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2005年12月 アーカイブ

2005年12月10日

世田谷一家殺害から5年、金銭目当ての疑い強まる

 東京都世田谷区で2000年暮れ、会社員宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件から、まもなく丸5年となる9日、警視庁成城署特捜本部の捜査員が、報道陣の取材に応じ、事件解決の決意を語った。

 5年間の捜査で、家族には犯行に結びつくトラブルが見当たらないことから、特捜本部は「えん恨ではなく金銭目的の犯行」との見方を強めており、広く情報提供を求めている。

 特捜本部によると、宮沢さん方は、収納棚、整理ダンス、納戸のほか、食器棚や冷蔵庫まで物色されていた。室内に残っていた現金は、1階の本棚にあったビニール袋入りの6万1000円と2階の廊下に散らばるなどした小銭約2000円だけで、財布の中の現金や記念硬貨など約20万円が奪われていた。

 2階浴槽には、空の財布、50円前後だけ入った小銭入れ、鍵、バッグなどが投げ込まれていたことから、犯人は金目のものを選別していたとみられる。

 また、2階居間のソファの上に夫妻の運転免許証が置かれ、近くにキャッシュカードやクレジットカードなどが散乱していたことから、犯人がカード類の暗証番号を調べていた可能性があるという。

 この日、宮沢さん方近くで報道陣の取材に応じた捜査1課の末吉信夫・警部補(52)は、「長女のにいなちゃん(当時8歳)の小さな手にも、犯人の刃(やいば)から身を守ろうとしてできた傷があった。犯人をとことん追い込んで、必ず捕まえる」と誓う。成城署の栗山長尚・巡査長(38)も「捜査は止まっていたわけではない。必ず犯人にたどり着き逮捕する」と力を込めた。

(2005年12月10日1時36分 読売新聞)

犯人「漢字読む能力」、書類物色の跡 世田谷一家殺害

 東京都世田谷区の会社員宮沢みきおさん一家4人が殺害された事件の、一家の追悼集会で、凶器と同じ包丁を示しながら情報提供を求める土田猛成城署長(左)。右は犯人と同じ服装の警察官(11日、世田谷区上祖師谷)(時事通信社)18時09分更新

 東京都世田谷区で00年12月、会社員宮澤みきおさん(当時44)の一家4人が殺害された事件で、警視庁成城署の捜査本部が犯人について、「漢字を読み分ける能力のある人物」とみていることが分かった。室内で宮澤さんと妻泰子さん(同41)の免許証などのカード類を仕分けした形跡があるという。捜査本部は、5年の捜査で浮かび上がった犯人像をまとめたカードを全職員に配布、該当する不審者情報の収集を始めた。

 調べでは、宮澤さん方2階の居間のソファの上にカード類が並べられており、近くには手帳や運転免許証など、生年月日などが分かる書類が集められていた。戸棚の引き出しは下の段から順に引き出され、物色された跡があった。泰子さんが自宅で開いていた学習塾の会費約20万円がなくなっており、現金が抜き取られた財布もあった。

 捜査本部は、犯人が宮澤さん夫妻の預金を狙い、キャッシュカードの暗証番号を推測するため、生年月日などが分かる書類を物色したとみている。

 捜査本部は職員に配布したカードで、犯人像について(1)血液型がA型で15〜35歳の男(2)金銭に困窮している(3)現場に土地勘がある(4)海外渡航歴がある(5)小鳥を飼育している可能性がある——などの特徴を挙げている。

 犯人は1人とみられており、指紋が室内の至るところに残っていた。侵入から約11時間も室内にとどまっていたとみられる。殺害後、冷蔵庫にあったアイスクリーム4個を食べながら、みきおさんのパソコンを操作し、インターネットを閲覧。返り血を浴びたトレーナーをきれいにたたんで室内に残すなど異常な行動が目立つ。

     ◇

 どんな気持ちで一家4人を皆殺しにしたのか、事件を起こして何を訴えたかったのか——。事件の捜査本部が置かれている成城署は11日、発生から5年を迎えるのを機に、宮澤さん一家を追悼する集会を開く。

 凶行の犠牲となった一家を悼むとともに、犯人側の反応を呼び起こそうと、同署の刑事が犯人やその家族に向けて直接メッセージを送る。個別の事件について警察が犯人に呼びかけるのは異例だ。

 集会は11日午前10時から世田谷区上祖師谷3丁目の宮澤さん方前の都立祖師谷公園で開かれる。犯人への呼びかけのほかに、明治大学吹奏楽部によるトランペットの演奏で一家を悼む。

asahi.com 2005年12月10日17時38分

警視庁から「犯人に告ぐ」 世田谷の一家4人殺害事件

 世田谷一家4人殺害事件は今月で5年を迎える。警視庁は30の警察署から優秀な刑事106人の「最強メンバー」をそろえ、一般職員を含む1500人にも現場を検分させる(写真)など勝負を懸けた捜査を展開している(時事通信社)10時32分更新

 警視庁捜査員より、犯人へ−。東京都世田谷区で2000年12月に起きた宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人殺害事件で警視庁は10日までに、メディアを通じて犯行の動機などを「犯人」に問う異例のメッセージを作成した。

 事件から間もなく5年を迎えるのを機に、警視庁成城署が11日に現場近くの公園で開く「事件解決に向けた集い」の中で、捜査員が報道陣を前に読み上げ、犯人に語り掛ける。

 メッセージは「犯人」と「犯人の家族」あて。犯人には「あなたの目的は何だったのか。4人を殺害してまで果たそうとした、その目的は。このまま闇の中で、あなたはそれで良いのか」と動機を問う。

 犯人の家族には「家族は、犯人が誰であるかを知っているのではないでしょうか。裁きを受けてこそ、家族の明日があるのではないでしょうか」と呼び掛ける。

(共同通信) - 12月10日19時56分更新