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2006年07月 アーカイブ

2006年07月19日

世田谷一家殺人の本「事実と違う」と警視庁捜査1課長

 東京都世田谷区で2000年12月、会社員宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件を巡り、先月末に出版された「世田谷一家殺人事件 侵入者たちの告白」(草思社)について、警視庁捜査1課の光真章課長は19日、「内容がことごとく事実と異なっており、捜査に悪影響を及ぼす」などとするコメントを発表した。

 事件捜査にあたる警察幹部が、出版物の内容について公式見解を表明するのは極めて異例。

 この本の筆者は、元週刊誌記者で、真犯人を知る男のインタビューに成功したという内容。先月21日に出版され、公称25万部を売り上げるベストセラーになっている。

 光真課長は、本の記述のうち、4人の殺害方法や宮沢さん宅への犯人の侵入経路、遺留品など10項目について捜査で認定している事実との相違点を指摘。その上で、「誤解を生じさせる恐れが極めて高い」などとする見解を明らかにした。

 これに対し、草思社は元週刊誌記者と連名で「著者が取材で知り得た情報をありのままにまとめたもの。捜査を妨げる意図はない」とコメントしている。

(2006年7月19日22時31分 読売新聞)

2006年07月20日

一家殺害の話題本、「事実と違う」と捜査幹部

 平成12年に東京都世田谷区の会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件を題材にした「世田谷一家殺人事件−侵入者たちの告白」(草思社刊、齊藤寅著)について、警視庁の光眞(みつざね)章捜査1課長は19日、殺害方法など10項目を挙げ、「事実と異なる記述が多い」と述べた。捜査幹部が事件を扱った出版物の真偽について公式に言及するのは異例だ。

 同書は多国籍の「クリミナル・グループ」による犯行とする話題のノンフィクションで、発売2週間で25万部が売り出されたベストセラー。

 光眞課長は「内容は全般にわたり根本的に事実と異なっており、誤解を生じさせる恐れが高い。今後の捜査に悪影響を及ぼすことが懸念される」とコメント。その上で、これまでの捜査結果と異なる点として、(1)侵入方法(2)殺害方法(3)被害者の致命傷(4)犯人の治療行為(5)パソコンの操作(6)遺留指紋(7)遺留品(8)逃走方法(9)被害者の当日の行動(10)被害者の親族−の10項目をあげた。

 具体的には、侵入方法として「手製のガラス切りを使って、風呂場窓の鍵(クレッセント錠)の部分を手首が入るくらいに切り取ってしまう」との記述があるが、実際には窓は割られていなかった。また、「母親の胸にアーミーナイフを叩きつけた」とあるが、泰子さん=当時(41)=の傷は顔に集中し、胸を刺された形跡はなかった。宮沢さんの「指が切れ落ちた」との記述についても指の欠損はなかったといい、「侵入から逃走に至る経緯で事実が異なっている」としている。

 草思社と齊藤寅さんは連名で「本書は筆者が取材の過程で知り得た情報をありのままにまとめたものであり、あくまで事件解決の一助となることを願って出版したものです。捜査を妨げる意図はまったくありません」とのコメントを出した。

産経・iza 07/20 10:03