公開せず、この日も経過について尋ねる報道陣にも終始無言だった。

 父親(40)は「1カ月だといっても私にとって変わりはない。真相を早く知りたい思いで過ごしてきた。すべて分かったときに初めて気持ちが変わるのかもしれない」と話した。【高橋咲子】

(毎日新聞) - 11月11日17時8分更新

2006年11月16日

いじめ自殺、遺族に贈り物 ディープと同型の蹄鉄

honbun20061116_006_001.jpg 自殺した中2男子生徒宅に届けられた、競走馬ディープインパクトのものと同型の蹄鉄

 福岡県筑前町でいじめを苦に自殺した町立三輪中学校2年生の男子生徒=当時(13)=の遺族宅に、競走馬ディープインパクトが使っているのと同型の蹄鉄が届けられた。男子生徒がディープインパクトのファンだったことを知った蹄鉄製造の会社の社長が贈呈。遺族にとって思いがけない贈り物となった。

 男子生徒の母親によると、岐阜県関市にある蹄鉄を製造する会社の事業部長が15日、遺族宅を訪問。額に入ったアルミ製の蹄鉄を渡した。

 母親は「住所を探して岐阜からわざわざ来てくれた。こんなふうに思ってくれる方がいるなんて、胸がいっぱいです」と話している。

 男子生徒の遺書には「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたいと思います」と書かれていた。

 ディープインパクトに騎乗した武豊騎手は10月、生徒の名前を書いた色紙を遺族に贈っている。

西日本新聞 2006年11月16日08時19分

2006年11月17日

がめ煮っ記:沈黙の背中 /福岡

 筑前町でいじめに追い詰められた13歳の中学生が死を選んだ。1カ月がたった11日の朝、中学の教職員約30人が弔問のために中学生宅を訪れた。

 先月16日以降、ぷっつりと口を閉ざしてしまった学校。毎日欠かさない生徒宅への弔問でも、校長は取材に一切応じない。話せなくなった「理由」もあるかもしれない。だが、教育機関である学校が問題をどうとらえ、何を考えているのか全く見えない。それでいいのだろうか。

 お参りを済ませた先生が1人、また1人と玄関から出てきた。同僚を待つ校長に尋ねた。「子どもたちにいじめについてどう話したのか」「命の大切さをどのように伝えているのか」。いくら問いかけても、こちらに向けた背は動かなかった。

 祭壇に手を合わせた時、30人の先生たちは何を思っていたのだろう。遺影に何か約束できましたか、先生。【高橋咲子】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2006年11月17日

2006年11月19日

プーチン政権批判の亡命ロシア人毒殺未遂、英国で捜査

 【ロンドン=本間圭一】英メディアは19日、ロンドン警視庁が、プーチン大統領を批判するロンドン在住の露連邦保安局(FSB)元中佐への毒殺未遂事件の捜査に着手したと一斉に伝えた。

 先月モスクワで起こったロシア人女性記者殺害事件に関連する可能性があるという。

 報道によると、元中佐は、アレクサンドル・リトビネンコ氏。今月1日、イタリアの情報提供者とロンドン市内のレストランで接触し、プーチン大統領のチェチェン政策を批判した女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害に関与した人物のリストを受け取った。

 しかし、帰宅後に倒れ、病院で治療を受けたところ、体内から劇物のタリウムが検出された。元中佐は現在も重体。

 英メディアは、情報提供者に毒薬に関する知識がないことなどから、旧ソ連スパイ機関「国家保安委員会」(KGB)の後継機関であるFSBの関係者が、機密情報に迫るリトビネンコ氏の殺害を企てたとの見方をしている。

 リトビネンコ氏は1998年、モスクワで会見し、FSB幹部から要人暗殺を命じられたと爆弾発言をし注目を集めたが、2000年、英国に亡命、プーチン政権の強権体質を批判してきた。

(2006年11月19日20時55分 読売新聞)

2006年11月20日

反プーチン派の保安局元幹部、毒殺未遂か

 ロシアのプーチン大統領を批判し英国に亡命したロシア連邦保安局の元幹部が、ロンドンで毒殺未遂に遭った疑いが強まり、19日までにロンドン警視庁が捜査に乗り出した。元幹部は、プーチン政権に対する厳しい批判で知られた著名女性ジャーナリスト殺害事件に関する情報を入手した1日に体調を崩し、現在は生命が危険な状態になっている。元幹部らは「ロシア当局による犯行」としている。

 英主要紙の報道などによると、ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏の体内からは、英国で使用や保有が厳しく制限されているタリウムが検出された。ロンドン警視庁は毒殺未遂に遭った可能性があるとみて、調べている。

 元幹部はプーチン大統領がFSB長官時代の98年、上司から殺人や誘拐などの指示を受けたとFSBの暗部を暴露し、ロシア当局にマークされるようになった人物。プーチン大統領を批判して00年に政治亡命を申請、今年10月に英国の市民権を取得した。チェチェン独立派への対応などでプーチン政権を批判し、10月に殺害された著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんとは友人だったという。

 元幹部は、旧知のイタリア人男性から「ポリトコフスカヤさん殺害に関する、重要な情報がある」との連絡を受け、1日、このイタリア人と会い、殺害事件に関与したとされる人物名が書いてあるリストなどを受け取った。その夜に突然、嘔吐(おうと)が始まって入院、数日後にはすべての髪の毛が抜け落ちた。症状は安定しているが、骨髄や白血球に異常が見られ、生命が危険な状態にあるという。

 元幹部は「イタリア人とは広場で会い、彼が『座って話したい』というので、近くのすしバーに案内した。わたしはランチを注文したが、彼は何も食べず、神経質になっている感じがした」と話した。イタリア人の行方は分かっていない。

 旧ソ連圏では、ウクライナのユシチェンコ大統領が04年9月に毒を盛られるなど、「毒物」によるとみられる数々の不可解な事件が起き、プーチン大統領の出身母体、旧ソ連国家保安委員会(KGB)関係者の関与がしばしば疑われる。元幹部が所属したFSBはKGBの後継機関。元幹部と知人らは「ロシア当局の犯行。亡命に対する復讐(ふくしゅう)に違いない」と主張しているという。

日刊スポーツ[2006年11月20日8時44分 紙面から]

毒殺未遂:プーチン政権批判の亡命ロシア人 英警察が捜査

 【ロンドン藤好陽太郎】19日付英主要紙によると、ロンドン警視庁はロシアのプーチン大統領を批判して英国に亡命したロシア連邦保安庁(FSB)の元幹部が毒殺未遂に遭った疑いを強め、捜査に着手した。

 元幹部はプーチン政権の政策を非難していたFSB元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)。今月1日、ロンドン市内のレストランで、ロシア当局のチェチェン住民弾圧を告発してきた著名な女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件(10月上旬)に関与した人物名が記されたリストを情報屋から得た直後、体調を崩し入院した。英国で使用が厳しく制限されている劇物のタリウムが使用されたとみられ、現在も重体という。

 英メディアによると、元中佐は「リストには殺害に関係したとみられるFSBの関係者が含まれている」と話していたという。元中佐の友人らは「FSBが機密情報に迫るリトビネンコ氏の殺害を企てた」などと主張している。

 リトビネンコ氏は00年に英国に政治亡命を申請し、今年10月に市民権を取得した。

毎日新聞 2006年11月20日 10時06分 (最終更新時間 11月20日 11時22分)

毒殺未遂:露政権批判の元保安庁幹部が被害か−−ロンドン警視庁捜

 【ロンドン藤好陽太郎】19日付英主要紙によると、ロンドン警視庁はロシアのプーチン大統領を批判して英国に亡命したロシア連邦保安庁(FSB)の元幹部が毒殺未遂に遭った疑いを強め、捜査に着手した。

 元幹部はプーチン政権の政策を非難していたFSB元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)。今月1日、ロンドン市内のレストランで、ロシア当局のチェチェン住民弾圧を告発してきた著名な女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件(10月上旬)に関与した人物名が記されたリストを情報屋から得た直後、体調を崩し入院した。英国で使用が厳しく制限されている劇物のタリウムが使用されたとみられ、現在も重体という。

 英メディアによると、元中佐は「リストには殺害に関係したとみられるFSBの関係者が含まれている」と話していたという。元中佐の友人らは「FSBが機密情報に迫るリトビネンコ氏の殺害を企てた」などと主張している。

 リトビネンコ氏は00年に英国に政治亡命を申請し、今年10月に市民権を取得した。

毎日新聞 2006年11月20日 東京夕刊

2006年11月21日

毒殺未遂で英警察、精鋭チームを投入

 英国に亡命したロシア連邦保安局の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(41)が毒殺未遂に遭ったとみられる事件で、ロンドン警視庁は20日、精鋭の対テロ担当チームを捜査に投入したことを明らかにした。

 プーチン大統領を批判していた同氏の不可解な容体悪化について警視庁は事態を重視、本格的な捜査に乗り出したとみられる。知人らは「ロシア当局による犯行」と主張。これに対し、ロシア対外情報局の報道官はインタファクス通信に「根拠がない話」としている。

 リトビネンコ氏の家族は同日、髪の毛がほとんど抜けてやせ衰え、集中治療室(ICU)で手当てを受ける同氏の写真を公開。友人の1人は英BBC放送に「生きるか死ぬかは5分5分と医師団に言われた」と語った。

 同氏は1日にロンドン中心部の日本食レストランでイタリア人の情報源に接触し、ロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を入手した後に体調を崩した。英メディアによると、何者かに重金属のタリウムを飲まされた可能性が高い。

日刊スポーツ[2006年11月21日12時27分]

英警察、精鋭チームを投入 元ロ幹部の毒殺未遂疑惑

megalodon.jp.jpg ロンドンで入院中のロシア連邦保安局の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏(共同)

 ロンドン21日共同】英国に亡命したロシア連邦保安局の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(41)が毒殺未遂に遭ったとみられる事件で、ロンドン警視庁は20日、精鋭の対テロ担当チームを捜査に投入したことを明らかにした。

 プーチン大統領を批判していた同氏の不可解な容体悪化について警視庁は事態を重視、本格的な捜査に乗り出したとみられる。知人らは「ロシア当局による犯行」と主張。これに対し、ロシア対外情報局の報道官はインタファクス通信に「根拠がない話」としている。

 リトビネンコ氏の家族は同日、髪の毛がほとんど抜けてやせ衰え、集中治療室(ICU)で手当てを受ける同氏の写真を公開。友人の1人は英BBC放送に「生きるか死ぬかは五分五分と医師団に言われた」と語った。

 同氏は今月1日にロンドン中心部の日本食レストランでイタリア人の情報源に接触し、ロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を入手した後に体調を崩した。英メディアによると、何者かに重金属のタリウムを飲まされた可能性が高い。

西日本新聞 2006年11月21日12時39分

毒殺疑惑の元ロシア幹部、入院写真公開

f-sc-061121-8702-ns.jpg 入院中のロシア連邦保安局の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏(共同)

 亡命先のロンドンで毒殺未遂に遭った疑いのあるロシア連邦保安局の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(41)の入院中の写真が20日、家族を通じ公開された。写真の同氏はひどくやせ衰えている。

 ロンドン警視庁も捜査に乗り出した同事件は、スパイ小説さながらの内容で大きな波紋を広げている。知人らは「ロシア当局による犯行」と主張するが、ロシア対外情報局の報道官はインタファクス通信に「根拠がない話」とコメントした。

 リトビネンコ氏は髪の毛がほとんど抜け、生気のない表情。英BBC放送は医師団の話として同氏の容体が悪化、集中治療室(ICU)で手当てを受けていると伝えた。

 同氏はプーチン大統領を批判し、英国に亡命。今月1日にロンドン中心部の日本食レストランで情報源に接触し、ロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を入手した後に体調を崩したという。

 警視庁は20日、事件に精鋭部隊の反テロ捜査班を投入したことを明らかにした。英メディアによると、リトビネンコ氏は何者かに重金属のタリウムを飲まされた可能性が高い。

日刊スポーツ[2006年11月21日12時49分]

英警察が精鋭チーム投入 露保安局元幹部の毒殺未遂疑惑で

 英国に亡命したロシア連邦保安局の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(41)が毒殺未遂に遭ったとみられる事件で、ロンドン警視庁は20日、精鋭の対テロ担当チームを捜査に投入したことを明らかにした。

 プーチン大統領を批判していた同氏の不可解な容体悪化について警視庁は事態を重視、本格的な捜査に乗り出したとみられる。知人らは「ロシア当局による犯行」と主張。これに対し、ロシア対外情報局の報道官はインタファクス通信に「根拠がない話」としている。

 リトビネンコ氏の家族は同日、髪の毛がほとんど抜けてやせ衰え、集中治療室(ICU)で手当てを受ける同氏の写真を公開。友人の一人は英BBC放送に「生きるか死ぬかは五分五分と医師団に言われた」と語った。

 同氏は今月1日にロンドン中心部の日本食レストランでイタリア人の情報源に接触し、ロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を入手した後に体調を崩した。英メディアによると、何者かに重金属のタリウムを飲まされた可能性が高い。(共同)

産経新聞 (11/21 15:24)

毒殺未遂事件のロ元情報機関員、容体悪化で集中治療と

megalodon-2.jp.jpg 毒殺未遂の被害者、リトビネンコ氏=20日、CNN撮影

ロンドン——英国に亡命したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元要員アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)の毒殺未遂事件で、ロンドンのユニバーシティー・カレッジ病院関係者は20日、同氏の容体が悪化、集中治療室へ移ったことを明らかにした。地元テレビのBBCなどは、毒物は殺鼠(さっそ)剤などに使用される「タリウム」と報じた。

回復の見込みは五分五分とする英メディアの報道もある。

リトビネンコ氏はロシアのプーチン政権を批判する活動を展開。モスクワで先月殺害されたジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん事件を調査すると共に、2004年のウクライナのビクトル・ユーシェンコ現大統領の毒殺未遂事件にロシア政府が関与しているなどと主張。

自ら所属していたFSBには、旧ソ連時代から継続するとされる毒物研究室があるとも述べていた。

2000年にリトビネンコ氏の英国亡命を支援したアレクサンダー・ゴールドファーブ氏は20日、リトビネンコ氏が毒を盛られたのは、ロシア政府に対する反体制的な言動が原因と強調している。

同氏はまた、リトビネンコ氏が今月1日にロンドンのレストランでポリトコフスカヤさん事件についてイタリア人の情報提供者と会食する前、市内のホテルでロシア政府関係者2人と会ったが、この際に飲み物に毒物を入れられた可能性があるとも述べている。この疑惑はリトビネンコ氏自身が電話で漏らしたとしている。ロシア政府関係者の1人はリトビネンコ氏と顔見知りの元国家保安委員会(KGB)職員だったという。KGBは、FSBの前身の組織。

一方、ロシア大統領府のペシコフ副報道官は「リトビネンコ氏の毒殺未遂事件にロシア政府が関与するなどあり得ない。全くばかげたことだ」と反論し、事件に関してはこれ以上、コメントしないと述べた。

ロンドン警視庁筋は特別捜査本部を設け調べているが、容疑者は逮捕されていない。

CNN 2006.11.21 16:50

2006年11月22日

ロ元情報将校「毒殺」未遂、放射性タリウムの可能性も

ロンドン——ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が、亡命先の英国で毒物を盛られたとされる事件で、医師らは21日、同氏が摂取した毒物が殺鼠(さっそ)剤などに使われる「タリウム」ではなく致死性を高めた「放射性タリウム」の可能性もあることを示唆した。

事件では、同氏がプーチン政権を批判していたこともあり、ロシア情報当局の関与が取りざたされている。

リトビネンコ氏は11月1日、チェチェン問題でロシア政府に批判的だった独立系新聞ノーバヤ・ガゼータ紙のジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を得るため、ロンドン市内でイタリア人と会った約1時間後に体調を崩し、入院していた。

入院先のユニバーシティー・カレッジ病院の主治医は「タリウムが原因と思われる症状とそれ以外の症状の両方がある」と指摘。半減期の短い放射性物質が使われた場合、検知が困難になり、本当の原因を突き止められない可能性が出てくる、と述べた。

リトビネンコ氏は脱毛、脱水症状を呈し、心臓と腎臓の障害を起こして、骨髄移植が必要になる可能性があるうえ、心臓の機能低下による合併症も引き起こしているという。治療には数週間から数カ月かかる見込みで、生存の可能性については現段階では判断出来ないとしている。

捜査当局が事件を調べている。

CNN 2006.11.22 16:31

露連邦保安局元幹部毒殺未遂 イタリア人も命狙われる

 【ロンドン=蔭山実】英国に亡命したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺未遂事件で、同氏とロンドンで会ったイタリア人は自らも身の危険を警告されていたとして、背後にロシア国内の犯罪組織の存在を指摘した。

 リトビネンコ氏が入院しているロンドンの病院の医師は21日、初めて公式の見解を発表し、原因はタリウム化合物だとは断定できず、原因物質の特定は不可能との見解を示した。これに対し、毒物の専門家は同日、病院前で報道陣に、リトビネンコ氏は骨髄不全で白血球もゼロに近い状態であることや胃腸の状態から、放射性タリウムを飲まされた可能性があるとの見方を示した。その場合、時間とともに消滅するため、もはや検出は不可能だという。

 一方、リトビネンコ氏と今月1日にロンドンのすしバーで会ったイタリア人のマリオ・スカラメラ氏は21日、ローマでの記者会見で、ある機関からの電子メールで、「ロシア政府の代わりに活動しているといわれる犯罪組織が、リトビネンコ氏らの殺害を企てている」との情報を受け取り、その相談のためにロンドンを訪れたと語った。

 自身も狙われたとするスカラメラ氏は「メールは(プーチン政権を批判したロシア人ジャーナリストの)ポリトコフスカヤさんを殺害した犯罪組織が命を狙っているとの内容だった。標的の中にはほかにイタリアの上院議員が1人含まれていた」と指摘した。

産経新聞 (11/22 18:33)

2006年11月23日

ロシア元スパイ事件、直前の面会者「毒盛ってない」

 ロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られたとされる事件で、重体に陥る直前にロンドンで同氏に接触したイタリア人のマリオ・スカラメッラ氏が21日、ローマで記者団に対し、事件への関与を強く否定した。

 ANSA通信などによると、スカラメッラ氏はロンドンへ行くたびにリトビネンコ氏と接触しており、今月1日も「いつものピカデリー・サーカスで会い、一緒にすしバーへ行った」と説明。「彼はビュッフェから自分で食べ物を取り、スープをオーダーした」などと話し、毒を盛れる状況でなかったと強調した。

 食事中、スカラメッラ氏は「信じられない機密情報」をリトビネンコ氏に渡し、確認するよう頼んだ。情報は10月に殺害されたロシア人記者の暗殺グループのメンバー名と、同グループが暗殺対象としている人名のリストで、「(リトビネンコ氏とスカラメッラ氏の)我々2人の名前も含まれていた」という。

 スカラメッラ氏は、旧ソ連時代の文書や伊情報機関の活動について調査する伊国会の委員会の協力者。22日付伊レプブリカ紙は、米カリフォルニアの研究所に所属する学者と紹介している。

asahi.com 2006年11月23日01時26分

筑前の中2いじめ自殺、町教委調査委が独自アンケート実施

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、町教委が原因究明に向けて設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は22日、いじめの実態把握のため独自アンケートを行った。

 同校の2年生約120人が対象。生徒が男子生徒へのいじめや嫌がらせについて見聞きしたことを、時期や場所を含めて詳細に尋ねる内容で、生徒の本音を引き出せるよう、記入や回収の際に教職員は立ち会わせなかった。調査委は今後、アンケート結果を整理し、男子生徒を取り巻く環境が入学時からどう変化したかを検証。自殺に至った背景を探るのに役立てる。

読売・九州発 11月23日

ロシア元情報将校の容体、危険な状態と 毒殺未遂事件

ロンドン——ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元将校でプーチン政権批判を続けてきたアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が、亡命先の英国で毒物を盛られたとされる事件で、同氏の友人は23日、容体が前日夜から悪化、非常に危険な状態にある、と述べた。

心臓機能が悪化、人工呼吸装置を装着しているという。入院先のユニバーシティー・カレッジ病院も声明で、容体の悪化を認めた。集中治療を引き続き受けているとしている。

リトビネンコ氏は11月1日、チェチェン問題でロシア政府に批判的だった独立系新聞ノーバヤ・ガゼータ紙のジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を得るため、ロンドン市内でイタリア人と会った約1時間後に体調を崩し、入院していた。

同氏が摂取した毒物は特定されていないが、医師らは殺鼠(さっそ)剤などに使われる「タリウム」ではなく、致死性を高めた「放射性タリウム」の可能性も示唆している。

CNN 2006.11.23 19:03

2006年11月24日

ロシア連邦保安局元幹部の容体悪化

 亡命先のロンドンで毒殺未遂に遭ったとみられ、入院中のロシア連邦保安局の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏の容体が22日夜から23日朝にかけて急速に悪化し、一時心停止の状態になったことが23日分かった。同氏の友人が英BBC放送などに明らかにした。

 リトビネンコ氏は人工呼吸器を付け、いったん持ち直したものの、危険な状態が続いている。また、エックス線検査で腹部など3カ所に異常が確認されたといい、容体悪化との関連を調べているという。

日刊スポーツ [2006年11月24日7時10分]

ロシア連邦保安局元幹部が死亡・毒殺疑惑、情報機関が関与か

 【ロンドン24日共同】英BBC放送によると、亡命先のロンドンで毒殺未遂に遭ったとみられ、入院中だったロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が23日、死亡した。病院当局者が明らかにした。ロシアの情報機関の関与も疑われ、英警察が捜査に着手していた。

 リトビネンコ氏は今月1日、ロンドンの日本食レストランなどでイタリア人の情報源と接触。プーチン政権批判を展開していたロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが先月、モスクワで殺害された事件の情報を入手した後、体調を崩した。

 病院側は23日、容体が悪化し、かなり深刻だと発表していた。

 FSBは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後身。リトビネンコ氏はFSB中佐だった1998年、ロシアの政商ベレゾフスキー氏の暗殺を上司から命じられたと記者会見で爆弾発言。その後、英国に政治亡命した。〔共同〕

日経新聞 2006/11/24 (10:05)

毒殺疑惑のロシアFSB元幹部が死亡

 英BBC放送によると、亡命先のロンドンで毒殺未遂に遭ったとみられ、入院中だったロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が23日、死亡した。病院当局者が明らかにした。ロシアの情報機関の関与も疑われ、英警察が捜査に着手していた。

 リトビネンコ氏は今月1日、ロンドンの日本食レストランなどでイタリア人の情報源と接触。プーチン政権批判を展開していたロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが先月、モスクワで殺害された事件の情報を入手した後、体調を崩した。

 病院側は23日、容体が悪化し、かなり深刻だと発表していた。

 FSBは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後身。リトビネンコ氏はFSB中佐だった1998年、ロシアの政商ベレゾフスキー氏の暗殺を上司から命じられたと記者会見で爆弾発言。その後、英国に政治亡命した。

日刊スポーツ [2006年11月24日10時5分]

毒盛られたロシア元情報将校、死亡

 亡命先のロンドンで毒を盛られ、重体となっていたロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、死亡した。ロンドン警視庁は本格的な捜査に乗り出したが、治療にあたってきた病院の医師は同日、毒性の強い放射性タリウムによる症状との見方を否定。真相究明のかぎを握る毒物はいまだ特定されず、事件の闇は深まっている。

asahi.com 2006年11月24日10時07分

ロシア元情報将校が死亡、毒物は依然不明と

megalodon.jp-2.jpg 生前のアレクサンドル・リトビネンコ氏=2002年5月、英ロンドンの自宅で撮影

ロンドン(CNN) 亡命先の英国で毒物を盛られたとされるロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏が23日夜(日本時間24日朝)、ロンドン市内の病院で死亡した。43歳だった。捜査当局によると、毒物の正体は不明のままだという。

リトビネンコ氏が入院していたユニバーシティー・カレッジ病院は、「最善を尽くした」との声明を発表したが、捜査にかかわるとして詳細は明らかにしなかった。

同氏が摂取した毒物は当初、殺鼠(さっそ)剤などに使われる「タリウム」や放射性物質の可能性があるとみられたが、検査の結果は陰性だったという。警察は捜査続行の構えを示しているが、担当医の1人は「最終的に死因が特定できないこともあり得る」と述べた。

リトビネンコ氏は、チェチェン問題などでプーチン政権を強く批判してきた。先月、独立系新聞のジャーナリストが殺害された事件にロシア政府が関与していたとの見方を示し、11月1日にロンドン市内のすし店で、同事件に関する情報提供者と称する人物と会った直後に体調を崩した。

友人によると、同氏は入院中、計15時間以上にわたって捜査員らとの面会を続けた。脱水症状や心不全、脱毛などの症状を示していたが、22日夜から容体が悪化し、危険な状態にあると伝えられていた。

CNN 2006.11.24 10:26

ロシアの黒い霧・KGBの元将校が怪死する

 「またも」プーチン政権に対して批判的な書物を著している人物が殺された。

 今月1日、中毒症状を起こし入院していたアレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンの病院で23日死亡。リトビネンコ氏はロシア連邦保安局(FSB)の前身である旧ソ連の秘密警察・国家保安委員会(KGB)の元将校で、6年前「ロシアの政商ベレゾフスキー氏の暗殺を上司から命じられた」と記者会見で発言。その後、英国に亡命していた。1999年、モスクワなどロシア国内3都市でアパート連続爆破事件が起きた際、リトビネンコ氏は「事件はFSBの仕業」と主張する著書を刊行していた。

 各種の報道から1日の氏の行動を追うと、ロンドン市内で3人に会っている。始めはKGBの元同僚であったルゴボイ氏。ルボゴイ氏はクレムリンの支援を得て、現在モスクワで探偵事務所を開いているという。次に会ったのが、“身元不明のロシア人”で二人がお茶を飲んでいることが判明している(英紙『ザ・タイムズ』は、この身元不明のロシア人を「最も疑わしい人物」と伝えている)。(読売新聞 など)

 そして、最後に会ったのが、ロシア諜報機関を研究しているイタリア人で、市内のすし店で会談した。

 【食事中、スカラメッラ氏は「信じられない機密情報」をリトビネンコ氏に渡し、確認するよう頼んだ。情報は10月に殺害されたロシア人記者(ポリトコフスカヤ女史)の暗殺グループのメンバー名と、同グループが暗殺対象としている人名のリストで、「(リトビネンコ氏とスカラメッラ氏の)我々2人の名前も含まれていた」という】(asahi.com)

 リトビネンコ氏は、この後、帰宅後に倒れ入院した。タリウムによる中毒と診断された。(毎日新聞 など)

 次々と起こる“怪死”に対して、ロシア当局は「関与していない」とコメントしているが、それだけで頷く人が何人いるだろうか?『ラジオ・フリーヨーロッパ』によれば1991年のソ連崩壊後、ジャーナリストの殺害は42人に上り(プーチン政権になってからは12人)、真犯人は一人もあがっていない、という。

 【ロシアの情報当局は事件への関与を否定しているが、政権を批判する勢力を「ロシアの敵」とする傾向は根強い。外国人排斥を訴える民族主義の広がりもあり、「ロシアの敵」を標的とした暗殺事件が今後も増えることが懸念される。ソ連崩壊後、元国防相の汚職疑惑を追及していたジャーナリストや政府関係機関の汚職を調査していた民主派の女性議会議員が暗殺される事件などが相次いだ。ここ数年はチェチェン紛争に直接関係するか、同紛争をめぐり政権を糾弾する人物の暗殺や暗殺未遂が目立つ】(手口は旧KGB流)

 ロンドン警視庁はリトビネンコ氏が死亡する前の20日、精鋭の対テロ担当チームを捜査に投入したことを明らかにした。両国間において下手な政治的取引をせずに真実が明らかにされることを願って止まない。そして、国際社会はロシアの現実を無視することはできないだろう。

関連記事:アンナ・ポリトコフスカヤさん追悼集会(田中龍作) など

(志鎌誠)

11/24 JanJan

毒殺未遂のロシア保安局元幹部が死亡

megalodon.jp-3.jpg 死亡したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏(AP)

 【ロンドン=蔭山実】亡命先のロンドンで毒殺未遂にあったロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が23日夜(日本時間24日朝)、入院先の病院で死去した。タリウム中毒に近い症状を起こして治療を受けていたが、容体が急変した。警察当局は捜査を継続する方針だが、病院では毒物は特定できないとしており、事件解明は一層困難になった。

 ロンドン中心街の病院は23日夜、「あらゆる延命措置を施したが、急激に容体が悪化し、リトビネンコ氏は亡くなった」と発表した。

 死亡に至った原因物質は頭髪が抜け落ちて呼吸器障害を起こすといった症状からタリウム化合物の可能性が強いものの、病院側は原因物質の特定は不可能と判断。時間とともに消滅する放射性タリウムが原因との毒物専門家の指摘にも疑問を呈している。

 リトビネンコ氏はロシア人の女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害事件に関連して、1日にロンドン中心街の寿司バーで、イタリア人と会った後、体調を崩して治療を受けていた。このイタリア人は会見で、リトビネンコ氏の毒殺未遂事件への関与を否定している。

 一方、リトビネンコ氏は同日、イタリア人と会う前に、ロンドンのホテルで2人と会い、紅茶を飲んだという。当初、ロシア人の知人1人といわれたが、23日付の英紙タイムズは「ウラジーミル」とだけ名乗る同氏の知らない人物がいたと報じた。警察当局はロシア人の知人、イタリア人に次ぐ「第3の男」として関心を持っているという。

産経新聞 (11/24 12:04)

毒殺疑惑深まる?亡命の露情報機関元中佐が死亡

 【ベルファスト(英・北アイルランド)=本間圭一】何者かに毒を盛られたとされ、重体に陥っていたロシアの情報機関・連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドンの病院で死亡した。

 ロンドン警視庁は、毒殺事件として捜査する方針で、ロシア諜報(ちょうほう)機関の関与を指摘する見方も浮上している。

 これまでの調べでは、リトビネンコ氏は今月1日午前、ロンドンのホテルで、FSBの前身である旧ソ連スパイ機関「国家保安委員会」(KGB)の元スパイ(ロシア人)らとお茶を飲んでいたことが判明。

 さらに、この日の午後には、ロンドンの日本食レストランで、イタリア人情報提供者から、先月殺害されたロシア人女性記者に関する情報を入手した。だが、その後、体調を崩して入院、17日から集中治療を受けていた。当初、劇物のタリウムが原因との説が浮上していたが、原因特定には至っていないという。

 リトビネンコ氏は1998年、FSBによる要人暗殺の内幕を告発し、2000年に妻や子供とともに英国に亡命。その後もプーチン政権を批判し続けていた。

 ロシア国内外で最近、プーチン政権を批判するロシア人の殺害事件や不審な死が相次いでいるが、ロシア政府は、一切の関与を否定している。

(2006年11月24日12時38分 読売新聞)

重体のロシア元情報員が死亡=英当局が捜査−プーチン政権関与説も

 【ロンドン24日時事】英国亡命中に毒を盛られたとされ、入院中だった元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドン市内の病院で死亡した。治療に当たっていた病院のスポークスマンが発表した。ロシアの防ちょう機関、連邦保安局(FSB)の関与も疑われており、英ロ関係などに尾を引きそうだ。

 病院は「(同氏の)延命のためにできることをすべて行った」としている。医師団は劇物のタリウム使用説などを否定したが、死因は明らかにされていない。同氏の容体は22日から急速に悪化していた。

 リトビネンコ氏は今月1日、ロンドン市内の日本食レストランでイタリア人の情報源と接触。10月に起きたロシアの著名な女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に絡む情報を入手したが、食事後に倒れた。知人らはロシア情報当局による毒殺ではないかと主張。ロンドン警視庁が特別捜査を開始した。同氏は同じ日に2人のロシア人とも面会していた。

(時事通信) - 11月24日13時1分更新

毒を盛られたとされる露連邦保安局元幹部、英国で死亡

 11月23日、亡命先の英国で毒物を盛られたとされるロシア連邦保安局元幹部のアレクサンドル・リトビネンコ氏が死亡。入院先で20日撮影、提供写真(2006年 ロイター)

 [ロンドン 23日 ロイター] ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンの病院で現地時間23日午後9時21分(日本時間24日午前6時21分)死亡した。

 同氏は亡命先の英国で毒物を盛られたとされ、今週に入って意識不明に陥り集中治療を受けていた。

 ただ、病院の医師団は、同氏の死因について正確には不明だとしている。

 英警察当局はこの「原因不明」の死について捜査を進めている。

(ロイター) - 11月24日14時6分更新

露毒殺?:重体の元保安庁中佐が死亡 体制批判で英亡命中

megalodon.jp-4.jpg ロンドンの自宅で、ロシア当局を批判する著書を手にするリトビネンコ氏(02年5月10日撮影)=AP

 【ロンドン小松浩】毒を盛られた疑いで重体となっていた元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドン市内の病院で死亡した。死因となった毒物の特定は困難とみられている。ロシア政府や治安当局は関与を全面否定しているが、ロシア治安当局関係者の「毒殺」関与を疑う見方が出ており、英国や欧州各国でプーチン露大統領の強権体質に対する警戒感が高まるのは必至だ。

 リトビネンコ氏は今月1日、イタリア人の防衛コンサルタントとロンドン市内のすし店で会った後、突然、体調を崩した。17日にロンドン市内の病院に入院したが、22日夜に心臓発作を起こして容体が悪化、23日に危篤となっていた。

 英メディアによるとリトビネンコ氏はイタリア人と会う前、2人のロシア人とロンドン市内のホテルで面会した。うち1人はFSBの前身・旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元幹部だったとされる。リトビネンコ氏の友人は英スカイテレビに対して、この時に紅茶に毒を盛られたとの見方を示した。

 リトビネンコ氏はプーチン体制の批判者で、6年前に英国に亡命。先月のアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件の真相を追う資料などを持っていたという。イタリア人コンサルタントはリトビネンコ氏と会った際、自分たち2人の名前やポリトコフスカヤ記者の名前が載った「暗殺対象者」リストを渡し、注意を呼びかけたと説明している。

 毒物は当初、重金属のタリウムか放射性物質との報道があったが、リトビネンコ氏の治療にあたった医師は両説を否定、「何が原因かは依然不明だ」と記者団に語った。毒物の特定は不可能との見方が強い。

 毒殺未遂容疑で事件を捜査していたロンドン警視庁は23日夜、リトビネンコ氏の死を「原因不明の死」として扱うとの声明を出し、現時点では毒殺と断定せずに捜査を継続する姿勢を示した。

megalodon.jp-5.jpg ◇ロシアの暗部に不信感広がる

 【モスクワ町田幸彦】アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺疑惑は強権支配を続けるプーチン露政権への不信感を国際社会に広げそうだ。プーチン政権のチェチェン弾圧を批判してきたアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件が先月に起きたばかり。いずれも容疑者不明とはいえ、「反プーチン派抹殺」の続発は何らかの陰謀が常にうごめくロシアの暗部を浮き彫りにしている。

 99年、モスクワなどロシア国内3都市でアパート連続爆破事件(計約300人死亡)が起きた際、プーチン首相(当時)はチェチェン武装勢力の犯行を示唆し、第2次チェチェン紛争に突入した。これに対して、リトビネンコ氏は「事件はFSBの仕業」と主張する著書を刊行。同書のロシア国内搬入をFSBは禁止した。

 リトビネンコ氏と連絡を取り、アパート連続爆破事件のFSB関与疑惑を調査した野党のユシェンコフ下院議員は03年4月、何者かによって射殺された。当時、ロシア紙は「次は誰か」という見出しを記事に掲げていた。

 プーチン大統領はチェチェン問題での強硬策によって国民の支持を集め、00年の選挙に初当選した。その原点ともいえるアパート連続爆破事件へのFSB関与を指摘する動きには強く反論してきた。

 リトビネンコ氏の事件についてロシア対外情報局のイワノフ報道局長は22日、「ロシアの情報機関がかかわったというような話はまったくのナンセンスだ」と全面否定し、この事件が露英関係に影を落とすものではないと強調した。

 2期目のプーチン政権は「シロビキ」と呼ばれる治安機関・軍出身者が政権中枢を握る構造を作り上げた。今年7月、議会はFSBや軍の情報機関が国内外で「テロリスト殺害」の作戦を指示できる大統領権限を承認した。大統領と同じくKGB出身のイワノフ国防相は11月に軍事情報部(GRU)本部の新設ビルを披露した際、活動強化を言明した。情報機関の活動拡大容認の背景にはロシアで汚職横行が批判される内務省(警察、検察)、国防省(軍)よりもFSBの方が国民の信頼を集めている事情がある。

毎日新聞 2006年11月24日 11時26分 (最終更新時間 11月24日 15時35分)

露FSB元幹部死亡 毒殺未遂 警察「第3の男」に関心

 【ロンドン=蔭山実】亡命先のロンドンで毒殺未遂にあったロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が23日夜(日本時間24日朝)、入院先の病院で死去した。タリウム中毒に近い症状を起こして治療を受けていたが、容体が急変した。警察当局は捜査を継続する方針だが、病院では毒物は特定できないとしており、事件解明は一層困難になった。

 ロンドン中心街の病院は23日夜、「あらゆる延命措置を施したが、急激に容体が悪化し、リトビネンコ氏は亡くなった」と発表した。

 死亡に至った原因物質は頭髪が抜け落ちて呼吸器障害を起こすといった症状からタリウム化合物の可能性が強いものの、病院側は原因物質の特定は不可能と判断。時間とともに消滅する放射性タリウムが原因との毒物専門家の指摘にも疑問を呈している。

 リトビネンコ氏はロシア人の女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害事件に関連して、今月1日にロンドン中心街のすしバーで、イタリア人と会った後、体調を崩して治療を受けていた。このイタリア人は会見で、リトビネンコ氏の毒殺未遂事件への関与を否定している。

 一方、リトビネンコ氏は同日、イタリア人と会う前に、ロンドンのホテルで2人と会い、紅茶を飲んだという。当初、ロシア人の知人1人といわれたが、23日付の英紙タイムズは「ウラジーミル」とだけ名乗る同氏の知らない人物がいたと報じた。警察当局はロシア人の知人、イタリア人に次ぐ「第3の男」として関心を持っているという。

(産経新聞) - 11月24日16時8分更新

生前にプーチン氏関与責める声明、ロ元情報将校の死亡

 英国亡命中に毒を盛られたとされ、入院中だった元ロシア情報機関員のアレクサンドル・リトビネンコ氏(左は2004年9月14日、右は入院後の06年11月20日に撮影)。23日夜、ロンドン市内の病院で死亡した(AFP=時事)13時42分更新

ロンドン——亡命先の英国で23日夜に死亡したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)の「毒殺疑惑」で、同氏が生前に声明を作成し、プーチン・ロシア大統領が陰謀の「主犯」などと主張していることが24日分かった。

友人に11月21日に口述していたもので、「あなた(プーチン大統領)は生命や文明の価値への尊敬がないことを自ら示した。大統領の地位にふさわしくなく、文明国の国民の信頼にも値しないことを見せ付けた」と非難している。

友人が声明を発表、代読した。リトビネンコ氏は、チェチェン問題などでプーチン政権の強権体質を強く批判。先月、独立系新聞のジャーナリストが殺害された事件にロシア政府が関与していたとの見方を示し、11月1日にロンドン市内のすし店で、同事件に関する情報提供者と称する人物と会った直後に体調を崩した。

記者殺害に加担したロシア政府当局者のリストも入手していたとの情報もある。

リトビネンコ氏は声明で「あなたはたった1人の男を黙らせることに成功するかもしれない。だが、世界中から起きる抗議があなたの耳元に生涯、響くだろう」と指摘している。大統領が事件に関与しているとの具体的な証拠には触れていない。

死因となったとみられる毒物の正体は不明のまま。入院先の病院は詳しい死因も発表していない。ロンドン警視庁は、不審死の事件として調べている、と発表した。友人によると、リトビネンコ氏は入院先で捜査員の聴取を15時間以上受け入れたという。

事件の発覚以来、ロシア政府の関与疑惑がメディアで報じられていたが、同国大統領府は24日、「馬鹿げた見方。反応する価値もない」と主張。ロシアのインタファクス通信は22日、FSBの報道担当がリトビネンコ氏のロンドンでの交流相手には犯罪組織の構成員がもいた、と述べたとも伝えている。

リトビネンコ氏はFSBの大佐も務めたが、チェチェンの分離主義勢力への同情を強め、ロシア軍の武力を前面に出した政策を非難。2000年に出国し、英国で亡命した。

CNN 2006.11.24 21:46

死亡の元FSB幹部、プーチン大統領非難の声明

 亡命先のロンドンで毒を盛られたとされ、23日に死亡したロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の友人が24日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

 声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を強く非難している。(共同)

産経新聞 (11/24 22:21)

亡命の元スパイ死亡、英当局が露との関連本格捜査

 【ベルファスト(英・北アイルランド)=本間圭一】毒殺未遂事件に巻き込まれたとされる露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が死亡したことを受け、英メディアは24日、露情報機関が事件に関与したとの見方を一斉に伝えた。

 同氏の死因はなお特定されず、英政府も沈黙を守っているが、英捜査・情報当局は、事件とロシアとの関連の本格捜査に乗り出した模様だ。

 24日付の英紙ザ・タイムズは、リトビネンコ氏が意識を失う直前に、「あいつらがおれを狙ったんだ」と激高していた様子を伝えた。また、大衆紙サンは、「(リトビネンコ氏が)死亡したベッドからクレムリン(露政府)へ批判」と伝え、ロンドンの病院で23日夜に死亡した同氏が生前、プーチン政権の陰謀を示唆していた点を紹介した。

 ロンドン警視庁は既に、「対テロ担当班」を捜査に投入しているが、英紙ガーディアンによると、英情報当局者は「今回の事件に露情報機関がかかわっている可能性を除外しない」とコメントした。情報機関に詳しい英紙記者によると、英国家保安部(MI5)は既に、英対外情報部(MI6)と連携し、英国内で暗躍する露スパイの追跡を始めている可能性があるという。

(2006年11月24日22時28分 読売新聞)

英国 毒殺事件でプーチン政権非難 地元メディア

 元ロシア連邦保安庁中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られた疑いで死亡した事件で、英国のメディアはロシア治安当局の関与が濃厚と指摘し、プーチン政権の「国家犯罪」だと非難を強めている。ロシアがからむ「暗殺」疑惑の続発は、英露関係、欧州連合とロシアの関係の将来に、暗い影を落としている。

(毎日新聞) - 11月24日22時35分更新

プーチン大統領に怨念=死亡の元ロシア情報員が遺書−英

 元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏の父親。同氏が残した遺書が公表され、プーチン大統領を名指しし「わたしの死によって高い代償を払う」と怨念に満ちた言葉を連ねている(24日、ロンドン)(EPA=時事)09時08分更新

 【ロンドン24日時事】英亡命中に毒を盛られて殺害されたとみられる元ロシア情報機関員、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が死に臨んで残した遺書が24日、友人を介して公表された。同氏はこの中で、プーチン・ロシア大統領を名指しし、「わたしの死によって高い代償を払う」と怨念(おんねん)に満ちた言葉を連ねている。

 遺書は、21日に死期を悟ったリトビネンコ氏が口述筆記させたもので、プーチン大統領に呼び掛ける形式でつづられている。

(時事通信) - 11月24日23時1分更新

「事件の黒幕」露大統領を激しく糾弾、元中佐が遺書

 ロンドンで怪死した元ロシア情報機関員リトビネンコ氏の遺書。プーチン大統領を名指し、「1人の人間を沈黙させられても、あなたの耳には終生、人々の抗議の声が響き続けよう」と警告している(24日、ロンドン)(EPA=時事)21時09分更新

 【ベルファスト(英・北アイルランド)=本間圭一】毒殺未遂事件に巻き込まれたとされる露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が死亡したことを受け、事件の黒幕としてプーチン大統領を激しく糾弾する同氏の遺書が24日、公表された。

 同氏の死因はなお特定されていないが、露情報機関が事件に関与したとの見方は強く、英捜査・情報当局も、事件とロシアとの関連の本格捜査に乗り出した模様だ。

 遺書は21日に作成されたもので、リトビネンコ氏の友人が24日、ロンドンで読み上げた。同氏はその中で、プーチン大統領に対し、「私を黙らせることに成功したかもしれないが、それは代償を伴う」と警告。「あなたは自らの野蛮で冷酷な一面を示したのだ」と指摘して、プーチン大統領が事件に関与したと批判した。

 一方、24日付の英紙ザ・タイムズは、リトビネンコ氏が意識を失う直前に、「あいつらがおれを狙ったんだ」と激高していた様子を伝えた。

 今回の事件を巡っては、ロンドン警視庁は既に、「対テロ担当班」を捜査に投入しているが、英紙ガーディアンによると、英情報当局者は「今回の事件に露情報機関がかかわっている可能性を除外しない」とコメントした。情報機関に詳しい英紙記者によると、英国家保安部(MI5)は既に、英対外情報部(MI6)と連携し、英国内で暗躍する露スパイの追跡を始めている可能性があるという。

(2006年11月24日23時40分 読売新聞)

2006年11月25日

元ロシア情報機関幹部が死亡

 亡命先のロンドンで毒を盛られたとされ、入院中だった情報機関のロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が23日、死亡した。詳細な死因は不明。英内務省は24日、リトビネンコ氏は放射性物質を飲まされた疑いが強いとして、死因解明のため専門医チームを招集、本格捜査に着手した。

 ロシア情報機関の関与の疑いも指摘されている。ロシア側は関与を否定しているが、捜査の進展次第で両国の外交関係が悪化する可能性もある。

 英メディアによると、リトビネンコ氏は1日、ロンドンのホテルでロシアの元情報機関員らと会った後、日本食レストランでイタリア人の情報源と接触。プーチン政権批判を展開していたロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが先月殺害された事件の情報を入手した後、体調を崩した。どこで毒を盛られたかなどは判明していない。

 リトビネンコ氏の友人は24日「私を黙らせることに成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになる」などと同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

 一方、ロシア通信によると、同国大統領府のペスコフ副報道官は24日、「人の死はいつも悲劇だが、これは英国の問題だ」と述べ、事件へのロシアの関与をあらためて否定した。

日刊スポーツ [2006年11月25日0時12分]

露大統領、毒殺への政府関与を否定…捜査協力の意向も

 【ブリュッセル=林路郎】フィンランドからの報道によると、ロシアのプーチン大統領は24日、欧州連合(EU)との首脳会議のために訪れたヘルシンキで記者会見し、ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の死亡に露情報機関の関与が疑われていることについて、「そうした類の憶測には根拠がない」と述べ、否定した。

 露側が捜査に協力する意向も示した。大統領は「人間の死は常に悲劇。近親者や家族に弔意を捧げる」と語る一方、リトビネンコ氏の遺書について、「生前にあったのなら、なぜもっと早く公表されなかったのか」と疑問を呈した。

(2006年11月25日0時53分 読売新聞)

死亡の情報機関幹部の体内から放射性物質

 AP通信によると、英保健当局は24日、亡命中のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウムが検出されたと明らかにした。リード英内相は同日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。詳しい死因の究明のため、警察当局が各地から放射性物質の専門家を招集し、本格捜査に着手したことも明らかにした。英政府高官が事件の詳細についてコメントしたのは初めて。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで開いた記者会見で「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」とロシア当局による暗殺との見方を否定。しかし、ロシア当局が捜査に協力する用意はあると表明した。

 また、リトビネンコ氏の友人は同日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

 声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を強く非難している。

日刊スポーツ [2006年11月25日1時48分]

体内から放射性物質検出/元幹部死亡で英が本格捜査

 【ロンドン24日共同】英保健当局は24日、亡命中のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウムが検出されたと発表した。リード英内相は同日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。詳しい死因の究明のため、警察当局が各地から放射性物質の専門家を招集し、本格捜査に着手したことを明らかにした。英政府高官が事件の詳細についてコメントしたのは初めて

 BBC放送は、元幹部が立ち寄ったロンドンの日本食レストランとホテルでも放射線が検出されたと報道。ロイター通信によると、英外務省はロシア側と外交ルートを通じ接触、事件は外交問題に発展した。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで開いた記者会見で「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」とロシア当局による暗殺との見方を否定。しかし、ロシア当局が捜査に協力する用意はあると表明した。

 また、リトビネンコ氏の友人は同日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

 声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を強く非難している。

四国新聞 2006/11/25 01:54

体内から放射性物質検出 元幹部死亡で英が本格捜査

 【ロンドン24日共同】英保健当局は24日、亡命中のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウムが検出されたと発表した。リード英内相は同日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。詳しい死因の究明のため、警察当局が各地から放射性物質の専門家を招集し、本格捜査に着手したことを明らかにした。英政府高官が事件の詳細についてコメントしたのは初めて

 BBC放送は、元幹部が立ち寄ったロンドンの日本食レストランとホテルでも放射線が検出されたと報道。ロイター通信によると、英外務省はロシア側と外交ルートを通じ接触、事件は外交問題に発展した。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで開いた記者会見で「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」とロシア当局による暗殺との見方を否定。しかし、ロシア当局が捜査に協力する用意はあると表明した。

 また、リトビネンコ氏の友人は同日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

 声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を強く非難している。

西日本新聞 2006年11月25日01時55分

体内から放射性物質 ロ元スパイ死亡 英が本格捜査着手

 【ロンドン24日共同】英保健当局は24日、亡命中のロンドンで死亡したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウム210が「相当量」検出されたと発表した。英BBC放送は、元スパイである同氏が食事をしたとされるロンドンの日本食レストランでも、英警察当局が放射線を検出したと報じた。

 英メディアはリトビネンコ氏が暗殺された可能性が高いとしており、リード英内相は同日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。詳しい死因を解明するため、警察当局が各地から放射性物質の専門家を招集し、本格捜査に着手したことを明らかにした。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」と語り、暗殺説を否定。一方で、捜査協力する用意はあると表明した。

 リトビネンコ氏の友人は同日、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。声明は「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」と、同大統領を非難している。

 FSBは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後身。リトビネンコ氏はFSB中佐だった1998年、ロシアの政商ベレゾフスキー氏の暗殺を上司から命じられたと記者会見で爆弾発言。その後、英国に政治亡命した。

=2006/11/25付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年11月25日02時09分

[英国]露毒殺疑惑の死亡者、尿から大量の放射性物質

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られた疑いで死亡した事件で、英健康保護庁は24日、同氏の尿から大量の放射性物質ポロニウム210が発見されたと発表した。これが死亡につながった可能性が大きいとみられる。
 英警察当局は同日、ロンドン市内のリトビネンコ氏の自宅などを捜索。同氏がいつ、どこで、どういう形でポロニウム210を摂取したのか解明を急いでいる。

 一方、リトビネンコ氏が病床で残したプーチン批判の声明が24日、同氏の友人によって公開された。この中で同氏はプーチン大統領を「野蛮で冷酷」と非難。「あなたは私を黙らせることに成功したかもしれないが、それは代償を伴う。ミスター・プーチン、世界中の抗議の叫び声が、あなたの耳の中で生涯響き渡るだろう」と語った。

 英各紙は「プーチンはロシアを専制政治に逆戻りさせた」(デーリー・テレグラフ紙)と批判、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の手口に似ているとして、ロシア当局が関与した「毒殺」の疑いが強いとみている。

 英国には富豪べレゾフスキー氏やチェチェン独立派の穏健グループ指導者ザカエフ氏ら、ロシアの反体制派が多く亡命している。ロシアは彼らの身柄引き渡しを求めてきたが、英政府は一貫して拒否。反体制派の身柄をめぐって両国関係が緊張する中で今回の「毒殺」疑惑が起きた。

 ブレア政権は捜査を見守る構えだが、プーチン政権下で民主主義が後退しているとの懸念は欧州各国に根強い。「毒殺」疑惑は、欧州側のこうした対露不信を、一層増幅させる可能性がある。

 これに対しロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキでの記者会見でリトビネンコ氏の家族に「心から哀悼の念を示したい」と語ったが、大統領が関与したという見方については「全く根拠のない憶測だ」と述べた。 一方、死亡したリトビネンコ氏が体調急変前に会った元KGB将校のルゴボイ氏ら2人が同日、ロシアの民間ラジオ局「モスクワのこだま」のインタビューに応じ、事件への関与を否定した。2人は「1日にロンドン市内のホテルのバーでリトビネンコ氏と商談で会ったが、同氏は何も飲まなかった」と証言した。

 【ポロニウム】 α線を出す放射性物質。1898年にキューリー夫人が発見した。元素の中では人体に対して最も有毒といわれ、1ミリグラムのポロニウム210は、5グラムのラジウムとほぼ同じ放射線を出す。研究用のほか、核爆弾の起爆剤や原子力電池の原料として使われる。

毎日新聞 2006年11月25日02時30分

尿から大量の放射能=英警察、真相解明急ぐ−元ロシア情報員怪死

 【ロンドン24日時事】英国亡命中の元ロシア情報機関員、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が怪死した事件で、英保健当局は24日、同氏の尿から大量の放射能が見つかったと発表した。「恐らく放射性物質のポロニウム210によるものだ」としており、同氏が毒性の強い放射性物質を盛られた疑いが濃厚になった。ロシア当局の事件関与を疑う見方が出ている中、ロンドン警視庁も本格的な捜査に着手、事件の真相解明に全力を挙げる。

(時事通信) - 11月25日3時0分更新

元露スパイ死亡で深まる謎...外務省元主任分析官・佐藤氏に聞く

 亡命先のロンドンで毒を盛られたとされ、入院中だった情報機関のロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が23日、死亡した。病院当局者が明らかにした。ロシアの情報機関の関与も疑われ、英警察が捜査に着手。だが、ロシア側は関与を否定しており、謎は深まるばかりだ。果たしてロシア政府は関与しているのか? 背景は? ロシアと太いパイプを持つ外務省元主任分析官・佐藤優氏(46)=休職中=に、今回の事件について聞いた。

 英メディアによると、40代のリトビネンコ氏は今月1日、ロンドンの日本食レストランでイタリア人の情報源と接触。プーチン政権批判を展開していたロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが先月、モスクワで殺害された事件の情報を入手した後、体調を崩していた。

 英国では、この「毒殺事件」が波紋を広げている。リトビネンコ氏はプーチン政権への厳しい批判で知られ、英メディアはロシア情報機関の関与を主張する関係者の発言を大々的に報道。ロシア側は「まったくナンセンス」(大統領府)と強い不快感を表明している。

 佐藤氏は“ロシア情報機関の関与”説について否定した。

 「まず、今回の事件で誰が得をするかを考えないといけない。ロシア政府は何も得をしません。関与していないでしょう。イギリスの“情報戦”の可能性があります。今回の事件はストーリーができすぎている。中東情勢が緊張してきていて、(欧米への)ロシアの影響力が強まることへのけん制の意味があるのではないでしょうか」

 21日付の英主要紙は、髪が抜け、集中治療室(ICU)で治療を受けるリトビネンコ氏の写真を1面に掲載。「毒物使用はロシア情報機関のお家芸」(インディペンデント紙)などと疑惑を指摘する論調が並んだ。

 詳細な死因は不明だが、重金属のタリウムか、放射性物質を飲まされたとの推測もある。FSBは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後進。冷戦時代にKGBや東欧諸国の情報機関が毒物を使用したため、毒殺は「KGBの手法」との見方が根強い。

 だが、ここでも佐藤氏は別の見方をする。

 「毒を与えるというのは殺しが目的ではなく、警告を与えるという意味。毒を盛られると、人は反射的に慎重になるんです。本当に消そうと思えば、自殺か交通事故に見せかけて消す。ロシアの情報機関が、毒を盛るようなことはしないと思います」

 リトビネンコ氏は英国に亡命後、チェチェン独立派武装勢力のテロとされた99年のモスクワのアパート爆破事件について、第2次チェチェン侵攻の口実を得るためのFSBの謀略だったとの暴露本を出版している。

 佐藤氏は事件の背景を次のように語った。

 「ロシアの政府組織ではなく、マフィアが関与していると思います。チェチェンの利権はいくつかのマフィアが仕切っており、リトビネンコ氏らは、そうしたマフィアの“抗争”に巻き込まれた可能性が高い。今後、ロシア政府は『事実無根』と1か月くらい静観した後、“犯人探し”をしてやられた分だけやり返すでしょう」

 ◆佐藤 優(さとう・まさる)1960年1月18日埼玉県生まれ。46歳。85年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館を経て、95年から同省国際情報局分析第1課。外交官として勤務するかたわらモスクワ国立大学哲学部客員講師(神学・宗教哲学)、東京大学教養学部非常勤講師(ユーラシア地域変動論)を務めた。著書に「国家の罠」「自壊する帝国」(新潮ドキュメント賞éワ)など。

(2006年11月25日06時04分 スポーツ報知)

すしバーから放射能検出=英、ロシアに捜査協力要請−元情報員怪死

 リトビネンコ元ロシア連邦保安局情報員が体調不全に陥る当日に訪れたロンドン市内のすしバー。ロンドン警視庁は、すしバーなど3カ所から、放射性物質の痕跡を検出したことを明らかにした(24日)(AFP=時事)12時00分更新

 【ロンドン24日時事】英国亡命中の元ロシア連邦保安局(FSB)情報員、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)の怪死事件を捜査しているロンドン警視庁は24日、同氏が体調不良に陥る当日に訪れたロンドン市内のすしバーなど3カ所から、放射性物質の痕跡を検出したことを明らかにした。

 「放射性物質が使用される前例のない事件」(保健当局者)に衝撃を受けている英政府は、事件への関与が疑われているロシアに捜査協力を要求した。プーチン政権下のロシアで強権支配が強まっているとの懸念が広がる中、両国関係が波乱含みとなる可能性も出てきている。

(時事通信) - 11月25日7時0分更新

露保安局の元幹部死亡 死因は放射性物質か

 【ロンドン=蔭山実】亡命先の英国で毒を盛られたとみられるロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドン市内の病院で死亡した。英健康保護庁(HPA)は24日、検査結果についてロンドン市内で記者会見し、死因として、放射性物質のポロニウム210を飲んだ可能性が高いとの見解を明らかにした。これを受けて警察当局は専門医チームを招集するとともに、同氏の自宅など数カ所の捜索を開始した。

 ◆「やられた」

 「やつらにやられた。でも、皆はやれない」

 英紙タイムズによると、リトビネンコ氏は意識不明に陥る前に友人にこうつぶやいたという。22日夜から心臓発作を繰り返し、23日夕、妻と父、10歳の息子に看取られて息を引き取った。

 24日には、ロシアのプーチン大統領あての「私の死によって高い代償を払う」と綴られた遺書が友人の手で公開された。

 リトビネンコ氏は頭髪が抜け落ち、呼吸器障害を起こすというタリウム中毒特有の症状がみられたことからタリウムが疑われた。だが、致死量に達するタリウムが体内から検出されず、医師団は、死因の断定に慎重になっていた。

 また、リトビネンコ氏は骨髄不全を起こし、白血球もゼロ近くにまで減っていたことから、この点でも放射性タリウムの疑いが持たれていたが、HPAは24日になって、「死因は放射性物質を盛られたことと明らかに関連している」と指摘した。

 ポロニウム210を死因としたのは、同物質から発生する放射線がリトビネンコ氏の尿から多量に検出されたためで、HPAは、何らかの形で盛られて飲んだことが死につながったとみている。

 ただ、英BBC放送は、リドビネンコ氏が食事をしたとされるすしバーでも放射線を検出したと報じた。

 ◆残された糸口

 これまでの捜査で浮上した人物は事件当日の1日、すしバーで会ったイタリア人と、ホテルで会ったロシア人2人の計3人。イタリア人は冷戦時代のソ連の諜報(ちょうほう)活動に関するイタリア議会の調査にかかわっているマリオ・スカラメラ氏だが、事件との関与は否定している。

 スカラメラ氏がローマで記者会見し語ったところによると、ロシアの犯罪組織がリトビネンコ氏とスカラメラ氏らの殺害を企てているとの情報をある機関から電子メールで受け取り、その相談のためロンドンのリトビネンコ氏を訪れていた。

 スカラメラ氏はメールの内容について「ロシア政府の代わりにサンクトペテルブルクを拠点に活動しているある犯罪組織が女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんを殺害、他にも何人かの命を狙っており、その中にイタリアの上院議員も1人含まれていた」と説明した。

 また同じ1日、リトビネンコ氏はFSB時代以前からの友人とホテルで会い、紅茶を飲んだ。同氏はその場に「ウラジーミル」と名乗る見知らぬ人物がもう1人同席したと生前に話していた。同氏の周辺はモスクワの関与を示唆しており、警察当局はこの「第3の男」に関心を持っている。

 ただ、リトビネンコ氏が生死をさまよう中では事情聴取も十分とはいえず、警察当局は同氏の事件当時の行動を知っていた人物の特定にも全力を挙げている。

                  ◇

 ■プーチン大統領、暗殺の見方否定

 【ブリュッセル=共同】ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで開いた記者会見で「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」と述べ、ロシア当局による暗殺との見方を否定した。

                  ◇

【用語解説】ポロニウム

 ポーランド出身のノーベル物理・化学賞受賞のキュリー夫人が1898年に発見した放射性物質。ポーランドのラテン語が語源になっている。ウランの330倍強い放射線を出すとされ、放射性元素の中で最も有毒とされている。

(産経新聞) - 11月25日8時1分更新

元ロシア幹部死亡、尿から放射性物質

 亡命先のロンドンで毒を盛られたとされ、入院中だった情報機関のロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が23日、死亡した。AP通信によると、英保健当局は24日、リトビネンコ氏の尿から殺傷力の極めて高い放射性物質のポロニウムが検出されたと明らかにした。また英BBC放送は英警察当局が、元幹部が食事したとされる日本食レストランでも放射性物質を検出したと報じた。

 リード英内相は同日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。詳しい死因の究明のため、警察当局が各地から放射性物質の専門家を招集し、本格捜査に着手したことも明らかにした。英政府高官が事件の詳細についてコメントしたのは初めて。

 ロシア情報機関の関与の疑いも指摘されているが、ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで開いた記者会見で「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」と述べ、ロシア当局による暗殺との見方を否定。しかし、ロシア当局が捜査に協力する用意はあると表明した。

 英メディアによると、リトビネンコ氏はプーチン大統領がFSB長官だったころの部下で、プーチン大統領を批判し、英国へ政治亡命した。同氏は1日、ロンドンのホテルでロシアの元情報機関員らと会った後、日本食レストランでイタリア人の情報源と接触。プーチン政権批判を展開していたロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが先月殺害された事件の情報を入手した後、体調を崩した。

 リトビネンコ氏の友人は24日、「私を黙らせることに成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになる」などと、同氏がロシアのプーチン大統領に向けて書き残したとする声明を発表した。

日刊スポーツ [2006年11月25日8時9分 紙面から]

元幹部毒殺疑惑で英、露に情報提供要求

 英政府は24日、亡命先のロンドンで死亡した情報機関のロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏から放射性物質が検出された毒殺疑惑で、ロシア側に対し、捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請した。

 また「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開催、英ロ間の外交問題に発展した同疑惑の解明に全力を挙げる方針だ。英メディアで指摘されているロシア当局による関与の有無の検証も視野に入れているとみられる。

 捜査の実務を担当しているロンドン警視庁は、元スパイであるリトビネンコ氏が日本食レストランでイタリア人の情報源と接触し、その数時間後に体調を崩したとみられる今月1日を中心に、同氏の行動を調査。接触した可能性のある人物の洗い出しなどを急いでいる。

日刊スポーツ [2006年11月25日8時45分]

英、ロに情報提供要求 元スパイ死亡で緊急会議

megalodon.jp-6.jpg 24日、リトビネンコ氏がイタリア人の情報源と接触したロンドンの日本食レストラン周辺を立ち入り禁止にする警察官ら(AP=共同)

 ロンドン24日共同】英政府は24日、亡命先のロンドンで死亡した情報機関のロシア連邦保安局(FSB)元幹部リトビネンコ氏から放射性物質が検出された毒殺疑惑で、ロシア側に対し、捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請した。

 また「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開催、英ロ間の外交問題に発展した同疑惑の解明に全力を挙げる方針だ。英メディアで指摘されているロシア当局による関与の有無の検証も視野に入れているとみられる。

 捜査の実務を担当しているロンドン警視庁は、元スパイであるリトビネンコ氏が日本食レストランでイタリア人の情報源と接触し、その数時間後に体調を崩したとみられる今月一日を中心に、同氏の行動を調査。接触した可能性のある人物の洗い出しなどを急いでいる。

西日本新聞 2006年11月25日09時24分

元露スパイ毒殺で、露に情報提供要請 英政府

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先の英国で毒殺された事件で、英政府は24日、同氏が放射性物質を盛られた可能性が強まったのを受け、「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開き、対応を検討した。事件が英露の外交関係に大きな影響を与える結果になった場合に備えた対応とみられる。

 会議を受けて、政府としても毒殺の背後をめぐる疑惑の解明を急ぐ方針を再確認したうえで、同日、ロシア政府に捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請した。

 一方、警察当局は同日、リトビネンコ氏の自宅と同氏が事件当日に会合を持ったロンドン市内のホテルとすしバーを捜索し、すべての場所で放射性物質の痕跡を確認した。

 同氏は放射性物質のポロニウム210を飲まされた可能性が高いとされ、同氏が飲まされた後にいた場所に体内から放出された放射性物質が残っていたとみられる。

 捜査の焦点となっているホテルでのロシア人2人との会合と、すしバーでのイタリア人との会合はどちらが先だったかの情報は交錯しているが、時間的な問題から、この2カ所のうち先にリトビネンコ氏が立ち寄ったところで、何らかの形で放射性物質を飲まされた可能性が強いとみられる。

産経新聞 (11/25 09:56)

尿から放射性物質検出、死因の可能性 ロ元情報将校死亡

ロンドン(CNN) 亡命先の英国で23日夜に死亡したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)の「毒殺疑惑」で、英保健当局は24日、同氏の体内から放射性物質の「ポロニウム210」が検出されたと報告した。リード英内相は、死因と関連がある疑いがあると述べた。

事件を調べるロンドン警視庁は、リトビネンコ氏が体調を崩す前に訪れていた日本料理店とホテルを24日に閉鎖、放射性の検査などを実施した。すし店とロンドン市内の自宅で大量のアルファ線が検出されたとしている。入院していた病院も調べる。

保健当局によると、「ポロニウム210」はリトビネンコ氏の尿から発見された。「自然の源から出たとは考えにくい」として、同物質による毒殺は極めてまれ、と指摘した。尿内から検出した量の多さから考え、食物もしくは飲み物に混入されていた可能性が高い、とも語った。

リトビネンコ氏は、チェチェン問題などでプーチン政権の強権体質を強く批判。先月、独立系新聞のジャーナリストが殺害された事件にロシア政府が関与していたとの見方を示し、11月1日にロンドン市内の日本料理店で、同事件に関する情報提供者と称する人物と会った直後に体の異変を訴えた。

事件の発覚以来、ロシア政府の関与疑惑がメディアで盛んに報じられている。

詳しい死因は検視で調べる方針。

CNN 2006.11.25 11:50

英国 毒殺疑惑のロシア元中佐…英政府、情報提供を要求

 元ロシア連邦保安庁中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られた疑いで死亡した事件で、英外務省は24日、フェドトフ駐英ロシア大使を通じ、事件関連情報の提供をロシア政府に要求した。英政府は、特定個人を狙った「放射性物質テロ」の可能性もあることから、事件の真相解明を急ぐ方針だ。

(毎日新聞) - 11月25日13時44分更新

英、ロシアに情報提供要求・元スパイ殺害事件

 【ロンドン=横田一成】ロシアから英国に亡命した元国家保安委員会(KGB)スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンで放射性物質によって殺害されたとされる事件で、英警察は24日、同氏が立ち寄ったとみられるロンドンのホテルなど合計3カ所から放射性物質の痕跡を発見した。英外務省は「深刻な問題」と判断、ロンドンのロシア大使館と接触し、捜査に関連するあらゆる情報の提供を要請した。

 放射性物質の痕跡が見つかったのはロンドン中心部のミレニアム・ホテルとすし店「イッツー」、ロンドン北部にあるリトビネンコ氏の自宅の3カ所。警察は同氏が入院した二つの病院なども捜査している。英保健当局によると、リトビネンコ氏の尿から放射性物質「ポロニウム210」から発せられた放射線アルファ線が検出されたことが明らかになり、警察の捜査が本格化した。

日経新聞 20061125 (13:44)

不審死の露元スパイ、体内などから放射性物質

 【ロンドン=森千春、千葉直樹】旧ソ連諜報(ちょうほう)機関「国家保安委員会(KGB)」の後継機関である露連邦保安局(FSB)元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)の不審死事件は、英保健当局が24日、同氏の尿から放射性物質「ポロニウム210」が検出されたと発表したことで、暗殺された可能性が一層、強まった。

 ロンドン警視庁は同放射性物質が同氏が立ち寄ったロンドン市内のホテルなどで検出されたと発表。英外務省は外交ルートでロシア側に「深刻な事件」との認識を伝えた。事件は英露関係に影を落とし始めている。

 英政府は24日、事件を重視し、ジョン・リード内相主催で国家緊急治安特別閣議を開催、事件への対応を協議。英外務省は同日、ユーリー・フェドトフ駐英ロシア大使を呼び、露政府が捜査に必要な情報を提供するよう要請した。

 ロシアのプーチン大統領を批判して英国に亡命したリトビネンコ氏は、チェチェン独立派への対応などでプーチン政権を批判した女性ジャーナリスト殺害事件に関する情報を入手した11月1日に体調を崩し、病院で治療を受けていたが、容体が悪化し、23日夜、収容先の病院で死亡した。

 放射性物質が検出されたホテルは、リトビネンコ氏が発症当日、KGBの元職員らと面会した場所で、ここで問題の放射性物質を摂取させられた可能性が浮上している。

 25日付の英紙ザ・タイムズ早版は、英政府高官の話として、放射性物質のポロニウム210を使った手口や未公表の証拠などから見て「外国の工作員による殺人だったと見られる」と報じた。英紙デイリー・テレグラフ紙電子版は24日、「もしロシア当局の事件関与が明るみに出れば、英露関係は、冷戦終結以降、最悪となる」と伝えた。

 ◆ポロニウム=1898年にキュリー夫妻が発見した放射性物質で、夫人の母国ポーランドにちなんで命名された。最も有毒な元素の一つとされ、放射能はウランの約300倍。致死量の特定は困難だが、微量でも人体に中毒や体内被ばくの症状が出るとされ、金属としての健康影響もある。

 専門家によると、放出する放射線の性質から、容器などに収めてしまえば、外部からの検知が困難で、国を超えての移動が比較的容易とされる。異なる質量を持つ7種の同位体が知られ、ポロニウム210は人工的に作り出される。ある程度の量を得るには、放射性物質生産用の原子炉や加速器などの大がかりな設備が必要。電源用に旧ソ連の人工衛星に搭載されたことがある。

(2006年11月25日13時51分 読売新聞)

元スパイ毒殺、ロシアに協力要請 英当局

megalodon.jp-7.jpg アレクサンドル・リトビネンコ氏=AP

 ロンドン警視庁は24日、毒をもられ、23日死亡したロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が立ち寄ったロンドン中心のホテルとすしバー、同氏の自宅の3カ所から放射性物質「ポロニウム210の痕跡」が検出されたことを明らかにした。人体への影響が懸念されるため、すしバーは店を閉じ、ホテルも一部立ち入り禁止とされた。英外務省は24日、ロシア政府に事件解明につながる情報を提供するよう正式に協力を求めた。

 ロンドン警視庁は同日、声明を発表して「リトビネンコ氏の体から放射性物質ポロニウム210が検出されたとの報告を受けた」と確認。同氏が体調を崩した今月1日に立ち寄った場所や自宅をはじめ、病院など広範囲で放射性物質の捜索を続けていることを明らかにした。

 ポロニウム210の半減期は138日で、毒性が極めて強い。

 英健康保護局(HPA)が捜査に協力している。事件の影響が市民生活にも及び始めたことに、HPAの放射性物質の専門家は、24日の記者会見で「(人が毒性の強い放射性物質をもられたことが)公衆衛生の問題に発展したという記憶はない」と戸惑いを隠さなかった。リトビネンコ氏の尿からポロニウム210によるとみられるアルファ線が検出されたという。

 トループ局長は、リトビネンコ氏と接触があった病院関係者ら少なくとも数十人について、人体に影響を受けていないかどうか調べる意向を示した。

 同氏の死を病床で見守った実父は24日の記者会見で「息子はとても小さな核爆弾によって殺された」と訴え、ロシア当局の責任を追及するよう求めた。

    ◇

 安斎育郎・立命館大教授(放射線防護学)は「ポロニウム210が出すアルファ線は被害者の体外に出てくる可能性はほとんどなく、血液や尿など体液に触れない限りは他人が被曝(ひばく)するおそれはないだろう」と語る。また「尿から検出されたという報道が事実であれば、症状が出た時点よりかなり前に注射された可能性が高く、症状が出て3週間で死亡したことにも納得がいく」とした。

asahi.com 2006年11月25日14時02分

英政府がロシアに捜査協力を要請、元情報将校の毒殺疑惑

ロンドン(CNN) 亡命先の英国で23日夜に死亡したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元大佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)の「毒殺疑惑」で、英政府は24日、駐英ロシア大使に対し真相解明の捜査への協力を要請した。AP通信によると、ロシアのプーチン大統領はこれに応じる意向を表明した。

ロシア当局者の関与の可能性も念頭に置いているとみられ、疑惑は両国間の外交問題に発展した。英政府は同日、「コブラ」と呼ばれる有事対応の緊急閣僚会議を招集、今後の方針などを協議した。

欧州連合(EU)との会議のためフィンランド・ヘルシンキに滞在しているプーチン大統領は24日の会見で、リトビネンコ氏の死亡を「悲劇」と呼びながらも、英病院当局は暴力行為の結果との判断は示していないと指摘、死亡へのロシアの関与疑惑の根拠はないと主張した。

CNN 2006.11.25 15:14

英防諜機関も捜査開始 元スパイ毒殺事件 露に情報提供を要請

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先の英国で毒殺された事件で、英政府は24日、同氏が放射性物質を盛られた可能性が強まったのを受け、「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開き、対応を検討した。会議を受けて、ロシア政府に捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請、同事件は外交問題に発展した。

 25日付の英紙タイムズによると、英国の防諜(ぼうちょう)機関で国内の治安を担当する情報局保安部(MI5)と対外情報部(MI6)も捜査に加わり、英国側の捜査は本格化している。

 一方、ロシアのプーチン大統領は24日の記者会見で、リトビネンコの死亡についてロシア当局が暗殺に関与したとの見方を否定。だが、「捜査に協力する用意はある」と表明している。

 英国の警察当局は同日、リトビネンコ氏の自宅と同氏が事件当日の今月1日に紅茶を飲んだといわれるロンドン市内のホテルとすしバーを捜索し、この3カ所で放射性物質の痕跡を確認した。

 同氏からは放射性物質のポロニウム210が検出されており、同氏が同物質を飲まされた後にいた場所に、体内から放出された放射性物質が残っていたことになる。

 捜査の焦点となっているホテルでのロシア人2人との会合と、すしバーでのイタリア人との会合はどちらが先だったかについて情報は錯綜(さくそう)している。時間的な問題から、この2カ所のうち先にリトビネンコ氏が立ち寄った場所が、放射性物質を飲まされた現場だった可能性が強まりそうだ。

(産経新聞) - 11月25日16時5分更新

「素人の仕業ではない」と英専門家 元スパイ毒殺

 亡命先のロンドンでロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)を死に追いやったのは、毒性の強い放射性物質「ポロニウム210」だった。だれが、どのような形で摂取させたのか。英国の専門家は「素人の仕業ではない」と見る。25日付の英タイムズによると、英情報当局筋は「国家が関与した暗殺」の可能性を示唆した。

 タイムズ紙によると、リトビネンコ氏の尿から「ポロニウム210」が検出されたのは同氏が死亡した23日午後9時すぎのわずか3時間前だった。

 リトビネンコ氏が毒性の強い放射性物質によって殺された疑いが強まったことを受け、英政府は24日、内閣の治安対策緊急委員会を断続的に招集した。「コブラ委員会」と呼ばれ、昨年のロンドン同時爆破テロの際に開かれた会議だ。ポロニウムの痕跡が検出されたのが、リトビネンコ氏が体調を崩した今月1日に立ち寄ったすしバーやホテルなど不特定多数が出入りする場所だったため、「公衆安全に重大な影響を与える可能性が排除できない」と危機感を募らせている。

 一方、ロンドン警視庁は25日も、リトビネンコ氏が立ち寄ったすしバーやホテル周辺の監視カメラ映像を分析し、容疑者の割り出しを急いでいる。

 タイムズ紙によると、リトビネンコ氏と1日にロンドン中心部の高級ホテルのバーで会ったという同氏と面識がなかったロシア人男性は事件への関与を否定。同席した旧ソ連時代の国家保安委員会(KGB)の元幹部で、ロシアで危機管理会社を営む人物も関与を否定している。

asahi.com 2006年11月25日19時41分

いつ、どこで体内に 放射性物質に深まる謎

 英国に亡命中のロシア連邦保安局(FSB)の元中佐リトビネンコ氏の「毒殺」疑惑に世界の注目が集まっている。ロシアのプーチン政権批判の急先鋒である同氏の尿から検出されたのは放射性物質ポロニウム210。いつ、どこで放射性物質を摂取したのか。本人周辺が主張する「ロシア情報機関による暗殺」なのか…。謎は深まるばかりだ。

 ▽高度の知識

 ロンドン警視庁はこれまでに、ロンドン北部のリトビネンコ氏の自宅、体調を崩した今月1日に同氏が立ち寄ったホテル、日本食レストランの3カ所から微量の放射線を検出した。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、ポロニウムがこれまで暗殺事件に使われた例はない。常石敬一神奈川大教授(生物・化学兵器)は「研究室で使うことはあっても入手は難しい」と指摘する。暗殺だとすれば、高度な知識を持つプロ集団が関与した可能性が高い。

 運搬手段について常石教授は「放射線を遮断するために、鉛のケースに入れて、皮膚に付かないようにすればいい。(致死量は)極微量なので、入れ物はパチンコ玉ほどの大きさのもので十分」と指摘する。

 放射性物質が“凶器”となった可能性があることについて、英国の化学者は同紙に対し「犯人は殺害だけでなく、事件を利用して脅迫のメッセージを送っている」と語った。

 ▽暗殺リスト

 リトビネンコ氏が1日に接触したのは、ロンドン中心部のホテルで会ったロシア人2人と、その後日本食レストランで会ったイタリア人1人の計3人だ。

 イタリア人のマリオ・スカラメッタ氏は、旧ソ連の情報機関の活動を調べている研究者。同氏は事件発覚後、ローマでの記者会見で「自分やリトビネンコ氏の名前が挙がった暗殺リストを入手し、不安になって善後策を相談した」と語った。2人は初対面で、レストランはリトビネンコ氏が指定。同氏はすしやスープなどを口にしたという。

 ロシア人2人のうちの1人は、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)にいたアンドレイ・ルゴボイ氏。リトビネンコ氏と同様、プーチン大統領の政敵ベレゾフスキー氏に近い人物で、サッカー観戦で英国を訪問。

 ロイター通信によると、ルゴボイ氏は「リトビネンコ氏は(ホテルで)飲食せず、われわれも何も勧めなかった」と関与を全面否定した。

 ▽全力で捜査

 警視庁はロンドン市内各所に設置された防犯カメラの映像分析などに着手し、リトビネンコ氏と接触した不審者の洗い出しに全力を挙げている。英情報局保安部(通称MI5)、秘密情報局(同MI6)も捜査に加わったと伝えられている。

 英政府はロシア政府に情報の提供を要請。だがプーチン大統領は協力する姿勢は示したものの、「死因に関する推測には根拠がない」と暗殺説を一蹴(いっしゅう)。真相解明は、英捜査当局による捜査の進展次第といえそうだ。(ロンドン共同)

西日本新聞 2006年11月25日20時05分

女性記者射殺事件、チェチェン首相に疑いの目

megalodon.jp-8.jpg 政権を批判する人物の暗殺が続くロシアで、女性記者が射殺された10月の事件をめぐり、現職のチェチェン共和国首相に疑いの目が注がれている。この事件では亡命先のロンドンでの「毒殺」事件で死亡した元情報将校アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)も情報入手を図っていた。首相は共和国政府最大の実力者だが、強権批判も強い。内紛も絡み、その存在は重用してきたプーチン大統領にとって両刃(もろは)の剣になりつつある。

 ノーバヤ・ガゼータ紙評論員のアンナ・ポリトコフスカヤさん(48)は先月7日、モスクワの自宅アパートのエレベーター内で射殺された。共和国警察部隊などによる人権侵害を厳しく追及していた。

 その警察部隊を最大の権力基盤とするのが、今年3月就任したラムザン・カドイロフ共和国首相(30)だ。04年に爆弾テロで殺害された前共和国大統領の息子で、独立派武装勢力の掃討を進めた私兵部隊が今、警察の特殊部隊の中核を担う。

 今月18日、親ロシア派武装勢力幹部がモスクワでチェチェンの特殊部隊に射殺された。幹部は女性記者殺害事件で検察に証言する意向を示していたが、特殊部隊は「殺人容疑などで同氏を拘束する際、武器で抵抗したため射殺した」とした。

 ノーバヤ・ガゼータ紙がカドイロフ氏の記者殺害事件への関与を指摘する記事を掲載したのは、この直後。チェチェンの別の親ロシア派武装勢力幹部が「カドイロフ氏の特殊部隊が自分たちを殺害するため派遣され、その一人がポリトコフスカヤさんを殺害した」と語ったと伝えた。

 カドイロフ氏側は関与を否定するが、ロシア各紙は連日同氏への疑問を書き立てている。

 射殺された武装勢力幹部は親ロシア派の中でアルハノフ共和国大統領に近く、カドイロフ氏と対立。ロシアの情報機関との関係が深いが、射殺直前には連邦保安局(FSB)が護衛を突然やめたとの情報も。女性記者殺害事件と情報機関の影がちらつくところが、ロンドンでのリトビネンコ氏「毒殺」事件と共通だ。

 チェチェンでは、独立派武装勢力の弱体化で連邦部隊の撤退が本格化。代わりに独立派の掃討を担う共和国警察部隊が、政敵を武装勢力に見立てて人権を侵害しているとの批判を受ける。

 4月にはカドイロフ氏がアルハノフ氏に大統領辞任を求めて両派の銃撃戦が起き、プーチン大統領が後から仲裁に入ったとの情報もある。カドイロフ氏はイスラム指導者だった父親の影響で女性にベールの着用を強制し、一夫多妻制の導入を主張。政教分離をうたう連邦政府との間にあつれきも生んでいる。

asahi.com 2006年11月25日20時12分

英スパイ機関も「合同捜査」開始=ロシア元情報員怪死で−タイムズ紙

 【ロンドン25日時事】亡命先のロンドンで死亡した元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏から放射性物質のポロニウムが検出された事件で、25日付の英紙タイムズは治安当局筋の話として、英情報機関の情報局保安部(MI5)と対外情報部(MI6)がロンドン警視庁との「合同捜査」を開始したと報じた。

(時事通信) - 11月25日21時0分更新

露元中佐変死 英の情報提供要請にプーチン大統領の対応は

 【モスクワ町田幸彦】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件で英外務省がロシア政府に情報提供を要請したことを受け、FSBの前身である旧ソ連の秘密警察・国家保安委員会(KGB)の将校だったプーチン露大統領の対応に関心が集まっている。ロシア政府は捜査協力に応じる姿勢を示しているが、情報提供には慎重に動くだろう。

 タス通信などによると、プーチン大統領は24日、訪問先のヘルシンキで、毒殺疑惑へのロシア情報機関関与説に「根拠がない」と反論したが、英国の捜査に協力する意向を明らかにした。ヤストルジェムスキー大統領補佐官は毒殺疑惑報道について「ロシアの信用失墜の効果を十分考えたものだ」と不快感を表明し、露主要紙コメルサントは「ロシアのイメージが損なわれた」と報じた。

 KGBなど治安機関出身者が中枢を占めるプーチン政権は、露情報機関職員に対する国外での捜査に過敏に対応してきた。今回もロシアは「不当な外交問題化」を主張し、強硬姿勢を取る可能性が高い。

 04年2月に亡命中のヤンダルビエフ・チェチェン共和国元大統領代行がドーハで暗殺された事件で、カタール当局はロシア人特務機関員2人を逮捕、裁判では終身刑判決が言い渡された。だが、露政府の度重なる要求で2人の身柄は結局、ロシアに戻された。

 今年9月には、グルジア治安当局がロシア軍参謀本部情報局(GRU)将校4人をスパイ容疑で逮捕したが、露政府は対抗措置の経済制裁を発動、4人をモスクワに帰国させた。英政府はこうした経緯を熟知しており、英露間の捜査協力には限界がある。

(毎日新聞) - 11月25日22時10分更新

2006年11月26日

元情報員怪死 体内から放射性物質 英、ロシアに情報提供要請

 【ロンドン25日共同】英保健当局は24日、亡命先のロンドンで死亡したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏の尿から放射性物質のポロニウム210が「相当量」検出されたと発表した。英メディアはリトビネンコ氏が暗殺された可能性が高いとしている。

 ロイター通信によると英当局はロシアの駐英大使を呼び捜査への協力を求めるなど、ロシア側に対しあらゆる情報の提供を要請。毒殺疑惑は両国間の外交問題に発展した。

 ロシアのプーチン大統領は同日、「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」と語り、暗殺説を否定。一方で、ロシアが捜査に協力する用意はあると表明した。

 専門家の調べで、リトビネンコ氏の尿から検出されたポロニウム210は通常では入手不可能な特別な物質だったことも分かった。ロンドン警視庁は、同氏が食事をしたとされるロンドンの日本食レストラン、旧ソ連の元情報機関員と会ったホテル、同氏の自宅の計3カ所からも微量の放射線を検出した。

 リード英内相は24日、「放射性物質が(死亡に)関連しているとみられる」との声明を発表。放射性物質の専門家を集め、本格捜査に着手したことを明らかにした。

 また25日付の英紙タイムズは治安当局筋の話として、情報機関の英情報局保安部(通称MI5)、秘密情報局(同MI6)も事件の捜査に加わったと報じた。

 FSBは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後身。リトビネンコ氏はFSB中佐だった1998年、ロシアの政商ベレゾフスキー氏の暗殺を上司から命じられたと記者会見で爆弾発言。その後、英国に政治亡命していた。

▽ロシア連邦保安局(FSB)

 ソ連時代の情報機関、国家保安委員会(KGB)の後継機関の1つ。現在、対外情報活動以外の防ちょう、国内治安維持、国境警備、出入国管理などを担当している。対外情報活動は対外情報局の担当。職員は軍人と文民で構成される。トップの長官は閣僚待遇。KGB出身のプーチン・ロシア大統領が1998年から99年まで長官を務めた。

=2006/11/26付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年11月26日00時07分

英情報機関も捜査・元スパイ死亡事件

 【ロンドン=横田一成】ロシアから英国に亡命した元国家保安委員会(KGB)スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンで死亡した事件で、英情報局保安部(MI5)と同局秘密情報部(MI6)が英警察との合同捜査に乗り出した。25日付英タイムズ紙が報じた。英政府は25日、3日連続でリード内相を中心に緊急対策会議(コブラ)を開き、事件関与を否定しているロシアへの対応や捜査方針などを協議した。

 英保健当局はリトビネンコ氏の体内から検出された放射性物質「ポロニウム210」の痕跡がみつかったロンドン中心部のすし店、ホテルに11月1日に立ち寄った市民に情報提供を呼び掛けている。警察は従業員の聴取も続けている。

 同氏の体内にポロニウムが入った経路は判明していない。25日付の英大衆紙サンは情報機関幹部の話として、同氏が11月1日にイタリア人のマリオ・スカラメラ・ナポリ大教授と会ったすし店で食べ物に散布されていた可能性が高いと指摘した。

日経新聞 2006/11/26 (01:35)

元幹部毒殺 英露外交問題化も 専門家分析 放射性物質「注射」?

 【ロンドン=蔭山実】亡命先のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏の尿から毒性の高い放射性物質ポロニウム210が検出された事件で、捜査当局は25日、同氏が生前、立ち寄った先の調査に加え、市内各所にある監視カメラの映像を分析し、容疑者割り出しを急いでいる。

 これに先立ち英政府は24日の緊急治安会議で、国民への影響やロシアとの外交関係を中心に協議。また、駐英ロシア大使に対し、捜査に必要な情報を提供するよう露政府の協力を要請した。

 プーチン大統領は、事件への関与を否定しながら捜査には協力する用意があるとしている。しかし、今後の対応次第では深刻な外交問題に発展する可能性もある。

 英紙タイムズは25日、英政府高官の一人が「外国人の工作員による暗殺とみられる」と語ったと伝えた。

 英当局はリトビネンコ氏の自宅と1日に同氏が立ち寄ったロンドン市内のホテル、すしバーを捜索、すべての場所で放射性物質の痕跡を確認した。ただ、英保健当局は「一般市民へのリスクは小さい」としている。

                    ◇

 ポロニウムは放射性元素の中で最も毒性が高いとされ、極めて微量でも体内に入った場合、腎臓や脾臓(ひぞう)に重大な影響を与え、死に至らしめる。その一方で、ポロニウムが出すアルファ線の届く距離は数センチと短く、紙1枚でも遮ることができる。

 安斎育郎・立命館大教授(放射線防護学)は「ポロニウム210は化学的に液体にすることができ、試験管やプラスチック容器に入れて運搬も問題がない」という。もっとも、純粋な形での入手は困難で、放射線実験施設や原子炉、加速器などの設備が必要になる。

 また当初、タリウムが食事に混入されたのではとされたが、尿からタリウムでは見られないアルファ線が検知された。

 安斎教授は「食事に混入していれば、便で検知される。尿だけに出たというなら、11月1日より前に注射された可能性が高い。ポロニウム210の半減期は約4カ月間ある。体内でアルファ線によって臓器が破壊されたのだろう」と推測している。(杉浦美香)

(産経新聞) - 11月26日8時2分更新

元ロシア幹部謎の死、暗殺説強まる

 【ロンドン25日=鈴木雅子通信員】亡命先のロンドンで不審死したロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が、今月1日に会食したすしバーで、放射性物質ポロニウム210を吹き掛けられた可能性が浮上した。同氏の尿から検出されたポロニウムは、同氏が立ち寄ったすしバー、ホテル、自宅の3カ所で検出されている。通常では入手不可能な物質だけに工作員による暗殺との見方が強まっている。

 英紙サンによると、捜査当局関係者は「暗殺者は、霧状の放射性物質ポロニウム210をリトビネンコ氏が取った食べ物に噴霧したとみている」と証言。ポロニウムを噴霧した場所は、ロンドン中心部のすしバー「itsu(いつ)」だとしている。

 リトビネンコ氏は1日、ピカデリー広場で、旧ソ連の情報機関の活動を調べているイタリア人のマリオ・スカラメラ氏と待ち合わせた。近くにあるすしバーに場所を移し、すしやスープなどを注文。ランチを食べながらロシアの著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害に関する情報を得た、とされている。

 リトビネンコ氏はスカラメラ氏と別れた後の午後4時ごろ、ロンドン中心部のホテルのバーで、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)にかつて勤務していた、顔見知りのロシア人アンドレイ・ルゴボィ氏ら2人と面会した。面会はリトビネンコ氏が希望し、時間は25分程度。話題はビジネスの話だったという。ロシア人2人は飲み物を注文したが、リトビネンコ氏は「何も注文せず、口にしなかった」(ルゴボィ氏)という。

 英保健予防局によると、ポロニウムはリトビネンコ氏の尿、すしバー、ホテル、ロンドン中心部から約10キロ北にある同氏の自宅の計3カ所から検出された。捜査当局は何者かが放射性物質を使って、同氏の殺害を企てた可能性が高いとみて、3カ所を封鎖し、調べている。

 ポロニウムは最も有毒な元素の1つとされ、放射能はウランの約300倍。致死量は1兆分の7グラムという。通常では入手不可能で、英紙フィナンシャル・タイムズによると、これまで暗殺事件に使われた例はない。

 警視庁はロンドン市内各所に設置された防犯カメラの映像分析などに着手し、リトビネンコ氏と接触した不審者の洗い出しを進めている。英紙タイムズは、治安当局筋の話として、情報機関の英情報局保安部(通称MI5)、秘密情報局(同MI6)も捜査に加わったと報じた。

 英当局はロシアの駐英大使を呼び、捜査への協力を要請した。BBC放送によると、解剖に立ち会う人間がポロニウムにより被ばくすることへの懸念から、リトビネンコ氏の遺体はまだ解剖されていない。

日刊スポーツ [2006年11月26日8時20分 紙面から]

死の直前にロ情報機関員を名指し、ロシア元情報員 英

 元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで不審死した事件で、26日付の英日曜紙サンデー・タイムズ(早版)は、同氏が死の直前にインタビューに応じ、自分をつけ狙っていた人物として、ロシアの情報機関員を名指ししていたと報じた。ただリトビネンコ氏は同紙に対し、この人物が事件に直接関与したかどうかには触れなかった。(時事)

asahi.com 2006年11月26日10時30分

死の直前にロ情報機関員を名指し=実行犯特定の報道も−ロシア元情報員・英

 【ロンドン25日時事】元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで不審死した事件で、26日付の英日曜紙サンデー・タイムズ(早版)は、同氏が死の直前にインタビューに応じ、自分をつけ狙っていた人物として、ロシアの情報機関員を名指ししていたと報じた。ただリトビネンコ氏は同紙に対し、この人物が事件に直接関与したかどうかには触れなかった。

(時事通信) - 11月26日11時0分更新

生徒自殺問題で三輪中校長らから聞き取り…筑前町教委調査委

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)の第4回会合が24日、町内で開かれた。合谷智校長や2年時の担任ら同校の教職員4人から初めて聞き取り調査を行った。

 終了後、高田委員長は「既に報道されているいじめの内容について、事実かどうかを確認したり、より詳細な状況を聞いたりした」と説明したが、具体的な内容は明らかにしなかった。

読売・九州発 11月26日

露の元情報員「毒殺」、ポロニウム検出で注目

 英国に亡命中のロシア連邦保安局(FSB)の元中佐リトビネンコ氏の「毒殺」疑惑に世界の注目が集まっている。ロシアのプーチン政権批判の急先鋒(せんぽう)である同氏の尿から検出されたのは放射性物質ポロニウム210。いつ、どこで放射性物質を摂取したのか。本人周辺が主張する「ロシア情報機関による暗殺」なのか…。謎は深まるばかりだ。

 ▽高度の知識

 ロンドン警視庁はこれまでに、ロンドン北部のリトビネンコ氏の自宅、体調を崩した今月一日に同氏が立ち寄ったホテル、日本食レストランの三カ所から微量の放射線を検出した。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、ポロニウムがこれまで暗殺事件に使われた例はない。常石敬一・神奈川大教授(生物・化学兵器)は「研究室で使うことはあっても入手は難しい」と指摘する。暗殺だとすれば、高度な知識を持つプロ集団が関与した可能性が高い。

 運搬手段について常石教授は「放射線を遮断するために、鉛のケースに入れて、皮膚に付かないようにすればいい。(致死量は)極微量なので、入れ物はパチンコ玉ほどの大きさのもので十分」と指摘する。

 放射性物質が「凶器」となった可能性があることについて、英国の化学者は同紙に対し「犯人は殺害だけでなく、事件を利用して脅迫のメッセージを送っている」と語った。

 ▽暗殺リスト

 リトビネンコ氏が一日に接触したのは、ロンドン中心部のホテルで会ったロシア人二人と、その後日本食レストランで会ったイタリア人一人の計三人だ。

 イタリア人のマリオ・スカラメッタ氏は、旧ソ連の情報機関の活動を調べている研究者。同氏は事件発覚後、ローマでの記者会見で「自分やリトビネンコ氏の名前が挙がった暗殺リストを入手し、不安になって善後策を相談した」と語った。二人は初対面で、レストランはリトビネンコ氏が指定。同氏はすしやスープなどを口にしたという。

 ロシア人二人のうちの一人は、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)にいたアンドレイ・ルゴボイ氏。リトビネンコ氏と同様、プーチン大統領の政敵ベレゾフスキー氏に近い人物で、サッカー観戦で英国を訪問。

 ロイター通信によると、ルゴボイ氏は「リトビネンコ氏は(ホテルで)飲食せず、われわれも何も勧めなかった」と関与を全面否定した。

 ▽全力で捜査

 警視庁はロンドン市内各所に設置された防犯カメラの映像分析などに着手し、リトビネンコ氏と接触した不審者の洗い出しに全力を挙げている。英情報局保安部(通称MI5)、秘密情報局(同MI6)も捜査に加わったと伝えられている。

 英政府はロシア政府に情報の提供を要請。だがプーチン大統領は協力する姿勢は示したものの、「死因に関する推測には根拠がない」と暗殺説を一蹴(いっしゅう)。真相解明は、英捜査当局による捜査の進展次第といえそうだ。(ロンドン共同=石井雅仁)

中国新聞 '06/11/26

元情報将校変死、「亡命中の富豪が黒幕」説 ロシア

 ロシアの元情報将校アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が変死した事件で、同氏と関係が深く、プーチン大統領と対立して英国亡命中の富豪ボリス・ベレゾフスキー氏(60)を「黒幕」とみなし、ロシアの情報機関関与説に反論する主張がロシアで目立っている。

 その中心は大統領の与党「統一ロシア」の国会議員ら。コサチョフ下院外交委員長は「買収できない今のロシア政権にベレゾフスキー氏が我慢できず、ロシアの不利益になる行動を取ることは十分ある」と指摘する。

 ベレゾフスキー氏はエリツィン前大統領時代に安全保障会議副書記などを務め、政権に強い影響力を持った。だが、プーチン政権下では、国有資産の横領容疑などで訴追を受ける一方、大統領を強権的と批判。03年に英国に政治亡命した。

 リトビネンコ氏とベレゾフスキー氏は、多数の死者を出した99年のモスクワでのアパート爆破事件を「ロシア連邦保安局の仕業」とそろって主張するなど、密接な関係にあった。

 コワリョフ下院退役軍人問題委員長は「ベレゾフスキー氏は多くを知るリトビネンコ氏が重荷になっていた。同氏の死は利益になる」と語る。

 メディアでも大衆紙コムソモリスカヤ・プラウダは、10月のプーチン大統領のドイツ訪問直前にポリトコフスカヤ記者の射殺、今月の欧州連合(EU)・ロシア首脳会談前にリトビネンコ氏の事件が起きたと指摘。「外交でダメージを受けるのは大統領で、ベレゾフスキー氏に得になるのは明らかだ」と論じる。

 異論もある。コメルサント紙は、リトビネンコ氏から検出された放射性物質「ポロニウム210」が一般人には入手困難なことや、クレムリン内の「欧米との関係悪化を望む強硬派の存在」などを理由に、ベレゾフスキー氏黒幕説に疑問を示している。

asahi.com 2006年11月26日20時12分

露元中佐変死 「放射性物質」にロンドン市民が不安

 【ロンドン小松浩】変死した元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏の体内から放射性物質ポロニウム210が検出されたことで、英当局は同氏と同じ場所に出入りした市民への放射能検査を始めた。一般市民への危険はほとんどないとされるが、放射性物質を使用した「毒殺」疑惑に市民の不安は強い。

 リトビネンコ氏が体調を崩す直前に訪れたロンドン中心部のホテルやすし店ではポロニウム210からとみられる放射能が検出された。このため英内務省と健康保護庁は緊急ホットラインを設け、すし店やホテルのバーを利用した市民に放射能を探知するための尿検査を受けるよう要請。リトビネンコ氏が入院した二つの病院の医師や看護師を含め、これまでに約200人が検査を受けた。

 健康保護庁は「ポロニウム210は飲み込んだり吸い込まない限り心配はない」と強調しているが、周辺住民から放射能汚染を心配する問い合わせがあるなど、市民の懸念は消えていない。

 リトビネンコ氏は放射能が原因で骨髄や肝臓などに障害を起こし、最後は心臓発作で死亡した。医療関係者が放射能に汚染される可能性もあるため、検視はまだ実施されていない。

 一方、26日付サンデー・タイムズ紙は、リトビネンコ氏が生前、ビクトル・キーロフという名前の在英ロシア大使館員から監視されていた、と語っていたことを報じた。この館員は既に帰国しているとみられる。また同日付メール・オン・サンデー紙は、リトビネンコ氏が体調を崩す直前にすし店で会ったイタリア人コンサルタント、マリオ・スカラメッラ氏が、旧ソ連の核廃棄物など放射性物質の専門家だったと伝えるなど、変死事件の波紋は広がっている。

(毎日新聞) - 11月26日21時15分更新

怪死の元露スパイ、生前に監視の工作員名明かす…英紙

 【ロンドン=森千春】露連邦保安局(FSB)元中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質を摂取して死亡した事件で、26日付の英紙サンデー・タイムズは、同氏が死の直前に、同紙とのインタビューで、自分を監視するロシア情報機関工作員の名前を明らかにしたと報じた。

 同氏が名指ししたのは、「ビクトル・キロフ」という工作員。「キロフ」は、昨年10月までは在英ロシア大使館の外交官として勤務。その後、表向きは帰国したことになっていたが、実際は、リトビネンコ氏の監視を続けていた。ただ、同氏は、今回の事件と「キロフ」の関係については言及しなかった。

(2006年11月26日21時24分 読売新聞)

2006年11月27日

露情報員を名指し 「監視されていた」毒殺保安局元幹部

 【ロンドン支局】亡命先の英国で不審な死を遂げたロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が死の直前、自分を監視していたロシア情報機関員の名前を明かしていた。英日曜紙サンデー・タイムズ(早版)が26日付で伝えた。

 死去する8日前、入院中の病院で同紙のインタビューに応じたリトビネンコ氏は「ロシアの情報機関がわたしの監視を続けていた」と述べ、「ビクトル・キロフ」という名前を挙げた。

 同紙によると、昨年10月まで、「アナトリー・V・キロフ」と呼ばれる人物が外交官としてロンドンのロシア大使館に勤務していた。この人物に付きまとわれたリトビネンコ氏は警察に苦情を届け出ていたというが、インタビューでは、今回の事件への関与については言及していない。

 ロシアのプーチン大統領は24日、ロシアの関与を強く否定。「誰がリトビネンコを殺害したのかわれわれは知らない。しかし、これだけ確かだ。ロシアではない。隠し事はない」と述べた。

 しかし、死因に挙げられている放射性物質ポロニウム210は、核関連施設以外からは入手不可能な物質とされる。ロイター通信によると、英当局はすでに、ロシアに対し情報の提供と捜査への協力を要請した。

 ロシア国内では「自殺説」が唱えられているが、26日付の英大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドがロシアの特殊部隊出身の「イゴール」と呼ばれる人物が実行犯と報道するなど、英国内では依然、「国家テロ説」が根強い。

 英治安当局は、ロンドン市内各所の監視カメラに残された映像の分析を急ぐとともに、リトビネンコ氏が提出した実行犯に関する情報と「ロシアの敵」とされる暗殺対象者リストを精査しているという。

 リストには、リトビネンコ氏のほか、すしバーでリトビネンコ氏に会っていたイタリア人のスカラメラ氏、事件への関与もささやかれる亡命中のロシアの政商ベレゾフスキー氏、イタリア上院議員のグッツァンティ氏、反体制派のブコフスキー氏の名前が載っていたもようだ。

産経新聞 (11/27 02:06)

露元中佐変死:英当局、すし店客ら放射能検査−−影響続く

 【ロンドン小松浩】変死した元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏の体内から放射性物質ポロニウム210が検出されたことで、英当局は同氏と同じ場所に出入りした市民への放射能検査を始めた。一般市民への危険はほとんどないとされるが、放射性物質を使用した「毒殺」疑惑に市民の不安は強い。

 リトビネンコ氏が体調を崩す直前に訪れたロンドン中心部のホテルやすし店ではポロニウム210からとみられる放射能が検出された。このため英内務省と健康保護庁は緊急ホットラインを設け、すし店やホテルのバーを利用した市民に放射能を探知するための尿検査を受けるよう要請。リトビネンコ氏が入院した二つの病院の医師や看護師を含め、これまでに約200人が検査を受けた。

 健康保護庁は「ポロニウム210は飲み込んだり吸い込まない限り心配はない」と強調しているが、周辺住民から放射能汚染を心配する問い合わせがあるなど、市民の懸念は消えていない。

 リトビネンコ氏は放射能が原因で骨髄や肝臓などに障害を起こし、最後は心臓発作で死亡した。医療関係者が放射能に汚染される可能性もあるため、検視はまだ実施されていない。

 一方、26日付サンデー・タイムズ紙は、リトビネンコ氏が生前、ビクトル・キーロフという名前の在英ロシア大使館員から監視されていた、と語っていたことを報じるなど、事件の波紋は広がっている。

毎日新聞 2006年11月27日 東京朝刊

ロシア元幹部毒殺疑惑の“黒幕”は?

 英国に亡命していたロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)の元中佐リトビネンコ氏の毒殺疑惑は、ロシアのプーチン政権「黒幕説」が有力視されているが、今のところ直接的な証拠はない。致死性の放射性物質ポロニウム210を使ったのは誰なのか?。英メディアは26日までに、「国家テロ」から自殺説まで、さまざまな憶測記事を続けざまに掲載した。

 ▼プーチン政権説

 リトビネンコ氏がプーチン大統領批判を繰り返していたことから、同大統領の指示を受けたロシア情報機関の犯行との見方は根強い。26日付のサンデー・タイムズ紙によると、リトビネンコ氏は病院での最後のインタビューで「ビクトル・キロフ」という名のロシア情報機関員を容疑者として挙げていた。

 リトビネンコ氏の尿から検出されたポロニウムが「核関連施設からしか手に入らない物質」(英化学専門家)であることなどから、「国家支援のテロによる犠牲者」(25日付タイムズ)との報道も。

 治安問題専門家のトレニア・ハーベイ氏は、ロシア黒幕説について「安易すぎる」と指摘。「(ロンドンで暗殺すれば国際的に)大騒ぎになる。プーチン大統領にとってプラスになることは何もない」と強調する。

 ▼チェチェン説

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 ▼政商説

 プーチン大統領と対立、国外に脱出したロシアの政商ベレゾフスキー氏が背後にいるとの説も。同氏は入院中のリトビネンコ氏を見舞い、プーチン政権の事件への関与を訴えていた。あるロシア人評論家は、プーチン大統領に打撃を与えるため、ベレゾフスキー氏がメディアの関心を集める目的で毒殺を計画したのではないかと推測した。だが、同氏が犯行に及べば、亡命者の立場を失う危åØê´Ç™çÇÇ¢ÅB

 ▼自作自演説

 リトビネンコ氏が体調を崩した今月1日に立ち寄ったロンドン市内の日本食レストランとホテル以外に、自宅からも微量の放射線が検出された。いつ、どこで放射性物質が体内に入ったのかは不明のまま。こうしたことから、自殺説が浮上。友人が公表した「遺書」でも、プーチン大統領の関与を訴えており、死を覚悟して戦いを挑んだという自作自演の筋書きだ。しかし、友人らは全面否定。ポロニウムの個人入手も無理がある。

(2006年11月27日06時03分 スポーツ報知)

元ロシア幹部変死実行犯は特殊部隊出身か

 【ロンドン26日=鈴木雅子通信員】元ロシア連邦保安局(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンで変死した事件で、英紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドは、ロシア特殊部隊出身の男がリトビネンコ氏を殺害したと報じた。同紙は治安当局者が明かしたとし、実行犯は46歳のロシア人「イーゴリ」であるとしている。ただ、今のところ、有力な証拠はなく、英メディアはさまざまな憶測を伝えている。

 ニューズ・オブ・ザ・ワールドは治安当局者の話として「暗殺者は(ロシアの特殊部隊)スペツナズ出身者」と報じた。本名も判明しているが、伏せるとし、ミドルネームは「イーゴリ」、年齢は46歳と明かした。「イーゴリ」は11月1日、ロンドン市内のすしバーで、リトビネンコ氏に放射性物質ポロニウム210を摂取させたという。

 スペツナズは、04年のチェチェン独立派によるロシア・北オセチア共和国の学校人質事件でも投入された精鋭の特殊部隊。「イーゴリ」は柔道の大家で身長6フィート(約182センチ)。殺人に関する専門技術を持っている。右足を引きずるように歩く特徴があり、黒髪を灰色に染めている。ロシア語以外に英語とポルトガル語を使いこなすという。

 同紙は、リトビネンコ氏が1日面会したイタリア人から提供され、亡くなる前にロンドン警視庁に提出した「殺害予定者リスト」を入手した。リストにはリトビネンコ氏のほか、10月に殺害されたロシア人の著名女性ジャーナリスト、リトビネンコ氏と面会したイタリア人、リトビネンコ氏と関係が深い、ロンドン在住のベレゾフスキー氏らの名前が書かれていたという。

 実行犯について英メディアはさまざまな「説」を報じている。

 リトビネンコ氏がプーチン大統領批判を繰り返していたことから、同大統領の指示を受けた情報機関の犯行との見方は根強く、26日のサンデー・タイムズ紙は、リトビネンコ氏は病院でのインタビューで「ビクトル・キエフ」という名前のロシア情報機関員を容疑者として挙げたと伝えた。

 ただ「ロシア黒幕説」は「安易だ」と指摘する見方も広がっている。(1)リトビネンコ氏が、チェチェン共和国の独立派幹部と接触していたことから、チェチェン情勢に巻き込まれた(2)プーチン大統領と対立し、ロシアを脱出した政商ベレゾフスキー氏が背後にいる(3)プーチン大統領に対して、死を覚悟して戦いを挑んだという自作自演など、諸説が浮上している。

 ロシア外交専門家のアレックス・プラウダ氏は「誰が犯人なのかを語るのは時期尚早。いろいろ説があるがどれも証拠に乏しく、憶測の域を出ない」と話している。

日刊スポーツ [2006年11月27日8時52分 紙面から]

旧KGB秘密組織が警告 死亡の元情報員にと米誌

 【ニューヨーク26日共同】27日発売の米誌ニューズウィーク最新号は、毒殺された疑いが出ているロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が生前、FSBの前身である旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者の秘密交友組織とされる団体「尊厳と名誉」から警告文を受け取っていたと報じた。

 同誌は、この団体とリトビネンコ氏の死の関連については言及していないが、ロシアのプーチン政権を厳しく批判してきたリトビネンコ氏がロシアの情報機関関係者から「好ましからざる人物」とみられていたことを物語っている。

 リトビネンコ氏は亡命先のロンドンで今月1日、KGBにかつて勤務していたロシア人や情報源のイタリア人研究者と個別に面会した後に体調を崩した。サッチャー元英首相の補佐官を務め、リトビネンコ氏の人脈に近いティム・ベル卿によると、警告文は面会の「直前に」送られた。警告文の詳しい内容は伝えていない。

 同誌は、プーチン政権が最近、英国との関係改善に力を入れており「リトビネンコ氏はそうした努力を危険にさらすほどの脅威ではなかった」との見方を紹介する一方、ロシア当局が同氏の死に関与していないとすれば「誰がやったのか」と疑問を投げ掛けている。

西日本新聞 2006年11月27日09時00分

リトビネンコ氏、KGBに警告されていた

 27日発売の米誌ニューズウィーク最新号は、毒殺された疑いが出ているロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が生前、FSBの前身である旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者の秘密交友組織とされる団体「尊厳と名誉」から警告文を受け取っていたと報じた。

 同誌は、この団体とリトビネンコ氏の死の関連については言及していないが、ロシアのプーチン政権を厳しく批判してきたリトビネンコ氏がロシアの情報機関関係者から「好ましからざる人物」とみられていたことを物語っている。

 リトビネンコ氏は亡命先のロンドンで今月1日、KGBにかつて勤務していたロシア人や情報源のイタリア人研究者と個別に面会した後に体調を崩した。サッチャー元英首相の補佐官を務め、リトビネンコ氏の人脈に近いティム・ベル卿によると、警告文は面会の「直前に」送られた。警告文の詳しい内容は伝えていない。

 同誌は、プーチン政権が最近、英国との関係改善に力を入れており「リトビネンコ氏はそうした努力を危険にさらすほどの脅威ではなかった」との見方を紹介する一方、ロシア当局が同氏の死に関与していないとすれば「誰がやったのか」と疑問を投げ掛けている。

日刊スポーツ [2006年11月27日9時54分]

福岡中2自殺 両親、いじめ根絶訴え 北九州で人権集会「真相、徹底究明を」

 写真:つのブログ より

 福岡県筑前町の中学2年男子(13)がいじめられたとの遺書を残し自殺した問題で、生徒の両親が26日、北九州市八幡東区で開かれた福岡県人権問題研究集会(同実行委員会主催、西日本新聞社など後援)で、同校でのいじめの実態や現在の思いについて報告した。両親は「同じ悲劇を繰り返さないためにも、学校や社会からいじめをなくしたい。その思いを筑前町から全国に伝えていきたい」と、約700人の参加者を前に懸命に訴えた。

 福岡県内の小中高校教師や人権擁護団体でつくる同実行委員会側が両親に要望し実現。報告には父親(40)が立ち、1年生のころの担任教師が集中的に生徒をからかいの対象にし、同級生たちのいじめを誘発したと指摘。いじめがあったのに町教委に「ゼロ報告」をしていた学校や、調査委員会に遺族を加えない町教委を批判した。

 その上で父親は「なぜ息子が死なねばならなかったのか真実を知りたい。徹底した真相究明を行い、それを学校で生かしてもらいたい」と要望。いじめの存在を正直に報告すると教師の能力が問われるのではなく、「いじめ解決に懸命に取り組む教師を評価する仕組みが、学校や教育行政に絶対必要だ」と訴えた。

=2006/11/27付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 11月27日10時7分更新

元保安局幹部毒殺 英警察、ロシアへ捜査員派遣へ

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺事件で、ロンドン警視庁はロシアが関与していた可能性があるとみて、ロシアに捜査員を派遣する方針を固めた。BBCテレビが26日、リード内相などの話として伝えた。

 警視庁は同氏が面会したロシア人が泊まっていたホテルの部屋も捜索した。リトビネンコ氏はすしバーでイタリア人と会っており、警視庁はイタリアにも捜査員を派遣する。

 原因物質とされるポロニウムは希少な物質だけに入手が難しく、国家を後ろ盾にした組織的な犯行との見方が強い。リトビネンコ氏が死亡した病院の専門家は英紙タイムズに「素人の犯行ではない。(ポロニウムは)米国やロシアの原子力研究所にでも行かなければ手に入らない」と語った。

 ただ、入手すれば、ポロニウムから放出されるアルファ線は皮膚や紙すら透過せず、ガラスの瓶に入れて持ち運ぶことができ、犯人にとっては比較的安全だ。それを飲むか吸い込むか、あるいは傷に触れるかして体内に入ると、肝臓などにたまり、強い放射線で臓器を急激に破壊する。

 だが、体内のアルファ線を検出することは非常に難しく、ポロニウムが原因物資と特定するにはかなり時間がかかる。そのため、司法解剖で臓器を検査すれば、リトビネンコ氏がいつ放射性物質を摂取したかという事件解明の大きなかぎがつかめると期待されている。

産経新聞 (11/27 10:08)

KGB系秘密組織が脅迫?=元ロシア情報員殺害

 【ニューヨーク26日時事】27日発売の米誌ニューズウィーク最新号は、ロンドンで不審死した元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏が倒れる直前、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者らでつくる秘密交流組織から「警告とみられる」文書を受け取っていたと報じた。

(時事通信) - 11月27日11時0分更新

「真実知りたい」人権集会で心境

 いじめを苦に自殺した筑前町立三輪中学2年の男子生徒(13)の両親が26日、北九州市八幡東区の九州国際大で開かれた「第28回県人権問題研究集会」に出席し、心境を語った。約700人を前に「真実がはっきりすることを切に望みます。それをもとに、二度と私たちみたいに子どもを亡くし、毎日悲しい思いをする遺族をつくってほしくないのです」と訴えた。

 両親が不特定多数の人の前で話すのは初めて。知人の誘いで決意した。壇上に並んで立ち、父親が約10分間話した。

 「残された遺族の思いと、息子が亡くなってから47日間のことを話します」と切り出し、真相究明とはほど遠い学校側のこれまでの対応を淡々と振り返った。その上で、町教委の調査委員会に触れ「息子がなぜ死ななければならなかったのか、真実を知りたいのです。私たちは真実がはっきりし、町から、全国から、いじめをなくすという気持ちで精いっぱいたたかっていきたいと考えています。息子の死を無駄にしたくないのです。私たちは一生、息子の死と向かい合って生きていきます」と語った。

 終了後、両親は取材に「今後も機会と時間があれば、できるだけ(多くの人に)伝えていきたい」と話した。

asahi.com マイタウン福岡・北九州 2006年11月27日

英警察、モスクワで聴取も

 27日付の英紙インディペンデントは、亡命先のロンドンで死亡したロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏から致死性の放射性物質が検出された事件で、同氏が体調を崩した1日に接触した関係者から聴取するため、英捜査員が今週中にモスクワとローマに派遣される見込みだと報じた。

 同紙によると、リトビネンコ氏は1日、ロンドンの日本食レストランでイタリア人研究者と食事した後、同市内のホテルで旧ソ連の国家保安委員会(KGB)に勤務経験のあるロシア人らと会った。英メディアによると、いずれも事件への関与を否定している。

 同氏が立ち寄った日本食レストランとホテルからも放射線が検出されている。(共同)

(2006年11月27日12時19分 スポーツ報知)

旧KGB秘密組織が警告 死亡の元情報員にと米誌

 27日発売のニューズウィーク最新号は、毒殺された疑いが出ているロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が生前、FSBの前身である旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者の秘密交友組織とされる団体「尊厳と名誉」から警告文を受け取っていたと報じた。

 同誌は、この団体とリトビネンコ氏の死の関連については言及していないが、ロシアのプーチン政権を厳しく批判してきたリトビネンコ氏がロシアの情報機関関係者から「好ましからざる人物」とみられていたことを物語っている。

 リトビネンコ氏は亡命先のロンドンで今月1日、KGBにかつて勤務していたロシア人や情報源のイタリア人研究者と個別に面会した後に体調を崩した。サッチャー元英首相の補佐官を務め、リトビネンコ氏の人脈に近いティム・ベル卿によると、警告文は面会の「直前に」送られた。警告文の詳しい内容は伝えていない。

 同誌は、プーチン政権が最近、英国との関係改善に力を入れており「リトビネンコ氏はそうした努力を危険にさらすほどの脅威ではなかった」との見方を紹介する一方、ロシア当局が同氏の死に関与していないとすれば「誰がやったのか」と疑問を投げ掛けている。(共同)

USFL.COM 更新2006年11月27日 12:38米国東部時間

不審死した露情報機関元中佐に脅迫文…米誌が報道

 【ニューヨーク=大塚隆一】米誌ニューズウィーク最新号(27日発売)は、不審死した露連邦保安局(FSB)元中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏が、FSBの前身である旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者の秘密組織とされる団体「尊厳と名誉」から、脅迫文とみられる文書を受け取っていたと報じた。

 サッチャー元英首相の顧問を務め、リトビネンコ氏の仲間と親しい関係にあるティム・ベル卿の話として伝えた。文書の内容は不明だが、リトビネンコ氏が体調を崩し始める直前に送られたという。

(2006年11月27日13時44分 読売新聞)

死亡のロシア元情報将校、敵対人物を名指ししていた

ロンドン──亡命先の英国で毒殺された可能性が指摘されているロシア連邦保安局(FSB)の元大佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が、病床で知人らに対し、自身を狙っていたとする人物を名指ししていたことが、26日付の英高級日曜紙サンデー・タイムズの報道で明らかになった。

同紙によると、リトビネンコ氏が名前を挙げたのは、以前ロンドンに駐在していたロシア外務省の情報機関員で、ロシア政府の指示で同氏を監視していた。情報機関員の事件への直接関与には言及していない。

ロンドン警視庁は、情報機関員の捜索や事情聴取を行うか今のところ不明としている。リトビネンコ氏は以前、情報機関員からいやがらせを受けているとの苦情をテープに録音して警察に渡したとされるが、同市警のテロ対策担当者はそのようなテープの受領を確認していないという。

ロンドン市内のロシア大使館は、リトビネンコ氏の主張について現時点でのコメントを避けた。英外務省も、同氏が挙げた情報機関員の氏名を確認していない。

一方、25日付のロシア政府系日刊紙「ロシア新聞」は、リトビネンコ氏が服毒自殺し、「これまで同氏が貢献してきた人々」を裏切ったとの見解を伝えた。同紙はまた、プーチン政権に打撃を与える目的か、事業面のトラブルを解決する目的で、政界の黒幕ボリス・ベレゾフスキー氏が事件に関与していた可能性があると指摘した。

CNN 2006.11.27 16:06

300人に放射線汚染検査 ロシア元情報将校の変死で

ロンドン──ロシア連邦保安局(FSB)の元大佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が変死した事件で、英警察当局のテロ対策班はロシア当局による毒殺説から服毒自殺説まで幅広い可能性を検討している。また、リトビネンコ氏が立ち寄った場所などから微量の放射線が検出されたため、保健当局は25日、同じ場所を訪れた300人を検査する用意があることを明らかにした。

リトビネンコ氏の尿から検出され、死因とみられている放射性物質ポロニウム210は希少な放射性物質で、原子炉や粒子加速器によって作られる。英政府は前例のない今回の事件を受けて緊急対策会議(コブラ)を開き、同氏が体調を崩した当日に接触した人物の足取りを追う捜査方針を決めた。英外務省はロシア政府に接触し、捜査への協力を求めた。

保健当局にはこれまでに、放射線が検出された場所を訪れたという300人から連絡があった。関係者がスカイ・ニュースに語ったところによると、当局はこうした人々の尿に放射線物質が含まれていないか検査する。ただ、ポロニウム210は体内に摂取されない限り放射線汚染を引き起こす可能性はないため、危険性は低いという。

リトビネンコ氏は1日、イタリア人男性マリオ・スカラメラ氏と日本料理店で食事した後に体調を崩した。店の捜索は終了し、店が入居している建物では現在放射線除去作業が行われている。

リトビネンコ氏の遺体は25日夜に検視当局に引き渡されたが、検視が安全に実施できるか見解を待っている段階。

同氏は死後に発表された声明文で、ロシアのプーチン大統領が同氏の毒殺を指示したと主張し、「野蛮で非情」だと厳しく批判。ただ、プーチン大統領は事件への関与を否定した。旧ソ連の元国家保安委員会(KGB)スパイで、ロシア連邦議会議員のアレクサンドル・レデベフ氏もスカイ・ニュースに対し、プーチン政権からリトビネンコ氏の暗殺命令が出ていた可能性は全くないと述べた。

ただ、リトビネンコ氏とその支持者らは、ロシア情報機関が事件に関与しているとの見方を変えていない。同氏の友人アンドレイ・ネクラソフ氏は26日、英BBCテレビに対して、プーチン大統領が暗殺を指示した可能性に疑問を投げかけ、治安部隊内の不良分子が事件に関与している可能性の方が高いとの認識を示した。

CNN 2006.11.27 21:14

英警察、モスクワに捜査員派遣・元スパイ変死事件

 【ロンドン=横田一成】ロシアから英国に亡命した元国家保安委員会(KGB)スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで変死した事件で、英警察は近くモスクワ、ローマに捜査員を派遣する方針だ。同氏が体調を崩した11月1日にロンドン中心部のすし店で食事をしたイタリア人研究者と、その後、近くのホテルで喫茶した元KGBのロシア人ら2人に事情を聴取する考え。

 リトビネンコ氏の体内から検出された放射性物質「ポロニウム210」の痕跡が発見されたすし店、ホテルに出入りした市民からの問い合わせは450人以上に上り、3人が予防的に放射線関連の検査を受けているという。

 同日付の英紙ガーディアンによると、専門家はリトビネンコ氏が殺害されたとすれば、ポロニウム210単独ではなく、化学物質ベリリウムが組み合わされていたとの見方を示している。

日経新聞 2006/11/27 (22:28)

2006年11月28日

福岡市にいじめ担当課長 10月の報告件数 昨年度総数の5倍

 福岡市教委は27日、いじめ問題に迅速に対応するため、担当課長を28日付で新設すると発表した。市内の公立小中学校計212校からのいじめに関する報告が、10月は昨年度の年間件数(19件)の5倍近い91件と急増したことなどを受けての措置。文部科学省の担当者は「いじめ問題が専門の課長設置は全国でも初めてではないか」とみている。

 市教委によると、担当課長は、初等教育課1人、中学校教育課2人の生徒指導担当職員とともにプロジェクトチームを設立。学校などから得た情報を基に個々の事例に対応する担当職員などを決定。重大案件では直接現地入りし対応に当たる。年度内をめどに、いじめのない学校や学級運営のあり方を示すいじめ防止計画の素案を作成する。

 いじめの可能性があるとして各学校長から市教委に報告があった件数は、10月は小学校25件、中学校66件の計91件。4‐9月の計13件(小学校5件、中学校8件)の7倍に達した。過去5年では、2001年度の計54件が最多で、04年度は計40件、05年度は計19件と低減傾向だった。

 市教委は、福岡県筑前町の三輪中など、全国でいじめが原因とみられる児童・生徒の自殺が相次いでいることを挙げ「保護者が心配して学校に相談するケースが増えている」と分析している。

=2006/11/28付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年11月28日01時22分

自殺?遺書は捏造? 背後関係は混沌 元露スパイ毒殺

 【ロンドン=蔭山実】英国に亡命していたロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210を使って毒殺されたとみられる事件で、ロンドン警視庁は26日までに、本格捜査に乗り出した。事件にロシアが絡んでいるとの指摘以外にも、自殺説など諸説が入り乱れ、背後関係は混沌(こんとん)としている。

 リトビネンコ氏は1990年代後半から、FSBの不正を暴こうとして組織のトップだったプーチン大統領と敵対。2000年に英国に亡命した後も、大統領に対する批判を緩めなかった。

 大統領は事件とロシア政府の関係を強く否定している。だが、ポロニウム210は核関連施設以外からの入手は困難と専門家は指摘しており、ロシアが事件の背後にいるとの見方は依然、根強い。

 26日付の英紙タイムズは「08年の大統領選挙で(プーチン大統領)自らが望む後継者にスムーズに政権を引き継ぐのにリトビネンコ氏は邪魔な存在だった」と指摘。大統領の指示を受けたロシア情報機関による暗殺との説の背景を説明した。同氏と親交があったアンドレイ・ネクラソフ氏は同日、BBCテレビで「大統領が暗殺を指示したとは思えないが、大統領とつながっている犯罪組織があると思う」と語った。

 リトビネンコ氏が体調を崩した今月1日にロンドン市内で会った人物は、いずれも関与を否定している。

megalodon.jp-10.jpg すしバー「イツ」で会食したイタリア人のマリオ・スカラメラ氏は、政府とつながりのあるサンクトペテルブルクの犯罪組織が同氏と自らの命を狙っていたと主張。入院先のユニバーシティカレッジ病院などに足を運び、繰り返しリトビネンコ氏を見舞ったロシアの元政商、ボリス・ベレゾフスキー氏も、ロシア政府の関与を指摘した。

 一方、同日、ミレニアムホテルで会ったFSB時代の同僚でビジネスマンのアンドレイ・ルゴボイ氏は、ロシア紙に対し、リトビネンコ氏が頻繁に運転手を務めていたチェチェン共和国独立派幹部ザカエフ氏と間違われ、敵対勢力に毒を盛られたとの見方を示した。

 当初、「第3の男」として疑惑が高まった身元不明の「ウラジーミル氏」は、ルゴボイ氏の同僚のドミトリ・コフツン氏と判明した。

■「遺書」捏造疑惑も

 27日発売の米誌ニューズウィークは、FSBの前身の旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者でつくる秘密交友組織「尊厳と名誉」から、リトビネンコ氏が警告文書を受け取っていたと報じた。

 同氏は生前、英日曜紙サンデー・タイムズのインタビューに「ロシアの情報機関がわたしの監視を続けていた」と証言、昨年末までロンドンのロシア大使館に外交官として勤務していた「ビクトル・キロフ」という名前を挙げている。さらに英大衆紙は、ロシア特殊部隊「スペツナズ」出身の「イーゴリ」と呼ばれる人物が実行犯だと報道している。

 一方、ロシア国内では、プーチン政権の評判を落とす目的で、リトビネンコ氏が情報機関の犯行を装って自殺したとの説がささやかれるなど、英国内などで有力視されているロシア情報機関犯行説を否定する論調が目立つ。

 イズベスチヤ紙は、リトビネンコ氏が不治の病にかかっていたと仮定、その場合、「自殺説は荒唐無稽(むけい)ではない」としている。また、リトビネンコ氏が死の間際に口述したとされる「遺書」についても、捏造(ねつぞう)の疑いを示唆している。

■多数の露亡命者

 【ロンドン=蔭山実】今回の事件では、英国亡命するロシア人が多いことも浮き彫りになった。反体制派か諜報(ちょうほう)活動での「裏切り者」という旧ソ連らしいケースが目につく。身の危険のある外国人を受け入れて安全を保障するという英国の伝統があるからだ。

 リトビネンコ氏のほかに富豪のべレゾフスキー氏、チェチェン独立派指導者のザカエフ氏らもロシアからの亡命者で、政府と対立し、生き延びるために逃れてきた。

 英国では大英帝国の名残で多文化社会が根づき、移民や難民、亡命者を受け入れてきた。母国で殺害されるような危険がある人物は人道的な配慮から英国内に避難させる土壌がある。

 英社会には自由を尊重する伝統的な価値観が強く、亡命者でも言論の自由や人権が保障され、反政府活動も認められる。市民権を得れば、英政府は自国民として身を守り、亡命者には安心できる国だといえる。

産経新聞 (11/28 01:50)

旧KGB系ロシア人捜査か...元情報員毒殺疑惑

 亡命先のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑で、FSBの前身、ソ連国家保安委員会(KGB)の出身者らの秘密交友組織とされる団体「尊厳と名誉」とつながりがあり、「イーゴリ」の名で知られるロシア人(46)が事件に関与している疑いがあるとみて英警察が行方を追っていることが分かった。英紙デーリー・メールが27日報じた。

 「イーゴリ」は、暗殺のプロとの指摘がある。旧ソ連軍特殊部隊「スペツナズ」に所属していたことがあり、現在はイタリアに潜んでいるとみられている。

 英スカイニューズ・テレビは27日、ロンドン警視庁の話として、ロンドン中心部の2か所から、新たにポロニウム210とみられる微量の放射性物質を検出したと報じた。

 死亡したリトビネンコ氏は体調を崩した1日、ロシアのプーチン政権を批判する同氏や殺害された著名ジャーナリスト、ポリトコフスカヤさんらの名前を含む「尊厳と名誉」が暗殺をもくろむ人物のリストを情報源だったイタリア人研究者から受け取った可能性があるという。

 リトビネンコ氏はFSB中佐だった1998年、ロシアの政商暗殺を命じられたと記者会見で暴露。米国在住の元KGB高官はロシア紙に、情報機関関係者は裏切り者を憎むと指摘していた。

 一方、リトビネンコ氏の死因を法的に確定する検視法廷の審問がロンドン市内で30日から行われることが27日決まった。英PA通信などが報じた。

 同氏の遺体はまだ解剖されていない。PA通信によると、検視官が警察や遺族らと解剖の是非も含め協議中で、早ければ28日にも実施の可能性があるという。

(2006年11月28日01時53分 スポーツ報知)

人気スパイ小説の多くは

人気スパイ小説の多くは東西冷戦を背景にしていた。冷戦下では現実に秘密情報員が暗躍した。実際に起きたことであれフィクションであれ、ベルリンの壁で分断された欧州が主舞台になった。

▼冷戦終結後はさすがにスパイ小説ブームは去ったように見える。活動自体がなくなったわけではない。ロシアは特に熱心だ。旧ソ連時代の国家保安委員会(KGB)の流れをくむ連邦保安局(FSB)の影が時々ちらつく。

▼FSB元中佐リトビネンコ氏のロンドンでの死もその1つなのか。体内から放射性有毒物質が検出された。亡命中の事件だ。欧州メディアはこの事件でもちきり。暗殺説が飛び交う。

▼スパイ小説でおなじみの英秘密情報局(MI6)などが捜査に加わった。元中佐は「プーチン政権にやられた」と言い残した、と外電は伝える。大統領はFSBの元長官、とくれば、なにやら小説もどき。

▼元中佐は政権に批判的なロシア人女性ジャーナリストが殺害された事件を調べていた。改革を経て主要国首脳会議(サミット)の正式メンバーになったロシアの、国自体の「闇」もちらつく。

▼が、プーチン政権「黒幕説」だけで説明できるほど事は単純ではないらしい。親ロシアのチェチェン共和国関与説から、政権のイメージ悪化を狙ったリトビネンコ氏の自作自演説まで諸説ある。謎が謎を呼ぶ。スパイ小説に付きものの「どんでん返し」も用意されているのだろうか。

=2006/11/28付 西日本新聞朝刊=

毒殺疑惑で旧KGB系ロシア人を捜査か

 亡命先のロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏の毒殺疑惑で、FSBの前身、ソ連国家保安委員会(KGB)の出身者らの秘密交友組織とされる団体「尊厳と名誉」とつながりがあり、「イーゴリ」の名で知られるロシア人(46)が事件に関与している疑いがあるとみて英警察が行方を追っていることが分かった。英紙デーリー・メールが27日報じた。

 「イーゴリ」は、暗殺のプロとの指摘がある。旧ソ連軍特殊部隊「スペツナズ」に所属していたことがあり、現在はイタリアに潜んでいるとみられている。

 英スカイニューズ・テレビは27日、ロンドン警視庁の話として、ロンドン中心部の2カ所から、新たにポロニウム210とみられる微量の放射性物質を検出したと報じた。

 死亡したリトビネンコ氏は体調を崩した1日、ロシアのプーチン政権を批判する同氏や殺害された著名ジャーナリスト、ポリトコフスカヤさんらの名前を含む「尊厳と名誉」が暗殺をもくろむ人物のリストを情報源だったイタリア人研究者から受け取った可能性があるという。

 リトビネンコ氏はFSB中佐だった1998年、ロシアの政商暗殺を命じられたと記者会見で暴露。米国在住の元KGB高官はロシア紙に、情報機関関係者は裏切り者を憎むと指摘していた。

 一方、リトビネンコ氏の死因を法的に確定する検視法廷の審問がロンドン市内で30日から行われることが27日決まった。英PA通信などが報じた。

 同氏の遺体はまだ解剖されていない。PA通信によると、検視官が警察や遺族らと解剖の是非も含め協議中で、早ければ28日にも実施の可能性があるという。

日刊スポーツ [2006年11月28日2時33分]

新たに数カ所で放射能検出=元ロシア情報員の変死事件−英

 【ロンドン27日時事】リード英内相は27日下院で、英国亡命中の元ロシア情報員、アレクサンドル・リトビネンコ氏の変死事件に絡んで、ロンドン市内の数カ所から新たに放射性物質の痕跡が検出されたことを明らかにした。内相は国民に注意を呼び掛ける必要はないとしている。

(時事通信) - 11月28日7時0分更新

元ロシア幹部暗殺?KGB団体から脅迫

 【ロサンゼルス26日=千歳香奈子通信員、ロンドン27日=鈴木雅子通信員】変死した元ロシア連邦保安局(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)に関する生前の情報が次々と明らかになった。米誌ニューズウィーク最新号(27日発売)は、同氏が、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者の秘密組織とされる団体から脅迫文を受け取っていたと報じた。英紙タイムズによると、数週間前に同氏と面会したイスラエル在住のロシア人富豪が、託されていた極秘情報を近く英警察に提出するという。

 米誌ニューズウィーク最新号はリトビネンコ氏が、FSBの前身であるKGB出身者の秘密交友組織とされる団体「尊厳と名誉」から脅迫文とみられる文書を受け取っていたと報じた。文書の内容は明らかになっていないが、体調を崩した今月1日、イタリア人やロシア人と面会する直前に届いたという。同氏の関係者と親しい、サッチャー元英首相の顧問ティム・ベル卿の話として伝えられた。

 英紙デーリー・メールによると「尊厳と名誉」にはリトビネンコ氏殺害の容疑者として浮上している、ロシア特殊部隊出身の46歳のロシア人「イーゴリ」が所属している。「イーゴリ」は現在イタリアに潜んでいるとみられ、英警察が捜査中。「尊厳と名誉」の殺害予定者リストには、リトビネンコ氏や、10月に殺害された著名女性ジャーナリスト、ポリトコフスカヤさんらの名前が含まれていたとみられている。

 リトビネンコ氏は亡くなる数週間前にイスラエルを訪れ、破産したロシアの石油大手ユコスの元幹部レオニード・ネブズリン氏と接触していたことも判明した。ネブズリン氏は反プーチン大統領の富豪。リトビネンコ氏は面会の際、ユコスが脱税で摘発され破たんした事件にFSBや大統領関係者が関与した、とされる極秘情報をネブズリン氏に提供したという。

 英紙タイムズなどによると、リトビネンコ氏の変死を受けてネブズリン氏は、リトビネンコ氏から託された極秘情報を数日以内に英警察に提出する予定。

 英警察はリトビネンコ氏が体調を崩した1日に接触した元KGB関係者らから聴取するため、今週中にモスクワとローマに捜査員を派遣する見込みだという。また、リトビネンコ氏の死因を法的に確定する検視法廷の審問が30日から行われることがこの日決まった。

 英スカイニューズ・テレビは27日、捜査筋の話として、リトビネンコ氏が死亡したロンドンの2カ所から、新たにポロニウム210と見られる微量の放射性物質を検出したと報じた。

日刊スポーツ [2006年11月28日8時11分 紙面から]

露政商の事務所でポロニウム検出 元露スパイ毒殺

 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質のポロニウム210によって殺害されたとみられる事件で、ロンドン警視庁は27日、同国に亡命しているロシアの政商ベレゾフスキー氏の事務所から、ポロニウム210の痕跡が検出されたと発表した。一方、リトビネンコ氏の遺体は30日に司法解剖される見通しとなっており、事件の謎に迫る可能性があるとして注目されている。

 BBCなどによると、ベレゾフスキー氏の事務所はロンドン市内の高級街ベルグラビア地区にあり、放射性物質の検出を受けて封鎖された。同氏はリトビネンコ氏の友人で、プーチン・ロシア大統領を痛烈に批判している。

 リード内相は27日、英下院で緊急声明を出し、先週末に駐英ロシア大使に捜査協力を要請したことを報告した。ロシアの当局に連絡して捜査に必要なあらゆる内容に関して英国に報告する態勢を取るよう求めたという。

 首相官邸の報道官は同日、ヘイン北アイルランド相が前日、ロシアの人権侵害などを糾弾し、事件とロシアのかかわりを示唆した件で、「ロシアの人権問題には懸念があるが、事件とロシア政府を結びつけるにはまだ早すぎる」とのブレア首相の見解を明らかにした。

産経新聞 (11/28 10:05)

新たに2か所でポロニウム検出、亡命中の露政商事務所

 【ロンドン=本間圭一】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件で、リード英内相は下院で27日、同氏から検出された「ポロニウム210」と見られる放射性物質がロンドンの別の場所でも確認されたことを明らかにした。

 英スカイテレビは同日夜、新たにロンドン市内の2か所でポロニウム210が検出され、このうち1か所は、プーチン露大統領と敵対し、英国に亡命中の露政商ボリス・ベレゾフスキー氏の事務所だと伝えた。

 リトビネンコ氏は生前、ベレゾフスキー氏の事務所をたびたび訪ねており、同氏は今月に入り、入院中のリトビネンコ氏を見舞っていた。ベレゾフスキー氏は、露情報機関に狙われているとされる一方、ロシア国内では、同氏が毒殺に関与したとの見方も出ている。

 もう1か所は、ベレゾフスキー氏の事務所の近くにある警備会社の事務所。この事務所は、リトビネンコ氏が生前、訪れていたという。

 英警察当局は、現場を封印した。

 放射性物質が検出されたのは、リトビネンコ氏が突然体調を崩した11月1日に訪れたすしバーや、病院、自宅など4か所と合わせ、計6か所となった。

 ベレゾフスキー氏は、1990年代の国営企業民営化で巨利を得たが、プーチン大統領と対立して英国へ亡命。同様に同大統領を非難していたリトビネンコ氏の活動を支援していたとされる。

 一方、政府系機関「健康保護局」は27日、3人が特別な放射能検査を受けていることを明らかにした。

 同局は、リトビネンコ氏と同じ11月1日にすしバーなどに立ち寄った人に尿検査を呼びかけ、これまで約500人が電話で問い合わせてきたが、このうち18人が検査対象となり、3人がポロニウムにより被ばくした疑いが持たれている。

 リード内相は27日も、国家緊急治安特別閣議(コブラ=COBRA)を開催。ロンドン警視庁は近く、ロシアとイタリアに捜査員を派遣、11月1日にリトビネンコ氏と接触した人物から事情を聞く方針だ。

(2006年11月28日11時46分 読売新聞)

福岡中2男子いじめ自殺で四十九日法要 「悲しみ癒えない」

 いじめを苦にする内容の遺書を残し自殺した福岡県筑前町立三輪中学校の2年男子生徒(13)の四十九日法要が28日、同町の自宅で営まれ、親族ら約30人が参列した。父親(40)は「気持ちは落ち着いてきたが悲しみは癒えない。四十九日が来た気がしない」と話した。

 父親は今でも毎日、遺影に日々の出来事などを話し掛けているといい、納骨はしばらく見送る。

 10月11日の生徒の自殺から約1カ月半になるが、中学はいじめと自殺の直接的な因果関係を認めておらず、いじめが自殺の原因と考える遺族と見解が対立したまま。自宅には午前9時すぎから喪服姿の親族らが集まったが、平日のためか学校関係者や同級生らの姿はなかった

 筑前町教委は調査委員会を設置し、自殺の原因を調査している。

サンスポ 2006年11月28日 更新

放射性物質、さらに数カ所で痕跡・元KGBスパイ死亡事件

 英国のリード内相は27日、ロシアから英国に亡命した元国家保安委員会(KGB)スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで変死した事件に関連して下院で「これまでに放射性物質の痕跡が検出されたすし店、ホテル、自宅以外にも数カ所で痕跡がみつかった」と明らかにした。

 英メディアによるとリトビネンコ氏が体調を崩した11月1日に立ち寄った市中心部のミレニアム・ホテルに近いオフィスや住宅で捜査が続いており、プーチン大統領と対立して英国に逃れた政商ベレゾフスキー氏所有のオフィスからも放射性物質が検出されたとの報道もある。警察は市内各地の監視カメラも分析、リトビネンコ氏の1日の行動や接触した人物などを追っている。

 リード内相は「警察は『殺人』とは断定しておらず、『疑念のある死亡』として扱っている」と述べ、慎重な捜査を強調、英メディアが報じているロシア関与説についても言及を避けた。(ロンドン=横田一成)

日経新聞 2006/11/28 (12:46)

海外で急増、定着する「すしバー」とは

 ロンドン中心部ピカデリー通りのすしバー「イツ」。リトビネンコ氏は11月1日、同店でイタリア人のスカラメラ氏と会食後、体調を崩した(AP)

 ポロニウム210によって殺害されたとみられるリトビネンコ氏が今月1日、イタリア人のスカラメラ氏と訪れたすしバー「イツ」は、チェーン店でロンドン市内ではここ1、2年の間に急に店舗数を増やした。日本のすし店とは異なり、ファストフード店の形態に近くカウンターに座って手軽に食事ができるようになっている。値段は1皿2〜4ポンド(400〜800円)程度。店内に別にバーを設け、酒を楽しめるところもある。

 海外で営業する純日本式のすし店の経営者やすし職人のほとんどは日本人。これらの店では、すしや日本料理が出されるのが一般的だ。

 これに対し「すしバー」は、すしをアレンジした料理を提供しており、欧米や東南アジアなど世界各地に普及している。欧米では日本人以外のアジア系の人々がかかわっているケースが多い。西洋人が苦手とするタコやイカなどを避け、マグロやサーモンなどにネタを限定している店も少なくない。

 こうした「すしバー」は海外で大衆化しており、その名称はすでに正統派のすし店やすしレストランを含む総称になりつつある。(名村隆寛)

産経新聞 (11/28 13:34)

毒殺疑惑の解明に意欲 外交的障害なしと英首相

 デンマークの首都コペンハーゲンからの報道によると、同国を訪問したブレア英首相は28日、ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで毒殺された疑惑に関し「英警察の捜査には外交的、政治的な障害はない」と述べ、全容解明に意欲を示した。

 一方、インタファクス通信によると、ロシア最高検察庁は同日、ロンドン警視庁の捜査に協力する用意があることを明らかにした。

 同疑惑では、ロシアのプーチン政権を批判していたリトビネンコ氏の尿から、核関連施設でしか手に入らないとの指摘もある致死性の放射性物質ポロニウム210が検出されたこともあり、プーチン政権に不信の目が向けられている。

 ブレア首相は英警察が必要と考えれば、どこにでも捜査員を派遣することになると述べた。

 またロイター通信は、リトビネンコ氏が体調を崩した1日に接触したイタリア人研究者が、ロンドンを訪れ、放射線検査を受けたと報じた。研究者は参考人としてロンドン警視庁の聴取を受ける予定という。(共同)

USFL.COM 更新2006年11月28日 16:40米国東部時間

【福岡】筑前町の中2生徒いじめ自殺から四十九日

四十九日の法要が開かれた28日、遺族が、現在の心境を語りました。

母親は、息子の自殺から四十九日が経った現在の心境について触れ、「悲しい気持ちに変わりはない。情報が何もないので、調査委員会には、しっかり調査してほしい」「真相の解明に向けて努力したい。また2度と同じような遺族を出さないためにいじめ根絶を訴えたい」と語りました。

四十九日の法要が行われた28日、自宅には、男子生徒の同級生や校長らが次々と弔問に訪れ、仏前に手を合わせていました。

自殺の原因について学校側は依然、「いじめが、自殺の直接の原因かどうかわからない」としていて、遺族側との話し合いは、平行線をたどっています。

九州朝日放送 11/28 19:06 更新

露元中佐変死 放射性物質の検出、7カ所に

 元ロシア連邦保安庁中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件にからみポロニウム210とみられる放射性物質が検出されたのは28日までに計7カ所となった。このうち1カ所はロシア反体制派の富豪べレゾフスキー氏のロンドン中心部の事務所。英当局は引き続きリトビネンコ氏の足取りを追って検出作業を続けている。

(毎日新聞) - 11月28日22時24分更新

接触の伊学者、英警察の保護下に=ロ元情報員とすしバーで密談

 死亡した元ロシア情報機関員リトビネンコ氏が立ち寄り、放射性物質のポロニウムが検出されたロンドンのすしバー。英保健当局は放射性物質が検出された場所を訪れた人は連絡するよう呼び掛けている(25日)(AFP=時事)13時27分更新

 【ロンドン28日時事】ロシアの元情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで怪死した事件で、英スカイテレビは28日、同氏が倒れる直前にすしバーで会ったイタリア人学者、マリオ・スカラメッラ氏が英国内で英警察当局の保護下に入ったと報じた。

 スカラメッラ氏はイタリアで潜伏中と伝えられていたが、同テレビなどによると、自分の身に危険が及ぶのを恐れてロンドンに戻り、英警察に保護を要請した。また同氏は、リトビネンコ氏のような放射性物質の被害を受けていないかどうか検査中という。

(時事通信) - 11月28日23時1分更新

毒殺疑惑の解明に意欲 外交的障害なしと英首相

 【ロンドン28日共同】デンマークの首都コペンハーゲンからの報道によると、同国を訪問したブレア英首相は28日、ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで毒殺された疑惑に関し「英警察の捜査には外交的、政治的な障害はない」と述べ、全容解明に意欲を示した。

 一方、インタファクス通信によると、ロシア最高検察庁は同日、ロンドン警視庁の捜査に協力する用意があることを明らかにした。

 同疑惑では、ロシアのプーチン政権を批判していたリトビネンコ氏の尿から、核関連施設でしか手に入らないとの指摘もある致死性の放射性物質ポロニウム210が検出されたこともあり、プーチン政権に不信の目が向けられている。

 ブレア首相は英警察が必要と考えれば、どこにでも捜査員を派遣することになると述べた。

 またロイター通信は、リトビネンコ氏が体調を崩した1日に接触したイタリア人研究者が、ロンドンを訪れ、放射線検査を受けたと報じた。研究者は参考人としてロンドン警視庁の聴取を受ける予定という。

西日本新聞 2006年11月28日23時52分

2006年11月29日

ブレア英首相、毒殺疑惑の解明に意欲

 デンマークの首都コペンハーゲンからの報道によると、同国を訪問したブレア英首相は28日、ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで毒殺された疑惑に関し「英警察の捜査には外交的、政治的な障害はない」と述べ、全容解明に意欲を示した。

 一方、インタファクス通信によると、ロシア最高検察庁は同日、ロンドン警視庁の捜査に協力する用意があることを明らかにした。

 同疑惑では、ロシアのプーチン政権を批判していたリトビネンコ氏の尿から、核関連施設でしか手に入らないとの指摘もある致死性の放射性物質ポロニウム210が検出されたこともあり、プーチン政権に不信の目が向けられている。

 ブレア首相は英警察が必要と考えれば、どこにでも捜査員を派遣することになると述べた。

 またロイター通信は、リトビネンコ氏が体調を崩した1日に接触したイタリア人研究者が、ロンドンを訪れ、放射線検査を受けたと報じた。研究者は参考人としてロンドン警視庁の聴取を受ける予定という。(共同)

(2006年11月29日00時19分 スポーツ報知)

リトビネンコ氏毒殺疑惑の解明に意欲

 デンマークの首都コペンハーゲンからの報道によると、同国を訪問したブレア英首相は28日、ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで毒殺された疑惑に関し「英警察の捜査には外交的、政治的な障害はない」と述べ、全容解明に意欲を示した。

 一方、インタファクス通信によると、ロシア最高検察庁は同日、ロンドン警視庁の捜査に協力する用意があることを明らかにした。

 同疑惑では、ロシアのプーチン政権を批判していたリトビネンコ氏の尿から、核関連施設でしか手に入らないとの指摘もある致死性の放射性物質ポロニウム210が検出されたこともあり、プーチン政権に不信の目が向けられている。

 ブレア首相は英警察が必要と考えれば、どこにでも捜査員を派遣することになると述べた。

 またロイター通信は、リトビネンコ氏が体調を崩した1日に接触したイタリア人研究者が、ロンドンを訪れ、放射線検査を受けたと報じた。研究者は参考人としてロンドン警視庁の聴取を受ける予定という。

日刊スポーツ [2006年11月29日2時49分]

“毒殺対象者”に反プーチン政商

 ロシア連邦保安局(FSB)元中佐リトビネンコ氏毒殺疑惑で、同氏が受け取ったとされる暗殺対象者リストに、ロシアの政商ベレゾフスキー氏の名前が掲載されていたと28日付英紙デーリー・テレグラフが報じた。

 ベレゾフスキー氏はプーチン大統領と対立し英国に亡命。共同電によると、リトビネンコ氏の死亡にショックを受け「次(に狙われるの)は私の番かもしれない」と恐れているという。ベレゾフスキー氏のロンドン事務所からは27日、リトビネンコ氏の直接の死因とみられている放射性物質ポロニウム210が微量、検出された。

 リトビネンコ氏は今月1日にイタリア人研究者と会食し、自身を含む暗殺対象者のリストを受け取った後、体調を崩したとされている。このリストにベレゾフスキー氏が含まれていたため、会食後に事務所を訪れた可能性が指摘されている。

スポーツニッポン [ 2006年11月29日付 紙面記事 ]

ロンドン 露の政商事務所にポロニウム痕 保安局元幹部毒殺

 ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質で毒殺されたとみられる事件で、ロンドン警視庁は27日、ロシアの政商ベレゾフスキー氏の事務所などから新たにポロニウム210の痕跡を発見した。

 BBCテレビによると、ポロニウムがその場にあったのか、リトビネンコ氏が摂取した後に立ち寄ったのかは定かではない。

 また、事件の現場にいた市民ら3人が検査の結果、放射能汚染の恐れがあるとして放射線専門医による精密検査を受けることになった。リード内相は27日、英下院で緊急声明を出し、先週末に駐英ロシア大使に捜査協力を要請したことを報告した。(ロンドン 蔭山実)

(産経新聞) - 11月29日8時1分更新

露元中佐変死 検視は12月1日実施へ 英医師団

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件で、医師団が放射能に汚染されることへの懸念から遅れていた同氏の検視は12月1日に実施される見通しとなった。

 また、事件後、沈黙していたロンドン在住のロシア反体制派富豪のべレゾフスキー氏は28日、声明を発表し、「友人であるリトビネンコ氏の死を深く悲しんでいる」と語った。

 一方、英当局のホットラインに放射能検査の必要があるかどうかを問い合わせてきた一般市民は28日までに1100人を超えた。このうち8人が放射能汚染が疑われる症状を訴え、念のため、再検査を受診した。

(毎日新聞) - 11月29日9時58分更新

露元中佐変死 ポロニウム流出の可能性否定 露原子力長官

 元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件で遺体から検出された放射性物質ポロニウム210について、ロシア原子力庁長官は28日の会見で「毒性が強いことから販売・輸送で厳しい管理体制を敷いている」と強調、事件で見つかったポロニウムがロシアから流出した可能性を否定した。

(毎日新聞) - 11月29日10時53分更新

ロシア、ポロニウムを毎月8グラム輸出 英国へは停止

 ロシアのキリエンコ原子力庁長官は28日の会見で、ロンドンで死亡したロシアの元情報将校リトビネンコ氏から検出された放射性物質ポロニウム210について、毎月8グラムを国外に輸出していることを明らかにした。ただし、かつて行われていた英国への輸出は01〜02年以降停止しているという。

 長官は現在の輸出先として米国企業を挙げ、科学的な目的のほか、印刷業や塗料産業などで使用されていると説明した。「ポロニウム210の半減期は138日で、長期貯蔵は不可能だ」とも指摘。ロシア産ポロニウムと元将校死亡の関係に否定的な見方を示した。

asahi.com 2006年11月29日11時39分

元露スパイ不審死、英首相が露大統領との協議意向表明

 【ロンドン=本間圭一】ブレア英首相は28日、コペンハーゲンで会見し、ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、リトビネンコ氏の不審死事件について「適当な時期にいつでも(プーチン露大統領と)話し合う用意がある」と述べ、首相自らロシア政府と協議する姿勢を明らかにした。

 首相はまた、「捜査に外交上かつ政治的な障壁はない」と言明、徹底した捜査への決意を示した。首相が同事件への見解を示すのは初めて。ロシア政府が捜査に協力すべきと訴える国内世論に配慮した発言と見られる。

 報道によると、リトビネンコ氏の死因とされる放射性物質「ポロニウム210」はこれまで、ロンドン市内数か所で検出された。このうち、自らの事務所で同物質が見つかった露政商ボリス・ベレゾフスキー氏は28日、リトビネンコ氏の死について、「友人を失い、深く悲しんでいる」との声明を発表した。

 英政府系機関「健康保護局」によると、放射性物質による被曝(ひばく)を恐れ、同局に電話した人数は1100人を超えた。このうち68人が検査対象となり、8人が特別な放射能検査を受けた。

(2006年11月29日11時50分 読売新聞)

ポロニウム、工業用などで毎月8グラム輸出…露長官

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア原子力庁のキリエンコ長官は28日、記者会見し、ロシアが放射性物質の「ポロニウム210」を毎月8グラム輸出していることを明らかにした。

 工業用塗料などに使われているが、英国向けには2001年以降は供給していないという。

 キリエンコ長官は「ポロニウム210は国内で厳重に保管されており、だれかが盗み出すようなことは考えられない」と述べ、リトビネンコ氏から検出されたポロニウム210がロシアから流出した可能性を否定した。

(2006年11月29日12時11分 読売新聞)

露元副首相 訪問先で原因不明の吐き気と発熱、入院

 【欧州総局】29日付英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)はロシアのガイダル元第1副首相が今月24日に訪問先のアイルランドで原因不明の吐き気と発熱に襲われ、モスクワの病院に入院していると報じた。容体は安定しているが、ガイダル氏は「生命の危機にかかわる突然の病気に襲われた」と同紙に語ったという。

 ガイダル氏は今月24日に朝食を食べた後、気分が悪くなり、突然、体が動かなくなったという。発見した女性によると、同氏は床で気を失っており、吐血していたとされる。同氏はエリツィン前政権下で市場経済導入などに取り組み、プーチン大統領には批判的な姿勢を取っている。

 今月23日には元ロシア連邦保安局(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで死亡、遺体から放射性物質が検出された。

(毎日新聞) - 11月29日12時14分更新

放射性物質捜査、シェラトン・ホテルでも・英、元スパイ死亡で

 【ロンドン=横田一成】英警察は28日、ロシアから英国に亡命した元国家保安委員会(KGB)スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏が変死した事件に関連してロンドン中心部のシェラトン・ホテルの捜索をしていると発表した。同氏の尿から検出された放射性物質「ポロニウム210」の痕跡を追っているとみられている。

 これまでに同氏が体調を崩した11月1日に立ち寄ったすし店「イツ」、ミレニアム・ホテルなど7カ所からポロニウムの痕跡がみつかっている。英メディアはポロニウムはすし店で食べ物に散布されていたとの見方を報じている。

 リトビネンコ氏とすし店で会ったイタリア人のマリオ・スカラメラ・ナポリ大教授はロンドンで警察の事情聴取を受けたもよう。スカラメラ氏はリトビネンコ氏にロシア当局から狙われる人物のリストを見せたとされている。

日経新聞 2006/11/29 (13:36)

ロシアの元第一副首相がアイルランドで倒れる、原因めぐり憶測も

 [ロンドン 29日 ロイター]  29日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙によると、1990年代にロシアのエリツィン政権下で首相代行や第一副首相を務めたエゴール・ガイダル氏が先週、訪問先のアイルランドで原因不明の急病で倒れ、モスクワの病院に入院している。

 ロンドンで毒を盛られて死亡したとされるロシアの元国家保安委員会(KGB)の元スパイ、アレクサンドル・リトビネンコ氏から放射性物質が検出された直後だけに、ガイダル元第一副首相の急病をめぐっても、様々な憶測が流れている。

 ガイダル氏は、モスクワの病院からFT紙の電話インタビューに対し「11月24日に私の体に突然問題が起き、命が脅威にさらされた。数時間後には状態が落ち着いた」と語った。

 ガイダル氏によると、ダブリン近郊の滞在先で簡単な朝食を取った後に、突然手足を動かすことができなくなった。原因には全く心当たりがないという。

 当日ガイダル氏が講演する予定だったコンファレンスの関係者は、ガイダル氏が現れた時は顔が青ざめていたと指摘、「ガイダル氏が部屋を出て行った後に後を追ったが、彼は床に倒れ、意識がなく、口や鼻から血を出していた」と語った。

 ガイダル氏はアイルランドの病院で検査を受けた後、ロシアに戻ったが、毒を盛られた可能性についてはコメントを拒否している。同氏は「今のところ、どの医者も私に何が起きたのか説明できていない。私にいえるのは、生まれ変わったような気がするということだけだ」と述べた。

(ロイター) - 11月29日15時31分更新

核物質密輸に関与か=怪死のロシア元情報員−英紙

 【ロンドン29日時事】ロシアの元情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで怪死した事件で、29日付の英紙インディペンデントは、同氏が倒れる直前にすしバーで会ったイタリア人学者マリオ・スカラメッラ氏が、「リトビネンコ氏は核物質密輸を行っていた」と発言していると報じた。

 同紙は事件発覚直後、スカラメッラ氏にインタビューした。それによると、すしバーで出会った際にリトビネンコ氏は「2000年に自分が中心となってロシアからチューリヒへ核物質を密輸した」と打ち明け、ロシア連邦保安局(FSB)のために密輸を行ったと話したという。

(時事通信) - 11月29日21時1分更新

ガイダル氏の急病も暗殺未遂?=チュバイス氏が陰謀説−ロシア

 【モスクワ29日時事】ソ連崩壊後のロシアで経済自由化と民営化を指揮したガイダル元首相代行が原因不明の急病で倒れたことについて、チュバイス統一エネルギー機構社長(元第一副首相)は29日、「通常の病気ではあり得ない」と述べ、暗殺未遂だったとの見方を示唆した。ロシア通信が伝えた。

 チュバイス氏は「ガイダル氏は一時生死の境にあった」と語り、病状の深刻さを強調。その上で、プーチン政権を批判した著名女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害、連邦保安局(FSB)元中佐リトビネンコ氏の怪死と関連付け、「ガイダル氏の死は反憲法勢力にとって極めて魅力的だ」と陰謀説を唱えた。 

(時事通信) - 11月29日21時1分更新

ロシア元首相代行も「一服盛られた」?謎の急病で入院

 【ロンドン=森千春】29日付の英フィナンシャル・タイムズ紙は、1990年代にロシアの経済改革を主導したガイダル元首相代行が先週、滞在先のアイルランドで突然、体調が悪くなり、モスクワの病院に入院したと報じた。

 知人のチュバイス元第1副首相は、元首相代行が毒を盛られた可能性を指摘したが、ロシア情報機関の関与は否定した。

 元首相代行は24日、ダブリンのホテルで朝食後、手足を動かせなくなり、吐血した。元首相代行は同紙に対して、「生命にかかわる状態だった」と語った。現在、容体は安定しているが、原因はわかっていない。

 元首相代行は、モスクワの研究機関の所長を務めており、娘は野党で活動している。

(2006年11月29日21時14分 読売新聞)

元情報員、放射性物質持ち歩く?=容器壊れ被ばく−ロシア紙報道

 【モスクワ29日時事】ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)元中佐、リトビネンコ氏の怪死事件で、29日付の同国紙イズベスチヤは、ロンドンの同氏の立ち回り先数カ所で放射性物質ポロニウム210が検出されたことは、誰かに売るために自ら持ち歩いていた可能性を示していると報じた。

 同紙によれば、ポロニウム210を運ぶ際には完全気密の小容器に入れる。この容器が何らかの原因で損傷してポロニウムが漏れ、皮膚を通じてリトビネンコ氏の体内に入り、変死の原因になった可能性があるという。

(時事通信) - 11月29日23時1分更新

2006年11月30日

放射性物質の持ち出し、死亡の元スパイ関与か・英紙報道

 【ロンドン=横田一成】ロシアから英国に亡命した元国家保安委員会(KGB)スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで変死した事件で、29日付の英紙インディペンデントは、同氏と会った核技術の専門家であるイタリア人のマリオ・スカラメラ・ナポリ大教授が「リトビネンコ氏から旧ソ連の放射性物質の西側への持ち出しにかかわったと聞いていた」と証言したと報じた。

 同紙によると、リトビネンコ氏はスカラメラ教授に対して、ロシア連邦保安局(FSB、KGBの後身)在籍当時の2000年に放射性物質をスイス・チューリヒに持ち出す計画を遂行したことを明かしていたという。

 スカラメラ氏はリトビネンコ氏が体調を崩した11月1日にロンドン中心部のすし店「イツ」で一緒に食事をしており、英警察の事情聴取を受けているもよう。

NIKKEI NET 2006/11/30 (00:31)

連邦保安局長官、30日初来日=元幹部怪死事件で「渦中の人」−ロシア

 ロシアの防ちょう機関、連邦保安局(FSB)のパトルシェフ長官が30日午前、特別機で来日する。日ロ関係筋が29日明らかにした。旧ソ連国家保安委員会(KGB)を継承したFSB長官の訪日は、KGB時代を通じて初めて。ロンドンで放射性物質を盛られたとされるFSB元幹部リトビネンコ氏の怪死事件へのFSB関与説が流れる中で、お忍び訪問となりそうだ。

(時事通信) - 11月30日7時1分更新

旅客機から微量の放射性物質=英BAの欧州路線−ロシア元情報員怪死

 【ロンドン29日時事】英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は29日、ロシアの元情報機関員リトビネンコ氏が怪死した事件に関する当局の捜査の過程で、同社が欧州域内で運航している旅客機2機から、「ごく微量」の放射性物質の痕跡が見つかったと発表した。

(時事通信) - 11月30日7時1分更新

2旅客機から放射性物質の反応 ロシア元スパイ変死事件

 ロシアの元情報将校リトビネンコ氏(43)の変死事件に関連して、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は29日、同社の旅客機2機から、放射性物質の痕跡を示す反応があったと発表した。検査はロンドン警視庁の要請によるもので、BA側はさらにモスクワの空港で待機中の別の機体も近く調べる。BA側は、3機ともに「事件の関係者が乗っていた」としている。

 BAによると、検出された放射性物質がリトビネンコ氏の体内から検出された「ポロニウム210」と断定されているわけではない。検査の対象とされた旅客機は3機ともボーイング767で、10月25日、28日、31日、11月3日の4日間、ロンドン郊外のヒースロー空港とモスクワを結ぶ便に使用された機体。同氏が体調を崩したのが11月1日であることから、英メディアは、ロシアから放射性物質を持ち込んだ人物か、同氏と接触した人物が旅客機に乗っていたとの見方を示している。

 ロンドン中心部のホテルのバーで1日にリトビネンコ氏と接触したロシアの元情報機関幹部は、英メディアに対し、3日にロシアに帰国したと語っていた。元幹部は家族との旅行の合間に同氏と商談したことは認めているものの、事件への関与は全否定している。

 また、リトビネンコ氏がすしバーで接触したイタリア人の情報提供者スカラメッラ氏は現在、警視庁の保護下に置かれており、放射線検査で反応はなかったという。

 BAは、問題の3機は10月下旬からモスクワ以外の行き先を含め計約220便に使われ、乗客計約3万3000人と乗員計約3千人が乗ったとして、注意を呼びかけている。英健康保護局(HPA)は29日、乗客らが放射能に被曝(ひばく)し、深刻な健康被害を受ける可能性は低いと説明している。

asahi.com 2006年11月30日10時35分

露元中佐変死 英国航空の欧州便2機から微量の放射線反応

 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏変死事件にからみ、英国航空(BA)は29日、同社の欧州便2機から極めて少量の放射線反応があったことを明らかにした。人体への影響はないとされている。2機はヒースロー空港で運航を停止中。別にもう1機がモスクワの空港で放射線検査のため運航を停止している。変死事件の関係者が事件の前後にこれらの便を利用した疑いがある。

 英警察当局は、リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム210を摂取したとみられる今月1日を基点に、その1週間前から現在まで、これら3機の計221回分のフライトの利用者の確認作業を進めている。

 BAによると、3機は10月25日から今月29日まで、ロンドンとモスクワ、バルセロナ、フランクフルトなどロシア・欧州の約10都市間を飛んでいた。利用客は延べ3万3000人にのぼる。検出された放射線がポロニウム210によるも