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2006年10月 アーカイブ

2006年10月06日

「身銭切れ」心臓移植希望の女児支援HP、中傷相次ぐ

 重い心臓病のため、米国での心臓移植を希望している東京都三鷹市の上田さくらちゃん(4)を支援する「さくらちゃんを救う会」の関連ホームページ(HP)などに9月以降、批判や中傷など匿名の書き込みが大量に寄せられている。

 救う会メンバーの携帯番号や、さくらちゃんの自宅の写真などが匿名投稿者によりネット上で公開されるなど、“攻撃”はエスカレート。顔の見えないネットの負の側面が露呈した。

 NHK職員上田昌広さん(53)、同和子さん(45)の長女、さくらちゃんは「特発性拘束型心筋症」と診断され、年内にも渡米して移植手術の機会を待つ予定となっている。渡航費・治療費を集めるため、友人や職場の同僚らが8月に「救う会」を結成。1億3600万円を目標に募金を始めた。

 ところが、活動がメディアで報道された9月下旬ごろから、ネット上での批判が始まり、支援者による「応援ブログ」には1日数百件もの書き込みが集中。同会にも1日100件前後のメールが寄せられている。善意の励ましもあるが、「(両親は)身銭を切るべきだ」「子どもを利用した詐欺」など心ないものも多い。

 さらにメンバーの携帯番号や自宅の写真のほか、自宅の「不動産登記」とされる情報などが、ネット上で公開されてしまった。

 当初、「団体職員」と報じられた両親がNHKプロデューサー、ディレクターだったことなどが反感を招き、ネット上での“攻撃”に火がついたらしい。

 メンバーの個人情報までさらされる事態に、同会事務局の永田浩三さん(51)は、「思ってもみなかった批判にさらされた」と困惑。「メンバーのショックが大きく、募金活動に支障が生じる」として救う会は9月29日、募金の目標額のうち3000万円は両親が出費するという事実や、渡航費や治療費など募金の詳細な使途予定を公開する措置をとった。

 さくらちゃんのケース以外でも、ネット上では、難病児の海外移植のための募金活動に対する“攻撃”が頻発。腸が機能しない難病だった茨城県常総市の神達彩花ちゃん(今年5月死去、当時1歳4か月)のための募金活動でも、支援者のHPなどに「(募金の)余剰金は寄付しろ」などの書き込みが集中した。

(2006年10月6日14時30分 読売新聞)

2006年10月13日

遺書の画像

【学校が配布した家庭への連絡プリントの裏】

「お母さんお父さんこんなだめな息子でごめん 今までありがとう。いじめられて、もういきていけない。」


【理科のノート】

「遺言 さようなら 僕が死んだら僕の貯金は学級にあげます。」


【スケッチブック】

「遺言。 お金はすべて学校に寄付します。うざい奴等はとりつきます。さようなら。
いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」


【画用紙】

「See you agein? 人生のフィナーレがきました さようなら さようなら さよ〜なら〜 」
「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたいと思います。」


【複数の遺書】

「いじめ」書き残し自殺/福岡・筑前町の中2男子

 複数あったとされる遺書のひとつ

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)が、いじめられていたと書き残し、自宅の倉庫で首つり自殺していたことが13日、分かった。

 町教育委員会や学校によると、11日夜、倉庫で首をつった生徒を祖父が発見。ズボンのポケットなどに複数のメモがあり、いじめを受けていたとの内容だった。生徒は同日昼にも、学校で友人に「死ぬ」と話していたという。

 合谷智校長は「学校としては把握していなかったが、ほかの生徒に事情を聴くと『いじめがあった』と証言した。かけがえのない命が失われたのは残念で、真相解明に努める」と話した。

 中学校は12日に全校集会を開いて生徒に事情を説明し、来週にも保護者会を開催する予定。

四国新聞 2006/10/13 19:50

2006年10月14日

中2いじめ苦に自殺 教委も認識 「生きていけない」 福岡・筑前町

 福岡県筑前町の三輪中学校(合谷智校長、425人)の2年の男子生徒(13)が自宅の倉庫で首つり自殺をしていたことが13日、分かった。遺書とみられるメモ紙が計4通見つかり、「いじめられて、もういきていけない」と学校でのいじめを苦に自殺したことを示唆する記述があった。同町教委は「いじめがあった認識がある」として、男子生徒が自殺にいたった経緯を調査している。

 同町教委などによると、11日午後8時すぎ、隣家に住む祖父(67)が自宅倉庫のかもいにビニールひもをかけて首をつっている学生服姿の男子生徒を発見。救急車で近くの病院に運ばれたが、死亡が確認された。死亡推定時刻は午後5時すぎとみられる。夕食に姿を見せなかったことから辺りを捜していた。

 残された遺書とみられるメモ紙には「いじめられて、もういきていけない」「いじめが原因です」「うざい奴等はとりつきます」などといじめを苦に自殺したことをうかがわせる記述があった。

 同中は、男子生徒が自殺した翌12日朝に緊急の全校集会を開催。合谷校長が事実関係を説明した。その後、全校生徒にいじめの有無などを確認するアンケート用紙を配布し、同日中に回収。11日の放課後の直前に男子生徒を学校のトイレで取り囲んでいた同級生計7人から個別に事情を聴いたという。

 学校側の聴取に対し担任の男性教諭(45)は「いじめは把握していなかった。(自殺した日、男子生徒は)朝から目前に迫っていた中間テストに向けてプリント学習に励んでいた。給食も元気そうに食べていた」と答えたという。

 中原敏隆・筑前町教育長の話 男子生徒が自殺するまで学校内でいじめがあったことは把握していなかった。しかし、遺書にはっきり「いじめられた」と書かれている以上、いじめがあったと認識している。その前提で今後の調査を進めたい。

=2006/10/14付 西日本新聞朝刊=

2006年10月14日00時01分

中2男子自殺、「いじめ」の遺書残し自宅で…福岡

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が遺書を残し、自殺していたことが13日わかった。写真は自殺した中学生の遺書、「お母さんお父さん、ごめん。今までありがとう。いじめられてもういきていけない」などと記されていた。

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が、「いじめられてもういきていけない」などと記した遺書を残し、自殺していたことが13日わかった。

 同校の合谷(ごうや)智校長は会見で、クラスで男子生徒をばかにするような行為があったことを認め、「精神的な苦痛を受け、自殺に至ったのではないか」と述べた。同県警朝倉署も自殺の原因を調べている。

 同校によると、11日午後8時ごろ、帰宅が遅い男子生徒を捜していた家族が、自宅の倉庫で首をつって死亡しているのを見つけた。男子生徒はこの日ふだん通りに登校、午後4時40分ごろには下校していた。

 足元と、学生服の上着のポケットに遺書が残され、学校の美術室にあった友人のスケッチブックにも遺書のようなメモがあった。あて名はなく、メモには、いじめを受けていたことが書かれていたという。

 父親によると、倉庫にあった遺書には「お母さんお父さん、ごめん。今までありがとう」などと記されていた。父親は「どんないじめがあったのか、なぜ、こんなことになったか明らかにしてほしい」と訴えている。同校は12日朝、全校集会を開き、男子生徒の自殺を報告。全校生徒に、いじめの有無を確認するアンケート調査を行うとともに、11日の放課後直前に男子生徒と一緒にいた同級生らから事情を聞いた。クラスの中に男子生徒の言うことをまともに取り合わないなどの行為があったことが分かった。また、1年のころから「死にたい」と同級生に漏らしていたともいう。

(2006年10月14日1時55分 読売新聞)

いじめ自殺:中2男子が自宅で首つり、遺書残し 福岡

 福岡県筑前町立三輪中学校2年生の男子生徒(13)が、自宅で首つり自殺していたことが、分かった。近くに「いじめで耐えられません」などと書かれた遺書があり、町教育委員会や県警朝倉署が背景について調べを始めた。

 町教委や同署などの調べでは、11日午後、男子生徒が、同町の自宅の物置内で首をつって死んでいるのを、祖父が見つけた。遺書は学校で配布されたプリント紙の裏側やスケッチブックなど計3枚で、1枚は上着のポケットの中に、もう1枚は遺体の足元にあり、スケッチブックは学校の美術室に置いてあった。

 「お父さん、お母さん、こんなだめ息子でごめん」などと走り書きされていた。先日引退表明した競走馬ディープインパクトのファンで、「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたい」とも書かれていた。

 複数の関係者によると、生徒は自殺した当日、学校の友人に「おれは今日死ぬ」と自殺をほのめかしていたという。

 生徒は今年9月からバレー部主将を務め、学校を欠席することもなく、明るくあいさつする活発な子で、成績も悪くなかったという。

 三輪中は12日に全校集会を開き、生徒の自殺を報告。12、13日には、全生徒を対象に「何か心当たりはないか」と問いかけるアンケートを実施した。臨床心理士4人を招いて、生徒全員の面談も始めている。13日からの中間試験も延期した。【川上敏文、高橋咲子】

     = ◇ =

 自殺した生徒の父親(40)は13日夜、自宅前で報道陣の質問に答え、「以前も別の生徒がいじめられてけがをしたことがあった。学校は二度と起きないように対応すると約束したのに、またいじめが起こった。息子がなぜこんなことになったのか究明してほしい」と話した。祖父は「弟たちに風呂の準備をしてあげるような優しい子だった。まだ13歳ですよ……」と声を詰まらせた。

 三輪中の合谷智校長と中原敏隆町教育長が13日夜、同校で会見した。合谷校長は「サインが出ていたのかもしれないが、気が付かなかった。教師、生徒、保護者の距離を詰めるよう努力してきたが、できていなかった」と話した。

 中原教育長は「13歳という若い命を失ったことは残念。いじめがあったという認識に立ち、自殺の原因を解明したい」と語った。


 ■生徒の遺書の主な内容■

 「遺言 お金はすべて学校に寄付します。うざい奴等はとりつきます。さよなら」

 「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」

 「seeyouagein? 人生のフィナーレがきました さようなら さようなら さよ〜なら〜」

 「生まれかわったら ディープインパクトの子供で最強になりたいと思います」

 「お母さん お父さん こんなだめ息子でごめん 今までありがとう。いじめられてもういきていけない」

(毎日新聞) - 10月14日6時39分更新

“いじめ”中学1年のころから…福岡、父が明らかに

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の両親が14日、自宅で取材に応じ、中学1年のころから、いじめとも受け取れる出来事があったことを明らかにした。

 両親によると、バレーボール部に所属していた男子生徒は、中学1年の1学期、「部活に行きたくない」と漏らすことが何度かあったが、父親(40)は厳しい指導が行われていると解釈し、「くじけるな」と励ましたという。

 2学期には、通学用の自転車のねじを緩めるいたずらをされ、男子生徒が隣に住む祖父に「自転車を交換して」と頼んだことがあった。祖父が理由を尋ねても答えなかったが、祖父は「いじめられているのかな」と感じたという。

 父親は「今思えば、そのころすでにいじめに遭っていたのかもしれない。明るい性格で、家では一切そんなそぶりは見せず、気づいてやれなかった。苦しみを一人で抱えていたと思うとやりきれない」と悔しさをにじませた。

 両親はまた、男子生徒が自殺した当日、学校で同級生に数回、「おれ、きょう死ぬっちゃん」と話していたことを、学校関係者から聞いたという。

 同校では、クラスの中に男子生徒の言うことをまともに取り合わないなどの行為があったほか、男子生徒が1年のころから「死にたい」ともらしていた。担任教諭は気づいていなかったらしい。

 同校の合谷(ごうや)智校長は13日、記者会見し、クラスで男子生徒をばかにするような行為があったことを認め、「精神的な苦痛を受け、自殺に至ったのではないか」と述べた。

 一方、学校から両親へのいじめの内容に関する詳しい説明はなく、父親は「自殺にまで追い込まれた原因が何だったのか、隠さず明らかにしてほしい。息子のような子どもを二度と出さないよう、町教委や学校に対策を望みたい」と語った。

(2006年10月14日11時39分 読売新聞)

福岡いじめ自殺 葬儀に500人、めい福祈る

 いじめで自殺した男子中学生の葬儀の焼香台で涙ぐむ参列者ら=福岡県筑前町で14日午前11時17分、飯ケ浜誠司写す

 いじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)の葬儀が13日正午から同町内の自宅で営まれた。葬儀には、近所の人たちのほか同中の教職員、生徒ら約500人が参列し、めい福を祈った。

 男子生徒は自殺する直前、学校の友人に「おれは今日死ぬ」などとほのめかし、今月11日午後に遺書を残して自宅倉庫で首をつった。男子生徒は計3枚の遺書を上着のポケットや学校の美術室に残していたが、その中には「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」「お母さん お父さん こんなだめ息子でごめん 今までありがとう」などと書かれていた。

 学校側は12日朝に全校集会を開催。男子生徒の死を伝えるとともに、11日の帰宅直前に学校で会っていた7人の生徒から聞き取りをするとともに全校生徒にアンケート用紙を配布するなどして調査を始めた。その中では男子生徒がクラス内で無視されていたことなどが浮かんできているという。【高橋咲子、倉岡一樹】

(毎日新聞) - 10月14日17時12分更新

いじめ自殺中2告別式、同級生「相談乗れず悔しい」

 いじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)の告別式が14日、自宅で営まれ、親類や同級生らが、冥福(めいふく)を祈った。

 焼香後、同級生の男子生徒が「明るく、へこんでもすぐ立ち直る姿しか思い出せない。一人で悩んでいる時、相談相手になれなかったのが悔しい」と別れの言葉を述べた。

 続いて小学4年と5年の2人の弟が「よく面倒を見てくれてありがとう。お父さん、お母さんのことは僕たちに任せて下さい」と祭壇に語りかけると、すすり泣く声が広がった。

 父親は「競走馬のディープインパクトのファンになり、将来は馬にかかわる仕事がしたいと話していた。息子が何を訴えたかったのかを知ることが、家族に与えられた課題」と語った。

(2006年10月14日19時56分 読売新聞)

当日「死にたい」、同級生ら服脱がす 福岡・中2自殺

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けていたという遺書を残して自殺した問題で、自殺当日の11日、生徒が繰り返し「死にたい」と漏らしたのに対し、同級生らが「本気なら下腹部を見せろ」などといい、ズボンを脱がせようとしていたことが分かった。校長が14日、記者会見で明らかにし、暴力にあたるかもしれないという認識を示した。一方、生徒の父親(40)は学校側の説明に不信感を示し、「真実を知らせてほしい」と訴えた。

 生徒が通っていた町立三輪中学の合谷智校長の説明によると、生徒は11日の1、3、5時間目の授業中や休み時間に「自分は死ぬんだ」「死にたい」などと友人らに話した。6時間目の美術の時間には、スケッチブックに「いじめが原因です。いたって本気です」と記すとともに、「遺言」として「お金はすべて学校に寄付します」などと書いた。この文面も近くにいた生徒と話し合いながら書き込んだらしい、という。

 6時間目の直後、生徒はトイレの中で、同級生7人に「死にたい」などと話したが、同級生らは「うそだろう」「本気なら下腹部を見せろ」などと言いながら、ズボンを脱がせようとし、少しおろしたという。

 同校や生徒の親類によると、生徒は長い期間、いじめを受けていた可能性があり、1年生のころから友人に「死にたい」とこぼすことがあったらしい。

 合谷校長は13日夜の会見で、暴力や金銭の要求はなかったが、生徒の発言に周囲が反応しないといったことがあったのではないかと説明していた。14日の会見では、トイレ内の行為について「暴力といわれればそれに当たるかも知れない」と釈明した。

 一方、父親は14日、記者団に対し、遺書は四つあったことを明らかにした。このうち理科のノートには「さようなら 僕が死んだら 僕の貯金は学級にあげます」と記されており、父親は「金銭的な要求があったのかとも思う」と話した。

 自殺当日、生徒が死にたいと漏らしたのに対して、「同級生から『じゃあ死ねば』と言われたらしい」と話した。

 また父親は、生徒の祖父から「自転車をパンクさせられたり、ねじをゆるめられたりすることがあったようだ」と聞いたことを明らかにした。

 父親は14日の葬儀で「友達のみなさん、今回の(息子の)死を無駄にしないで下さい。少しでも変わったことがあったら見逃さないで下さい。何かのサインかも知れません」と呼びかけた。

asahi.com 2006年10月14日23時22分

福岡中2、自殺当日に何度も「死ぬ」…級友取り合わず

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒が、自殺した11日の1、3、5時限目の授業中や休み時間などに、級友らに何度も「死ぬ」と漏らし、級友と話しながら遺書を作っていたことがわかった。

 同校の合谷智校長が14日明らかにした。級友らは「本気とは思わなかった」などとして取り合わず、担任教諭らに報告しなかった。

 校長によると、授業中に男子生徒の言葉を聞いた教諭は、内容が分からないまま、「私語をやめろ」と注意した。6時限目の美術の授業中、男子生徒は隣席の男子生徒と話し合いながら、スケッチブックに遺書を書いた。「遺言」と書いたうえ、「いじめが原因」「いたって本気です。さようなら」などと記していた。

 さらに放課後、校内のトイレで、7人の男子生徒に「死ぬんだ」と告げ、7人から「本気なら、下腹部を見せてみろ」と言われ、ズボンを下げられそうになった。合谷校長は「この行為はいじめに当たると考えている」としている。午後4時40分ごろ、学校を出た男子生徒は同8時ごろ、自宅の倉庫で首をつって死亡しているのが見つかった。

 合谷校長は「多くのサインが出ていながら、教職員の誰もが気づけなかったことに、自責の念を感じる。担任教諭と生徒との信頼関係の強化に一層、力を入れたい」と話している。

(2006年10月14日23時47分 読売新聞)

2006年10月15日

福岡いじめ自殺 生徒、当日5回も「死にたい」と話す

 理科の学習ノートの片隅に書き込まれた遺書=倉岡一樹写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同中の合谷(ごうや)智校長らが14日記者会見し、生徒が自殺した11日に授業時間中や昼休みなどに計5回、「死にたい」と話していたことを明らかにした。さらに、下校直前に生徒7人にトイレで「(死にたいのは)うそだろう。下腹部を見せろ」とズボンを下ろされそうになっていたことを認めた。合谷校長は「トイレの事件が自殺の要因の一つになった可能性もある」と話した。学校側はこの事実を13日までに確認していたが、「聞かれなかったから」として公表していなかった。

 合谷校長によると、男子生徒は11日は1、3、5時限の授業中に周囲の生徒に聞こえるように「死にたい」と漏らしていた。発言の内容が分からず私語だとして「集中しなさい」と注意した教諭もいた。また昼休みにも「死にたい」と話していた。

 6時限目の美術の時間には、スケッチブックを忘れてきたため、クラスの生徒から借りた。それに「遺言 お金はすべて学校に寄付します。いじめが原因です」などと書いた。貸した生徒は冗談と思っていたという。遺書は学校のスケッチブックの他にも、プリントの裏などに書かれ、計4通あった。

 6時限目終了後にトイレで7人の男子生徒に囲まれた時も「死にたい」と漏らすと「うそだろう。下腹部を見せろ」と言われ、ズボンを腰のあたりまで下ろされそうになったという。男子生徒はその後家に帰り、自宅の倉庫で首をつって自殺した。合谷校長は「徐々に気持ちが高まっていったのかもしれない」と話し、トイレの事件が自殺の引き金になった可能性に言及した。【川上敏文】

(毎日新聞) - 10月15日10時12分更新

福岡いじめ自殺:発端は学年主任の「いじめ発言繰り返し」

mainichi-1015.jpg 遺族宅を訪問して謝罪する学校関係者(手前)=福岡県筑前町で15日午前11時11分、川上敏文写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長、中原敏隆町教育長、学年主任らが15日、男子生徒宅を訪れ、両親と面会した。学校側は、男子生徒の1年時の担任教諭を務めた学年主任(現在)がいじめ発言を繰り返し、それが発端となって他の生徒にまでいじめ行動が広がったことを認めた。

 両親と学校側の面会は報道陣に公開された。両親らは、自殺直後に学校が全生徒から取ったアンケートと、両親が親しかった生徒2人に書いてもらったメモを基に「息子だけが1年の時からいじめられていた」「一部生徒がアンケートで学年主任によるいじめを記述している」と指摘した。

 また、▽1年の時に生徒らをイチゴやジャムに例えてランク付けするなど人格無視の発言を繰り返した▽ケガをしているのに仮病よばわりやうそつき扱いした−−ことなどを、同級生2人から伝えられたことを明かし「間違いないか」とただした。学年主任は「(男子生徒が)からかいやすかったから」と、いじめ発言を繰り返していたことを認めた。

 さらに、母親が男子生徒のインターネット利用について教諭に相談した内容を他の生徒たちに明かして、これに絡めてバカにしたあだ名をつけ、いじめを誘発していたことも指摘した。母親によると、男子生徒はこの後「学校に行きたくない」と言うようになったという。

 両親がこうした教諭の言動がいじめ助長につながったのではないかと迫ると、合谷校長は「そう思います」と答えた。

 両親との面会の後、中原教育長は報道陣に対し「校長から今朝、(1年時の担任教諭の)発言内容を聞いた。教師によるいじめがあったと判断している」。学年主任は「一生かけて償います」とうつむきながら謝罪した。【川上敏文】

毎日新聞 2006年10月15日 20時40分 (最終更新時間 10月15日 22時41分)

2006年10月16日

いじめ、教師の言動影響「自殺の誘因」 福岡の中2自殺

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)が、いじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、1年生の時の担任教諭が生徒に対し、不適切な言動を繰り返していたことがわかった。生徒の両親が「教諭からいじめを受けていたのではないか」とただし、町教委や学校側が15日、認めた。校長は同夜、記者会見し、教諭の言動について「自殺の誘因になったと思うが、主因かどうかはわからない」との見方を示した。

 生徒の両親は、14、15両日、自宅を訪れた三輪中学校の合谷智校長やこの教諭らとの話し合いを記者団に公開。この中で、両親は同級生らから聞いたという教諭の過去の言動を示しながら、事実かどうか問いつめた。

 両親によると、1年生の1学期に、生徒がインターネットのサイトを繰り返し見ていると母親が教諭に相談。その後、その相談内容が同級生らに漏れ、それにちなんだあだ名がつけられた。生徒はあだ名で呼ばれるようになったことを嫌がり、「学校に行きたくない」と訴えるようになったという。両親は、相談内容を教諭が漏らしたと指摘した。

 また、教諭は友人が落とした文具を拾ってあげた生徒を「偽善者にもなれない偽善者」と呼んだという。生徒が2年に進級する際に担任が代わったが、新たな担任に対し、「この子はうそをつく子だ」と申し送りをしたとしている。

 ほかの生徒に対しても、漢字を書かせる際に、太った生徒には「『豚』が似合う」と言ったり、忘れ物をした生徒を教室にある花瓶でたたいたりといった行為があったのではないかと問いつめた。

 これに対し、教諭は相談内容を漏らしたことや「偽善者」という発言、「うそをつく子」という申し送りなどについて、「はい」などと答えて認めた。亡くなった生徒を集中的にいじめたのではないかと問いつめられたのに対しても、これを認め、その理由について「からかいやすいというのはありました」と説明した。教諭は話し合いの後、記者団に「一生かけて償います」と話した。

 合谷校長は席上、「そのこと(教諭の発言)が自殺につながった。一番大きな引き金になった。子どもたちの一連のいじめも実際にはあったが、大本となった」と謝罪した。同夜の会見では「教諭の言動で、その子が周りから見られる人間像が作られた。そのことによっていじめが生まれ、自殺に至ったと考えている」と語った。

 この問題では、自殺当日の11日、生徒が「死にたい」と漏らしたのに対し、同級生らが「本気なら下腹部を見せろ」などといい、ズボンを脱がせようとしたことなどがわかっている。

asahi.com 2006年10月16日01時20分

母の相談を教諭が暴露、いじめのきっかけ…中2自殺

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件で、学校側は15日、1年生の時の男性担任教諭が、男子生徒の母親から受けた相談内容を無断で同級生に暴露し、それが元で男子生徒がいじめられるようになったことを認めた。

 この日、合谷智(ごうや・さとし)校長、この教諭らが、男子生徒宅を訪れ、こうした事実をおおむね認め、両親に謝罪した。

 この直後、合谷校長は「教諭によるいじめと受け取られても仕方がない。これが自殺につながったと認識しており、申し訳ない」と、自殺との関係を認めるかのような発言をしたが、16日未明の記者会見では、「教諭の言動がいじめの誘因になったが、自殺と結びつけるのは危険。(私が)冷静さを欠いていた」と発言の一部を撤回した。

 両親に謝罪した後、教諭は報道陣に対し「一生をかけて償っていきたい」と話していた。

 男子生徒の両親や学校側によると、1年の1学期、男子生徒が早退を繰り返し、自宅でインターネットのサイトを閲覧していたため、母親が教諭に相談した。教諭は同級生の前で、その内容を明かしたうえで男子生徒に注意したことから、同級生に不名誉なあだ名を付けられ、このころから男子生徒は「学校へ行きたくない」「死にたい」と漏らすようになった。

(2006年10月16日1時46分 読売新聞)

福岡いじめ自殺 発端は学年主任の「いじめ発言」繰り返し

 唇を噛み締めて自殺した生徒の家を出る合谷智・三輪中校長=福岡県筑前町で16日午前3時半、木葉健二写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長、中原敏隆町教育長、学年主任らが15日、男子生徒宅を訪れ、両親と面会した。学校側は、男子生徒の1年時の担任教諭を務めた学年主任(47)がいじめ発言を繰り返し、それが発端となって他の生徒にまでいじめ行動が広がったことを認めた。

 両親と学校側の面会は報道陣に公開された。両親らは、自殺直後に学校が全生徒から取ったアンケートと、両親が親しかった生徒2人に書いてもらったメモを基に「息子だけが1年の時からいじめられていた」「一部生徒がアンケートで学年主任によるいじめを記述している」と指摘した。

 また、▽1年の時に生徒らをイチゴやジャムに例えてランク付けするなど人格無視の発言を繰り返した▽ケガをしているのに仮病よばわりやうそつき扱いした——ことなどを、同級生2人から伝えられたことを明かし「間違いないか」とただした。学年主任は「(男子生徒が)からかいやすかったから」と、いじめ発言を繰り返していたことを認めた。

 さらに、母親が男子生徒のインターネット利用について教諭に相談した内容を他の生徒たちに明かして、同級生らがこれに絡めたあだ名で呼ぶようになったいじめを誘発していたことも指摘した。母親によると、男子生徒はこの後「学校に行きたくない」と言うようになったという。

 両親がこうした教諭の言動がいじめ助長につながったのではないかと迫ると、合谷校長は「そう思います」と答えた。

 両親との面会の後、中原教育長は報道陣に対し「校長から今朝、(1年時の担任教諭の)発言内容を聞いた。教師によるいじめがあったと判断している」。学年主任は「一生かけて償います」とうつむきながら謝罪した。【川上敏文】

 ◇保護者に説明会

 三輪中では15日夜、全生徒の保護者を対象にした保護者会が体育館で開かれ、男子生徒が自殺した経緯など、これまでに判明したことを学校側が説明した。

 学校側は報道陣をシャットアウトし、非公開の状態で保護者会を開催。会は約3時間半に及んだ。関係者によると、学校側が謝罪した後、スクールカウンセラーが子供たちへの接し方を保護者らに指導。学校側は「教師同士の連携を密にし、保護者とも連絡を取り合うようにし、小さなことも見逃さないようにしたい」と述べたという。

 保護者からは学校の姿勢に対して批判の声が上がったが、中には「われわれ親も子供のさまざまなサインに気付いていない面があるかもしれない」と自己批判する保護者もいたという。

 自殺した男子生徒と仲が良かったという生徒の母親は「1年ごとに担任は変わるし、担任はきちんと一人一人の生徒を見てくれていたのだろうか……。今、子供はとても傷ついている。学校は今わかっていることを説明してほしい」と不安そうな表情で語った。【米岡紘子】

毎日新聞 10月16日 1時47分 / (毎日新聞) - 10月16日2時0分更新

福岡の中2自殺 級友の前で「偽善者」「うそつき」 担任、いじめ誘発

 ≪学校側認め、両親に謝罪≫

 福岡県筑前町で、町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、学校側は15日、「1年生時の担任にいじめを誘発する言動があった」として、生徒の両親に謝罪した。この日、いじめの有無などに関する調査の経過報告で学校幹部らが生徒宅を訪れた際、校長や当時担任で現在は学年主任の教諭が、両親の追及に答える形で認めたという。

 両親は「教師が率先していじめていたとすれば、絶対に許すことができない。すべての真実が知りたい」と、さらなる調査と報告を求めた。

 父親(40)によると、1年生の時に男子生徒が自宅で見ていたインターネットの内容を両親が担任に相談したところ、担任は後日、相談内容を同級生に暴露し、クラスで男子生徒に不本意なあだ名が付けられた。担任は級友の前で男子生徒を「偽善者」「うそつき」とからかったりもした。

 担任は学業成績をイチゴの品種に例え「(高価な)あまおう」「出荷できない」などとランク分けし生徒を呼んでいた。男子生徒は成績上位で「あまおう」と呼ばれたが、父親は「親としては、こうした教師の格差意識が、いじめを助長したと受け止めている」という。担任は一連の言動を認めた際、自らの行為がいじめを誘発したことを「自覚していた。からかいやすかった」と話し、両親に「一生をかけて償います」とわびた。

                    ◇

 町立三輪中学校の合谷智校長が16日未明、記者会見し「担任教諭の言動がいじめであるという認識に立ち自殺との因果関係を調べる」と述べた。

(産経新聞) - 10月16日8時1分更新

前担任がいじめの発端? 福岡の中2自殺 頻繁に差別的発言

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、同中の合谷(ごうや)智校長は15日、1年生時の担任だった男性教諭が男子生徒に対して不適切な対応や発言をするなど、「教師によるいじめ」があったとして、両親らに謝罪した。校長は男性教諭の対応が「(自殺の)1番大きな引き金になった」「子どもたちによるいじめの大元になった」と述べた。

 合谷校長とこの男性教諭らが14日深夜と15日午前の2度、男子生徒の自宅を訪問した。両親は同校が事件後、全校生徒を対象に行ったアンケートへの回答や、弔問に訪れた同級生らから聞き取った内容を基に学校側を追及した。

 両親と学校側のやりとりによると、男子生徒が1年の時、早退してインターネットをしていたことについて母親(36)が担任に相談した内容を担任の男性教諭が翌日、授業中に同級生の前で暴露。このため、男子生徒は差別的なあだ名で呼ばれるようになり、「学校に行きたくない」と言い出したという。

 今年9月には、男子生徒が運動会の騎馬戦の練習中に落下して腕を負傷。「手の骨が折れたかもしれない」と訴えたが、男性教諭は「おまえはまたうそをつきよる」と答えたという。

 男性教諭は両親に「(男子生徒は)からかいやすかった」と釈明。教諭の言動が生徒のいじめを誘発したとする両親らの追及に「その通りです」と答え、面談後、「一生(罪を)償っていきたいと思います」と語った。

 両親はこの男性教諭の差別的な発言として、生徒たちをイチゴの品種になぞらえ、成績順に「(高価な)あまおう」「出荷できないイチゴ」などと呼んだ‐などを指摘。西日本新聞の取材に対し、複数の同級生が一部、同様の証言をしている。

 父親(40)は「生徒を人間扱いしていない。一生、絶対に許せない」と怒りをあらわにしている。

 同中は15日午後8時から緊急の保護者会を非公開で開き、事件について説明した。

=2006/10/16付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年10月16日(月)10:10

福岡いじめ自殺 「本当に申し訳ない」全校集会で学校側

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で16日朝、同中で緊急の全校集会が開かれ、合谷校長は「本当に申し訳ないと思います」などと生徒たちに謝罪した。

 佐藤勝彦教頭によると、集会では自殺した男子生徒に黙とうをささげた後、合谷校長が生徒に「男子生徒を忘れてはいけない。(先生が)身体的、精神的なプレッシャーを与えていたかもしれない。先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使ってしまった。ごめんなさい。全力で君たちの信号をキャッチする」と謝罪したという。

 また、集会では「マスコミなどで言われている三輪中じゃないということを知っている。力を合わせて頑張っていきたいと思う」とし、最後は「頑張っていきましょう」と繰り返して訴えた。【船木敬太】

(毎日新聞) - 10月16日12時30分更新

福岡・中2自殺、校長が担任の言動との因果関係撤回

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件で、1年生の時の担任だった男性教諭(47)の言動と生徒の自殺との因果関係を16日の記者会見で否定した合谷(ごうや)智校長は、16日午前2時前、生徒の両親宅を訪ね、「時間が経過しており、自殺と結びついているとは考えていない」との見方を直接、伝えた。

 両親は納得せず、「教諭のいじめは最近まで続いており、因果関係は明らかだ」と反発している。

 合谷校長は、男性教諭が生徒の母親からの相談内容を暴露、これが生徒間のいじめに発展し、男子生徒の自殺に結びついたことについて「教諭の言動が自殺につながったと認識している」(15日)と直接の因果関係をいったん認めていたが、16日の記者会見では一転して否定した。

 三輪中では16日朝、全校集会が開かれ、合谷校長は「すばらしい君たちを前に手を抜いてしまった。乱暴な言葉や甘えがあった」と謝罪。「全力で君たちを守る。この言葉にうそはない」と学校への信頼回復を呼びかけた。さらに、元担任の男性教諭についても言及し、「君たちの誰かを傷つけていたかもしれない。(教師の言動に疑問があれば)『先生それ違う』と言ってほしい」などと述べた。

(2006年10月16日13時29分 読売新聞)

他生徒にも「豚」「偽善者」=不適切発言の元担任−中2男子自殺問題・福岡

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒が、いじめられたとの遺書を残して自殺した問題で、両親が1年当時の担任男性教諭に対し、不適切な対応があったと指摘。写真は自殺した生徒の遺書(一部画像処理しています)(時事通信社)21時25分更新

 福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめられたとのメモを残し、自殺した問題で、男子生徒のいじめの引き金になった言動をしたとされる元担任の男性教諭が、ほかの生徒に対しても、「豚」「偽善者」などと不適切な発言をしていたことが16日、分かった。

 合谷智校長によると、この教諭は男子生徒が中学1年の時の担任で、ほかの生徒にもイチゴの品種に例えて、「あまおう」「とよのか」「お前は出荷できないイチゴ」などとランク付けをしていた。女子生徒には「君は太っているから豚だ」と言って、漢字を書いたりした。

(時事通信) - 10月16日14時1分更新

「元担任のいじめ」波紋 教師や保護者ら批判と不安 「人権意識問われる」 「指導しにくくなる」

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、1年生時の担任だった男性教諭が男子生徒へのいじめを誘発するような発言をしていたことに対し、九州の教師や保護者からは「教師の人権意識が問われる」との批判の声が上がる一方、「生徒への指導がますますやりにくくなる」と影響を不安視する声もあった。

 福岡市の男性小学教諭(53)は、同市城南区の中学校で1991年、中三男子に対して担任教師が率先して引き起こした「葬式ごっこ」事件を思い浮かべ「あの事件は、先生が多くの子どもと同じレベルに並び、被害者の子ども側に立ちきれなかったことが原因だった。あの反省が生きていない」と悔やむ。「今回の元担任は、自らの言動が子どもの人権を侵したということをどこまで認識しているだろうか」と語った。

 同市の30代女性中学教諭は「同僚にもエッ? と思うこと(生徒の陰口)をつい話してしまう先生はいるが、それを教室で生徒に話すというのはちょっと考えられない行為だ」と批判。同市の中学校に勤める50代女性教諭は「似たような教師を何人か知っている。本人はクラスを盛り上げるつもりの冗談が、人をあげつらう不快な話になり保護者から苦情が出たこともある」と語った。

 一方、「1人の教師のために、生徒指導がますますやりにくくなってしまう」と危惧(きぐ)するのは熊本市の男性中学教諭(50)。「子どもたちはぶつかり合いながら成長していくもので、たくましく育ってもらいたいとの思いで指導するが、今回の事件をきっかけに、傷つけないよう配慮することばかりになりはしないか」と話した。

 高校生と小学生の子どもがいる北九州市門司区の母親(46)は「校長や教育委員会と保護者との間で板挟みになり、だれも守ってくれる人がいない今の教師は、子どもにいかに気をひかれるかに神経をすり減らしているようにみえる。その結果、他の生徒にうけるような言動をしたのではないか」と語った。

=2006/10/16付 西日本新聞夕刊=

(西日本新聞) - 10月16日17時8分更新

福岡いじめ自殺 教諭発言、一転因果関係認めず 校長会見

 苦渋の表情で記者会見する合谷智・三輪中校長(左)と中原敏隆・筑前町教育長=福岡県筑前町のコスモスプラザで16日午前0時26分、木葉健二写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長が16日未明、記者会見し、男子生徒の1年時の担任教諭で、現在2年の学年主任(47)が、男子生徒に対するいじめ発言を繰り返し、それが発端になって生徒たちによるいじめが広がったことを認める一方、教諭の発言と自殺との直接の因果関係については「認められないと思う」と述べた。

 合谷校長は15日朝、自殺した男子生徒の家に赴き、遺族に対して「教諭のいじめ発言は自殺に結びついている」と説明していた。だが、16日未明の記者会見で、合谷校長は「遺族への説明時には冷静さを欠いてしまい、『因果関係がある』と説明してしまった。もう一度考え直すと情報が少なく、より多くの情報を集めて分析してみないと因果関係については分からない」と述べた。学年主任は15日、体調を崩したという。【倉岡一樹】

 ◇全生徒対象にアンケで「調べ直す」…生徒宅訪問の校長

 合谷校長は16日午前1時半すぎに教頭とともに自殺した男子生徒宅を訪問、両親と2時間近くにわたって面会した。父親によると、校長は全生徒を対象に教諭らによるいじめについてのアンケートを16日に無記名で実施することを伝え、「もう一度最初から調べ直します」と答えたという。

 校長らは面会後、報道陣の質問に一切答えず、無言で車に乗り込んだ。

 自宅玄関で取材に応じた父親は「(1年時の)担任が引き金となってその後の(生徒たちによる)いじめが続いたという説明を受けた。でも、私たちが思っているのはそうじゃない。(担任のいじめは生徒が)2年になってからも日常的に続いていた。納得できない」と語気を強めた。

毎日新聞10月16日 10時59分 / (毎日新聞) - 10月16日17時33分更新

福岡いじめ自殺 「本当に申し訳ない」全校集会で学校側

 福岡県筑前町立三輪中学校の登校風景。同校の合谷校長は集会で「本当に胸が痛い思いです。先生たちの気持ちの中に甘えがありました。本当にきょうからが新しい2学期のスタートです」と話した(16日)(時事通信社)12時53分更新

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で16日朝、同中で緊急の全校集会が開かれ、合谷校長は「本当に申し訳ないと思います」などと生徒たちに謝罪した。

 佐藤勝彦教頭によると、集会では自殺した男子生徒に黙とうをささげた後、合谷校長が生徒に「男子生徒を忘れてはいけない。(先生が)身体的、精神的なプレッシャーを与えていたかもしれない。先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使ってしまった。ごめんなさい。全力で君たちの信号をキャッチする」と謝罪したという。

 また、集会では「マスコミなどで言われている三輪中じゃないということを知っている。力を合わせて頑張っていきたいと思う」とし、最後は「頑張っていきましょう」と繰り返して訴えた。【船木敬太】

(毎日新聞) - 10月16日17時33分更新

教諭のいじめ関与調査へ=職員派遣、県教委から聴取−福岡の中2自殺で・文科省

 中学2年の男子生徒が自殺した倉庫を開け、手を合わせる男性。教諭によるいじめもあったと指摘されている問題で、文部科学省は、教諭の関与について調査することを決めた(16日、福岡県筑前町の男子生徒自宅)(時事通信社)22時00分更新

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめで自殺し、教諭によるいじめもあったと指摘されている問題で、文部科学省は16日、同県教育委員会に職員を派遣し、教諭の関与について調査に乗り出すことを決めた。

 文科省は、県教委から13日に「いじめが原因で自殺があった」と報告を受けた。しかし報告の中では、いじめに関与したとされる男性教諭についての言及はなかったという。

(時事通信) - 10月16日20時0分更新

2年生自殺の三輪中、いじめ7─8件を「0件」と報告

 自殺した男子生徒宅を訪れた合谷校長=16日午後6時半過ぎ、福岡県筑前町で

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷智校長は16日の記者会見で、同校ではこの数年間、7、8件のいじめが起きていたのに、担当教諭の指導などで解決したため、「いじめが続くことはない」と判断し、町教委に「0件」と報告していたことを明らかにした。

 文科省は「いじめが起きていたのなら、解決したかどうかには関係なく、正確な件数を報告してほしかった」と指摘している。

 7、8件のいじめうち4、5件は、合谷校長が着任した2004年4月以降に起きていた。合谷校長は「統計上もきちんと報告を上げるべきで、私の判断が誤っていた。7、8件のいじめについては現在、再調査しており、内容が判明したら公表したい」と述べた。

 同校で15日夜に開かれた保護者会で、「ほかにいじめはないのか」との質問があり、校長は「把握していない」と答えたが、同席していた複数の教諭が「いじめを校長に報告した」と発言。合谷校長は保護者に「失念していた」と謝罪したという。

(2006年10月16日21時56分 読売新聞)

福岡いじめ自殺 全校生徒の1割「経験ある」 校長が謝罪

 「いじめが原因です。さようなら」との遺書を残して福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した事件で、同校は16日、過去に別のいじめがありながら、町の教育委員会には報告していなかったことを明らかにした。また急きょ行ったアンケートで、全校生徒の1割がいじめの経験があると答えていることも発表。後手に回る学校の対応、自殺原因と教師の関係の説明も二転三転する中、文部科学省は調査に乗り出すことを決めた。

 16日午後の記者会見で合谷智校長は「(校長に就任した)04年4月以降、今回の事案とは無関係だが4〜5件のいじめがあった」と告白した。町教委にいじめの報告をしなかったが、「いずれも長期にわたらなかった」「自殺した男子生徒のいじめは分からなかった」などと釈明した。

 同校では男子生徒の自殺翌日から全生徒425人を対象に記名アンケートを実施。ここで生徒たちがいじめの実態を次々に告白しているという。

 男子生徒にいじめ発言を繰り返したとされる学年主任(47)については合谷校長は「父親は学年主任が長期的に(いじめ発言が)続いたと訴えているが、私は短期間に集中し、例えば1年生の1学期にあったと考えている」と、いじめ発言期間が限定的なものだったと強調。「いじめを否定しないが、誘因と考えている。裏付けられるデータが上がっていない」と語り、自殺の直接の引き金になったとの見方を否定した。その上で処遇に触れ「今は話を聞ける状態ではないので、今後の推移をみて判断したい」と述べた。

 これに先立ち三輪中は同日午前、緊急の全校集会を開いた。合谷校長は「本当に申し訳ない」と全生徒に謝罪。「先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使った。全力で君たちの信号をキャッチする」と話し、信頼回復に全力を尽くす考えを強調した。

 三輪中や町教委には数百件を超える電話やメールによる批判が殺到している。生徒の間では「先生が(いじめ発言をしたのが)原因なら、学校はきちんと調べるべきだ」「学校からいじめをなくしてほしい」などの声が上がっている。

 ◇「学校は自殺との因果関係なかなか認めない」

 98年に長女をいじめ自殺で亡くした小森美登里さん(49)=横浜市港南区=は、今回の事件に触れ「教育委員会や学校は謝罪していじめがあったことを認めても、自殺との因果関係はなかなか認めない」と話す。

 小森さんは現在、いじめのない優しい社会を目指すNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)の理事で、講演活動などのために各地の学校に出向いている。

 一般論としながら「いじめなどの問題が多いと学校の管理職らの格下げなどの処分となり、保身のために事実を言いにくくなる」と指摘。また、学校現場の教師たちのしがらみが、「いじめの対応が遅れる一因となっている」と分析する。

 同NPOが03〜06年に、中学校23校8997人を対象に行ったアンケートでは、4人に1人がいじめられた経験を持つと回答した。小森さんは「子どもの実感と教師の目に違いがある」という。

 また、いじめの数を減らすために目標数値を設定する自治体もあり、「目標値内に収めようと(いじめを)隠す原因になる」と疑問を投げかける。「数が多いことを恐れず、国や自治体は一度、実態を把握して解決に動いてほしい」と訴える。小森さんによると、長女の死亡原因は「いじめ」とされていないと学校側に説明されたという。

 いじめを解決する方法の一つとして、「大人は子どもと一緒に、心と命の問題について考えていかないといけない。話を聞けば子どもは答えをしっかり教えてくれる」と話した。【吉永磨美】

 ◇教諭のいじめ関与、全国で

 「葬式ごっこ」や差別発言、暴力、体罰……。教諭が生徒へのいじめに関与した事例はこれまでも全国で起きている。

 86年2月に「このままじゃ『生きジゴク』になっちゃうよ」との遺書を残して自殺した東京都中野区立中野富士見中2年、鹿川裕史君(当時13歳)のケースでは、教諭4人が同級生とともに色紙に追悼の言葉を寄せ書きするなどの「葬式ごっこ」を行っていた。

 91年6月には福岡市の市立中学校でも、尿検査で再検診となった3年生の男子生徒に対し、担任の男性教諭が中心となって同級生に「追悼の言葉」を言わせるなどした。

 また、福岡市の市立小学校の男性教諭が、担任の4年生男児の曽祖父が米国人と知って、男児に「血が汚れている」などの差別発言や体罰などを繰り返し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症させたとして、男児と両親が、教諭と市を相手取って総額約5800万円の損害賠償を求めて提訴。福岡地裁が今年7月、体罰と差別的発言があったと認定し、市に220万円の支払いを命じた。しかし、PTSDは否定したため、男児側が控訴している。

 ほかにも、横浜市の市立中学校で05年、男性教諭が3年生の男子生徒の鼻にチョークを押し込もうとするなどの「いじめ」を繰り返し、頭を柱にぶつけて軽傷を負わせた。02年には東京都武蔵村山市の都立養護学校の高校2年の男子生徒が、授業中に担任の男性教諭からワインを唇に塗られたり、遺影と誤解するような黒縁立ての写真を贈られている。【佐藤敬一】

(毎日新聞) - 10月16日22時20分更新

いじめ誘因教師、他にもトラブル…三輪中

 福岡県筑前町立三輪中2年男子生徒(13)のいじめ自殺問題で、同校は16日、全校生徒を対象に2回のアンケートを実施した。合谷智(ごうや・さとし)校長は同日夜、回収したアンケートを携え、男子生徒宅を訪問し、両親らと話し合った。

 また、合谷校長は同日午後の記者会見で、男子生徒に対するいじめの誘因となった言動をした元担任教諭について「ほかのトラブルも1、2件あるので調査している」と述べた。

 県教委や同校にはこの日、市民から抗議の電話が相次いだ。「(元担任教諭を)放っておいていいのか」など、厳しい処分を求める内容が目立つという。

 合谷校長によると、午前中のアンケートは「(男子生徒の自殺を含め)ふだん思っていることや教職員への要望」というあいまいな設問で、具体的な回答を得られなかったという。このため、16日夕、各教諭の教科や部活動の指導に対する問題点などを回答させるアンケートを実施。アンケートは、両親がいじめの真相を探るため、無記名での実施を求めていた。

 県教委は16日、県内の全小中高校を対象に、いじめ防止の取り組み状況について緊急調査を行うことを決め、各市町村教育長あてに通知した。

 各校では、いじめを早期に発見するため、登下校や給食などの時間帯ごとに「いつも一人で登校している」「表情が暗い」などの点検項目を示した教諭向けのチェックリストが使われている。調査では、リストが各校で生かされているかどうかなどの活用状況や教育相談の取り組みの実態などについて、今月中の報告を求めている。

 一方、県警朝倉署は男子生徒に対するいじめの実態を把握するため、教諭や生徒の同級生、遺族らの事情聴取を始めた。生徒の両親から生徒の携帯電話の提供を受け、メールなどにいじめを裏付けるやり取りが残っていないかを調べている。同署は、暴行や恐喝など悪質ないじめが続いていなかったか、解明を進める方針。

(2006年10月16日23時47分 読売新聞)

2006年10月17日

文科省、いじめ自殺の小中2校に職員派遣・現地調査へ

 文部科学省は16日、いじめを苦に児童・生徒が自殺した北海道滝川市内の小学校と福岡県筑前町立三輪中学校に、職員を派遣し、現地調査に乗り出す方針を決めた。

 同省がいじめや自殺に関して職員を現地に派遣するのは異例。生活指導を担当する職員ら数人が、学校長らから事実関係について直接話を聞き、対応策を検討するという。

(2006年10月17日3時2分 読売新聞)

いじめ自殺緊急調査、文科省が全国の小中高で洗い出し

 北海道、福岡県の児童・生徒がいじめを苦に自殺した問題を受け、文部科学省は16日、全国のすべての小中高校を対象に、自殺の原因となっている「いじめ」について、緊急調査に乗り出す方針を決めた。

 今週中にも各都道府県教委や私立、国立の学校に要請する。また、来年度には警察などと連携し、自殺の実態を探る全国調査を実施するほか、教員向けのマニュアルを整備するなど、子供の自殺を食い止めるための体制づくりを早急に進める。

 文科省では、これまでも年1回、全国の公立小中高校を対象に、いじめや自殺、不登校の数などを調べてきた。9月に公表した調査結果によると、昨年度の自殺の件数は105件で、ピークだった1979年(380件)と比較すると激減していた。ただ、原因別で見ると、いじめによる自殺の件数は99年度以降ゼロで、調査が実態を反映していないという指摘が出ていた。

(読売新聞) - 10月17日3時5分更新

福岡、中2自殺 変わらぬ隠蔽体質 心の痛み共感できない学校

 福岡県筑前町立三輪中学校の2年生の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同校校長は16日、1年当時の担任による言葉のいじめを認め、全校集会が開かれた。文部科学省は過去のいじめ自殺で、いじめの定義を変更するなど、隠蔽(いんぺい)体質になりがちな学校の対応の変化をうながしてきたが、いじめが原因の自殺はこの7年間、統計上ゼロ。子供の心の痛みを共感できない学校や教師に関係者からは批判の声がでている。

 《解明困難…「いじめ自殺7年連続ゼロ」》

 文科省は、いじめの定義について、(1)自分より弱いものに一方的に(2)身体的、心理的な攻撃を継続的に加え(3)相手が深刻な苦痛を感じている−としている。

 昭和61年、東京都中野区立中野富士見中2年、鹿川裕史君=当時(13)=が、担任教師まで加わった“葬式ごっこ”などのいじめを苦に自殺した事件を踏まえて定義されたものだ。

 さらに平成6年、愛知県の西尾市で市立東部中2年、大河内清輝君=同(13)=がいじめを苦に自殺。この事件後、同省はいじめの定義にあった「学校としていじめの事実関係を把握しているもの」の文言を削除。「遺書などで『いじめられた』と子供が訴えれば、具体的な事実関係を厳密に特定するまでもなく、いじめがあったと認定する」(同省)ことで、隠蔽されがちないじめに対する学校の対応の変化をうながした。

 文科省の統計では、小、中学、高校のいじめは年間約2万件以上。一方、児童生徒の自殺は年間100人以上で推移している。しかし、いじめを主たる理由とする児童生徒の自殺件数は、平成10年に千葉県成田市の中学2年生が自殺した事件を最後に17年までの7年連続ゼロだ。

 同省では「自殺の原因を学校で特定するのは、非常に困難だ。特にいじめの場合、教師の目を盗んで行われる場合もあり正直、遺書がなければいじめと特定することは困難」と話す。

 しかし、北海道滝川市のいじめ自殺では遺書にいじめの記述がありながら市教委と学校が「いじめがあったか確定できない」としていた。

 同省では、滝川市のケースで自殺の3週間前にも同クラスで修学旅行のグループ分けをめぐり3回にもわたって話し合いが行われたことについて、「自殺した生徒にすれば、教師も加わっていじめられたように感じるだろう。福岡の担任にも言えることだが、校長でもいい、教委には指導主事もいる。なぜ、『指導としておかしい』と担任を正さなかったのか」と学校運営の問題点を指摘。ある文科省の幹部は「こうした事件が起きる学校は必ずといっていいほど『担任任せ』もしくは『校長排除』の空気がある。情報の風通しが悪く、組織一丸となった対応に鈍い」と話す。

                   ◇

 《校長、「いじめ」を「プレッシャー」と表現》

 福岡県筑前町立三輪中学校のいじめ自殺問題で、合谷(ごうや)智校長が16日朝の全校集会で、他の生徒によるいじめを「プレッシャー」と表現していたことが分かった。

 合谷校長は午後に町役場で開いた記者会見で「男子生徒に対するいじめがあった」との認識を改めて示した上、「子供たちの姿を見て、いじめという言葉が出てこなかった。わたしの弱さだ」と釈明した。

 全校集会は生徒の自殺を受け、午前8時半すぎから約30分間、報道機関に非公開で開いた。会見によると、合谷校長は生徒らを前に「君たちがプレッシャーを与えることはあった。そのことに対して『ごめんなさい』と謝る気持ちが大切です」と発言したという。

 不適切な発言でいじめたとされる元担任は、全校集会は体調不良を理由に欠席。合谷校長は学校側の非を認め、生徒たちに謝罪した上で、「これからは『先生、そんなこと言ったら傷つくよ』と話し、みんなで優しい人間になっていこう」と話したという。

 一方、合谷校長は「マスコミやインターネットで出ている学校と違うと知っているのは君たちとわたしたち。振り回されてはいけません」とも発言したという。会見では「ネットの書き込みに目を覆いたくなる内容があった」と述べ、「マスコミ」の問題を指摘した言葉は削除するとした。

 遺族が学校側の説明に納得していない点について、合谷校長は会見で「(原因究明への)情報収集で学校が遅れているなと思う。大変申し訳ない」と釈明。「経験したことのない事態で、今までの三輪中の組織力ではもう限界を超えている」と話した。

 一方、文科省は16日、福岡県教委に職員を派遣し、教諭の関与について調査に乗り出すことを決めた。

                   ◇

 埼玉県教育委員の高橋史朗・明星大教授の話

 「最大の問題は、子供と心のキャッチボールができず、心の痛みを共感できない教師の存在だ。教師に求められるのは知識・技術の伝達だけで、『時代が要請する教師像とは何か』という視点が戦後教育からすっぽり抜け落ちていた。このため、子供を不用意に傷つける教師の言動が増えている。今、教育現場に問われているのは教師自身の人間力。望ましい教師像とは何かを改めて考え、教師の養成、採用、研修に努めるべきだ」

 プロ教師の会を主宰する河上亮一・日本教育大学院大教授の話

 「学校社会には、教師が教え、生徒が学ぶというある種の上下関係が必要だが、この関係を誤解する教師がいる。自分が偉いと思い込み、生徒に横暴に接するのだ。今回の事件も教師の側に問題があったことは否めない。ただ、教師や学校を非難するだけでは根本的な問題解決にならない。どんな学校にもトラブルやいじめは存在する。その現実から目をそらさず、家庭や地域も積極的に学校運営に関与すべきだ」

(産経新聞) - 10月17日8時1分更新

いじめ誘発の元担任 別の生徒ともトラブル 福岡中2自殺 全生徒の実態把握へ

 福岡県筑前町の三輪中学校(合谷(ごうや)智校長)で、2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、男子生徒にいじめを誘発するような発言をしていた1年生時の担任男性教諭(47)が、自殺した生徒以外の生徒との間にもトラブルを抱えていたことが16日、分かった。

 同日午後、会見した合谷校長によると、自殺に関する調査の過程で、この教諭に関連するトラブルが1、2件あることが判明した。ただ、詳細については「調査中」として説明を避けた。

 この教諭は、1年の担任だった当時、母親からの相談内容を他の生徒に口外し、自殺した生徒がいじめられるきっかけをつくったほか、現在の担任教諭に、生徒のことを「うそつき」と申し送りした。また、生徒たちをいちごの品種に例えてランク付けし、「出荷できない」などと呼んでいたことが分かっている。

 同校では他にも、この教諭とは関係のない生徒間のいじめが最近までに7、8件発生。「いずれも終息した」として、町教委には報告していなかったという。

 一方、学校側は、この教諭の不適切な言動がほかになかったか調べるため、同日午前、2度目の全校アンケートを実施。しかし、「設問が抽象的すぎて、回答にばらつきがあった」(合谷校長)と口にするなど、対応のまずさが目立った。

 問題となった教諭と自殺との因果関係についても合谷校長は「1番大きな引き金になった」(15日午前)「遺族の思いを聞くあまり、判断に冷静さを欠いた」(16日未明)「教師の言動はいじめであり、自殺への誘因にはなっていた」(同)など、見解が二転三転。16日夕から生徒の遺族宅に説明に向かったが、これらの見解をめぐって夜まで話し合いが続いた。

 また、問題の教諭は1999年ごろ、生徒のいじめ防止など人間関係向上のためのコミュニケーション体験「エンカウンター」の指導研修を受けていたことが分かった。

 エンカウンターは、課題に対して話し合いを通して互いを理解しあう心理学の手法で、カウンセリングの一種。近年、教育現場でも活用されており、この教諭が福岡県内の別の中学に在職していた際、1年間の研修を受けたという。

=2006/10/17付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 10月17日10時7分更新

福岡いじめ自殺 全校生徒の1割「経験ある」 校長が謝罪

 記者会見する合谷智・三輪中学校長=福岡県筑前町で16日午後3時54分、西本勝写す

 「いじめが原因です。さようなら」との遺書を残して福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した事件で、同校は16日、過去に別のいじめがありながら、町の教育委員会には報告していなかったことを明らかにした。また急きょ行ったアンケートで、全校生徒の1割がいじめの経験があると答えていることも発表。後手に回る学校の対応、自殺原因と教師の関係の説明も二転三転する中、文部科学省は調査に乗り出すことを決めた。

 16日午後の記者会見で合谷智校長は「(校長に就任した)04年4月以降、今回の事案とは無関係だが4〜5件のいじめがあった」と告白した。町教委にいじめの報告をしなかったが、「いずれも長期にわたらなかった」「自殺した男子生徒のいじめは分からなかった」などと釈明した。

 同校では男子生徒の自殺翌日から全生徒425人を対象に記名アンケートを実施。ここで生徒たちがいじめの実態を次々に告白しているという。

 男子生徒にいじめ発言を繰り返したとされる学年主任(47)については合谷校長は「父親は学年主任が長期的に(いじめ発言が)続いたと訴えているが、私は短期間に集中し、例えば1年生の1学期にあったと考えている」と、いじめ発言期間が限定的なものだったと強調。「いじめを否定しないが、誘因と考えている。裏付けられるデータが上がっていない」と語り、自殺の直接の引き金になったとの見方を否定した。その上で処遇に触れ「今は話を聞ける状態ではないので、今後の推移をみて判断したい」と述べた。

 これに先立ち三輪中は同日午前、緊急の全校集会を開いた。合谷校長は「本当に申し訳ない」と全生徒に謝罪。「先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使った。全力で君たちの信号をキャッチする」と話し、信頼回復に全力を尽くす考えを強調した。

 三輪中や町教委には数百件を超える電話やメールによる批判が殺到している。生徒の間では「先生が(いじめ発言をしたのが)原因なら、学校はきちんと調べるべきだ」「学校からいじめをなくしてほしい」などの声が上がっている。

 ◇「学校は自殺との因果関係なかなか認めない」

 98年に長女をいじめ自殺で亡くした小森美登里さん(49)=横浜市港南区=は、今回の事件に触れ「教育委員会や学校は謝罪していじめがあったことを認めても、自殺との因果関係はなかなか認めない」と話す。

 小森さんは現在、いじめのない優しい社会を目指すNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)の理事で、講演活動などのために各地の学校に出向いている。

 一般論としながら「いじめなどの問題が多いと学校の管理職らの格下げなどの処分となり、保身のために事実を言いにくくなる」と指摘。また、学校現場の教師たちのしがらみが、「いじめの対応が遅れる一因となっている」と分析する。

 同NPOが03〜06年に、中学校23校8997人を対象に行ったアンケートでは、4人に1人がいじめられた経験を持つと回答した。小森さんは「子どもの実感と教師の目に違いがある」という。

 また、いじめの数を減らすために目標数値を設定する自治体もあり、「目標値内に収めようと(いじめを)隠す原因になる」と疑問を投げかける。「数が多いことを恐れず、国や自治体は一度、実態を把握して解決に動いてほしい」と訴える。小森さんによると、長女の死亡原因は「いじめ」とされていないと学校側に説明されたという。

 いじめを解決する方法の一つとして、「大人は子どもと一緒に、心と命の問題について考えていかないといけない。話を聞けば子どもは答えをしっかり教えてくれる」と話した。【吉永磨美】

 ◇教諭のいじめ関与、全国で

 「葬式ごっこ」や差別発言、暴力、体罰……。教諭が生徒へのいじめに関与した事例はこれまでも全国で起きている。

 86年2月に「このままじゃ『生きジゴク』になっちゃうよ」との遺書を残して自殺した東京都中野区立中野富士見中2年、鹿川裕史君(当時13歳)のケースでは、教諭4人が同級生とともに色紙に追悼の言葉を寄せ書きするなどの「葬式ごっこ」を行っていた。

 91年6月には福岡市の市立中学校でも、尿検査で再検診となった3年生の男子生徒に対し、担任の男性教諭が中心となって同級生に「追悼の言葉」を言わせるなどした。

 また、福岡市の市立小学校の男性教諭が、担任の4年生男児の曽祖父が米国人と知って、男児に「血が汚れている」などの差別発言や体罰などを繰り返し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症させたとして、男児と両親が、教諭と市を相手取って総額約5800万円の損害賠償を求めて提訴。福岡地裁が今年7月、体罰と差別的発言があったと認定し、市に220万円の支払いを命じた。しかし、PTSDは否定したため、男児側が控訴している。

 ほかにも、横浜市の市立中学校で05年、男性教諭が3年生の男子生徒の鼻にチョークを押し込もうとするなどの「いじめ」を繰り返し、頭を柱にぶつけて軽傷を負わせた。02年には東京都武蔵村山市の都立養護学校の高校2年の男子生徒が、授業中に担任の男性教諭からワインを唇に塗られたり、遺影と誤解するような黒縁立ての写真を贈られている。【佐藤敬一】

(毎日新聞) - 10月17日10時23分更新

いじめ調査:文科省 福岡、北海道教委へ各3人を派遣

 北海道滝川市、福岡県筑前町で児童、生徒がいじめを苦に自殺した問題で、文科省は17日、両自治体に担当者を各3人派遣し、市町教委の担当者などから事情を聴くことを決めた。事実関係を把握した上で、文科省は19日にも全国の都道府県教委、政令指定都市教委の担当課長レベルを集めた会議を開き、情報共有を図る。

(毎日新聞) - 10月17日12時19分更新

DNA解析「アジア系か混血日本人」…世田谷一家殺害犯人、新展開

 東京都世田谷区で平成12年12月、会社員の宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件で、警視庁成城署捜査本部が犯人をアジア系外国人か、混血の日本人とみて、捜査を始めたことが17日、分かった。犯人の血液のDNAからルーツをたどる人類学的解析で母系に欧州系民族が含まれ、父系はアジア人とみられることが判明、そこから導き出されたという。

 犯人は犯行の際に手を負傷したとみられ、現場に一家と異なる血の付いた指紋や多量の血を吸ったシャツを残していた。

 捜査本部は複数の研究機関の専門家に血液のDNA解析を依頼。塩基配列のパターンから統計的に民族や人種の系図を探る作業も進めた。

 その結果、父系の遺伝子の系図は日本人や韓国人、中国人を含めたアジア系民族で、母系は欧州系と判明。総合的にみた犯人像は、第1にアジア系外国人、第2に日本人でも、母親や祖母の代の比較的近い時期に外国人との婚姻があった混血−との推定に至った。

 ただ、かなりさかのぼった祖先が混血だった可能性も排除できない難点もあり、捜査幹部は「純粋な日本人の犯行の可能性も捨てず幅広く捜査する」としている。

産経・iza 10/17 17:40

福岡、中2自殺 変わらぬ隠蔽体質 心の痛み共感できない学校

 福岡県筑前町立三輪中学校の2年生の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同校校長は16日、1年当時の担任による言葉のいじめを認め、全校集会が開かれた。文部科学省は過去のいじめ自殺で、いじめの定義を変更するなど、隠蔽(いんぺい)体質になりがちな学校の対応の変化をうながしてきたが、いじめが原因の自殺はこの7年間、統計上ゼロ。子供の心の痛みを共感できない学校や教師に関係者からは批判の声がでている。

 《解明困難…「いじめ自殺7年連続ゼロ」》

 文科省は、いじめの定義について、(1)自分より弱いものに一方的に(2)身体的、心理的な攻撃を継続的に加え(3)相手が深刻な苦痛を感じている−としている。

 昭和61年、東京都中野区立中野富士見中2年、鹿川裕史君=当時(13)=が、担任教師まで加わった“葬式ごっこ”などのいじめを苦に自殺した事件を踏まえて定義されたものだ。

 さらに平成6年、愛知県の西尾市で市立東部中2年、大河内清輝君=同(13)=がいじめを苦に自殺。この事件後、同省はいじめの定義にあった「学校としていじめの事実関係を把握しているもの」の文言を削除。「遺書などで『いじめられた』と子供が訴えれば、具体的な事実関係を厳密に特定するまでもなく、いじめがあったと認定する」(同省)ことで、隠蔽されがちないじめに対する学校の対応の変化をうながした。

 文科省の統計では、小、中学、高校のいじめは年間約2万件以上。一方、児童生徒の自殺は年間100人以上で推移している。しかし、いじめを主たる理由とする児童生徒の自殺件数は、平成10年に千葉県成田市の中学2年生が自殺した事件を最後に17年までの7年連続ゼロだ。

 同省では「自殺の原因を学校で特定するのは、非常に困難だ。特にいじめの場合、教師の目を盗んで行われる場合もあり正直、遺書がなければいじめと特定することは困難」と話す。

 しかし、北海道滝川市のいじめ自殺では遺書にいじめの記述がありながら市教委と学校が「いじめがあったか確定できない」としていた。

 同省では、滝川市のケースで自殺の3週間前にも同クラスで修学旅行のグループ分けをめぐり3回にもわたって話し合いが行われたことについて、「自殺した生徒にすれば、教師も加わっていじめられたように感じるだろう。福岡の担任にも言えることだが、校長でもいい、教委には指導主事もいる。なぜ、『指導としておかしい』と担任を正さなかったのか」と学校運営の問題点を指摘。ある文科省の幹部は「こうした事件が起きる学校は必ずといっていいほど『担任任せ』もしくは『校長排除』の空気がある。情報の風通しが悪く、組織一丸となった対応に鈍い」と話す。

                   ◇

 《校長、「いじめ」を「プレッシャー」と表現》

 福岡県筑前町立三輪中学校のいじめ自殺問題で、合谷(ごうや)智校長が16日朝の全校集会で、他の生徒によるいじめを「プレッシャー」と表現していたことが分かった。

 合谷校長は午後に町役場で開いた記者会見で「男子生徒に対するいじめがあった」との認識を改めて示した上、「子供たちの姿を見て、いじめという言葉が出てこなかった。わたしの弱さだ」と釈明した。

 全校集会は生徒の自殺を受け、午前8時半すぎから約30分間、報道機関に非公開で開いた。会見によると、合谷校長は生徒らを前に「君たちがプレッシャーを与えることはあった。そのことに対して『ごめんなさい』と謝る気持ちが大切です」と発言したという。

 不適切な発言でいじめたとされる元担任は、全校集会は体調不良を理由に欠席。合谷校長は学校側の非を認め、生徒たちに謝罪した上で、「これからは『先生、そんなこと言ったら傷つくよ』と話し、みんなで優しい人間になっていこう」と話したという。

 一方、合谷校長は「マスコミやインターネットで出ている学校と違うと知っているのは君たちとわたしたち。振り回されてはいけません」とも発言したという。会見では「ネットの書き込みに目を覆いたくなる内容があった」と述べ、「マスコミ」の問題を指摘した言葉は削除するとした。

 遺族が学校側の説明に納得していない点について、合谷校長は会見で「(原因究明への)情報収集で学校が遅れているなと思う。大変申し訳ない」と釈明。「経験したことのない事態で、今までの三輪中の組織力ではもう限界を超えている」と話した。

 一方、文科省は16日、福岡県教委に職員を派遣し、教諭の関与について調査に乗り出すことを決めた。

                   ◇

 埼玉県教育委員の高橋史朗・明星大教授の話

 「最大の問題は、子供と心のキャッチボールができず、心の痛みを共感できない教師の存在だ。教師に求められるのは知識・技術の伝達だけで、『時代が要請する教師像とは何か』という視点が戦後教育からすっぽり抜け落ちていた。このため、子供を不用意に傷つける教師の言動が増えている。今、教育現場に問われているのは教師自身の人間力。望ましい教師像とは何かを改めて考え、教師の養成、採用、研修に努めるべきだ」

 プロ教師の会を主宰する河上亮一・日本教育大学院大教授の話

 「学校社会には、教師が教え、生徒が学ぶというある種の上下関係が必要だが、この関係を誤解する教師がいる。自分が偉いと思い込み、生徒に横暴に接するのだ。今回の事件も教師の側に問題があったことは否めない。ただ、教師や学校を非難するだけでは根本的な問題解決にならない。どんな学校にもトラブルやいじめは存在する。その現実から目をそらさず、家庭や地域も積極的に学校運営に関与すべきだ」

(産経新聞) - 10月17日8時1分更新

机に「バカ」、「目障り」と暴言も 福岡いじめ自殺

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、ほかの生徒が、亡くなった生徒の机の上に「バカ」と落書きしていたことが17日、わかった。また、生徒は「おまえは目障りだから向こうに行け」などと、言葉によるいじめを受けていたという。

 生徒の祖父が同日、報道陣に明らかにした。祖父は、「『うざい』とか『きもい』とか、『お前は目障りだから向こうに行け』だとか、そんなことを言われていた。机にバカと書かれたりもしている」と話した。バカと書かれた時期ははっきりしないとしながら、自殺のあとだった可能性があるとして「普通なら花一輪置くじゃないか。情けない」と語った。

 祖父によると、亡くなった生徒は言葉のいじめを受けていることを友人に打ち明け、メールでのやり取りもしていた。

 友人は親や教諭に相談するよう勧めたが、生徒は「親が心配するから、自分でどうにかするから、心配せんでいい」と話し、他言しないように伝えていた。生徒は、両親にはこうした内容を伝えていなかった。

 友人は、口止めされていたためいじめの事実を明かさないでいたが、自殺が起きたあと、友人の親がただしたのに対し、語り始めた。

asahi.com 2006年10月17日20時41分

2006年10月18日

取材拒否カード 全校生徒に配布 福岡県筑前町三輪中

 福岡県筑前町の三輪中学校父母教師会は17日、全校生徒に「私は取材を受けません」と書かれたオレンジのカードを配布した。生徒が取材に応じたくない場合、記者らに見せることを想定しているという。同会の鎌田正博会長は「保護者から取材を断りきれない生徒もいるとの声が上がり、カードを作った。取材拒否を生徒に強いるものではない」としている。

西日本新聞 2006年10月18日00時17分

いじめ数年間で7、8件 中2自殺の校長、教委に報告せず

 福岡県筑前町立三輪中で、自殺した生徒以外にも数年間に7、8件のいじめが起きていたことが分かった。合谷智校長は就任3年目で、「就任以来で4、5件ぐらい把握していた」としているが、この分も含め町教育委員会に報告していなかった。今回の自殺の一因として、いじめを誘発した男性教諭(47)の言動が指摘されているが、同時に校長を含めた学校側のいじめに対する甘い認識も明らかになった。

 生徒の父親は、学校側のこうした対応について、「自分たちのうみを出してほしい。すべての先生にそれを認めて受け止めてほしい」と話している。福岡県警は、生徒が自殺に至った詳しい経緯について遺族や教諭、同級生らから事情を聴くなど調べを始めた。

 町教委によると、町立中学校の各校長は毎月、前月のいじめ発生件数などを教委に報告することになっている。しかし、井上博行教育課長は「少なくとも合谷校長の就任以来、三輪中からの報告はなかった」としている。

 合谷校長は16日午後の会見で、「いじめの解決が見られれば、ゼロとなる報告の場合がある」と釈明した上で、「私の判断が誤っていると言った方がいいのかもしれない」と述べた。

 7、8件のいじめについては、同校の保護者会で判明。詳細については、学校側は調査の上、公表するとした。これについて、井上課長は「実態が分からなくなるため、いじめが解決しているかどうかにかかわりなく報告すべきだ」としている。

 一方、合谷校長が生徒の自殺後の調査で、いじめについて詳しく知る同級生から実態を聴いていることも分かった。男子生徒の父親(40)が明らかにした。

 父親によると、両親もその同級生からどのようないじめがあったかを知らされたという。

 両親は16日夜に訪れた合谷校長に「同級生がすべてを校長先生に話していますね」と尋ねると、合谷校長はその事実を認めた上で「まだ調査をしているので、詳しく判明すればお伝えする」と回答した。

 生徒の祖父によると、この同級生は男子生徒からいじめの相談も受けたが、「親たちが心配するから自分でどうにかする」と言われ、誰にも話さなかったという。

 福岡県警は、学校での生徒の様子について同級生から話を聴くとともに、生徒の両親から提供を受けた生徒の携帯電話に残ったメールを分析。いじめの実態把握を進め、自殺にどのようにつながったかを調べる。

                    ◇

 ■遺族「なぜ…真実を知りたい」

 自殺した男子生徒の遺族は17日、心境などをつづった文書を公表し、「なぜ、息子は狭くて暗い倉庫で、一人命を絶たなければならなかったのか、わたしたちは知りたいのです。それをすることが、この学校の体質、いじめなどにより、二度と同じ悲劇を繰り返さない、そして、二度と同じ遺族をつくらないことだと信じます」と訴えた。

 この中で遺族は「息子の死の現実、親としての悔しさ、学校の不適切な対応、責任逃れの発言等により、怒りのあまりマスコミで報道されたようになりました」と、学校側に怒りをぶつけた心情を説明。その上で、「それでは息子の無念さを、苦しみを知ることにはなりません。わたしたち残された遺族は、わが家で一番大切な希望を奪われました」と記し、真相解明への決意を示した。

                    ◇

 ≪男子生徒 4通の遺書全文≫

 自殺した男子生徒が残した4通の遺書の文面が分かった。男子生徒は11日に自宅倉庫で自殺したが、3通は倉庫の床に置かれていたり、本人のポケットに入っていたりした。もう1通は、かばんの中にあった理科の学習ノートに書かれていた。

 【学校が配布した家庭への連絡プリントの裏】
 お母さんお父さんこんなだめ息子でごめん 今までありがとう。いじめられて、もういきていけない。


 【画用紙】
 See you agein? 人生のフィナーレがきました さようなら さようなら さよ~なら~ 生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたいと思います。

 【スケッチブック】
 遺言 お金はすべて学校に寄付します。うざい奴等はとりつきます。さよなら いじめが原因です。いたって本気です。さようなら

 【理科のノート】
 遺言 さようなら 僕が死んだら僕の貯金は学級にあげます。

                    ◇

 ■文科省が現地調査

 北海道、福岡県の児童・生徒がいじめを苦に自殺した問題をめぐって文部科学省は17日、北海道滝川市の教育委員会に職員を派遣し、地方教育行政法に基づく緊急の立ち入り調査を実施した。18日午前には福岡県教委にも同様の調査を行う。

 また、文科省では都道府県と政令市の教委の担当課長らを集めた緊急会議を19日に開催し、両教委に対する調査結果を周知させる。この会議ではいじめを隠蔽(いんぺい)せずに報告するよう徹底も求める。

 文科省から派遣された亀田徹生徒指導室長らは17日午後、滝川市教委から事情を聴取。いじめが自殺の原因と認めるまで発生から1年以上かかった点について、滝川市教委は「ほかの子供に配慮するあまり慎重になりすぎた」と釈明した。これに対し、亀田室長は「時間がかかったことは問題だ」と指摘した。

10/18 06:57 産経新聞・iza

自殺中2の両親コメント 死の真相知りたい

 いじめにより自殺した福岡県筑前町・三輪中学校の男子生徒の両親は17日、報道陣に現在の胸中を明かすコメントを寄せた。息子の突然の死に納得ができない心境がつづられている。

 今回のいじめによる息子の自殺の件につきまして、近隣の住民、受験をひかえた中学3年生・同級生の2年生・入学して、まだ慣れていない1年生及びご父兄・町民の方々には、ご迷惑をかけ、大変申し訳なく感じています。息子の死の現実、親としての悔しさ、学校の不適切な対応、責任逃れの発言等により、怒りのあまりマスコミで報道されたようになりました。それでは息子の無念さを、苦しみを知ることにはなりません。私たちのこされた遺族は、わが家で一番大切な希望を奪われました。

 なぜ、息子は狭くて暗い倉庫で、1人命を絶たなければならなかったのか、私たちは知りたいのです。それをすることが、この学校の体質、いじめなどにより、二度と同じ悲劇を繰り返さない、そして、二度と同じ遺族をつくらないことだと信じます。なるべく町民の方々にご迷惑をかけないで、息子のいじめによる死の真実を知ろうと、感じようと努力していきます。最後に重ねて町民の方々に本当にご迷惑をかけ、大変申し訳ありません。それから、全国からの温かい励まし、この場をかりて、お礼申し上げます。ありがとうございます。

=2006/10/18付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 10月18日10時8分更新

背景解明へ調査委 筑前町教委が設置へ 町議会で報告

 福岡県筑前町の三輪中学校の男子生徒が、いじめを苦に自殺したとみられる事件を受け、同町教委は17日、町議会での全員協議会で、事件の経緯を報告、全容を把握するためにPTAなどで構成する調査委員会を早急に設置することを明らかにした。

 14日に臨時の町議会文教厚生委員会が開かれ、町教委から説明があったが、全議員への報告は初めて。

 調査委は、町教委やPTAメンバーなど約10人で構成。自殺の背景にどれほど深刻ないじめがあったのかなどについて調査を進める。

 この日は、28人の全議員が出席し、被害生徒の冥福を祈り黙とう。その後、手柴豊次町長が「二度とこのような悲劇が起こらないよう、町民一丸となって取り組んでいく」とあいさつした。続いて、中原敏隆教育長が「遺書が見つかり調査をした結果、教師の生徒に対する言動が自殺の要因になっていたことが分かった」と説明した。

=2006/10/18付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 10月18日10時8分更新

福岡 中2男子・いじめ自殺

 「 福岡 中2男子 ・ いじめ自殺 」 を誘発した担任教師の “幼児性” には呆れかえるばかりだが、テレビ報道に問題はないのか。

何故、この47歳の男性教師をモザイク扱いにするのか。

顔を映すべきだろう。

「 男性教師といじめをした子供たちの顔を流すべきだ。 人の生命を粗末にした者は、一生かけてその責任をとるということを教えない限り、いじめは止まらない 」 (取材にあたったフリーの記者)

この記者は、男性教師の顔写真を掲載してくれる媒体を探すために、週刊誌に売込み中だという。

論談 記者倶楽部 平成18年10月18日

世田谷一家殺人事件

 世田谷一家殺人事件─。
“真犯人” を特定した単行本に対して、警視庁幹部がクレームをつけたばかりだが、捜査当局は最近になって 「 犯人はアジア系か混血日本人 」 と言い出した。

もう、6年もたっているのに、今ころ、DNA鑑定が出たというのか。

「 それでも、純粋な日本人である可能性も否定できないと言ったり、よくわからない。 完全に迷宮入りなのに、それでは予算がとれないから、ああでもない、こうでもない、と言ってるのじゃないか。 これじゃあ、単行本のことは批判できないよ。 6年だよ、6年 」 (全国紙社会部記者)

論談 記者倶楽部 平成18年10月18日

福岡いじめ自殺 元担任が体調崩し、入院

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の1年時の担任(47)=現・学年主任=が体調を崩し、入院していることが18日、分かった。主任は、男子生徒が1年時、男子生徒に関して母親が相談したことを他の生徒に暴露。さらに、男子生徒を「うそつき」と呼ぶなどの言動を繰り返していたが、その後、体調を崩していた。

(毎日新聞) - 10月18日12時42分更新

福岡中2自殺、文科省担当が県教委調査…父親と面会も

 いじめ自殺問題で、福岡県教育委(右側)から聴取する文科省の宮崎初等中等教育局視学官(左列2人目)ら。調査内容について、19日の緊急連絡会議で報告することを検討(18日、福岡県庁)(時事通信社)17時15分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の職員3人が18日、同県教委を訪れ、聞き取り調査をした。

 北海道滝川市の小学6年女児いじめ自殺の調査結果と合わせ、19日に東京で開く都道府県・政令市教委担当者の緊急会議で報告する。

 福岡県教委での調査は約2時間にわたって非公開で行われ、県、町両教委担当者が、宮崎活志・文科省初等中等教育局視学官らに、男子生徒が自殺に至るまでの経緯、いじめを受ける発端となった元担任教諭(47)の言動などを説明した。

 その後、男子生徒の父親(40)が県教委を訪れ、宮崎視学官らと面会。父親が全国のいじめによる自殺件数が文科省のまとめで1999年度以降ゼロとなっていることに触れ、「実態を反映していない」と指摘したのに対し、文科省側は「調査システムに問題があれば、改善したい」と答えた。父親は「(実態を反映した)ガラス張りの調査報告となるような体制作り」を要望した。

 面会後、会見した父親は「文科省側と話ができたのは前進だ。次回は筑前町に来ていただき、調査報告書に遺族の意見を取り入れてほしい。(亡くなった)息子には『一歩前進したよ』と伝えたい」と話した。

(2006年10月18日20時39分 読売新聞)

2006年10月19日

筑前・いじめ自殺から1週間 悩む生徒、地域 欠席続出、祭り中止 住民有志が公開討議へ

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒が命を絶った自宅倉庫。花や線香が供えられている。この日、「週刊新潮」が生徒の実名を掲載したことに対し家族は発行中止と回収を求めた(19日、同町)(時事通信社)20時44分更新

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)が、11日にいじめを苦に自殺したとみられる事件から約一週間。同級生による悪質ないじめや、元担任教諭によるいじめを誘発する言動が明らかになる中、学校では精神的ストレスから学校を休んだり、体の不調を訴えたりする生徒が相次いでいる。ここにきて情報を公表しなくなった学校側に住民も不信感を募らせるなど、波紋が広がっている。

 「3年生は高校受験を控えている。勉強しやすい環境を整えなきゃいけない時期なのに…」。同校に通う娘を持つ母親は声を落とした。

 同校ではショックから体の不調を訴える生徒が続出。多い日で約20人、平均でも十数人が連日欠席している。現在、県教委から派遣された4人のスクールカウンセラーが全校生徒(425人)を対象にカウンセリングを実施しているが、面談の途中で突然泣きだしたり、「眠れない」と訴えたりする生徒も少なくなく、継続的なカウンセリングが必要という。

 学校や町教委には全国から電話やメールが殺到。「なぜ学校はひどくなるまで気づかなかったのか」など大半が怒りや抗議という。同町では来月、恒例の「どーんとかがし祭」の開催が予定されていたが、町などでつくる実行委員会は「事件で町の一体感が失われている今、祭を楽しむ雰囲気にない」と中止を決めた。

 生徒や保護者への過熱取材を懸念し、同中父母教師会は報道各社に取材自粛の要請を出したり、全校生徒に取材拒否カードを配布したりしたが、逆に「真実が覆い隠されるのでは」(住民)との懸念も広がり始めている。「包み隠さず真実を明らかにしたい」として学校が始めた記者会見も数日、中断したままだけに、「取材に応じないことがかえって混乱に拍車をかけている」(別の住民)との批判もある。

 こうした状況の中、住民の間では事件に向き合おうという動きも。同世代の子どもを持つ母親など住民有志でつくる「ちくぜん子どもネット」は、21日に町民が事件について考える公開フォーラムを同町女性センターで開催する。稲永正子代表(47)は「子どもたちの不安は今ピークに達している。自分たち大人に今、何ができるのか考えたい」と話している。

(西日本新聞) - 10月19日17時7分更新

2006年10月20日

自殺中2の同級生「先生がからかったので…」と両親に

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同級生が「先生がからかっていたので、自分たちもしていいと思った」などと、遺族に告白していることが分かった。

 男子生徒の両親が22日、自宅で記者会見して明らかにした。

 両親によると、焼香に訪れた複数の同級生の男子が、男子生徒が1年生だった時の担任教諭の言動をまねて、いじめたことを認めた。同級生たちは「悪いことを言ってしまった」と涙をためて謝ったという。

 両親は「生徒たちは勇気を出して謝罪に来てくれるのに、学校側は事が収まってくれれば良いという姿勢。しっかり問題に向き合い、説明責任を果たしてもらいたい」と指摘。町教委が設置する調査委員会についても「遺族が参加できるようにしてほしい」と訴えた。

 また、両親は「町や学校を騒がせ、迷惑をかけて申し訳ない」とした上で、「息子を死に追い込んだのは長期間にわたるいじめだった。これ以上、犠牲者を出さないためにも、全国でいじめ問題を考えるきっかけにしてもらいたい」と話した。

(2006年10月22日20時47分 読売新聞)

2006年10月21日

福岡いじめ 複数生徒が謝罪 遺族に「悪いこと言った」

 福岡県筑前町でいじめを苦に自殺した中学2年の男子生徒(13)の父親(40)が21日未明、遺族に謝罪に来た同級生らがいることを明らかにした。

 父親によると、謝りに来たのは男子生徒で複数おり、「ぼくも悪いことを言ってしまったかもしれない。謝りたい」「ぼくも悪いことをしたかもしれない」などと話した。中には、中学1年時の担任教諭の言動がきっかけになったと話している生徒もいるという。

 父親は「悩んで言いに来てくれたようだ」とする一方、報道陣からそうした子供たちへの思いを聞かれ「よく分からない。何と言ったら良いか」と語った。

 また、同校の合谷智校長は20日深夜に遺族宅を訪れ、全校生徒を対象とした3回目のアンケートを来週実施する方針を説明した。

(産経新聞) - 10月21日8時0分更新

2006年10月22日

福岡中2自殺 いじめ集団1年前からしつこく 死後「せいせいした」

 福岡県筑前町の中学二年男子生徒(13)による自殺事件で、同級生の一部のグループが、一年前からたびたび、「死ね」「うそつき」などと生徒をののしっていたほか、自殺後も学校で「せいせいした」などと口にしていたことが二十一日、複数の関係者の証言で分かった。生徒を自殺に追い込んだいじめ行為の根深さを物語る証言で、福岡県警もこの情報を把握しており、近く同級生らから事情を聴くことにしている。

 証言によると、いじめは主に特定のグループによって繰り返されていた。その中の一人は一年前から被害生徒を「死ね」「うそつき」などと罵倒(ばとう)。「近寄らんめえよ(近寄らないがいいよ)」と、周囲に無視を呼び掛けることもあったという。生徒が自殺した十一日には、別のメンバーが教室で生徒の机をたたき、「消えろ」と大声でののしった。

 また、自殺後も「せいせいした」「別にあいつがおらんでも、何も変わらんもんね」「おれ、のろわれるかもしれん」などと校内で友人に話したほか、十三日の通夜の席では、笑いながらひつぎの中を何度ものぞき込む姿も目撃されている。

 メンバーたちは二十一日までに、入れ替わり生徒宅を訪れ遺族に謝罪。その際、これらの行為の一部を認め「(自分も同じ立場だったら)死にたくなる」などと答えた。さらに被害生徒が一年生の時、いじめを誘発する発言をしたとされる男性担任教諭(47)の言動を見て「先生と一緒になってからかったりしてました」と、教諭の影響があったことも口にしたという。

北海道新聞 2006/10/22 06:59

2006年10月23日

見えない、いじめの真相 3回目のアンケート実施へ

▽福岡県の中2男子自殺

 「いじめられて、もういきていけない」。暗い倉庫の中で中学二年の男子生徒が自ら命を絶って十日以上が経過した。十三歳の少年はなぜ死を選んだのか。生徒が通っていた福岡県筑前町の町立三輪中学校では今週、全校生徒を対象にいじめについて尋ねる三回目のアンケートを実施する。見えてこないいじめの真相。精神的ショックで体調を崩す同級生も多い。

 ▽アタッカー

 「本当にほがらかで純真」「ずばぬけて明るい」「笑顔を絶やさず、あいさつを欠かさない子」。自宅周辺で聞く男子生徒の姿は、勉強もスポーツもできる活発な子という印象だ。

 小学生のときからスポーツ少年団でバレーボールを続け、中学でもバレー部。アタッカーとして活躍していた。

 スポーツ少年団の監督は「友だちも多かった。言われたら言い返す気の強さもあったし、けんかも強い方。いじめられていたなんて想像もできない」と語る。

 これまで、自殺当日にズボンを脱がされそうになった、一年時の担任教諭(47)が「偽善者」と言ったなどいじめの一端が判明している。

 しかし、同校の女子生徒は「彼がいじめられていたとは聞いていない。疑問だらけ」と話す。多くの生徒が知っている、いわゆる“いじめられっ子”ではない。

 ▽カウンセリング

 遺書にも誰にいじめられたのかや詳しい実態は書かれておらず、先週、学校側は毎日自習の時間をつくり、担任教諭が何度も生徒を一人ずつ呼んで事情を聴いた。福岡県警も保護者立ち会いのもと、同級生らから話を聴いている。

 もしや、自分の言った何げないひと言が死に追いやったのでは。そう考えて落ち込む子も多く、遺族を訪ね謝罪した同級生もいる。

 男子生徒は自殺した十一日に学校で「死ぬっちゃん」と話していた。本気にしなかった同級生の中には「なぜ止められなかったのか」との自責の念から体調を崩し、学校を休む生徒も。

 「夜寝られる?」「ご飯は食べている?」。学校では真相究明と並行して専門家によるカウンセリングも続いている。

中国新聞ニュース '06/10/23

福岡のいじめ自殺、遺族側が調査委入りを要望

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の両親が23日、同町役場を訪れ、町が設置を予定している原因究明のための調査委員会のメンバーに、遺族側の代表を加えるように求める要望書を提出した。

 要望書では、調査委員会について、「遺族からの意見も反映されないまま学校関係者を中心として発足されようとしており、透明性、公平性を欠いている」と指摘。調査委員会のメンバーとして、遺族と、遺族が指名した識者の計2人以上を参加させるよう求めている。

 父親(40)は手柴豊次町長らに要望書を渡した後、識者については具体的には決めていないとしたうえで、「遺族側の事情をよく知っていて意見を述べられる人がいい」と語った。

 また「真相を解明したいとの思いから要望した。遺族側の関係者が入らなければ、学校側だけの言い分で議論が進まないか不安だった」と話した。

 父親によると、手柴町長は「できるだけ対処したい」と答えたという。

(2006年10月23日12時57分 読売新聞)

移植希望女児の募金、目標達成=ネット上の中傷乗り越える−東京

 原因不明の「特発性拘束型心筋症」と診断され、米国での心臓移植手術を希望している東京都三鷹市の上田さくらちゃん(4)について、支援団体は23日、手術に必要な募金目標額の1億3600万円を達成したと発表した。募金活動は終了し、さくらちゃんは年内に渡米する。

 募金をめぐってはさくらちゃんの両親がNHK職員だったこともあり、インターネット上で「身銭を切っていない」などとする中傷が相次ぎ、ネット社会の問題点が浮き彫りとなっていた。支援団体は目標額のうち、3000万円は両親の自己負担であることを公表している。

(時事通信) - 10月23日22時1分更新

2006年10月24日

福岡いじめ自殺、県教委が調査結果公表を要求

 福岡県教育委員会の臨時会で発言する森山良一教育長(左から3人目)。同教育長は、「悲痛な事件が2度と起きないよう重大な決意を持って取り組みを進める」と述べた(23日、福岡県庁)(時事通信社)19時15分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題を受け、県教委は23日、臨時会を開き、町教委が近く設置する調査委員会に対し、原因究明を進めたうえで結果も公表するよう求めることを決めた。

 臨時会では、学校が今週中に再度、生徒に原因究明のためのアンケートを計画していることについて、委員から「(生徒に負担を与えるので)何度も実施することがないように内容を精査して行うべきだ」などの意見が出た。

(2006年10月24日0時45分 読売新聞)

福岡県筑前町のいじめ自殺調査、小渕政務官を現地へ

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官が25日、現地に行き、遺族や校長から直接話を聞くことになった。伊吹文部科学相が24日の閣議後会見で明らかにし、「具体的な事実関係を文科省として把握するため」と理由を説明した。

 一方、北海道滝川市で小6女児がいじめを苦に自殺した問題で、道教委が市教委から女児の遺書のコピーを入手しながら紛失していたことについても、伊吹文科相は「何の指導、助言、援助もしていなかったのは、重大な責任回避で、怠慢だ」と述べた。

 また、今の教育委員会の制度にも触れ、「問題が起こった時の責任権限がだれにあるのか非常に不明確」と問題点を指摘した。

(2006年10月24日12時4分 読売新聞)

2006年10月25日

「いつ死ぬと?」生徒ら繰り返す 福岡中2自殺

 福岡県筑前町で、町立三輪中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けていたという遺書を残して自殺した問題で、この生徒が同学年の特定の生徒たちのグループから「死ね」「消えろ」などと言われ、継続的にいじめを受けていたことが関係者の話でわかった。この生徒たちは、亡くなった生徒の1年の時の担任教諭と日常的に接し、教諭の不適切な言動を見ていたため、自分たちがそうした発言をしても許されると考えたと話しているという。

 関係者によると、このグループの生徒たちは亡くなった生徒に「死ね」「いつ死ぬと?」「消えろ」「うざい(うっとうしい)」などと言い続けていたという。こうした発言は1年の時から自殺直前まで続いたといい、生徒は学校で度々「死にたい」などと漏らしていた。

 このグループは、生徒の元担任教諭の不適切な言動を日頃から見ていた。教諭は亡くなった生徒がいない場でも、生徒をからかう発言をしていた。グループの生徒たちは生徒の自殺後、「(教諭の不適切な言動を見て)自分たちもしていいと思った」との趣旨の発言をしているという。

 この生徒たちは、焼香などで遺族宅を訪れた際に、「自分たちの発言で自殺してしまったのではないか」と遺族に話し、謝罪している。中には、「眠れない」「気力がわかない」と訴えている生徒もいる。

 教諭は、亡くなった生徒が友人の文具を拾ってあげた際、「偽善者にもなれない偽善者」と言うなどしていた。同校の合谷智(ごうや・さとし)校長は、教諭の言動が生徒間のいじめの発端となり、自殺の誘因になったという見方を示している。

asahi.com 2006年10月25日15時44分

小渕政務官ら、いじめ苦に自殺した中2の両親と面談

 福岡県のいじめ自殺問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日午前、福岡市の同県教育委員会を訪れ、聞き取り調査をした。写真は生徒の自宅に弔問に訪れた小渕政務官(25日午後、福岡県筑前町)(時事通信社)14時34分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日、実態調査のため同町を訪れ、同校の合谷智(ごうや・さとし)校長や男子生徒の両親らと面談した。

 ほかに町を訪れたのは、山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)と安倍首相の諮問機関「教育再生会議」の義家弘介委員。

 面談後、小渕政務官は男子生徒の1年時の担任教諭(47)の言動に言及、「(男子生徒への)いじめの誘因となった可能性がある」との認識を示した。

 山谷補佐官は学校や教育委員会について「なぜ隠ぺい体質になってしまうのか、具体策を考えたい」と述べた。義家委員は合谷校長が「現時点では、いじめがあったこと自体が確認できない」と説明したことを明らかにし、「調査だけではなく、具体的な対応策を練ることが大切」と対応の遅れを批判した。

(2006年10月25日21時27分 読売新聞)
 

【参考】・はせ日記・平成18年10月26日(木曜日)
      (小渕政務官の弔問までのいきさつ)

いじめ、私は見ました…三輪中の同級生が両親に手紙

 自殺した福岡県筑前町の中二生徒の遺族や関係者から聞き取りを終え、記者の質問に答える小渕優子政務官(右端)ら。「事実関係を精査し、いじめ防止につなげたい」と語った。生徒宅にも弔問に訪れた(25日)(時事通信社)19時25分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日、実態調査のため同町を訪れ、同校の合谷智(ごうや・さとし)校長や男子生徒の両親らと面談した。

 ほかに町を訪れたのは、山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)と安倍首相の諮問機関「教育再生会議」の義家弘介委員。

 面談後、小渕政務官は男子生徒の1年時の担任教諭(47)の言動に言及、「(男子生徒への)いじめの誘因となった可能性がある」との認識を示した。

 男子生徒の両親は小渕政務官らに対し、同級生から25日朝に受け取った手紙を読み上げた。聞いていた山谷補佐官も涙を流していたという。手紙の要旨は次の通り。

          ◇

 私は言いたいことがあります。私は○○君の大親友です。今はもう遅いけど、早くおじちゃんやおばちゃんにいじめにあっていることを話しておけば、自殺することはなかったと後悔しています。どんなに帰ってきてと言っても、もう帰ってきません。でも毎日夢をみます。夢の中の○○君は親や家族、みんなを悲しませていることを苦しんでいます。

 本当にいじめはあったのです。私は知っています。見ました。だから学校も本当のことを言ってほしい。これ以上つらく悲しい思いをするのは嫌です。(○○君は男子生徒の名前)

(2006年10月25日23時51分 読売新聞)

2006年10月26日

いじめに加担した教師、最悪の場合くびに…都教委

 自殺した福岡県筑前町の中二生徒の遺族や関係者から聞き取りを終え、記者の質問に答える小渕優子政務官(右端)ら。「事実関係を精査し、いじめ防止につなげたい」と語った。生徒宅にも弔問に訪れた(25日)(時事通信社)19時25分更新

 いじめを苦にした児童・生徒の自殺が相次ぐ中、東京都教育委員会は26日、教師がいじめに加担した場合、最高で免職処分にできるよう懲戒処分基準を見直した。

 福岡県の中学生自殺では、担任教師の不適切な言動がいじめを誘発していたことが明らかになったが、都教委では厳罰化で意識改革を促すことにした。

 これまでの基準では体罰やセクハラ、交通事故などが懲戒処分の対象とされ、いじめについては処分すべきかどうかをその都度、判断していた。新たな基準では教師による児童・生徒へのいじめや、児童・生徒同士のいじめを助長させるような言動を処分対象として明記する。

 いじめを隠そうととしたり、被害に遭った児童・生徒が不登校になったりした場合は免職もしくは停職。悪質性が低くくても、教師によるいじめなどがあれば減給や戒告処分とし、学校現場の担当を一定期間外して「いじめ再発防止研修」を受けさせる。

 東京都では1986年、いじめを受けた中野区の中学生徒が自殺。担任も加わった「葬式ごっこ」が発覚し、都教委は関係した教師を諭旨免職などの処分にした。

(2006年10月26日21時29分 読売新聞)

2006年10月27日

自殺2週間前からいじめ激化

福岡県筑前町で中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒に対するいじめは、自殺する2週間ほど前の先月下旬からエスカレートし、連日のように同級生から「邪魔だ」「死ね」などと激しくののしられていたことが友人の証言で明らかになりました。

福岡県筑前町で、自殺した中学2年生の男子生徒に対する同級生のいじめは、1年生のときの担任だった教師の言動から引き起こされたことを学校側は認めています。

こうしたいじめは、自殺する2週間ほど前の先月下旬からエスカレートしていったことが友人の証言などで明らかになりました。

それによりますと、教室で連日のように8人前後の同級生が男子生徒の机を取り囲み、机をたたきながら「邪魔だ」「消えろ」「死ね」などと激しくののしっていたということです。

自殺の前日にもさらに激しい口調でののしられていたため、心配した友人が声をかけたところ、男子生徒は「大丈夫。自分で何とかするから、絶対親には言わないで」と話したということです。

自殺当日の今月11日、男子生徒は「死にたい」と何度も周囲に漏らしていましたが、この友人に対しても、「周りの目が『死ね』と言っているようだ」などと話したため、「死んだらだめだ」と言って引き止めたということです。

町が近く設ける調査委員会は、男子生徒が自殺するまでのいじめの実態などについて調べることにしています。

NHK 10月27日 19時7分

中2自殺実名報道の週刊新潮、地元図書館が黒塗りに

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒を実名報道した19日発売の「週刊新潮」について、同町が町図書館に置いてある新潮の掲載記事を黒塗りしていたことがわかった。

 27日夜に行われた町議会の臨時全員協議会で町が報告した。

 出席した議員によると、町は、「雑誌には生徒の実名が出ており、遺族も不快感を示している。記事を黒塗りにして対処した」と報告したという。

(2006年10月27日23時37分 読売新聞)

2006年10月28日

いじめ隠し究明めざす

福岡中2自殺 石井副委員長、遺族と懇談

 福岡県筑前町立三輪中二年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、日本共産党の石井郁子副委員長(党文部科学部会長)・衆院議員は二十七日、亡くなった生徒の家庭を弔問し、遺族の両親と懇談しました。高瀬菜穂子福岡県議が同席しました。

 石井議員は、祭壇に飾られた生徒の遺影に手を合わせて黙とう。党のいじめ問題についての提言などを手渡し、「このような事件を二度と起こしてはならない、との思いで駆けつけました」と話しました。

 両親は「人権を守らなければいけない先生が子どもの差別化をしている。なぜこのようなことが起こるのか」と時折、言葉を詰まらせながら切々と訴えました。

 「行政への要望は」との問いに、母親は「いじめの実態をきちんと把握してほしい。現場で、教師はいじめの発覚を避ける傾向がある」と声を震わせます。

 父親は、町教育委員会の調査委員会がいまだ立ちあがらず、メンバーも知らされないことに、「いじめの隠ぺいをはかっているとしか思えない」と悔しさをにじませました。

 石井議員は「いじめを隠していること、隠そうとしていることは大変問題です。国会でも事件の真相解明をすすめるよう党も力をつくします」と手を固く握りながら話しました。

2006年10月28日(土)「しんぶん赤旗」

2006年10月29日

自殺生徒宅で「いじめ被害者の会」設立、5家族が参加

 資料を見ながら話し合う親ら。福岡県筑前町で起きた中学2年男子生徒のいじめ自殺問題を受け、いじめを苦に自殺した子供の親が「いじめ(不登校、ひきこもり、自殺)被害者の会」を設立した(29日、福岡県筑前町)(時事通信社)21時00分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題を受け、いじめが原因で自殺した子どもの保護者らが29日、男子生徒の自宅で「いじめ被害者の会」の設立総会を開いた。

 九州や神奈川県などの5家族7人が参加。発起人で代表を務める大分県佐伯市の大沢秀明さん(62)は「いじめの存在を隠そうとする学校の体質は変わっていない」と指摘し、「学校がいじめの早期発見や適切な対応に取り組むように、国や県に働きかけていきたい」と強調した。

 大沢さんは1996年、福岡県城島町(現久留米市)で、中学3年の四男(当時15歳)を亡くしている。

 94年に中学2年の長男(当時14歳)を亡くした神奈川県相模原市の平野信矢さん(57)は「子どもへのいじめで悩む保護者に必要なのは、周囲の支え。自分の経験を生かして、苦しむ人たちの相談に応じたい」と話した。

 筑前町の男子生徒の父親は「今は自分のことで精いっぱいだが、将来はいじめの被害をなくすために協力したい」と語った。

 問い合わせは大沢さん(0972・23・8372)。

(2006年10月29日20時32分 読売新聞)

2006年10月30日

福岡いじめ自殺:「笑顔忘れない」生徒らの寄せ書き届く

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、遺族宅にクラスメートから色紙が届いた。「ずっと忘れないよ」「頑張るから見守ってね」。寄せ書きには、男子生徒を思う優しい言葉がつづられている。

 色紙は事件後、同じクラスだった女子生徒らが届けた。生徒たちの思いが記された寄せ書きで、男子生徒が好きだった馬やバレーボールのイラストとともに「忘れないからね。どこかで会おうね」「大好きな友達」「とても心配してた」「これからも見守っていてね」「笑顔は一生忘れません」などと書かれている。

 また、遺族宅には、事件後も死を悼む友人たちが連日訪れている。

 男子生徒の両親は「息子が亡くなってからいろんなことを学びました。兄弟のきずな、友人たちの思い、子供たちの勇気。本当にありがたいと思っています」と話している。【高橋咲子、船木敬太】

毎日新聞 2006年10月30日 10時55分

新設立「いじめ被害者の会」、福岡県教委に防止策要請

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題を受け、いじめが原因で自殺した子どもの保護者らで29日に設立された「いじめ被害者の会」の大沢秀明代表ら5人が30日、県教委を訪ね、いじめ自殺の防止対策を徹底するよう申し入れる文書を提出した。

(2006年10月30日13時35分 読売新聞)

2006年10月31日

筑前中2自殺で「調査中」繰り返し、福岡県教委に批判相次ぐ

 村尾崇・県義務教育課長が現時点で明らかになっているいじめの内容や、1年時の担任教諭による不適切な言動を報告。複数の委員が「担任の言動がいじめを引き起こした最大の要因か」「いじめの把握に問題はなかったのか」とただしたが、村尾課長は何回も「調査中です」と繰り返すだけ。

 このため、「調査を理由に問題を先送りせず、早く全容を明らかにすべきだ」「なぜ生徒にアンケートばかり行い、教員は真相究明のために自ら語ろうとしないのか」などの批判の声が上がった。

 質疑で、県教委が1995年に作成し、県内の小中学校や教職員らに配った「いじめ早期発見・指導の手引」が三輪中では使われていなかったことも判明。手引には、子供の表情や行動でいじめが起きていないかを確認するリストや、子供への接し方を記している。村尾課長は「事件を受け、実践的な内容にしたい」と述べたが、「使っていないのに何を改訂するのか」と委員の怒りを買った。

 さらに、同じ委員が96年に旧城島町(現久留米市)で中学3年の男子生徒がいじめを苦に自殺した後、県教委が子供の本音を募る「目安箱」を各校に置くとの話があったと指摘。現状を尋ねられた村尾課長が「現時点では(どうなっているのか)確認できていない」と答えたため、「教訓が生かされていない。もう一度きちんと確認して」としっ責された。

読売・九州発 10月31日˙

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